青森上野号
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青森上野号(あおもりうえのごう)とは青森県青森市と東京都台東区上野を結ぶ弘南バスが運行する高速バスである。ここでは夜行便であるパンダ号(パンダごう)についても記載する。
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[編集] 担当営業所
- 青森上野号
- パンダ号
- ※当初は青森営業所の担当予定だったが、貸切車両数が少ないため持ち回り制となった。
[編集] 沿革
[編集] 青森上野号
弘南バスは2002年より、京急観光バス(運行開始当初は京浜急行バス)と共同で弘前~東京間においてスカイターン号の運行を開始したが、往復格安運賃を設定した際には利用者の支持を得た。これをみた弘南バスでは、当初から往復割引運賃を設定した青森発着便を新設することにし、青森~上野間に「青森上野号」を開業した。
しかしながら昼行便であるため、寝ている間に目的地に到着する夜行便に比べ、時間ロスが大きいことが影響し、平成17年度の1日平均利用者は採算ラインである1便20人を割り込んでしまっている[1]。スカイターン号においても状況は同じだったため、京急と共同運行していたスカイターン号を廃止・統合し、青森上野号を弘前経由とすることで効率化を図ることになった。それと引き替えに、利用客の少ない青森大野・羽黒平・牡丹平の各停留所への停車を取りやめた。
[編集] パンダ号
弘南バスでは従来からノクターン号、ラ・フォーレ号の運行に参加し、夜行高速バスの先駆けとして多くの乗客の支持を得ていた。しかしオリオンツアーが格安運賃のツアーバスの運行を開始したため、危機感を強めた弘南バスは、ツアーバスに対抗するため「パンダ号」の運行を開始することにした[2]。2006年7月からは東日本フェリーと共同で上野~函館間の「パンダ号・フェリーセット乗車券」を開始し、青森港フェリーターミナルまで路線を延長した。
青森・弘前側の事業者として名前が通っているため、利用状況も比較的好調である[3]。
[編集] 年表
- 2005年3月1日 - 青森上野号運行開始。
- 2005年10月15日 - 回数券発売開始。
- 2005年12月1日 - パンダ号運行開始。
- 2006年7月21日 - 青森港フェリーターミナルまで路線延長、パンダ号・フェリーセット乗車券の利用開始。
- 2006年9月2日 - 青森上野号が弘前バスターミナル経由となる(京急観光バスと共同運行していたスカイターン号と統合されたため)。同時に利用客の少ない、青森大野・羽黒平・牡丹平での旅客扱いを廃止。
[編集] 停車停留所
- ●:停車、|:通過、∥:他線経由
停留所名 | 青森上野号 | パンダ号 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
青森港フェリーターミナル | ●(※) | 青森県 | 青森市 | |
青森駅 | ● | ● | ||
弘前バスターミナル | ● | ● | 弘前市 | |
上野駅 | ● | ● | 東京都 | 台東区 |
※青森港フェリーターミナルは「パンダ号・フェリーセット乗車券」所持者のみ利用可能
[編集] 運行経路
- 青森駅 - 新町通り - 柳町通り - 青森中央大橋 - 青森中央IC - 青森自動車道 - 東北自動車道 - 浪岡IC - 国道7号 - 藤崎舟場角 - 弘前バスターミナル - 国道7号 - 大鰐弘前IC - 東北自動車道 - 浦和IC - 首都高速 - 東京都内
[編集] のりば
- 青森駅
- 駅前交番前弘南バス青森駅前停留所
- 弘前バスターミナル
- 1番ホーム1番のりば
- 上野駅
- 正面口東北急行バス上野駅前停留所
[編集] 乗車券発売箇所
- 1ヶ月前からJTBなどの主な旅行会社で発売。
- 予約後にローソン(店頭端末「LOPPI」)またはファミリーマート(店頭端末「Famiポート」)でも発券が可能。
- 回数券は発売箇所が限定されている。詳しくは下記の「回数券での利用方法」を参照のこと。なお、回数券は青森上野号・パンダ号共通利用がである。
[編集] 回数券での利用方法
- 弘前バスターミナル、青森営業所、青森観光センター、五所川原営業所、五所川原ターミナル、小泊案内所、鰺ヶ沢駅前案内所、黒石駅前案内所、板柳案内所の発売箇所で回数券を購入する。
- 弘南バス弘前予約センターへ電話する。
- 回数券を所持しているとの旨を伝え、座席の指定を受ける。指定された号車・座席番号を回数券の表記欄に自分で記入する。
[編集] その他
- パンダ号は基本的に専用車両(4列シート車・トイレ付)で運行。
- 青森上野号は観光バス車両(トイレなし)で運行。途中、3箇所で休憩。
[編集] 関連項目
[編集] 注記
- ^ 国土交通省東北運輸局プレスリリース「平成17年度における管内高速バス輸送実績」(2006年7月24日)によれば、2005年度の平均乗車人員は青森上野号が14.7人、スカイターン号は15.8人であった。
- ^ 陸奥新報「青森・弘前―上野間を片道5千円で運行」(2005月11月3日)による。
- ^ 国土交通省東北運輸局プレスリリース「平成17年度における管内高速バス輸送実績」(2006年7月24日)によれば、運行開始後90日間の平均乗車人員は40名となっている。
[編集] 外部リンク
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