それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ
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『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』(それゆけ うちゅうせんかんヤマモト・ヨーコ)は庄司卓の手によるSF小説。
富士見ファンタジア文庫にて1993年より刊行されている。イラストは赤石沢貴士が担当。アニメ版、漫画版などにも展開されている。ただしアニメ版・漫画版の当作には原作イラストのキャラクターデザインは流用されず、各メディアにおいてオリジナルのキャラクターデザインが製作・使用された。
題名の由来について、当初『宇宙戦艦ヤマトのパロディではないか』と噂されたが、あくまで主人公の名前にちなんでいるだけであり『山本洋子』についてはありふれた名前を組み合わせたところたまたまこの名前になったとのこと。
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[編集] 概要
相対未来の30世紀を舞台に、銀河に進出した人類の二大勢力であるTERRAとNESSの間で繰り広げられている人の死なない戦争に、主人公である現代世界の女子高生山本洋子とその仲間達がTERRAの宇宙戦艦のパイロットとして活躍するというストーリーである。
宇宙のあちこちには30世紀人類文明をすら遙かに超越する技術を持った超古代星間種族「オールドタイマー」の残した遺産が散らばっており、この遺産の争奪戦も軸の一つとなっている。
作品の中にはアニメやテレビゲームに関連するネタが各所に盛り込まれており、この作品の特徴の一つでもある。
- 宇宙戦艦
- 洋子達が活躍する30世紀の世界では、技術革新の結果、安全装置が高度に進歩した事によって戦争で人の死ぬ事が無くなり、戦争自体一種のスポーツライクなものになっている。また1500メートルクラスの大型宇宙戦艦であっても一人のパイロットのみで操縦が可能である。
- これらの1人乗り宇宙戦艦は、戦艦というよりも現在のF1マシンに近い性格付けをされており、武装から装甲、はてはカラーリングにいたるまでカスタマイズが施され、各艦にはパイロットの名前が冠せられる(そのため本作の主役である山本洋子が搭乗する艦は「ヤマモトヨーコ」という艦名である)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
[編集] エスタナトレーヒ・チーム
- 山本洋子(やまもと ようこ) (声:高山みなみ)
- 現代世界から相対未来の30世紀へとやって来た最初の女子高生。乗艦は特一級打撃戦艦「TA-29 ヤマモト・ヨーコ」。ゲームマニアであり、シューティングゲームで培った反射神経を駆使した操艦術で多くの艦を撃沈して、TERRAのエースパイロットとなった。また成績優秀であり、スポーツ万能(みよね椎のコミック版ではバスケットボールの授業でその身長にもかかわらずダンクシュートを決めた)、また料理、裁縫など様々な分野に長けている。しかしながら自己主張が強い事もあってか、性格は悪いように見える。切れ長の眼(緑がかった色とされる)から猫のようなイメージをもたれる事があり、自身も猫を飼っているが、彼女自身「猫」呼ばわりする事を毛嫌いしている。ベルギー系アメリカ移民のクォーターで小学生までアメリカで暮らしていた帰国子女。日本の戸籍上は山本洋子であるが、フルネームは Yohko Dolores Asami Darlton Yamamoto(ヨーコ・ドロレス・アサミ・ダールトン・ヤマモト)となり、アメリカ時代「ヨーコ」と言う名前を呼びづらかったそちらの親類や友人によって「ドロレス」(Dolores)というミドル・ネームで呼ばれていた。帰国後はそのことをひた隠しにしていたが、理由は「ドロレス」の変形愛称に「ロリータ」が存在するため(日本以外では“ロリータ”にあまり特別な意味を見いださない。語源のマリア・デ・ロス・ドロレス=悲しみの聖母の意がよく知られているためであろう)。プロ野球は「読売ジャイアンツ」ファンである。ゲームフリークではあるが真性のシューターであるためRPG、なかんずく“京都の花札屋”(任天堂を指す隠語)の製品を激しく嫌悪している。ゲームフリークとしては“北綾瀬の最終兵器”“ポリゴンの女王”などの通り名で呼ばれ、“京都を嫌わせれば羽田にも負けない”(それぞれ任天堂とSEGAを指す隠語)と言われる。
