若の里忍
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若の里 忍（わかのさと しのぶ、本名：古川 忍（こがわ－） 1976年7月10日－）は、青森県弘前市出身で鳴戸部屋所属の現役大相撲力士。身長184cm、体重156kg。最高位は関脇。かつては大関候補と言われたが、怪我に泣いて低迷している。得意技は突き、右四つ、寄り。趣味は野球観戦。星座は蟹座。血液型はO型。
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[編集] 来歴
元横綱・初代若乃花と生地が同じで四股名の由来となっているが、中学校は相撲部のある弘前市立第二中学校へ越境通学し、相撲に励んだ。
生地と川を挟んだ同県北津軽郡板柳町出身の高見盛と、青森市（旧南津軽郡浪岡町）出身の武州山は中学相撲の同学年のライバルだった。攻めが遅いため、大関・千代大海などといった速攻型の力士には分が悪い。また、中学生時代に稽古を付けてもらい尊敬していた元横綱・貴乃花には一度も勝てなかった。得意手は突き、右四つ、寄り。だが、左四つでも十分相撲を取れる器用な力士である。
一時は三役に定着し、大関候補筆頭と言われた時代もあった。しかし2005年頃より度重なるケガが襲い、2006年11月場所には十両11枚目まで陥落した。十両では格の違いを見せつけ、翌年3月場所に再入幕を果たし、その場所でも11勝4敗の好成績を収めた。
[編集] 略歴
- 1992年3月場所 - 鳴戸部屋に入門、初土俵
- 1997年11月場所 - 新十両
- 1998年5月場所 - 新入幕、10勝5敗で敢闘賞受賞
- 1998年11月場所 - 11日目に若乃花から初金星をあげるも13日目に武双山戦で右腓骨を骨折、14日目から休場
- 1999年11月場所 - 11日目で左膝関節内側半月板を損傷、公傷が認められるも回復が遅れ、翌年5月・7月の2場所は十両に陥落するも、十両では格の違いを見せつけ、2場所連続十両優勝して幕内に復帰。
- 2000年11月場所 - 新三役（小結昇進）、横綱曙を倒して殊勲賞受賞
- 2001年1月場所 - 関脇昇進、横綱・武蔵丸を倒して2場所連続殊勲賞受賞
- 2002年1月場所 - 2000年11月場所の小結昇進以降2度平幕に陥落したが、この場所から2005年1月場所まで19場所連続三役（関脇・小結）在位。
- 2005年11月場所 - 右大腿二頭筋断裂のため初日から全休
- 2006年1月場所 - 番付を東前頭16枚目まで大きく下げた。勝ち越し（10勝5敗）。
- 2006年3月場所 - 東前頭11枚目で11勝4敗の好成績を挙げ、翌場所は久々に上位復帰。
- 2006年5月場所 - 西前頭2枚目で迎えた2日目に朝青龍から8年ぶりの金星をあげ、その翌日も大関・琴欧州を破り、期待されたが、4日目から7連敗で早くも10日目に負け越しが決定。その後粘ったが、6勝9敗。
- 2006年7月場所 - 東前頭6枚目に番付を下げ初日から3連勝と好調だったが、4日目の安馬戦で敗れた際に右膝の前十字靱帯を損傷し、全治2カ月と診断され、5日目から途中休場。
- 2006年9月場所 - 前場所での怪我が回復せず、全休。番付は東前頭14枚目で、翌場所は6年ぶりの十両転落。
- 2006年11月場所 - 東十両11枚目で勝ち越し（10勝5敗）。
- 2007年3月場所 - 再入幕で11勝4敗の好成績を収める。
[編集] 幕内での場所別成績
| 場所 | 地位 | 勝数 | 敗数 | 休場 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平成10年（1998年）5月 | 西前頭15枚目 | 10 | 5 | 0 | 敢闘賞（初） |
| 平成10年（1998年）7月 | 東前頭11枚目 | 9 | 6 | 0 | - |
| 平成10年（1998年）9月 | 西前頭4枚目 | 6 | 9 | 0 | - |
| 平成10年（1998年）11月 | 東前頭6枚目 | 7 | 7 | 1 | 金星（1・若乃花）・右腓骨骨折 |
| 平成11年（1999年）1月 | 西前頭6枚目 | 0 | 0 | 15 | 公傷制度適用 |
| 平成11年（1999年）3月 | 西前頭6枚目 | 5 | 10 | 0 | - |
| 平成11年（1999年）5月 | 西前頭10枚目 | 11 | 4 | 0 | 技能賞（初） |
| 平成11年（1999年）7月 | 東前頭2枚目 | 4 | 11 | 0 | - |
| 平成11年（1999年）9月 | 西前頭6枚目 | 6 | 9 | 0 | - |
| 平成11年（1999年）11月 | 西前頭9枚目 | 5 | 7 | 3 | 左膝関節内側半月板損傷 |
| 平成12年（2000年）1月 | 西前頭14枚目 | 0 | 0 | 15 | 公傷制度適用 |
| 平成12年（2000年）3月 | 西前頭14枚目 | 0 | 0 | 15 | 左膝前十字靱帯再腱術後 |
| 平成12年（2000年）9月 | 西前頭10枚目 | 11 | 4 | 0 | 敢闘賞（2） |
