能登空港
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能登空港 | |||
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IATA:NTQ - ICAO:RJNW | |||
概略 | |||
空港種別 | 公共 | ||
運営者 | 石川県 | ||
開港日 | 2003年7月7日 | ||
運用時間 | 8:00 - 19:30 (JST) | ||
受け持ち | 輪島市、穴水町、能登町 | ||
海抜 AMSL | ft (219 m) | ||
位置 | 北緯37度17分31秒東経136度57分32秒 | ||
滑走路 | |||
方向 | 全長 | 表面 | |
ft | m | ||
07/25 | 2000 | 舗装 |
能登空港(のとくうこう、Noto Airport)は、石川県が設置・管理する第三種空港である。 2003年7月7日開港。
目次 |
[編集] 航空管制
RDO | 118.05 | 126.200 |
- 担当は、国土交通省大阪航空局能登空港出張所航空管制情報官
- 周波数の単位は、MHz
[編集] 航空灯台
局名 | 種別 | 周波数 | 識別信号 |
能登 | VOR | 111.45MHz | NTE |
能登 | DME | 1138.0MHz | NTE |
能登 | ILS | 108.95MHz | INT |
- 保守は、国土交通省大阪航空局能登空港出張所航空管制技術官が担当
[編集] 概要
輪島市、穴水町、能登町にまたがる木原岳周辺に整備された。滑走路長は2,000mで、エプロン(駐機場)は小型ジェット機、プロペラ機各2機が同時駐機できる。2006年10月23日には国際チャーター便専用の搭乗ブリッジが完成した。
ターミナルビルは4階建て。日本初の試みとして、空港ビルと行政機関(奥能登行政センター)が合築されており、交通だけでなく、奥能登地域の広域行政の拠点と位置付けられている。また、道の駅「能登空港」として登録を行い、能登地域の観光情報拠点としている。
能登空港の東には日本航空学園輪島校があり、旅客機と滑走路を同じく使用する航空学校は国内初である。
計画段階では東京、名古屋、大阪の3路線を見込んでいたが、開港時就航したのは東京国際空港への1日2往復のみである。
[編集] 搭乗率保証制度
開港前、1日1往復の運行で利用者数を見極めたい全日本空輸に対し、1日2往復の運行で利便性などを高めたい石川県及び地元自治体側で対立があった。
そこで、年間平均搭乗率が70%未満の場合は県と地元自治体が航空会社に2億円まで損失を補填する、全国初の「搭乗率保証制度」を導入した。逆に目標以上の利益が得られた場合は、地元に還元すること(2年目から上限2億円)としている。(年々、機体の変更等で目標搭乗率を変更している。)
開港3年目からは、「特別枠」が設けられた。特別枠内の搭乗率であれば、搭乗率を満たせなかった場合の補填金もしくは満たせた場合の航空会社の協力金を双方支払わないこととした。
- 搭乗率結果
ここでの搭乗者数は、能登-羽田便の搭乗者数でありチャーター便などは含まれていないので注意されたい。
- 1年目(2003年7月7日~2004年7月6日) 目標搭乗率70%。
- 搭乗者数は15万1196人、平均搭乗率は79.5%。
- 2年目(2004年7月7日~2005年7月6日) 目標搭乗率63%。これは2004年4月1日から使用する機体が126人乗りから170人乗りに大型化されたため。
- 搭乗者数は15万5623人、平均搭乗率は64.6%。
- 3年目(2005年7月7日~2006年7月6日) 目標搭乗率64%、特別枠63~65%。2005年4月1日から使用する機体が170人乗りから166人乗りに小型化されたため。
- 搭乗者数は16万52人、平均搭乗率は66.5%。[1]
- 4年目(2006年7月7日~2007年7月6日) 目標搭乗率62%、特別枠58~66%。搭乗率保証制度の緩和によるもの。
[編集] 歴史
- 2003年7月7日 開港。東京便到着の前に、桂文珍の自家用飛行機が「ゼロ番機」として着陸。
- 2003年7月25日 国際チャーター便初就航。アシアナ航空が韓国、光州空港に向けて飛び立つ。
- 2004年2月25日 台北国際空港との間をチャイナエアラインのチャーター便が就航。
- 2004年3月4日 開港からの利用者が10万人を突破。
- 2004年7月7日 開港から一年、年間の平均搭乗率が79.5%に達したため、エアーニッポンより「販売促進協力金」として、9732万円が贈られた。
- 2004年10月19日 開港からの利用者が20万人を突破。
- 2005年6月21日 開港からの利用者が30万人を突破。
