萩ノ茶屋駅
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萩ノ茶屋駅(はぎのちゃやえき)は、大阪市西成区萩之茶屋にある南海電気鉄道の駅。各停だけの停車である。
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[編集] 駅名の由来
かつてこの辺りの住吉街道沿いに、「萩の茶屋」と呼ばれる茶屋があったことから。この茶屋は、当駅から1kmほど北(今宮戎神社のさらに少しだけ北)に位置する広田神社の門前にかつて存在した「萩の茶屋」(紅白に彩られた萩を植えていたからそう言われる)の支店であった。
現在の地名では萩之茶屋に存在する当駅だが、1973年の町名変更が行われる前までは、東萩町にあった。ただし、駅名は開業当時からずっと萩ノ茶屋である。
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 南海電気鉄道
- 高野線(りんかんサンライン)
正確には南海本線に属しているが、南海本線側にはホームが無いため全列車通過となる。南海高野線の各駅停車のみがこの駅に停車するため、事実上は南海高野線の駅であるといえる。
[編集] 駅構造
島式1面2線のホームを持つ高架駅。上り線の西側に全列車通過となる南海本線の線路がある。 2階にホーム、1階に改札口がある。ホームとコンコースを結ぶエレベーターもある。
- のりば
- ■ 堺東・河内長野・橋本・高野山方面
- ■ 新今宮・難波方面
[編集] 利用状況
2004年度の調査結果では、1日あたりの平均乗降客数は2402人。この数字は南海の駅全体では99駅中65位、高野線の駅(難波~岸里玉出間含む)としては42駅中29位である。
[編集] 駅周辺
駅西側に花園北本通商店街、東側に萩ノ茶屋本通商店街がある。
- 大阪市営地下鉄四ツ橋線花園町駅
- 鶴見橋商店街 ※まっすぐ鶴見橋商店街から津守商店街を抜けると、津守駅に達する。大阪府立西成高等学校の生徒の通学路の一つでもある。
- 西成花園郵便局
- 阪堺電気軌道阪堺線今池駅
- 阪堺電気軌道阪堺線今船駅
萩之茶屋駅舎やガードの雰囲気が、漫画『じゃりン子チエ』に登場する駅(駅名は不明)に似ており、同作品の舞台も「西萩」であることから、萩ノ茶屋駅周辺が同作品のモデルに擬されることもある。「西萩」は、かつて当駅西方にあった西萩町とは無関係なのだが、誤解されることが多い。
[編集] 歴史
- 1907年(明治40年)12月20日 南海鉄道の駅として開業。
- 1937年(昭和12年)11月1日 東線(現在の高野線用)高架化。
- 1938年(昭和13年)9月10日 高架化完成。
- 1944年(昭和19年)6月1日 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。