| 平成12年（2000年）11月 | 西小結 | 9 | 6 | 0 | 殊勲賞（初） |
| 平成13年（2001年）1月 | 東関脇 | 10 | 5 | 0 | 殊勲賞（2） |
| 平成13年（2001年）3月 | 東関脇 | 6 | 9 | 0 | - |
| 平成13年（2001年）5月 | 東前頭筆頭 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成13年（2001年）7月 | 西小結 | 9 | 6 | 0 | 殊勲賞（3） |
| 平成13年（2001年）9月 | 東小結 | 7 | 8 | 0 | - |
| 平成13年（2001年）11月 | 東前頭筆頭 | 10 | 5 | 0 | 敢闘賞（3） |
| 平成14年（2002年）1月 | 東小結 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成14年（2002年）3月 | 東小結 | 9 | 6 | 0 | - |
| 平成14年（2002年）5月 | 東小結 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成14年（2002年）7月 | 西関脇 | 11 | 4 | 0 | - |
| 平成14年（2002年）9月 | 東関脇 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成14年（2002年）11月 | 東関脇 | 7 | 8 | 0 | - |
| 平成15年（2003年）1月 | 西小結 | 11 | 4 | 0 | 敢闘賞（4） |
| 平成15年（2003年）3月 | 東関脇2 | 9 | 6 | 0 | - |
| 平成15年（2003年）5月 | 東関脇 | 9 | 6 | 0 | - |
| 平成15年（2003年）7月 | 東関脇 | 10 | 5 | 0 | - |
| 平成15年（2003年）9月 | 東関脇 | 11 | 4 | 0 | 殊勲賞（4） |
| 平成15年（2003年）11月 | 東関脇 | 7 | 8 | 0 | - |
| 平成16年（2004年）1月 | 西小結 | 9 | 6 | 0 | |
| 平成16年（2004年）3月 | 東関脇 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成16年（2004年）5月 | 東関脇 | 9 | 6 | 0 | - |
| 平成16年（2004年）7月 | 東関脇 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成16年（2004年）9月 | 東関脇 | 10 | 5 | 0 | - |
| 平成16年（2004年）11月 | 東関脇 | 11 | 4 | 0 | 技能賞（2） |
| 平成17年（2005年）1月 | 東関脇 | 6 | 9 | 0 | |
| 平成17年（2005年）3月 | 西前頭筆頭 | 8 | 7 | 0 | - |
| 平成17年（2005年）5月 | 西小結 | 6 | 9 | 0 | - |
| 平成17年（2005年）7月 | 西前頭2枚目 | 11 | 4 | 0 | - |
| 平成17年（2005年）9月 | 西関脇 | 4 | 3 | 8 | 右大腿二頭筋断裂 |
| 平成17年（2005年）11月 | 東前頭3枚目 | 0 | 0 | 15 | 右大腿二頭筋腱損傷 |
| 平成18年（2006年）1月 | 東前頭16枚目 | 10 | 5 | 0 | |
| 平成18年（2006年）3月 | 東前頭11枚目 | 11 | 4 | 0 | - |
| 平成18年（2006年）5月 | 西前頭2枚目 | 6 | 9 | 0 | 金星（2・朝青龍） |
| 平成18年（2006年）7月 | 東前頭6枚目 | 3 | 2 | 10 | 右膝前十字靱帯損傷 |
| 平成18年（2006年）9月 | 東前頭14枚目 | 0 | 0 | 15 | 右膝前十字靱帯損傷 |
| 平成19年（2007年）3月 | 東前頭16枚目 | 11 | 4 | 0 | |
| 通算 | 372 | 281 | 97 | 殊勲賞4回・敢闘賞4回・技能賞2回・金星2個 | |
[編集] 主な成績
2007年3月場所終了現在
- 通算成績：582勝407敗97休（91場所）
- 幕内成績：372勝281敗97休（50場所）
- 三役在位：26場所（関脇17場所、小結9場所）
[編集] 各段優勝
- 十両優勝：3回
- 幕下優勝：1回
- 序ノ口優勝：1回
[編集] 三賞・金星
- 三賞：10回
- 殊勲賞：3回（2000年11月場所、2001年1月場所、2001年7月場所）
- 敢闘賞：5回（1998年5月場所、2000年9月場所、2001年11月場所、2003年1月場所、2003年9月場所）
- 技能賞：2回（1999年5月場所、2004年11月場所）
- 金星：2個（若乃花1個、朝青龍1個）
