スターダストレビュー

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スターダストレビュー(Stardust Revueスターダスト・レヴュースターダスト★レビュー)は、日本音楽グループ。通称スタ★レビ。

目次

[編集] メンバー

サポートメンバー
  • 添田啓二(そえだ けいじ、キーボード、コーラス)
  • 岡崎昌幸(おかざき まさゆき、ギター、キーボード、コーラス)
過去に在籍していたメンバー
  • 三谷泰弘(みたに やすひろ、キーボード・現在esq)
  • 光田健一(みつだ けんいち、キーボード・現在KENSO
アマチュア時代に在籍していたメンバー
  • 杉田裕(すぎた ひろし、キーボード・現在JAYWALK

[編集] 来歴

  • デビューに際し、グループ名をスターダストレビューに改名。ジャズのスタンダードナンバー「スターダスト」とグループが持つ多様な音楽性をレビュー形式で披露したい、とのことから。
  • 1981年5月25日、アルバム『STARDUST REVUE』、シングル「シュガーはお年頃」でデビュー。フュージョンを取り入れたコミカルな南国テイストソング、歌謡曲的ブギウギ、スウィング調が初期のサウンドの特徴のひとつ。そういった曲と切ないバラード、洋楽的ポップスが混在するスタレビワールドが『STARDUST REVUE』、『今宵はモダン・ボーイ』と続く。
  • 1984年に発売された5枚目のシングル「夢伝説」がカルピスCMソングに起用され、知名度が一気に上昇。「夢伝説」のヒットを受け発売されたアルバム『TO YOU ~夢伝説~』はアーティスト側の意向を汲まない過去の発表曲の寄せ集めで、このアルバム発売のあおりをくらい、本来あるはずだった3枚目のオリジナルアルバム発表の機会が失われてしまい、メンバーを大いに落胆させた。
  • 1980年代中期頃からは、より洗練された都会的なサウンドアレンジへと変化し、メニコンCMソングに「Stay My Blue-君が恋しくて-」(1988年)、「Be My Lady」(1989年)と2年連続で起用され、青を基調とした美しい海辺の映像(出演は浅野温子)と流麗で美しいメロディー・伸びやかな歌声が多くの人の心に深い印象を与えた。同じく1989年には「夏のシルエット」が森永・ピクニックCMソングに起用され、“スターダストレビュー=トレンディな夏の音楽” のイメージもこの頃にはあった。
  • 1994年にはアマチュア時代からメンバーに加わり、キーボード、ヴォーカル、アレンジを担当した三谷泰弘がソロ活動のため脱退。その後もあらゆる音楽のエッセンスを取り込んだポップス/ロックを展開。
  • 1998年にはサポートメンバーだった光田健一が正式にメンバーとなり、2001年までキーボード、コーラス、アレンジャーとして活躍。
  • 2001年にメジャーレーベルを離れ、新星堂系オークレコーズに移籍、アルバム『Style』を発表。華やかな装飾をすべて取り除いたシンプルで研ぎ澄まされたサウンドと心の内面を深く見据え吐露する根本要の詞は、新しいスターダストレビューの世界を見せた。
  • 2003年には『Style』と同じく熊谷昭プロデュースによる『Heaven』を発表。彼ららしいユーモアを交えたストレートなロック(「電光石火で引き分け主義」)もあるものの、弱った心を痛々しいほどに曝け出したタイトル曲をはじめ、シリアスで重厚な雰囲気のアルバムとなった。
  • 2004年発表の『AQUA』は青い空が印象的なアルバムジャケットの通り、前2作とは表情を変えた “晴れ晴れとした” スターダストレビューが復活。コンサートでの定番曲となった「AVERAGE YELLOW BAND」、福岡のラジオリスナー達から募集した詞(キーワード)を元に作詞された「南風吹く丘で」、大泉洋作詞(シングル盤では大泉も歌っている)の「本日のスープ」、ASKAとの共作「デェラ・シエラ・ム」など、それまで以上にオープンな空気を醸し出している。このアルバムに収録されている「オルフェウスの愛」が堀江慶監督・脚本作品の映画『誰が心にも龍は眠る』挿入歌として起用され、メンバーも演奏シーンで登場している。
  • 2006年1月、シングル「いのちのこたえ」を発表。5月にはデビュー25周年記念アルバム『HOT MENU』発売。このアルバムのためにスターダストレビューの4人、サポートの2人に加え、歴代メンバーの三谷泰弘、光田健一、スタレビの音楽にはお馴染みとなったサックス奏者・山本公樹、一夜だけのスペシャルコンサート(『No Ballads』)で競演したBIG HORNS BEEが一堂に会し、アマチュア時代の代表曲「おらが鎮守の村祭り」をレコーディングした。

