竹生島
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竹生島 | |
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座標 | 北緯35度25分24秒 東経136度8分37秒 |
面積 | 0.14km² |
海岸線長 | 2km |
最高標高 | 197m |
所在海域 | 琵琶湖 |
所属国・地域 | 日本(滋賀県) |
竹生島(ちくぶしま)は、琵琶湖の北部に浮かぶ島。国指定名勝および国指定史跡。
葛籠尾崎の南約2キロメートルに位置し、滋賀県長浜市(旧・東浅井郡びわ町)に属する。全島が針葉樹で覆われており、琵琶湖八景(深緑)のひとつにも数えられる。また、能の演目にもなったり、平曲や近世邦楽の楽曲でも取り上げられている。
島の周辺は深く、西側付近は琵琶湖最深部 (104.1m) である。北の葛籠尾崎との間には湖底遺跡があり、水深70mほどの湖底から多数の土器が引き揚げられている。この土器は非常に古く、且つ時代の幅も大きいもので、縄文時代早期から弥生時代、果ては中世にまで及ぶと考えられている。このような遺跡は世界でも類がなく、沈積原因は今なお大きな謎に包まれている。
目次 |
[編集] 歴史
古来より信仰の対象となった島で、神の棲む島とも言われる。南部には竹生島神社(都久夫須麻神社)、宝厳寺(西国三十三箇所三十番)がある。竹生島神社は、明治の神仏分離令に際して弁才天社から改称した。竹生島は神仏一体の聖地であったことから、分離の際には少なからず混乱があったようである。ちなみに、竹生島弁才天は相模の江島神社、安芸の厳島神社と並んで日本三大弁天のひとつに数えられる。
戦国期には、近江国小谷城主であった浅井久政(浅井長政の父)が、長政への家督委譲を目論む家臣団によって一時的にこの島に幽閉され、隠居生活を強要された。
- 竹生島成因の伝承
多多美比古命(伊吹山の神)が、姪で浅井岳(現在の金糞岳)の神である浅井姫命と高さを競い、負けた多多美比古命が怒って浅井姫命の首を切り落とした。その首が琵琶湖に落ちて竹生島が生まれたという。金糞岳(標高1317m)は滋賀県2位の高峰で、最高峰の伊吹山(標高1377m)は、竹生島の高さを差し引くと本当は2番目だったというわけである。竹生島神社には浅井姫命も祀られている。
[編集] 文化
[編集] 芸能・音楽
- 『竹生島』(脇能物の荒神物)
- 『竹生島詣』
- 『竹生島』(二世宇治倭文作曲)
- 『竹生島』(11代杵屋六左衛門作曲)
- 常磐津節
- 『竹生島』(五世岸沢古式部作曲)
[編集] カワウによる糞害
定期船が発着する港は島の南側に一箇所あるのみで、数店の土産物店と寺社はそこからすぐの所にある。人が往来する場所は島の南の一部に限られており、終日無人の北部にはカワウの大規模なコロニーが形成されている。その数は約2万羽にも達し、糞害により木々のほとんどを枯死させるという景観被害を及ぼしている。今日では「緑樹陰沈んで~」と観世流謡曲で謡われた在りし日の竹生島の姿を見ることはできない。水質の汚染も北側で特に顕著。近年では南側にも糞害の影響は及び始めている。
このような深刻な状況に滋賀県も対策に乗り出し、営巣妨害のために樹木にロープを張ったり、爆音機や目玉風船による威嚇といったことがなされ始めた。また、2004年度からは駆除が実地され、もうひとつの滋賀県内での主要なカワウ営巣地である近江八幡市の伊崎半島地区と合わせて年間1万羽以上が駆除されている。
[編集] 交通アクセス
- JR長浜駅徒歩10分の長浜港から琵琶湖汽船乗船30分
- JR近江今津駅徒歩5分の今津港から琵琶湖汽船乗船25-30分
- JR彦根駅よりバス20分の彦根港から琵琶湖汽船またはオーミマリン乗船40分
- JR木ノ本駅からバス6分の飯浦港からオーミマリン乗船25分