鬼押出し・浅間園
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鬼押出し・浅間園(おにおしだし・あさまえん)は、群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢(正式な所在は群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原)にある長野原町営の公園であり、一帯は1783年8月5日(天明3年7月8日)におきた浅間山の噴火の際に流れ出た溶岩である。浅間山の前掛山噴火口から短時間に流出した大量の溶岩が火口から5.5km(水平距離)、広さ6.8平方キロメートル(分布面積)、推定体積1.7×108㎥の規模で広がり、末端部では50m以上の厚さに達する塊状溶岩(主として安山岩)で構成されている。その姿がまるで鬼が押し出して作ったようだと言われた事から「鬼押出し」と命名されたといわれている。なお、英語でも「Onioshidashi lava flow」と表記されている。
1963年に設置され、園内には浅間山と火山の資料を集めた「浅間火山博物館」(1967年開設)及び1955年に近くで行われた第1回全日本オートバイ耐久レースを記念して設置されたオートバイの資料館である「浅間記念館」、キャンプ場などが併設されている。