- 3月6日生まれ、16歳。身長156cm。血液型AB型。嫌いな食べ物は納豆、のり(ただし、テレビアニメの6話では自分で握ったおにぎりにのりが巻いてあった)。
- 「仕方が無い」という言葉を言い訳にされることを嫌う。だがテレビアニメ版ではヨーコ自身が口にしており、原作ファンからの評価を下げる要因の一つとなっている。
- 出撃時のセリフは「Get Ready Go!」、口癖は「誰にケンカ売ったか教えてあげるわ」。
- 御堂まどか(みどう まどか) (声:林原めぐみ)
- 乗艦は特一級高速戦艦「TA-25 ミドー・マドカ」。中学時代は器械体操の選手で、オリンピックの候補に上がる程の実力の持ち主でもあった、しかしそれとは裏腹に運動神経はかなり鈍いようである。また負けず嫌いな性格でもあるため、洋子に対するライバル意識も強かったりする。実際は結構なアニメオタクでもあり、アニメ関連の知識は豊富で、彼女の発言の中にもアニメのネタが含まれている事も多い。長身で大人びたルックスであるにもかかわらず、フリルのついたピンクハウス系の衣服を好んでいる。同人誌も執筆し、盆暮れにおける晴海・有明の時期には大騒ぎする。その際にはチームの仲間を問答無用で修羅場に引きずりこみ、アシスタントとしてこき使い栄養ドリンク攻めにする事がある。広いおでこが特徴であり、それをよく洋子に茶化される事もある(アニメ版の監督である新房昭之がこれを気に入ったためか、『ぱにぽにだっしゅ』、『ネギま!?』といったその後の新房監督作品にもキャラクターの額を強調するネタが頻繁に登場する)。
- 9月10日生まれ、16歳。身長170cm。血液型O型。
- 白鳳院綾乃エリザベス(はくほういん あやの エリザベス) (声:宮村優子)
- 乗艦は特一級格闘戦艦「TA-27 ハクホーイン・アヤノ・エリザベス」。古流武術白鳳院流の達人。綾乃エリザベスという名前であるがれっきとした日本人である(ミドルネームのようなもの)。祖父と両親がイギリスに白鳳院流の道場を開く関係もあって、イギリスで生まれ育った。また両親が時たまアメリカにも武術を教えに行く事もあり、その時に洋子と知り合いになった。性格は素直であるが、祖父にあらぬ事を吹き込まれてコスプレをさせられる事もある。洋子曰く「着せ替え娘」。
- 1月24日生まれ、16歳。身長160cm。血液型B型。
- 松明屋紅葉(かがりや もみじ) (声:新山志保/テレビ版雪野五月)
- 乗艦は特一級強襲空母「TA-23 カガリヤ・モミジ」。大衆演劇の座長を母に持ち、全国各地を公演し回っていたが、演劇に対する考えの違いで母親とは衝突していた。最初はパイロットになる事を拒んでいたが、洋子達の説得や似たような境遇のメオ・ニスのエリュトロンとの出会いから自分もパイロットとして宇宙戦争に参加する事を決意する。将来の夢はハリウッド並のアクション映画を作る事。髪型はポニーテール。和歌山県生まれであり関西弁をしゃべる。エリュトロンとはかなり良い仲であるが、あまりにも仲が良すぎるため実は怪しい仲ではないかとからかわれる事もある。
- 1月1日生まれ、16歳。身長168cm。血液型A型。
- 98年にOVA、CDドラマ版での担当声優が病気で休業していたため(2000年に死去)、テレビ版ではキャストが変更されている。
[編集] フィッシュチーム
- 紅鵬院翼(こうほういん つばさ)
