ラ・フォーレ号
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ラ・フォーレ号( - ごう)は、青森県青森市と東京都を結ぶ夜行高速バス。
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[編集] 概説
弘前~東京間で運行を開始したノクターン号の好調がきっかけで、弘南バスと京浜急行電鉄(当時)は青森県の県庁所在地である青森市と東京都を結ぶ路線でも十分需要が見込まれることから青森駅~品川バスターミナル間の運行を計画した。
JR東日本グループのJRバス東北およびJRバス関東の両社は、先に盛岡~東京間で運行を開始した「らくちん号」が好評であったことから、青森駅~東京駅八重洲南口間の運行を計画した。
上記2組4社がほぼ同じ時期に路線免許申請を行ったため運輸省において需給調整を行うように命じられ、話し合いの結果として4社が共同で青森駅~東京駅八重洲南口間を運行することになった。結果的にJRバスが運行に加入したことで乗車券がみどりの窓口で購入できるようになり利便性が向上した。
こうして運行を開始した「ラ・フォーレ」は利用者から好評を持って迎えられ、繁忙期には最大8台体制で運行する盛況ぶりで、JR東日本が運転していた寝台特急「はくつる」を脅かす存在になっていた。
東北運輸局の高速バス輸送実績では常に上位に挙げられるが、近年はツアーバスや格安高速バスの台頭により利用者が減少傾向にある。平成15年度は前年比84.1%[1]、平成16年度は同99.3%[2]、平成17年度は同92,1%[3]となっている。
[編集] 歴史
- 1989年7月1日 - 運行開始。
- 2003年6月1日 - 往復割引開始。
- 2003年10月1日 - 京浜急行電鉄のバス部門分社化により、京浜急行バスに継承。
- 2004年7月16日 - 2往復に増便。
- 2005年4月1日 - 京浜急行バスの担当営業所が大森営業所から羽田営業所に変更となる。
- 2005年12月1日 - 京浜急行バスの担当便が京急観光バスに移管。
[編集] 運行会社
- ジェイアールバス東北(青森~仙台間は青森支店、仙台~東京間は仙台支店)
- 仙台宮城ICで乗務員交代、ワンマン運転。
- ジェイアールバス関東(東京~仙台間は東北道統括支店、仙台~青森間はJRバス東北仙台支店に運行委託)
- 仙台宮城IC、阿武隈PAで乗務員交代、ワンマン運転。
- 弘南バス(青森営業所)
- 京急観光バス(東京営業所)
- 紫波SA・国見SA・佐野SAで乗務員交代のための停車。2人交代乗務。
[編集] 運行経路
青森駅 - (青森中央大橋) - (青森環状道路) - (青森IC) - (東北自動車道) - (首都高速) - 東京駅八重洲南口
[編集] 乗車券
- 1ヶ月1日前から、JRバス東北青森駅前きっぷうりば、JRバス関東東京駅・新宿駅、JRみどりの窓口で発売する。また1ヶ月前から京浜急行バス窓口、京急観光、主な旅行会社で発売する。
[編集] その他
- 途中の乗務員交代停車があるが、乗客が休憩のために下車することは出来ない。
- 繁忙期はトイレなし・4列シート車両(観光バス車両)で運行する便がある。この場合は運賃500円引きで、2時間に1度トイレ休憩をする。JRバス関東では、昼行高速バスの車両が続行便として運用されることもある。
- 京急観光バス車両は東京~萩線萩エクスプレス号等と共通運用で、日によってほぼ本州の両端のどちらかに向かう運用となっている。
[編集] 註
[編集] 関連項目
- ブルースター号(渋谷・池袋~青森)
- 青森上野号・パンダ号(上野~青森)
- 弘南バスが運行。
[編集] 外部リンク
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