片岡仁左衛門 (15代目)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
十五代目片岡仁左衛門(じゅうごだいめ かたおか にざえもん、1944年3月14日 - )は、歌舞伎役者、日本の俳優。本名・前名は片岡孝夫(かたおか たかお)。今も「仁左衛門」より前名の「孝夫」と呼ぶ人は多い。
現代の歌舞伎を代表する人気歌舞伎俳優。すらりと背が高く色気のある二枚目。『女殺油地獄』の与兵衛が絶賛され、五代目坂東玉三郎との孝玉コンビが人気を集めるなどの実績から、長男の継承が多い中で三男にして片岡仁左衛門に抜擢された。爽やかな芸風で義太夫狂言の立役はもちろん、江戸と上方の役を演じわけ、南北物、新歌舞伎まで得意としている。
長男は歌舞伎役者の片岡孝太郎、長女は元宝塚歌劇団の男役スターとして活躍し、現在女優の汐風幸。(かつて東京銀行=現・三菱UFJフィナンシャルグループのCMで親子共演したこともある)次女は女優の片岡京子。
目次 |
[編集] 年譜
- 1944年3月14日 大阪府に生まれる。十三代目片岡仁左衛門の三男。兄は五代目片岡我當、二代目片岡秀太郎。
- 1949年9月 中座にて『夏祭浪花鑑』の市松で本名の片岡孝夫を名のり初舞台。
- 1964年 父の旗揚げした仁左衛門歌舞伎で『女殺油地獄』の与兵衛を初役で演じ、大阪に孝夫ありといわれるほどの出世芸となる。
- 1967年 関西歌舞伎の不振で東京都へ移住。
- 1993年 一年間病気休演。
- 1994年1月 舞台復帰。
- 1998年1月~2月 歌舞伎座にて『吉田屋』の伊左衛門、『助六曲輪初花桜』の助六ほかで十五代目片岡仁左衛門を襲名。
[編集] 受賞歴
[編集] 主な出演作
[編集] 歌舞伎
- 女殺油地獄 - 与兵衛役
- 沼津(『伊賀越道中双六』より) - 呉服屋十兵衛役
- 道明寺(『菅原伝授手習鑑』より) - 菅丞相役
- 勧進帳 - 武蔵坊弁慶役
- 助六曲輪初花桜 - 花川戸助六実は曽我五郎役
- 与話情浮名横櫛 - 与三郎役
- 封印切・新口村(『恋飛脚大和往来』より) - 忠兵衛役
[編集] 歌舞伎以外の舞台
- ハムレット - ハムレット役
[編集] テレビ
[編集] ドラマ
- 江島生島、1971年テレビ東京、生島役。
- 元禄太平記、1975年NHK大河ドラマ、浅野内匠頭役。
- 女の勲章 1976年・フジテレビ
- 眠狂四郎円月殺法 1982年・テレビ東京 狂四郎を主演。テレビ・映画通じて七代目となる
- 眠狂四郎無頼控 1983年・テレビ東京
- 太平記 1991年・NHK大河ドラマ 後醍醐天皇役
[編集] 司会
[編集] 映画
- 配達されない三通の手紙
- わるいやつら
- 必殺!
- 外科室
- 歌舞伎役者 片岡仁左衛門「人と芸の巻 上」「人と芸の巻 下」「孫右衛門の巻」「登仙の巻」