[編集] エピソード・その他

  • 日本でもトップクラスの実力派バンドである彼らのライブは、初めて見に行った人でも必ずリピーターになるとまで言われており、CDの売り上げではなく、ライブ面でのトップアーティストといえる。ライブの素晴らしさを絶賛する一部若手アーティストからは「スタレビ兄さん」と呼び親しまれるなど、日本を代表するライブアーティストとして不動の地位を確立している。(ただし、彼らはいまだに自分たちのことを「埼玉のコミックバンド」だと言う)
    またファンを第一に重んじるため、どんなファンにでも気さくに接するミュージシャンの集まりでもある。
  • 彼らのライブミュージシャンとしての地位を確固たるものにした要素として、ボーカルの根本要のトークが挙げられる。あまりにもMCが長く、一回のライブにわずか3曲しか歌わなかったという逸話まである。一部のファンはライブでの歌よりトークを楽しみにしているようである。(ライブでトークが有名なのは、彼らやさだまさし松山千春やしきたかじん
  • 根本要がライブの最中に歌詞を間違える事は日常茶飯事で、とあるクリスマスライブにおいては同じ曲の同じ部分で3度も歌詞を間違え、演奏が何度も途中で止まるという事態が起こっている。それでも演奏終了後に「今日は3部構成でお送りしました」という一言で、観客もメンバーも大爆笑とともに納得させてしまったという。
  • ライブでの歌詞の間違いはアルバムにも収録されており、ライブアルバム『FACE TO FACE』に収録されている「One More Time」では「はずさ」という部分を「だろう」と迷った挙句、結局「だずさ」と発音したものが選ばれて収録されている。また、イントロで必ず根本が前フリをするが、登場時に「お待たせいたしました。スターダストレビューでございます。老いも若きも一緒に踊ろうではありませんか。」など、独特の前フリをする事もある。
  • 根本要は、村田和人、KAN、平松愛理、嘉門達夫など、数々のアーティストの作品にもゲスト参加している。
  • 「バラードのスタレビ」と評されることも多く、バラード系をはじめとしたラブソングを集めたベストアルバム『LOVE SONGS』『LOVE SONGS II』も人気があり、特に女心を歌った曲の評価は高い。
  • ステージでも披露するアカペラもスタレビの音楽の楽しみのひとつ。『CHARMING』(三谷泰弘在籍時)、『DEVOTION』(光田健一在籍時)と2枚のアカペラアルバムもリリースしている。なお『DEVOTION』内「マシュ・ケ・ナダ」には下柳剛(当時日本ハム、現・阪神タイガース)が「ハァッ!」という掛け声で参加している。

