ストリートファイターZERO
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『ストリートファイターZERO』( - ゼロ、Street Fighter ZERO)は、カプコン製作の2D対戦型格闘ゲーム。通称『ストZERO』。発売は『ストリートファイターII』の後であるが、物語の時代設定は初代『ストリートファイター』と『II』の間である。
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[編集] 概要
『ストリートファイターIII』の開発が遅々として進まない代償として開発されたつなぎ企画であったが、好評のためシリーズ化された。開発者の間では当初『スーパーストリートファイターZ』と呼ばれていた。
『ストリートファイターIII』が「究極の2D格闘対戦ゲーム」として練り込まれたのに対し、ZEROシリーズはある一定期間でどこまで作り込めるのかという異なるコンセプトで制作されたものである。「ミステリアス・ファクト」として業務用らしからぬ隠しキャラや隠しモードを多く取り入れた作品でもある。
同時にアーケード版制作当時から家庭用への移植を前提にも制作されており、その結果、アーケード版発売から3ヶ月~半年という従来では考えられなかった短期間での移植や、移植完成度の高さから評価に値する結果となった。同時にアーケード版発売から半年足らずでの家庭用発売は中期的に業務用の売り上げを奪う結果となり、システム自体の複雑さや3D格闘の隆盛などで2D格闘ブームに少なからず影響を与えてしまった感もある。
また、『ストリートファイターII』のプレイ感覚や世界観・雰囲気を重視した保守的な内容だったため、いざ実際に『ストリートファイターIII』が稼動した際、結果として横からその人気を食ってしまった事が同シリーズの失敗の遠因になってしまったのではないかという見方もある。
[編集] 海外版の名称
なお、アメリカ市場では『ストリートファイターALPHA』( - アルファ)というタイトルで発売されているが、これは「ZERO」という単語にネガティブな意味合いがあったからだとされている。 日本では「ゼロからのスタート」という言葉もあるように、ゼロという数字に対して「はじまり」「原点」という肯定的なイメージが強い。しかし欧米では「カウントダウン」や「グラウンド・ゼロ(爆心地を意味する言葉)」など、「終わり」あるいは「無に帰す」といったイメージがある。
これはカプコンによって正式にコメントされたものではないが、こうした文化背景の違いが欧米版のタイトルに影響したとの憶測は、少なくともまったく的外れな指摘とはいえないだろう。
逆の例として任天堂のMOTHERがある。こちらの海外版は、「MOTHER2」が「EARTHBOUND」というタイトルに変わった事に伴い、ファミコン(NES)版の初代「MOTHER」は日本どおりの「はじまり」「原点」のイメージの「ZERO」を付与した「EARTHBOUND ZERO」というタイトルで開発されたが、発売はされなかった。現在は開発中のロムデータのみが流出している。
[編集] ゲームシステム
- スーパーコンボ
- 攻撃などの行動で溜まるスーパーコンボゲージを消費して、強力な必殺技を発動する。スーパーストリートファイターIIXから継承されたシステムであるが、IIXでは豪鬼以外のキャラクター1人に付き1種類であったのに対し、ZEROシリーズでは複数種持っている。また、それぞれのスーパーコンボにレベル1~レベル3の3段階が存在し、レベルが高いものほどゲージを多く消費する分与えるダメージも大きくなり、攻撃判定の発生の早さや無敵時間の長さ等の性能が強化される傾向にある。ただ、レベル3を一回使うよりも同じスーパーコンボのレベル1を三回使う方が攻撃力が高いことがほとんどで、この観点から言えばコストパフォーマンスは悪い。そして、豪鬼の瞬獄殺などレベル3専用のスーパーコンボもある。
- ZERO3ではISMごとにゲージシステムが異なり、Z-ISMは従来のシリーズどおり、V-ISMは最大100%で50%ずつの二分割(スーパーコンボは一切使えない)、X-ISMは最大まで溜まらないとスーパーコンボは使えない。また、最初からスーパーコンボゲージが最大まで溜まっている。
