神戸電鉄
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 神鉄 |
本社所在地 | 652-0811 兵庫県神戸市兵庫区新開地一丁目3番24号 |
電話番号 | 078-576-8651 |
設立 | 1925年(大正15年)3月27日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業、不動産事業、注文住宅・リフォーム事業、スーパーマーケット・駅売店事業、介護サービス事業、保育サービス事業、スイミングスクール事業 |
代表者 | 代表取締役会長 明松亮一 代表取締役社長 原田兼治 |
資本金 | 115億1,300万円(2006年3月31日現在) |
売上高 | 226億6,200万円(2006年3月期実績) |
従業員数 | 572人(2005年3月31日現在) |
決算期 | 毎年3月 |
主要株主 | 阪急阪神ホールディングス 27.7% |
主要子会社 | 神鉄バス 100% 神鉄タクシー 北神急行電鉄 19.875% 神鉄観光 |
外部リンク | www.shintetsu.co.jp/ |
神戸電鉄株式会社(こうべでんてつ、英称 Kobe Electric Railway Co.,Ltd.)は、兵庫県南東部で神戸市の湊川駅を起点に有馬温泉・三田(さんだ)・粟生へ延びる鉄道路線を運営する阪急阪神東宝グループの鉄道会社。準大手私鉄に分類されている。古くは神有(しんゆう)、現在は神鉄(しんてつ)と呼ばれ、沿線には神電(しんでん)と呼ぶ年配者もいる。本社は神戸市兵庫区新開地一丁目3番24号。
スルッとKANSAIでカードに印字される符号はKBである。
目次 |
[編集] 歴史
- 1926年(大正15年)3月27日 神戸有馬電気鉄道として設立。
- 1928年(昭和3年)7月30日 バス営業開始。
- 1928年(昭和3年)11月28日 有馬線開業。
- 1928年(昭和3年)12月18日 三田線開業。
- 1936年(昭和11年)6月29日 三木電気鉄道設立。
- 1943年(昭和18年)8月31日 直営バス事業を神姫合同自動車(神姫バスの前身)に譲渡。
- 1947年(昭和22年)1月9日 三木電気鉄道を合併し、神有三木電気鉄道に社名変更。
- 1949年(昭和24年)4月30日 神戸電気鉄道に社名変更。
- 1949年(昭和24年)10月1日 バス事業、新たに免許を得て事業再開。
- 1952年(昭和27年)4月10日 粟生線全通。
- 1968年(昭和43年)4月7日 神戸高速鉄道に乗り入れ開始。
- 1988年(昭和63年)4月1日 神戸電鉄に社名変更。
- 1991年(平成3年)10月28日 公園都市線開業。
- 1995年(平成7年)5月1日 本社を神戸市兵庫区新開地から神戸市北区に移転。
- 1998年(平成10年)9月30日 バス部門を神鉄バスに分社。
- 1999年(平成11年)10月1日 共通乗車カードシステム「スルッとKANSAI」に加盟。
- 2004年(平成16年)7月20日 本社を神戸市北区から神戸市兵庫区新開地に移転。
- 2007年(平成19年)4月1日 ICカード「PiTaPa」導入。
[編集] 路線
[編集] 車両基地
- 鈴蘭台車庫
- 見津車庫
- 第3車庫
[編集] 車両
旅客用車両
事業用車
- 700形電気機関車
- クホ761・サホ762形貨車
- デヤ750形電動貨車
- 入換車(無番号)
過去の車両
いずれの車両も急峻な勾配に対応できる設計となっていることが特徴である。
親会社の阪急電鉄と異なり、ほとんどの車両が地元の川崎重工業製である。また、開業当初から電動機などは三菱電機製で統一されている。3000系以降(1973年以降)に製造された車両は阪急に似たマホガニー調の内装や濃オリーブ色の座席モケットが採用されている。現在の編成は4両が主体である。
[編集] 運賃
大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)。2005年12月15日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
初乗り2km | 170 |
3~4 | 230 |
5~6 | 290 |
7~8 | 340 |
9~10 | 380 |
11~12 | 400 |
13~14 | 440 |
15~17 | 480 |
18~20 | 510 |
21~23 | 540 |
24~26 | 570 |
27~29 | 590 |
30~32 | 610 |
33~36 | 640 |
37~40 | 660 |
41~44 | 680 |
45~48 | 700 |
49~54 | 720 |
55~58 | 740 |
公園都市線の建設費償還や乗客数の伸び悩みの影響で、準大手にしては特に近距離区間での運賃が高く、このことがさらに乗客の伸び悩みを招く悪循環に陥っているとも指摘される。事実、粟生線沿線や人口急増地帯の公園都市線沿線では神戸電鉄より運賃の安い神姫バスに奪われ気味である。
[編集] 脱線事故
2006年1月22日に、有馬口駅構内において回送列車が脱線した。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が調査するも原因推定に時間を要するとしていたところ、神戸電鉄は現場保全命令がとかれた直後に原因不明のまま運転再開。その後、翌2月3日に前回と同じ有馬口駅にて脱線事故が発生した。2度目ということを重く見た国土交通省近畿運輸局が同月26日に神戸電鉄に対し改善勧告を出した。神戸電鉄側は勧告を受け、当面の処置として有馬口駅湊川方の二組の分岐器の使用を停止するとともに、安全投資を年10億円増額することを表明している。事故後、湊川方の分岐器のうち下り線のものは撤去・交換、湊川寄りのホームの先端も広くなった。2006年11月25日に復旧し同日始発より事故前のダイヤに戻っている。
[編集] 系列企業
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | ※☆阪急電鉄・☆※阪神電気鉄道・☆京阪電気鉄道・☆南海電気鉄道・近畿日本鉄道 |
---|---|
中小私鉄・第三セクター等 | ☆※能勢電鉄・☆※北大阪急行電鉄・☆大阪府都市開発(泉北高速鉄道)・☆※神戸電鉄・☆神戸高速鉄道・☆北神急行電鉄・☆山陽電気鉄道・☆神戸新交通・☆大阪高速鉄道(大阪モノレール)・京福電気鉄道・比叡山鉄道・叡山電鉄 |
公営地下鉄 | ☆大阪市交通局・☆神戸市交通局・☆京都市交通局 |
公営バス(外郭団体を含む) | ☆大阪市交通局・大阪運輸振興・高槻市交通部・尼崎市交通局・尼崎交通事業振興・伊丹市交通局・神戸市交通局・神戸交通振興・京都市交通局 |
民営バス | ☆※阪急バス・※阪急田園バス・近鉄バス・南海バス・南海りんかんバス・南海ウイングバス金岡・南海ウイングバス南部・☆大阪空港交通・京都バス・☆京阪バス・京阪シティバス・京阪宇治バス・山陽電気鉄道・※阪神電気鉄道・※阪神バス・神鉄バス・★神姫バス・★神姫ゾーンバス・和歌山バス・和歌山バス那賀 |
関西圏での参入予定社局 | ☆京阪京都交通・★奈良交通・★エヌシーバス |
関西圏外の事業者 | ★岡山電気軌道・★両備ホールディングス(両備バス)・★下津井電鉄 |
関西圏外での参入予定社局 | ★静岡鉄道・★しずてつジャストライン |
相互利用 | ★JR西日本(ICOCA) |
- 記号の意味
- ☆印の社局はPiTaPa加盟社局。
- ★印はPiTaPaのみの加盟社局・相互利用対応(スルッとKANSAIは非対応)。
- ※印の社局は阪急阪神東宝グループ。
- 無印の社局はスルッとKANSAIのみ対応。
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