キングヘイロー
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性別 | 牡 |
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毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1995年4月28日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | ダンシングブレーヴ |
母 | グッバイヘイロー |
生産 | 協和牧場 |
生国 | 日本(北海道新冠町) |
馬主 | 浅川吉男 |
調教師 | 坂口正大(栗東) |
競走成績 | 27戦6勝 |
獲得賞金 | 5億0026万6000円 |
キングヘイロー(1995年4月28日 - )は、かつてJRAに所属し活躍した競走馬。現在は種牡馬となっている。以下、年齢は旧表記で統一する。
目次 |
[編集] 競走馬時代
[編集] 3歳時
父は80年代ヨーロッパ最強の声も高いダンシングブレーヴ、母がケンタッキーオークスなどアメリカのGIを7勝した名牝グッバイヘイローと、相当の期待馬であった。元々は武豊が騎乗する話もあったが、サイレンススズカの騎乗予定と重なり、デビューから4歳一杯はデビュー2年目の福永祐一が手綱を取った。
デビュー戦、黄菊賞と2連勝で重賞の東京スポーツ杯3歳ステークスへ駒を進めると、2着のマイネルラヴに2馬身半の差をつけ、無傷の3連勝を飾るとともに、鞍上の福永に初めての中央の重賞勝ちをプレゼントする。しかし、暮れのラジオたんぱ杯3歳ステークスでは、断然の一番人気に推されたが、最後の直線でロードアックスにあっさり差されて2着。3歳シーズンを終える。
[編集] 4歳時
4歳初戦は皐月賞トライアルの弥生賞。ここでも引き続き1番人気となったが、ジュニアカップを圧勝してきたセイウンスカイの逃げを捉えきれず、また、きさらぎ賞勝利で真価を発揮したスペシャルウィークにも全くかなわず、2頭から4馬身離された3着に終わった。評価を落とした皐月賞ではスペシャルウィークを抑えこみ猛然と追い詰めたが、逃げたセイウンスカイは捉える事が出来ず2着。続く日本ダービーでは予想だにしない逃げを打つ。しかも史上2番目(当時)のハイペースで逃げ、直線で失速し14着と大敗した。
秋に入り神戸新聞杯は岡部幸雄に乗り変わったものの、ボールドエンペラーとの叩き合いに負けて3着。京都新聞杯はスペシャルウィークを苦しめたもののクビ差2着。その後の菊花賞で5着、有馬記念で6着と距離が伸びたGI2競走は良い所が無かった。
[編集] 古馬
1999年、柴田善臣に乗り替わり、年明け早々から東京新聞杯、中山記念を連勝。タイキシャトルの抜けたマイル界を引っ張っていくものと期待されたが、3ヶ月ぶりの安田記念は11着に沈み、宝塚記念もレースにならなかった。秋の短距離GI競走参戦時は福永祐一に戻ったものの、マイルチャンピオンシップ2着、スプリンターズステークス3着と、いずれも勝ちきれずに終わっている。
明けて2000年の6歳、新境地開拓の意味でも期待された初ダートのフェブラリーステークスは、1番人気に推されたものの13着惨敗。しかし次の高松宮記念は再び柴田善臣が騎乗しブラックホーク、アグネスワールドなどの名スプリンターをゴール前で差し切り、悲願のGI初制覇を成し遂げた。調教師の坂口正大は、この勝利に人目もはばからず涙した。なお坂口は、期待されたサイキョウサンデーの弟デュランダルのGI制覇でも涙したと言われている。
その後、福永祐一の騎乗で安田記念3着したものの、休養後の秋競馬では目立った活躍をする事は出来なかった。だが、最後のレースとなった有馬記念では4着と健闘し、GI馬の意地を見せた。
[編集] 種牡馬時代
2004年から産駒がデビュー。初年度産駒ではニシノドコマデモがオープン勝ちや重賞連対、日本ダービー6着などの実績を挙げた。そして2006年のシンザン記念でゴウゴウキリシマが勝利し、産駒初の重賞勝ちをおさめた。また、同年の優駿牝馬(オークス)で、カワカミプリンセスが勝利し、産駒初のGI制覇を達成した。さらには秋華賞も同馬が制し、早くも二冠馬を輩出した。魅力的な血統と手ごろな種付け料から、例年100頭を超える配合相手に恵まれている。今後、同期のスペシャルウィーク、グラスワンダー等共に最強世代として大きな期待がかかる。
[編集] 主な産駒
- 2002年産
- ニシノドコマデモ (いちょうステークス)
- 2003年産
- 2004年産
- ローレルゲレイロ (朝日杯フューチュリティステークス2着)
[編集] 血統表
キングヘイローの血統 リファール系(ノーザンダンサー系)/Turn-to5×4×5=12.50%、Sir Gaylord4×4=12.50%、Almahmoud5×4=9.38% | |||
父
*ダンシングブレーヴ Dancing Brave 1983 鹿毛 アメリカ |
Lyphard 1969 鹿毛 アメリカ |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Goofed | Court Martial | ||
Barra | |||
Navajo Princess 1974 鹿毛 |
Drone | Sir Gaylord | |
Cap and Bells | |||
Mountain Flower | Pago Pago | ||
Chocolate Beau | |||
母
*グッバイヘイロー Goodbye Halo 1985 栗毛 アメリカ |
Halo 1969 黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Pound Foolish 1979 鹿毛 |
Sir Ivor | Sir Gaylord | |
Attica | |||
Squander | Buckpasser | ||
Discipline F-No.8-h |
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