[編集] ディスコグラフィ

[編集] シングル

  1. シュガーはお年頃 (1981年5月25日) シチズンCMソング
  2. 銀座ネオン・パラダイス (1981年11月28日)
  3. ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス (1982年5月25日)
  4. トワイライト・アヴェニュー (1983年10月26日)
    もともと松田聖子に歌わせることを意識して書いた曲だと、根本要が自らのラジオ番組で話していた。
  5. 夢伝説 (1984年5月25日) カルピスCMソング
  6. 想い出にかわるまで (1985年1月25日)
  7. Single Night (1985年9月25日)
  8. 6月のジングル・ベル (1986年3月25日)
  9. 今夜だけきっと (1986年6月25日)
  10. もう一度ハーバーライト (1986年10月25日) コンフェクショナリー・コトブキCMソング
  11. 心の中のFollow Wind (1987年2月25日) アニメ映画『バツ&テリー』主題歌
  12. One More Time (1987年6月10日)
  13. メビウスの瞳 (1987年10月25日)
  14. メビウスの瞳/One More Time (1988年4月25日) ※CDシングル化による再発
  15. 夢伝説/想い出にかわるまで (1988年4月25日) ※CDシングル化による再発
  16. 今夜だけきっと/もう一度ハーバーライト (1988年4月25日) ※CDシングル化による再発
  17. Stay My Blue-君が恋しくて- (1988年6月25日) メニコンCMソング
  18. Northern Lights-輝く君に- (1989年2月25日) オーツタイヤCMソング
  19. 夏のシルエット (1989年5月25日) 森永・ピクニックCMソング
  20. Be My Lady (1989年7月25日) メニコンCMソング
  21. Lonely Snow Bird (1989年10月25日) オーツタイヤCMソング
  22. 君のキャトル・ヴァン・ディス (1990年2月10日) カネボウ化粧品春のキャンペーン・イメージソング
  23. 君のすべてが悲しい (1990年9月25日)
  24. こしゃくなレディ (1991年7月10日) ANB系「はなきんデータランド」エンディング・テーマ
  25. 瞳の中の天国 (1991年10月10日)
  26. 追憶 (1992年1月25日) カップリング曲「上を向いて歩こう」が三菱・ミラージュCMソング
  27. もう一度抱きしめて (1993年2月10日) TX系徳光のTVコロンブス」エンディング・テーマ
  28. 木蘭の涙 (1993年7月25日)
  29. クレイジー・ラブ (1994年4月25日) TX系「TVチャンピオン」エンディング・テーマ
  30. ふたり (1995年5月10日) NTV系「スーパーテレビ情報最前線」エンディング・テーマ
  31. 会えないよ (1995年10月25日)
  32. Get Up My Soul (1996年4月25日) TX系「開運!なんでも鑑定団」エンディング・テーマ
  33. もうチョットだけ何か足りない (1996年10月25日) NTV系「TVじゃん!」エンディング・テーマ
  34. 愛してるの続き (1997年6月25日) MBSTBS系ドラマ「あしたは晴れる」主題歌
  35. 何やってんだろう (1997年10月15日) NTV系「ぐるぐるナインティナイン」エンディング・テーマ
  36. 7月7日 (1998年5月21日) NTV系「ぶらり途中下車の旅」エンディング・テーマ
  37. ワイン恋物語 (1998年10月21日) TXドラマ「ワイン娘恋物語」主題歌
  38. どうして (1999年8月21日) 新富良野プリンスホテルCMソング、MBS系「乾杯!!トークそんぐ」エンディング・テーマ
  39. 今夜だけきっと (2000年5月17日) ANB系ドラマ「別れる二人の事件簿」エンディング・テーマ。カップリング曲「ナチュラル~抱きしめてこのままで~」(東映配給映画『ピンチランナー』主題歌)は、まことつんくが作詞、相田翔子がコーラスで参加。
  40. What is Love? (2000年11月29日) TX系新春ワイド時代劇宮本武蔵」主題歌
  41. My Love (2001年11月21日)
  42. Joanna (2002年11月20日)
  43. My pride,your pride/Step by step (2003年3月26日)
  44. デェラ・シエラ・ム (2003年9月10日) (CHAGE and ASKA + Stardust Revue)
  45. 本日のスープ (2004年1月28日) (大泉洋 with STARDUST REVUE) (北海道限定盤)
  46. 本日のスープ (2004年3月31日) (大泉洋 with STARDUST REVUE) (全国盤)
  47. Find My Way (2004年7月28日) ABCEX系「熱闘甲子園」挿入歌
  48. 南風吹く丘で (2004年10月27日) ミュージックシティ天神2004イメージソング/ベスト電器CMソング
  49. 木蘭の涙~acoustic~ (2005年5月25日) ニッカウヰスキー「ニュー・オールモルト」CMソング
  50. いのちのこたえ (2006年1月25日) EX系「いまどき!ごはん」エンディング・テーマ
  51. Wake Up! My Heart (2007年3月21日) TBS系「噂の!東京マガジン」エンディング・テーマ

[編集] アルバム

[編集] オリジナルアルバム

  1. STARDUST REVUE (1981年5月25日)
  2. 今宵はモダン・ボーイ (1982年6月25日)
  3. TO YOU ~夢伝説~ (1984年7月25日)
  4. THANK YOU (1985年3月25日)
  5. VOICE (1986年4月10日)
  6. CHARMING (1986年12月10日)
  7. NIGHT SONGS (1987年6月25日)
  8. SUPER DONUTS (1987年11月28日)
  9. RENDEZ-VOUS (1988年7月25日)
  10. In The Sun,In The Shade (1989年7月10日)
  11. ONE & MILLIONS (1990年10月3日)
  12. Brightest! (1991年11月6日)
  13. SOLA (1993年3月10日)
  14. 楽団 (1994年5月25日)
  15. 艶 (1995年6月26日)
  16. Ladies & Gentlemen (1996年7月8日)
  17. Goodtimes & Badtimes (1997年11月5日)
  18. Moody Blues (1998年11月5日)
  19. DEVOTION (1999年11月20日)
  20. Style (2002年1月1日)
  21. HEAVEN (2003年4月23日)
  22. AQUA (2004年9月29日)

2002年5月22日に『STARDUST REVUE』から『Brightest!』まで、2006年4月19日には『SOLA』から『DEVOTION』までと『LOVE SONGS II』にそれぞれボーナストラックを加えデジタル・リマスタリングされたCDが再販。

[編集] ライブアルバム

[編集] ベストアルバム

[編集] VHS/DVD

  • THE ROCK SHOW TOUR '87~'88
  • STARTIC IN 有明コロシアム
  • SUMMER TOUR in "STARTIC"
  • BEST WISHES
  • STARTIC '94
  • Keep On Rollin' 艶 '95-'96
  • STARDUST REVUE CONCERT TOUR 2000-2001 "STARS" (2001年7月)
  • STARDUST REVUE LIVE ENTERTAINMENT TOUR "Heaven" (2003年11月29日)
  • STARDUST REVUE LIVE ENTERTAINMENT TOUR "AQUA" (2005年4月3日)
  • 25th Anniversary Tour "HOT MENU" (2006年12月6日)

[編集] 書籍

[編集] 外部リンク