- 乗艦は格闘戦艦「クロウフィッシュ(ザリガニ)」。新ライバルチーム「フィッシュチーム」の一番手として登場。古流柔術紅鵬院流の使い手でもある。紅鵬院流は白鳳院流と源流が同じであるため、本家争いをしている事もあって白鳳院流の使い手である綾乃の事を目の敵にしている。幼少の頃から父に連れられて修行の旅をしており、全国各地を転々としていた。そのため彼女の言葉遣いは各地の方言が混ざりまくっており、妙な物になっている。綾乃に初対面の際に柔術で勝負を挑むが敗北、その経緯を見ていたメオ・ママンのオットーにスカウトされ「クロウフィッシュ」に乗り込み宇宙戦争にて綾乃に挑戦するようになる。
- 4月6日生まれ、16歳。身長154cm。血液型A型。
- 高取集(たかとり つどい)
- 乗艦は狙撃戦艦「鉄砲魚アーチャーフィッシュ(テッポウウオ)」。高取流弓術の使い手でもあり、弓の腕は一流。白いワンピースを好んで着用し、流れるような長い髪にたおやかな物腰、そして細面の美人というどこからみても「お嬢様」であるが実はかなりのブラコン。愛しの兄がゲームにて洋子に大敗北を喫してしまった事で洋子を逆恨みし、オットーのスカウトを受けて30世紀世界へ行き、「アーチャーフィッシュ」を駆って洋子に挑戦する。フィッシュチームのリーダー的な存在でもある。
- 2月16日生まれ、16歳。身長164cm。血液型O型。
- 雉波田光(きじはた ひかる)
- 乗艦は装甲戦艦「バタフライフィッシュ(ミノカサゴ)」。まどかの器械体操選手時代の後輩で、彼女に対して並外れた憧れを抱いている。まどかが体操を辞めて宇宙戦争をやっている事を知ると、彼女を体操に引き戻すために宇宙戦争に参戦した。元気で明るい少女であるが、思い込んだら周囲の迷惑も顧みずひたすら一直線に突き進む性格でもある。チャームポイントは八重歯。
- 8月30日生まれ、15歳。身長157cm。血液型B型。
- 鷲尾木葉(わしお このは)
- 乗艦は攻撃空母「サンフィッシュ(マンボウ)」。紅葉の従妹にあたる小学生。母親梢の命令で紅葉を探す内に、彼女が宇宙戦争をやっている事を知り、紅葉を演劇に連れ戻すために宇宙戦争に参戦。小学生とは思えないくらいのこまっしゃくれた性格で、ふてぶてしい態度をとっているが、母親の前では急に態度を変えておとなしくなる。幼い頃に紅葉の義理の兄俊作に殺陣の訓練を受けていた事もあり、その影響であるかは定かでないが、忍者の格好をしている事がある。また将来を期待されていながら劇団を忽然と去った俊作に気があるらしく、紅葉を演劇の世界に戻す事で彼が帰ってくると信じている節もある。
- 6月11日生まれ、11歳。身長137cm。血液型AB型。
[編集] レッドスナッパーズ
- メオ・ニスのルージュ (声:玉川紗己子)
- ニス家の長女でNESSの味方潰しとも言われる「レッドスナッパーズ」のリーダー。見かけは長身で金髪の美女、自慢は自称バスト96cmのナイスバディ-(ただしロートの計測では92cmと言う説がある)。得意なことは高笑い。メオ・トロルのフーリガーが好きで、日々妄想を繰り広げている、また洋子のことを一方的にライバル視していて、「打倒・山本洋子」に全力をかけているが、それが実を結んだことは一向に無い。
- 7月21日生まれ、21歳。身長174cm。血液型A型。鯛をイメージしたドラーダのカスタム艦であるレッドスナッパースペリオールに搭乗する。
- メオ・ニスのロート (声:かないみか)
- ニス家の次女。ルージュと同じく金髪で、髪型をツインテールにしている。見かけはブリッコで何も考えていないように見えるが意外と頭が良い。策略と企みを得意とするが、それが空回りしているためレッドスナッパーズが連敗しているのは半分以上がロートのせいと言っても過言では無い。かなりの能天気で、姉妹の中では一番幼い印象を与えている。
- 5月30日生まれ、19歳。身長162cm。血液型O型。乗艦はドラーダカスタムで当初レッドスナッパースピリッツと称していたが、戦闘中に大破し大規模改修が行われたため後にチェリースナッパーと改称する。
- メオ・ニスのルブルム (声:野上ゆかな)
