IEコンポーネントブラウザ
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IEコンポーネントブラウザとは、Microsoft Windows版Internet ExplorerのTridentレンダリングエンジンを基にして、さらに独自の機能を搭載したウェブブラウザを指す。コンポーネントとは"部品""構成材"の意味。
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[編集] 特徴
Internet ExplorerにはIEコンポーネントと呼ばれる構成プログラムが用意されており、他のプログラムから利用することができる。IEコンポーネントをウェブブラウザ開発時に利用すると、IEコンポーネントに含まれるHTMLレンタリングエンジンの機能を使えるため、新たなHTMLレンダリングエンジンを開発するのに比べると容易にウェブブラウザの開発を行うことができる。
IEコンポーネントブラウザではHTMLレンダリングエンジンをInternet Explorerと共有するため、HTMLレンダリングの表示変化は基本的にInternet Explorerによる表示変化と同じである(ただし細部の表示にわずかながら差異の出るケースもある)。また、脆弱性も共有するため、Internet Explorerの脆弱性を避ける場合の手段としては使えない。
プロキシの切り替えやJavaScriptなどの有効・無効を1、2回のクリックでできるなど、操作性の向上(IEの機能を基にしながらIE以上の操作性・機能性を持たせる)などを目的として、様々なブラウザが作られている。
ちなみに、Windows版Internet Explorer 4以降のレンダリングエンジンはTrident、Macintosh版のInternet Explorer for Mac 5のレンダリングエンジンはTasmanという。Tasmanに対応したIEコンポーネントブラウザは存在しない。
[編集] 主なIEコンポーネントブラウザ
- BugBrowser
- Donut
- MDIBrowser
- fub.net
- KIKI
- Lunascape [1]
- Maxthon
- Moon Browser
- NilBrowser
- Sleipnir[2]
- Netscape Browser[3]
- Picea
- ぶら。
[編集] 脚注
- ^ バージョン2以降では、HTMLレンダリングエンジンにGeckoも利用できる。
- ^ バージョン1.61以降では、Geckoも利用できる。ただしGeckoを別途入手する必要がある。また、バージョン2.0以降のインストーラ版ではGeckoが付属するが、アーカイブ版では別途Sleipnir用Geckoプラグインを入手する必要がある。
- ^ デフォルトのブラウザエンジンは非IEコンポーネントであるNetscapeGeckoエンジン(Geckoの改良版)を使用しているが、バージョン8からIEコンポーネントでも利用できるようになっている。