神戸電鉄デヤ750形電車
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神戸電鉄デヤ750形電車(こうべでんてつでや750がたでんしゃ)は、神戸電鉄が保有する電車(電動貨車)。レール・枕木など、深夜の保線作業の向上を目的に、1971年(昭和46年)に川崎重工で新造された。751+752の2両固定で運用される。
[編集] 概要
電機品は、同年に廃車された、デ101形電車(1928年(昭和3年)日本車両製)のデ106、デ108のものを活用しており、制御装置はHB形(間接非自動制御・三菱電機製)となっている。 台車も同様にデ101形の廃車活用品のD-16形台車をはいていたが、後にKW-33形(川崎重工製)台車に履き返られている。制動装置はSME形非常直通式エアブレーキを装着しており、そのためコンプレッサーは、DH25形(ギヤ直結式で駆動する・760min・三菱電機製)を1台搭載している。 モーターについてもデ101形の廃車活用品である、MB-146-A形(93kW)を4個搭載しており、駆動装置が釣掛式となっている。
なお、神戸電鉄の釣掛式電車には他に入れ換え車(無番号)があるが、車籍がない為、当形式は営業線上を走行できる唯一の釣掛式電車である。