- ニス家の三女。見かけはパンクなベリーショートなのだが、姉妹の中では一番の常識人。髪は本来姉達と同じ金髪なのだが、青く染めている。戦闘では成績も良いが常に姉たちに振り回されているため、その存在はあまり目立たない。原作ではメオ・キャケルのバーニナーのことが好きで、そのため同じくバーニナーのことが好きなまどかとは諍いが絶えなかった。アニメでは設定が変わっていて、まどかとの接点は一切なくなっている。乗艦は同じくドラーダカスタムで、レッドスナッパープルミエールからクリムゾンスナッパーと改称している。
- 9月19日生まれ、17歳。身長167cm。血液型B型。
- メオ・ニスのエリュトロン(声:鈴木真仁)
- ニス家の四女で末っ子。3人の姉達と違い物静かで、家庭的な人物である。姉妹の中で唯一黒髪なことから、母親の血を一番多く受け継いだと思われる。内省的に過ぎるところがあり、自分をオマケや落ちこぼれと断じてふさぎ込むことも多い。そうしたコンプレックスや「闘いたくない」と言う想いが強いためか、戦闘ではしばしば恐慌をきたし暴走、本来持ち合わせている高い操艦技術によって敵味方を問わず攻撃するため、NESSの味方潰しと呼ばれる一因を担っていた。だが紅葉と出会い強い友情で結ばれたことにより、人格的にも戦艦プレイヤーとしても成長し始めている。
- 2月20日生まれ、16歳。身長152cm。血液型AB型。乗艦は同じくドラーダカスタムでレッドスナッパーエクストラからルビースナッパーと改称している。
[編集] TERRA関係者
- カーティス・ローソン (声:松本保典)
- タイラント艦隊エスタナトレーヒ分艦隊所属のエンジニアで、TA-2系列艦のデザイナー。洋子達を宇宙戦艦に乗せた張本人。優秀な技術者で、様々な新装備を開発してTA-2系列艦を完成させたものの、TERRAのトッププレーヤーでさえも扱うことのできない艦となってしまった。学生時代は応用時間工学に携わり、その頃に開発を指揮した事象転換機「クロノスプレインシステム」を使って、相対過去の20世紀から洋子達をスカウトした。
- ゼナ・リオン (声:勝生真沙子)
- パドック艦エスタナトレーヒとエスタナトレーヒ分艦隊を預かる指揮官。「リオン提督」と呼ばれ、部下からの信頼も篤いが、ローソンのような天才肌や洋子たち女子高生プレイヤーの扱いには手を焼いている。
- ドワイト・サザーランド
- TERRA連合艦隊最高司令。気さくな性格で、リオン提督を「ゼナちゃん」と呼ぶ。
[編集] NESS関係者
- メオ・トロルのフーリガー (声:江原正士)
- NESSのエースパイロットにしてパドック艦メオ18の指揮官でもある。
- 乗艦はカツオをイメージした高性能艦スキップジャック。
- メオ・キャケルのバーニナー
- フーリガーの副官。
- 乗艦はカジキをイメージしたエスパドン。
- メオ・ママンのオットー
- 若き天才科学者で、戦艦開発計画「プロジェクトR」の中心人物。TERRAの天才と呼ばれるローソンに対してライバル心を抱いており、「クロノスプレインシステム」と同調する機械「クロノスシンクロン」を作成し20世紀からフィッシュチームをスカウト。プロジェクトRのフェイズ2試作艦を運用する。
- メリ・スハンのゼンガー (声:麦人)
- テンツァーの祖父。老い先短いことを自覚しており、自らの望む未来を渇望する。
- メリ・スハンのテンツァー (声:林延年)
- やんちゃな小僧。祖父のゼンガーにはたびたび反発し、NESSにとって重要な「氏族の血縁関係」を強く嫌悪しているが、それを完全に否定することも出来ずに苦悩している。
- マオ・ロォンのブレイザー
- NESS氏族連合艦隊司令長官。
[編集] その他
- シルヴィー・ドレッド (声:根谷美智子)
- 乗艦はタイラント艦隊から強奪したTA-21を改造したハンマーヘッド。シュモクザメをイメージしている。
- マーカス・フィンレイ
- 稀代の詐欺師を自称している。
- 八十住千里
- 洋子の幼馴染。洋子たちがスカウトされるきっかけとなった。
[編集] テレビアニメオリジナルキャラクター
- 山本洋介(声:高山みなみ)
