長浜駅
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長浜駅(ながはまえき)は、滋賀県長浜市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅。
北陸本線は米原からこの駅まではJR西日本のアーバンネットワーク内に位置付けされており、8両編成の新快速が入線可能な区間もこの駅までであるため、琵琶湖線の愛称としての終端駅にもなっている(当駅以北に乗り入れる新快速は4両編成のみ)。
2006年10月21日から、一部の新快速が近江塩津・敦賀まで延伸された。
Jスルーカード・ICOCA及びSuica(東日本旅客鉄道)・PiTaPa(スルッとKANSAI協議会)が利用できる。
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[編集] 駅構造
単式・島式の複合型2面4線のホームを持つ橋上駅。2面4線あるのは、島式ホームの敦賀寄り琵琶湖側に切欠ホームがあるためである。
市街地側の単式ホームが1番線、島式ホームが2・4番線、前述の切欠ホーム(4番側敦賀寄り)が3番線となっている。
1 | ■琵琶湖線 | 米原・草津・京都・大阪方面 |
---|---|---|
■特急「しらさぎ」(上り) | 米原・岐阜・名古屋方面 | |
■寝台急行「きたぐに」(上り) | 米原・京都・大阪方面 | |
2 | ■北陸本線 | 近江塩津・敦賀方面 |
■特急「しらさぎ」(下り) | 福井・金沢・富山方面 | |
■急行「きたぐに」(下り) | 直江津・新潟方面 | |
3 | ■北陸本線 | 近江塩津・敦賀方面(当駅折返し) |
4 | ■琵琶湖線 | 米原・草津・京都・大阪・神戸・姫路・網干・播州赤穂方面(当駅折返し) |
■北陸本線 | 近江塩津・敦賀方面(ごく一部のみ) |
※当駅では敦賀方面(下り)を「北陸本線」、米原・京都方面(上り)を「琵琶湖線」と案内しているため、上記の表の記載もそれに従った。
1番線・4番線は上り(米原方面)出発が、2・3・4番線は下り(敦賀方面)出発が可能。一方、米原方からは2・4番線に、敦賀方からは1・3・4番線に入線が可能。
- もともと上り本線(1番のりば)・上り1番(ホームなし)・下り本線(2番のりば)・下り1番(3番のりば)の構造だったが、国鉄末期に上りi番線は撤去され、1番線~3番線と運転線路とのりば付番を揃えた。
- 新快速の乗り入れの際に3番線に上り出発を、また2番線に上り入線の渡り線を設け、2・3番のりばで新快速と長浜折り返し北陸線列車の乗り換えをできるようにした。
- 2006年11月に3番のりばの外側にあった貨物側線を4番のりばとして整備(ホームをせり出し)し、3番線を北陸線下り側のみの行き止まり式に改造。これにより2・3・4番のりばが一つのホームにまとまり、折り返し列車は本線側列車と競合しなくなった。ただし、3番のりばがホーム端のため、4番のりば停車中の新快速との乗り換え距離は伸びることになった。
[編集] 利用状況
新快速が当駅まで延長されて以降は、京都・大阪方面へ通勤に使用する利用客が多くなってきている。実際、当駅まで直流電化が行われてから、減少傾向にあった長浜市の人口が増加に転じたという話もある。また、運賃が1890円になる大阪までのきっぷは、通常の近距離の自動券売機では買えないが、この駅では特別に買えるようになっている。
土曜・休日は観光客の乗降も多く(特に最近は2006年放映のNHK大河ドラマ「功名が辻」に長浜が登場した影響もあり)、帰りの時間となる夕方には当駅始発の新快速が満席で発車することもある。
木ノ本・近江塩津・敦賀方面へは、列車によっては当駅で乗り換えが発生はするものの、利用客は多い。
2004年の乗車人員は平均4,815人/日である
[編集] 長浜駅に停車する列車
[編集] 駅周辺
長浜市の中心部。駅前にはロータリーが整備されており、バスなどが発着する。駅前には商業施設も多い。
- 長浜市役所
- 長浜郵便局
- 長浜鉄道スクエア
- 平和堂長浜店
- 滋賀銀行長浜支店
- 慶雲館
- 成田美術館
- 長浜港
- 黒壁スクエア
- 曳山博物館
- 北国街道安藤家
- 大通寺
- 長浜八幡宮
- 舎那院
- 豊国神社
- 長浜城跡
- 長浜タワー
[編集] 歴史
- 1882年(明治15年)3月10日 - 国鉄の駅として開業。旅客・貨物取扱を開始。
- 1884年(明治17年)5月25日 - 大垣駅~春照駅~当駅間が開業。
- 1889年(明治22年)7月1日 - 当駅~米原駅~馬場駅間が開業。大垣駅~長浜駅が休止となる、太湖汽船が廃止。
- 1891年(明治24年)1月21日 - 休止中の深谷駅~当駅間の貨物営業が再開。
- 1899年(明治32年)12月28日 - 深谷駅~当駅間が廃止。
- 1903年(明治36年)1月1日 - 新駅舎が現在地に完成し使用開始。旧駅舎使用中止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物(車扱貨物)取扱が廃止。本線を挟んだ駅舎西側に1面1線の有蓋車用貨物ホームが存在した。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1991年(平成3年)9月14日 - 米原~長浜間が直流電化され、新快速が当駅まで延長運転されるようになる。
- 2006年(平成18年)10月14日 - 新快速敦賀延伸に合わせ橋上駅舎がオープン。バリアフリー設備整備、東西自由通路新設。
[編集] その他
- 第2回近畿の駅百選に選定されている。
- 「みどりの窓口」は改札横に1カ所のみ。ICOCA(定期券も)は窓口にて購入。
- 自動券売機向かい側に観光案内所と待合室がある。待合室は午後8時まで利用可能、時間を過ぎると自動的にロックされる。
- 駅前の駐車場は元々は平和堂の駐車場であったが、現在は有料駐車場として一般にも開放されパーク&ライドにも使うことができる。
- 1番線と2番線・4番線ホームに待合室がある。
- 3番線と4番線との間、および1番線虎姫方にある旧の跨線橋は現在は使用されていない。取り壊し工事中である。
[編集] 隣の駅
※特急・急行の停車駅は各列車記事を参照のこと。