蔚山広域市
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蔚山広域市 | |
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位置 | |
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地図 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 울산광역시 |
韓国における漢字: | 蔚山廣域市 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
{{{平仮名}}} |
片仮名: (現地語読み仮名): |
ウルサン=グァンヨクシ |
略称: | Ulsan, 울산, 蔚山 |
ローマ字転写: | Ulsan-Gwangyeoksi |
英語名: | Ulsan Metropolitan City |
面積・人口(2004年) | |
面積: | 1,056.60km² |
総人口: | 1,078,926人 |
男子人口: | 555,073人 |
女子人口: | 523,853人 |
人口密度: | 1,021.1人/km² |
世帯数: | 348,058世帯 |
情報 | |
国: | ![]() |
下位行政区画: | 4区1郡 |
ISO 3166-2: | KR-31 |
行政区域分類コード: | 26 |
蔚山広域市の木: | イチョウ |
蔚山広域市の花: | ナシ |
蔚山広域市の鳥: | シラサギ |
自治体公式サイト: | 蔚山広域市 |
蔚山広域市(ウルサンこういきし) は大韓民国南東部に位置する広域市。
目次 |
[編集] 地理
日本海に面し、釜山広域市から北へ70km離れている。韓国の広域市の中では一番面積が広い。
現代自動車のお膝元であり、自動車の生産高で大韓民国一位である。現代尾浦造船や現代重工業など現代グループの企業城下町でもある。また海岸沿いに韓国最大の石油コンビナートが広がり、工業都市の様相を示している。
郊外の蔚州郡は山岳地帯で、1000メートル以上の高い山があり、海水浴場もある。
区の部分は工業都市、郡の部分は農村も存在する典型的な都市・農村の複合都市になっている。
[編集] 歴史
古代は辰韓の領土で、新羅時代は屈阿火県と呼ばれ、統一新羅時代は河曲県と呼ばれていた。
高麗時代は当初興礼や鶴城と呼ばれていたが、11世紀に蔚山の古称である蔚州に変更、李氏朝鮮時代の1413年に蔚山郡になっている。
蔚山広域市中区塩浦洞に1426年から1509年まで塩浦倭館が設置され、中世の三浦倭館のひとつであった。蔚山旧市街から湾を隔てた南岸にあり、現代自動車工場敷地となっている。当時は蔚山旧市街に置かれた蔚山郡庁と慶尚左道兵馬節度使の管轄下にあった。1494年には約150人の日本人が住み、1509年の三浦の乱によって閉鎖された。
文禄の役で、1593年、現在の市の南部の海岸近くに加藤清正により西生浦倭城が築かれた。慶長の役で、1597年に現在の市の中心部に蔚山倭城が浅野幸長らにより築かれる。築城まもなく、朝鮮・明連合軍がこの城を包囲した(蔚山城の戦い)。
17世紀以降は蔚山都護府になり、1895年に蔚山郡になっている。
1910年からの日本統治時代には工業都市・捕鯨基地として繁栄し、1931年には蔚山面(村)が邑(町)に昇格し、1937年には東面(村)が方魚津邑(町)に昇格している。大韓民国成立後、1950年に勃発した朝鮮戦争の時、開戦から3ヵ月後の9月10日に北朝鮮軍が蔚山付近まで迫った。
朝鮮戦争終結後も国内有数の工業都市として発展し、1962年に蔚山邑(町)と方魚津邑(町)が合併して蔚山市に昇格、1995年には蔚山郡を合併して1997年には蔚山広域市に昇格している。
2002年に行われた日韓共催のFIFAワールドカップの開催地となり、ブラジル対トルコ戦(予選ラウンド、本戦も開催)などを開催した。
[編集] 行政
[編集] 区
- 南区
- 東区
- 北区
- 中区
[編集] 郡
読みと各種表記は大韓民国の地方行政区画を参照。
[編集] 交通
日本統治時代には内地からの直行航空便があった(満州航空が運行)。大韓民国成立後は蔚山空港が設けられ、金浦国際空港との航空便(大韓航空、アシアナ航空)が1時間に1本ほどの割合で運行されており、済州国際空港との路線も1日1往復設けられている。
ただし、日本からの航空便やフェリー、水中翼船の直行便が多数ある釜山から市外バス(日本の急行バスに相当)で1時間半ほどの距離なので、釜山経由で行くのが一般的であり、ソウルからも高速バスの本数が多い。
韓国鉄道の東海南部線には蔚山駅があり、ソウルからのセマウル号が運行されているが、本数が少なく、釜山方面は朝晩のみの運行である。
なお、2010年開業予定のKTX第2期線の蔚山駅が蔚州郡内に設けられることになっている。
[編集] 姉妹都市
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 大韓民国の地方行政区画 | 蔚山広域市