- 1学期の終業式にまどかのクラスに転校してきた謎の男。外見は洋子に瓜二つ。好物は魚肉ソーセージ。この男にまどかが好意を持つようになる。その正体はメリ・スハンのゼンガーがオールドタイマーの力を使って作った山本洋子のクローン人間。この男の姿で登場する以前に、洋子によく似た幼い少女の姿で登場していた。名前は大相撲、豊真将紀行の本名と同じ。
[編集] 宇宙戦艦
30世紀の相対未来では、戦艦を含む船は一般に宇宙を移動するものと定義されているため、「宇宙戦艦」や「宇宙船」といった呼称はナンセンスなものとなっている。そのため、「宇宙戦艦」という用語を使うのは現代人の主人公たちとフィッシュチームのみである。
[編集] TERRA
TERRAでは現代のF1カーに近い形状をした戦艦が一般的だが、これは設計者によって意図されたものではなく、最も効率の良い形を目指した結果(技術の収斂進化)という設定になっている。
TERRAの艦隊には民間のスポンサーがついており、プレイヤーは艦隊にスカウトされ、そこでカスタムされた戦艦に乗ることとなる。
[編集] タイラント艦隊エスタナトレーヒ分艦隊
- TA-29 ヤマモト・ヨーコ
- 特一級打撃戦艦(スーパーストライク)。
- 一般兵装として、副砲SY-32(インパルス砲)、次元転換魚雷、レーザートラム1000基を装備。
- 特殊兵装として、主砲エヴァブラック、統一場粒子兵器ザッパー、相転移兵器ブラスターを装備。
- 艦載機はTA-2系汎用の機種で、戦闘攻撃機ライデンを約50機搭載。
- 塗装色はブルーとホワイトのストライプ。
- TA-25 ミドー・マドカ
- 特一級高速戦艦(スーパースプリント)。
- 一般兵装として、主砲SY-24(インパルス砲)、次元転換魚雷、レーザートラム500基を装備。
- 特殊兵装として、特殊防御装置ヴェイパーシールド、特殊推進装置として潮汐力ブースター、斥力場ターボを装備。
- ヴェイパーシールドを展開して敵艦へ体当たりする大技バレルロールを行う。
- 艦載機はTA-2系汎用の機種で、戦闘攻撃機ライデン(搭載数不明)。
- 塗装色はエメラルドグリーン。
- TA-27 ハクホーイン・アヤノ・エリザベス
- 特一級格闘戦艦(スーパーストラグル)。
- 一般兵装として、主砲SY-32(インパルス砲)、次元転換魚雷、レーザートラム800基を装備。
- 特殊兵装として、重力アンカー8基を装備しており、敵艦に定着させたアンカーを用いて敵艦に投げ技(!)を行う。
- 艦載機はTA-2系汎用の機種で、戦闘攻撃機ライデン(搭載数不明)。
- 塗装色はワインレッド。
- TA-23 カガリヤ・モミジ
- 特一級強襲空母(スーパーストーム)。
- 一般兵装として、主砲SY-32(インパルス砲)、次元転換魚雷、レーザートラム1200基を装備。
- 特殊兵装として、閉鎖型発着デッキ4層を持ち、300機以上の無人艦載機と自律型の駆逐艇スティクス2隻を搭載。全機を展開しての一点集中攻撃メガクラッシュが必殺技。
- 艦載機はTA-23専用の機種で、戦闘機ヘルファイア、攻撃機バトルタイガー、戦闘攻撃機ファイアーシャーク。
- 駆逐艇スティクスにも艦載機が十数機、入れ子のように搭載。
- 塗装色はブラックにゴールドのライン。
[編集] NESS
NESSのでは魚をモチーフとしたデザインの船が多い。
一般的にはコストパフォーマンスに優れているドラーダをカスタムしたものが多く、エースパイロットになると、スキップジャックやアルバコアといったハイスペックの船に乗れるようになる。
[編集] プロジェクトR
- クロウフィッシュ
- プレイヤーの紅鵬院翼からは「マッカチン」と呼ばれている。外見は正にザリガニ形であり、重力アンカーとインパルス砲を搭載した鋏による格闘を得意とする。
- アーチャーフィッシュ
- 高出力のインパルス砲を装備しており、長距離からの狙撃を得意とする。インパルス砲を発射する際にジェネレータに高負荷がかかるので連射は出来ない。何発か撃つとジェネレータ自体の交換が必要になる。
