関西大学第一中学校・高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
関西大学第一中学校・高等学校 | |
過去の名称 | 関西甲種商業学校 関西大学附属第一高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人関西大学 |
設立年月日 | 1913年 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 中高一貫校 |
課程 | 全日制課程 |
設置学科 | 普通科 |
所在地 | 〒564-0073 |
大阪府吹田市山手町三丁目3番24号 | |
電話番号 | 06-6337-7750 |
FAX番号 | 06-6389-6640 |
外部リンク | 公式サイト |
関西大学第一中学校・高等学校(かんさいだいがくだいいちちゅうがっこう・こうとうがっこう)は大阪府吹田市にある関西大学併設の私立中学校及び高等学校。略称は『関大一(中・高)』、『関一』、『一中』、『一高』。学校内では『一中』『一高』と呼称することが多い。
目次 |
[編集] 概要
関西大学併設の各種学校として、1913年に大阪市北区(現在の福島区)上福島に創立された「関西甲種商業学校」が起源。附属校ではない。
1995年4月からの関西大学第一中学校共学化に伴い、1998年4月から関西大学第一高等学校も共学化。高等学校でも生徒募集があり、中学はおよそ250名、高校はおよそ450名(10クラス、うち男子のみのクラスが2クラス)いる。
大学併設校の利点を生かした高大連携プログラムが実施されている。
最寄駅は阪急電鉄千里線関大前駅。南改札を出て南にある校門まで徒歩1分。
[編集] 中学校のシステム
中学校から入学した生徒は原則高等学校を経ることになる。
[編集] 高等学校のシステム
毎年クラス替えがある。教職員は中高どちらも受け持つので、去年の担任が今年も持つ、というケースはごく稀である。
高等学校では2年から「文Ⅰコース」「文Ⅱコース」「理コース」に分かれる。文Ⅱコースは共学1クラスで、理コースが3ないし2クラス(うち男子クラス1ないし0)、文Ⅰクラスが6ないし7クラス(うち男子クラス1ないし2)となる(各学年10クラス編成)。理コースと文Ⅱコースの選抜にもれた場合文Ⅰコースとなる。3年への進級時にコース変更はできない。
理コース志望の生徒が学年全体の30%に満たない場合は2クラス編成となるが、関西大学へ理科系として進学する生徒が少なく関大側が理科系の生徒を欲しがっているため、許容範囲であれば少々無理にでも理コースを3クラス編成にしようとしているのが実情ではある。
1年生では、入学直後に広島県福山市沼隈町に常石造船が営業するみろくの里へ宿泊研修で行くことになっている。学習と親睦という名目ではあるが、生徒からの評判はよくない。2年生への進級時に留年の象徴のように「みろく」という単語が発せられる。
1年間の成績で、1単位以上16単位以下落とすと追認定課題を渡される。この課題を規定時間内(およそ4日)にこなせない、もしくは不備・欠如があった場合は留年となる。17単位以上落とすと無条件で留年となる。毎年約450名中100名弱が課題をもらい、うち5名程度が留年している。
関西大学への進学率は毎年およそ95%の高率を誇る。内部進学との併願は国公立のみに限られる。
[編集] 学校法人関西大学と学校法人福武学園の合併
学校法人関西大学と学校法人福武学園が2008年4月1日を目処に合併する。これは、関西大学側が併設校の増設を検討していた際に福武学園からの合併の申請があり、検討の結果実現したものである。
統合の後学校法人福武学園の解散、および北陽高等学校は「関西大学北陽高等学校」へ改称となる。関西大学第一中学校・高等学校の生徒に直接の関係はほとんどない。
[編集] 沿革
- 1913年 - 大阪市北区上福島に私立関西甲種商業学校が開校。
- 1924年 - 関西大学第二商業学校が開校。
- 1948年 - 学制改革により、関西大学付属第一高等学校。
- 1952年 - 関西大学第一高等学校に改称。
- 1953年 - 天六学舎から現在地に移転。
- 1995年 - 関西大学第一中学校、共学化。
- 1998年 - 関西大学第一高等学校、共学化。
[編集] 主な卒業生
- 堀江謙一(海洋冒険家。当学校へはまれに講義で呼ばれて訪れることがある)
- 前川清成(参議院議員・弁護士)
- 北川知克(衆議院議員)
- 北川法夫(大阪府議会議長)
- 村瀬広基(元読売巨人軍・投手)
- 久保康友(千葉ロッテマリーンズ・投手)
- 佐藤信夫(フィギュアスケート・コーチ)
- 若本規夫(声優)
[編集] クラブ活動
1998年硬式野球部の第70回選抜高等学校野球大会(春の甲子園)での準優勝[1]、アメリカンフットボール部全国二連覇(1997年、1998年)をはじめ、日本拳法部の全国高等学校日本拳法選手権大会優勝11回、サッカー部のインターハイベスト16(2004年、2006年)など、全国大会で活躍するクラブが多数ある。馬術やフェンシング、ヨット、アイスホッケーといった珍しいクラブも存在する。