粉河駅
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粉河駅(こかわえき)は、和歌山県紀の川市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線の駅である。
運行上の境界駅であり、和歌山方面からやってくる列車が一部折り返す。また、高田駅~当駅間は、線路保守工事によるデータイム運休が時折行われる区間でもある。
1日に2本しかない快速列車が停車する駅でもあり、快速列車はこの駅を出ると、和歌山駅方面は打田駅→岩出駅→和歌山駅の順に、橋本駅方面は五条駅まで各駅に停車する。
なお、紀の川市の代表駅は、当駅ではなく2駅隣の打田駅である。また、かつて和歌山線経由で運行されていた急行「紀ノ川」の停車駅でもあった。
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[編集] 駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ、行違い可能な地上駅である。駅本屋側の単式ホームが橋本・五条・高田方面、跨線橋を渡った反対側の島式ホームが、岩出・和歌山方面行きである。コンクリート造りの大きめの駅舎が特徴的。
線内でもかなり利用客の多い駅であり、業務委託駅ではあるが駅員常駐時間も長い。しかし、みどりの窓口は設置されていない。
- のりば
- 橋本・五条・高田方面
- 岩出・和歌山方面(当駅折返し)
- 岩出・和歌山方面(五条方面からの直通)
- ※なお、前述したデータイム運休実施時には上記の限りではない。
[編集] 利用状況
1日平均1,071人(乗車人員、2004年。出典:平成18年刊行和歌山県統計年鑑)
列車本数の面でも、和歌山駅方面への流れが殆どであり、そこから更に阪和線の快速列車を利用して、天王寺方面へと向かう利用客が多い。
[編集] 駅周辺
- 西国三十三箇所観音霊場第三番札所である粉河寺の最寄り駅。徒歩15分ほど。
- 紀の川市役所粉河支所(旧・粉河町役場)やふるさとセンターなどの公共施設も近い。
- 明色化粧品創業の地がある。
- 龍門山(駅南方にある。登山口まで徒歩約1時間、交通機関無し)
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1900年11月25日 紀和鉄道の駅として開業。
- 1904年8月27日 関西鉄道が紀和鉄道を買収。
- 1907年10月1日 関西鉄道が国有化。国鉄粉河駅に。
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
かつては阪和電気鉄道(現在のJR阪和線)や水間鉄道が、この駅までの路線敷設計画を持っていたが、いずれも未成に終わっている。