- バタフライフィッシュ
- TA-25と同様にヴェイパーシールドを搭載しているが、全体を包むのではなく、移動可能なアームによって任意の一方を半球に包むようにしている。
- 槍状に成型したヴェイパーシールドを撃ち出す「ファランクス」という武器を持っている。シールド発生器そのものを撃ち出すこの兵器は、普通の宇宙船を何隻か作れるほど高価である。
- サンフィッシュ
- プレイヤーの木葉からは「まんぼうさん」と呼ばれる。艦載機を搭載することができるブリッジを持つ。
[編集] 設定
- 相対過去・相対未来
- ローソンにとっての洋子たちは、20世紀に良く似た世界(相対過去)の人間であり、過去の20世紀とは無関係である。同様に、洋子たちにとってのローソンは、30世紀に良く似た世界(相対未来)の人間であり、未来の30世紀とは無関係である。しかしTVアニメではローソンがまどかの著書に影響されてクロノスシステムを開発した、と最終回で明かされ、原作のこの設定と矛盾してしまっている。
- ラプラスの逆悪魔(リバースデビル)
- ラプラスの悪魔が存在するなら未来を観測と計算で確定することは可能だが、実際には不確定性原理によってラプラスの悪魔は不在のものとされた。
- そして不確定性原理が過去にも適用されるということは、「ラプラスの逆悪魔」もまた存在しないと言える。例えば、現在の状況から逆算した「昨日の天気予報」の的中率は翌日のそれと同値であろう。
- ラプラスの逆悪魔とは、「未来は不確定である、過去もまた不確定である」「未来に様々な可能性があるならば、過去にも様々な可能性がある」というものの例えである。
- CPS(クロノスプレインシステム)の時間移動
- このシステムが行う時間移動は、現在から見た過去(または未来)の可能性のいずれかであり、現在の時間に対して独立している。そのためローソンはクロノスを指して「タイムマシンではない」としばしば発言しており、「時間軸」と「事象軸」を二次元にプロットして説明を試みる場面もある。
- 「現在から見て有り得たかもしれない過去(または未来)」に接続するために、タイムパラドックスのようなことは起こらない。
- 言語
- TERRA・NESSともに公用語は英語を使用しており、アメリカ育ちの洋子や綾乃が日常会話に困らない程度には現在の形を保持している。しかし両者ともにそれぞれ特有の訛りや方言がある。
- 洋子や綾乃など英語の分かるキャラクターは翻訳機を介さずに会話できるが、時々現代と異なる訛りや文法につまずくことがある。
- まどかや紅葉など英語の分からない者は翻訳機を使用しており、ペンライト型やヘアバンド型など小型のものが作中に登場している。
- 公用語のほか、日本語を使う地域も残っている。
[編集] 小説
[編集] 長編
- ゲットレディ!
- 自由落下のクリスマスキャロル
- 桜月夜のシンデレラ
- さいはてのメリーゴーランド
- 合わせ鏡のラビリンス
- 時計仕掛けのラビリンス
- 雲の上のファウンテン
- ひとりぼっちのダンディライオン
- 籠の中のダンディライオン
- 金色のバニシング
- 銀のカレイドスコープ
- 純白のディスティニー
[編集] 短編集
- opt.1 薔薇のストリーム
- opt.2 寂しがりやのブロッサム
- opt.3 聖夜のユグドシラル
- opt.4 宇宙一杯のバレンタイン
- opt.5 紅のチャレンジャー
- opt.6 渚のスナイパー
- opt.7 夏のチェイサー
- opt.8 伝説のダイナスティ
- opt.9 触発のチェンジリング
- opt.10 君たちの知らないいくつかの出来事
[編集] 漫画
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』全8巻 角井陽一 角川書店刊 ドラゴンコミックス
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコRemix』全2巻 みよね椎 角川書店刊 角川コミックスドラゴンJr.
