漫湖
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漫湖(まんこ)は、沖縄県那覇市と豊見城市にまたがる干潟。近くには漫湖公園等がある。ラムサール条約の登録湿地であり、国設鳥獣保護区。
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[編集] 概要
漫湖は、那覇港に近い、国場川下流部、饒波川との合流部に位置し、那覇市街の南に位置する。県外の旅行者が那覇空港から那覇市街に向かう途中(国道58号の明治橋や沖縄都市モノレール線の奥武山公園駅~壺川駅間)で、この河口を横断する。その際、右側に漫湖を望むことができる。
なお「漫湖」と書くが湖ではない。
[編集] 自然
漫湖は、海面とほぼ同じ高さの汽水域である。
1960年代からマングローブの植樹などを通して、干潟化が進んでいる。シギ・チドリ等の渡り鳥の中継地となっており、1999年にはラムサール条約の登録湿地となった。また、国指定漫湖鳥獣保護区にも指定されている。日本では漫湖にしか生息しないモモイロサギガイなど、貴重な生物も棲んでいる。
生活排水の流入などによる水質の悪化、土砂の堆積などが問題となっている。
[編集] その他
発音が女性器を指す「まんこ」と全く同じである。沖縄県民も漫湖と女性器の名称の発音が全く同一であることは認識しているが、「まんこ」と聞いて最初に連想されるのは漫湖のほうであることが多い。よって、「漫湖」という名の存在や発音することに恥じらいを感じる沖縄県民はそれほど多くはない。
那覇市都心部から至近にあり、自然公園としての規模も大きく、また美しい自然が保たれていることから多くの行事が行われており、地元の報道番組などでも風物詩として「小中学生らによって漫湖公園で写生大会が行われました」などと報じられる場合がたまにある。これには事前知識を持たない視聴者はびっくりしてしまうこともある。
ラムサール条約の登録湿地となったことで全国的にその名が知られるようになってからは、ポルノ映画やバラエティ番組などでしばしば取り上げられることもあったが、最近はあまり見られなくなった。
ちなみに、琉球方言で女性器を指す言葉は「ホーミー」である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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