野際陽子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

野際陽子（のぎわようこ、1936年 1月24日 - ）は、昭和後期・平成期（1960年代 - ）の日本の女優、元NHKアナウンサー。

[編集] 来歴・人物

富山県富山市生まれ。東京都杉並区天沼で育つ。
立教女学院中学校・高等学校を経て、1958年、立教大学文学部英米文学科卒業。
大学時代、劇団テアトルジュンヌに所属。第4回公演『アルデール』や第11回公演『アンフィトリオン38』（アルクメーヌ役）などに出演。劇団テアトルジュンヌの後輩には、相島一之がいる。相島とは大河ドラマ『新選組!』、『TRICK 劇場版』で共演。
大学時代のサークルの1年先輩にレポーターの東海林のり子、同学年に俳優の高橋悦史（故人）、元読売ジャイアンツ三塁手・監督、アテネオリンピック野球日本代表監督で、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄、元南海・ダイエー監督の杉浦忠（故人）、阪急ブレーブス、阪神タイガースで活躍した本屋敷錦吾がいた。
NHKのアナウンサーから女優に転向。人気アクションドラマ・『キイハンター』での共演がきっかけで、千葉真一と1973年に結婚。女優・真瀬樹里は千葉との娘。当時としては珍しい高齢出産で話題を呼んだ。1994年に離婚している。
現在はテレビドラマ、バラエティの司会にと幅広く活躍し、テレビ朝日系の『旅の香り』では中井美穂と共に進行役として出演。2006年からは『しばわんこの和のこころ』で声優として活躍している。

[編集] エピソード

『ニュースステーション』に出演した際、ニュースの原稿読みを披露。十年単位のブランクを全く感じさせない完璧な読みだった。
1966年渡仏、ソルボンヌ大学でフランス文学を学び、翌年帰国。
帰国時にパリから穿いて帰ってきたミニスカートが爆発的な人気を呼んだため、日本人で初めてミニスカートを穿いた女性としても知られる。ただし、これには野際と親交もあり、日本の女性モデル・司会者の草分けとして知られる芳村真理説の方が有力。いずれにせよ、ミニスカートをほかの日本人女性に先駆けて身につけた人物の一人であることに変わりはない。
NHK入局当初は名古屋放送局に所属。その後、間もなく伊勢湾台風の洗礼を受ける。当時暮らしていたNHKの独身寮で強盗に入られた逸話を、『徹子の部屋』で何度か話している。
女優の黒柳徹子とはNHKアナウンサー時代からの40年来の友人で、当時、お揃いの服を着て『婦人画報』の取材を受けたことがある。
大学在学中には“ミス立教”にも選ばれたことがある。
趣味はスキューバダイビング。浅野ゆう子に誘われたのがきっかけ。
過去には声優にも挑戦しており、映画『エイリアン』でリプリーのテレビ版吹き替えを担当した。
歌手にも挑戦した過去があり、『非情のライセンス』（『キイハンター』主題歌）を歌っていた。
語学堪能で日本語以外に英語とフランス語を話す。