管楽器のための交響曲
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管楽器のための交響曲(かんがっきのためのこうきょうきょく、Symphonies d'instruments à vents, in Memoriam C. A. Debussy)は、イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽作品。
目次 |
[編集] 題名について
原題を直訳するとC. A. ドビュッシーの思い出のための管楽器の交響曲集である。日本語では本項の項目名のように交響曲と訳され、またそのように分類されることもあるが、単一楽章の作品にもかかわらず、語尾が複数形となっており、交響曲と訳すのは問題がある。また英語では“Symphonies of Wind Instruments”となっており、「管楽器のための」と訳すことも不適切である。おそらくストラヴィンスキーは、17世紀フランス・バロック音楽で、ファンファーレのような金管楽器の合奏曲を「サンフォニー」(Symphonies)と呼んでいたことを知り、それを意図した可能性がある。
[編集] 作曲の経緯
1920年、フランスの音楽雑誌「レヴュー・ミュジカル」は、1918年に死去したドビュッシーの追悼号を刊行した。その巻末に何人かの作曲家が小品を寄せたが、ストラヴィンスキーはその1つとして短いコラールを書き、ピアノ譜に編曲して寄稿した。次いでストラヴィンスキーは、このコラールを終結部として「サンフォニー」に発展させた。この作品は1920年末に完成し、翌1921年にロンドンで初演された。初演ではストラヴィンスキーの師リムスキー=コルサコフの作品、オペラ「金鶏」の行進曲に続いて演奏されたが、壮麗なリムスキー=コルサコフ作品の後というのも災いして、大失敗に終わった。
[編集] 編成
題名通り、管楽器のみの編成のために書かれている。1945年から1947年にかけて改訂が行なわれ、編成などに変更が加えられている。
[編集] 1920年版
- フルート:3
- ピッコロ:1(3番フルート持ち替え)
- アルトフルート:1
- オーボエ:2
- コーラングレ:1
- クラリネット:2
- アルトクラリネット:1
- ファゴット:3
- コントラファゴット:1(3番ファゴット持ち替え)
- ホルン:4
- トランペット:3
- トロンボーン:3
- テューバ:1
[編集] 1947年版
[編集] 曲の構成
バレエ音楽「春の祭典」にも見られたような、ロシアの民族音楽を連想させる不規則なリズム構造と旋法的な響きで満たされている。華やかだが気まぐれなファンファーレと、遅くしめやかなコラールの交代で曲は進行する。
[編集] 外部リンク
- ストラヴィンスキーの管楽器のための交響曲の演奏 (MP3) - The Columbia University Orchestra (bit rate:160Kbps)
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