- 2005年7月7日 開港から二年、年間の平均搭乗率が64.6%に達したため、全日本空輸より「販売促進協力金」として、1598万円が贈られた。
- 2006年7月7日 開港から三年、年間の平均搭乗率が66.5%に達したため、全日本空輸より「販売促進協力金」として、2000万円が贈られた。
- 2006年9月16日 開港からの利用者が50万人を突破。
- 2007年3月25日 M6.9の能登半島地震により滑走路が被災閉鎖状態。翌日再開。但し、余震活動によっては運行停止がある暫定運用。
[編集] 路線
-
- 東京国際空港(エアーニッポンの機材で運航)
[編集] 道の駅能登空港
- 2003年8月8日に、能登空港の施設自体が道の駅能登空港として道の駅に登録された。
- 昼間はターミナルビル内の売店・レストラン・自販機・トイレなどが利用できる(レストランは16時まで)。
- 夜間はターミナルビルが閉鎖されているが、第二駐車場のトイレは開いているので、休憩はそちらを利用すると良い。自販機も作動している。
- 近隣の道の駅・SAなどとしては下記がある。
- 道の駅桜峠 珠洲道路北上(約10分)
- 別所岳サービスエリア 能越自動車道南下(約20分)
- 道の駅輪島 県道1号線北上(約30分)
- 道の駅なかじまロマン峠 国道249号線南下(約40分)
[編集] ターミナルビル
1階が航空会社のカウンターと売店、レンタカーの受付、能登の旅情報センター。2階が待合室・搭乗口と土産物売場。3階が見学者デッキとレストランになっている。レストランは16時までの営業である。定食は能登の味覚を色々使い安価でおいしくてお勧め。なお午前中早い時間は飲み物だけの提供。またこのビルは奥能登行政センターを兼ねているので行政機関の事務所もいろいろと入っている。4階は生涯学習センターとなっていて会議室などがある。
[編集] アクセス
[編集] 自家用車
- 空港の駐車場(約500台)は無料で、東京方面に出張する人が数日間駐めておいてもよい(盗難防止は各自の責任で)。
- 燃料を補給したい人は、空港から珠洲方面に出た所にセルフのガソリンスタンド(夜8時まで)がある。
- 下記の所要時間は道が混んでおらず、路面に積雪や凍結が無い時のだいたいの時間なので冬場や連休など、またお祭りがあるような時は余裕を持って出た方が良い。
[編集] ふるさとタクシー
能登半島各地(和倉温泉・輪島・珠洲など)と能登空港を結ぶ乗り合いタクシー。能登空港から各地へ、また各地から能登空港へと運行されている。通常ワゴン車だが、乗客が多い時はマイクロバスを使用する場合もある。料金も700円~1800円と安価で、実質的に小型のバスのようなものである。運行路線もだいたい決まっているので、通常のバスが通っていない道まで入ってきてはくれない。利用するには事前に予約が必要である(予約無しの場合、余裕があれば乗せてもらえることもあるが小さい車なので保証できない)。運行エリアおよび予約先は能登空港のサイトで確認のこと。
[編集] バス
- 航空便に合わせて下記のような路線が運行されている。ただし行き先によっては、かなり時間待ちがあるので、北陸鉄道のサイトで、時刻表をよく確認しておくこと。(本数は2007年1月現在)
[編集] 穴水からのアクセス
- 路線バスまたはふるさとタクシー等で穴水駅まで行くとのと鉄道で、和倉温泉や七尾市方面に出ることができ、そこからJR七尾線で羽咋市・宇ノ気・金沢市方面に出ることが出来る。ただし金沢まで行くことが目的なら空港から直接特急バスに乗った方が早い。
[編集] レンタカー
トヨタレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカー、ニッポンレンタカーが利用できる(受付は共同)。利用したい人は予約しておいた方が良い。
[編集] 芸術活動
[編集] 関連作品
- 能登空港
- (2006/06/07) 開港3周年に合わせて発表され、空港内で盛んに流された。シルヴィアと三輪一雄のデュエット曲。作詞新條カオル。作曲斎藤覚。
- 銀河航路
- (2002/08/21) 開港前に、能登空港イメージソングの歌詞を一般公募。最優秀作の鈴木玲子作『能登空港』に結城忍が補作、聖川湧が作曲して大空亜由美(現・吉田美穂)が歌った。
[編集] コンサート
- 2002年8月24日に開港前の土地を使ってモーニング娘。のコンサートが開催された。
[編集] 太鼓演奏
- 観光客を歓迎して毎週日曜に太鼓の演奏が2006年12月から開始された。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
空港情報 (RJNW) |
空港情報(worldaerodata.com) | 定時航空気象(METAR) | 飛行用飛行場予報(TAF) | 定時航空気象 |