[編集] ラジオドラマ
『林原めぐみのTokyo Boogie Night』内「熱血電波倶楽部」
[編集] CD
キングレコードより発売。
- ドラマCD
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』
- WAVE:1 KICA266 1995年10月5日発売
- WAVE:2 KICA279 1995年12月6日発売
- WAVE:3 KICA289 1996年2月3日発売
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコII』
- WAVE:1 KICA348 1997年5月3日発売
- WAVE:2 KICA356 1997年7月24日発売
- WAVE:3 KICA379 1997年11月6日発売
- OVA オリジナル・サウンド・トラック
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』KICA303 1996年5月2日発売
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』ソング・コレクション KICA311 1996年7月5日発売
- 『そうだ、ぜったい。』奥井雅美 1997年6月21日発売
- TV オリジナル・サウンド・トラック
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』
- Action-1 KICA469 1999年7月2日発売
- Action-2 KICA474 1999年9月3日発売
- Action-3 KICA478 1999年11月3日発売
[編集] OVA
キングレコードより発売。
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』
- STAGE1「ゲットレディ!」1996年3月6日発売
- STAGE2「湯けむりのナインボール」 1996年4月5日発売
- STAGE3「薔薇のメモワール」 1996年6月5日発売
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコII』
- STAGE1「真夏のチャレンジャー」 1997年8月6日発売
- STAGE2「伝説のナイトメア」 1997年10月3日発売
- STAGE3「桜月夜のシンデレラ」 1997年12月22日発売
- 監督:新房昭之
- シリーズ構成:関島眞頼(IIから)
- 脚本:松原談治、関島眞頼、河原ゆうじ、久保田雅史
- 絵コンテ:大橋誉志光、新房昭之、中山勝一、阿部紀之、寺東克己
- 演出:大橋誉志光、下田正美、新房昭之、石浜真史
- キャラクターデザイン:中沢一登
- キャラクター作画監督:亀井幹太、山川良志信、石浜真史、中澤一登
- メカニック作画監督:石浜真史、外山九市、鉄羅紀明
- 美術監督:廣瀬義憲、吉田昇、西川増水
- 撮影監督:南條豊光、黒澤豊
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:長谷川智樹、外山和彦、鈴木武生
- 製作:メディアリング、キングレコード
- アニメーション制作:ティーアップ、J.C.STAFF
- 主題歌
[編集] テレビアニメ
テレビ大阪、テレビ東京系にて1999年4月4日~1999年9月26日まで毎週日曜日9:30~10:00に放送。全26話。完全オリジナルストーリーである上、前述の内容も含めて世界観や登場人物の設定などが原作と大幅に変更されていることから原作ファンの評判は悪い。しかし、この作品において濃い色彩と影を多用した演出、小道具や登場人物の特徴を活用した小ネタ、アイキャッチを毎回変える、など後の新房作品の作風が確立されたといえる。
- 企画:ヨーコプロジェクト
- 企画プロデューサー:米桝博之、阿部倫久
- 監督:新房昭之
- 監督補佐:金子秀一
- チーフライター:関島眞頼
- 文芸協力:鈴木猛
- キャラクターデザイン:渡辺明夫
- メカニックデザイン・ビジュアルコンセプト:鉄羅紀明
- 美術監督:東潤一
- 色彩設定:佐藤祐子
- 撮影監督: 中條豊光、黒澤豊
- 編集:関一彦
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:外山和彦、鈴木武生
- アニメーション制作:ティー・アップ、J.C.STAFF
- 製作:テレビ大阪、読売広告社、ヨーコプロジェクト
- 主題歌
[編集] 各話タイトル
全話に極道の妻たち、三島由紀夫などからの引用がある。また、毎回冒頭で和歌(実在の歌のパロディ)が表示される。
- 碧い瞳の少女
- はばたけ!新しい翼
- 光れ!まどかの青春
- 四重奏[カルテット]結成!はじめての戦い
- 脅威!レッドスナッパーズの挑戦
- さよなら未来
- 不死蝶起つ
- 時には母のない子のように
- 大迷宮
- たかく飛びたい
- 宇宙大海戦
- 別れのうどん
- 美しき鬼
- 死後の恋
- 眠れる花嫁
- 碧い瞳の転校生
- 双面の舞姫
- 仮面舞踏会
- 群雄割拠
- 青と赤
- 紅四姉妹
- 黒の天使
- 残像
- さよならの惑星
- 赤い殺意
- 仮面の告白
[編集] DVD
キングレコードより発売。
- 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』
- Mission:1 KIBA96 1999年9月22日発売
- Mission:2 KIBA97 1999年10月22日発売
- Mission:3 KIBA98 1999年11月26日発売
- Mission:4 KIBA99 1999年12月23日発売
- Mission:5 KIBA100 2000年1月28日発売
- Mission:6 KIBA101 2000年2月25日発売
- Mission:7 KIBA102 2000年3月24日発売
- Mission:8 KIBA103 2000年4月26日発売
- Mission:9 KIBA104 2000年5月24日発売
[編集] 外部リンク
- 庄司卓完全攻略本(原作者庄司卓のホームページ)
テレビ東京系 日曜9:30枠 | ||
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