- オリジナルコンボ
- ZERO2より追加。一定以上の全てのゲージを消費し、ゲージに応じた一定時間の間、必殺技を含むあらゆる攻撃をキャンセルして次の攻撃を出すことが出来る。ZERO2の時点では自動で前進してしまい、ジャンプが不可能であるなど行動に制約があったが、ZERO3では普段通りの行動が可能な上に残像に攻撃判定が加わったことで、より自由に連続技を組み立てられるようになった。
- 使いこなせばスーパーコンボを上回るダメージを与えられる。反面、知識と精密な操作が要求される分上級者向けと言える。プレイヤー間の研究が進むにつれ次々に強力なオリジナルコンボが「開発」され、その強力さゆえにゲームのバランスを崩す原因となる事も多かった。
- コマンドはパンチとキックを同時押しで使用できる。ZERO2では強さを問わずPPKもしくはPKK同時押し、ZERO2ALPHAでは強P+強K同時押し、ZERO3では同じ強さのPK同時押し(ZERO3は同時押しした強さによって性能が変化する)。オリジナルコンボには「長い無敵時間を持つ」という特徴があり、同じく長い無敵時間を持つスーパーコンボに比べてコマンドを必要としないため、とっさの発動に向いている。このこともオリジナルコンボの強さを助長する一因となっている。
- 日本国外版での名称は「Custom combo」(カスタムコンボ)となっている。
- 空中ガード
- 従来のストIIシリーズと違い、空中の技なら空中でもガードができるようになった。相手が地上で出した通常技、一部の必殺技の出際(技によって違う)、スーパーコンボ(例外あり)などは空中ガードできない。
- ZEROカウンター
- 相手の攻撃をガードしたときに発動できるカウンター技。ヴァンパイアシリーズのガードキャンセルに似ているが、スーパーコンボゲージを消費する。これを利用し相手の攻撃を待つ戦法が強力であったため、作品を重ねるごとに制約が強くなった。
- オートモード
- 『X-MEN』で初めて導入された初心者補助システム。相手の攻撃を自動でガードする「オートガード」(立ちとしゃがみは使い分けが必要)、操作が複雑なスーパーコンボをボタン同時押しで発動できる「イージースーパーコンボ」などの補助があるが、通常技をガードしても体力を削られ、スーパーコンボゲージがレベル1までしか溜まらなくなるなどのデメリットもある。ZERO3では削除された。
- ZEROコンボ
- ヴァンパイアシリーズのチェーンコンボに似たシステムで、タイミング良くボタンを押すことで通常技から別の通常技へと派生させられる。爽快感を重視したものであるが、ある程度慣れたプレイヤーが使用すると一部キャラクターが強力になりすぎるという問題があった。このためZERO2以降では採用されず、特定のキャラクターに名残を残すのみとなった。
- ダウン回避技(ZERO3では地上受け身)
- ダウンさせられる技を喰らった際にダウンを回避し前転して起き上がる。相手の起き攻めを回避したり画面端に追い込まれるのを防ぐのに使用するが、前転している時は喰らい判定はあるので迂闊に使うとさらにダメージを受ける可能性もある。
- 空中コンボ・空中受け身
- ZERO3より追加。これまでの2D格闘ゲームではダメージを受けた際に空中に吹っ飛んだときは、当たり判定が消失し追撃はできない、もしくは特定の技のみで追撃できることが多かった。ZERO3ではこの制限を解除し、3D格闘ゲームのように浮いている相手に自由に追撃を加えられるようになっている。これにゲーム的な制限を加える形で、「空中受け身」として一瞬の無敵時間の後に体制を建て直して着地するシステムも追加された。着地するまでは技を出したり空中ガードも可能になるが、再びダメージを喰らう可能性もある。
- 研究が進むうち「着地キャンセル」と呼ばれるテクニックが発見され、これを使うことで、システムの間隙を突いて永久連続技を実現することが出来る。上級プレイヤーはこれを巡って、東京などの東側はこのテクニックの永久連続技への使用を自粛する傾向にあったが、大阪など西側は広く容認する傾向にあり、地域ごとのローカルルールの差が見られた。
- ガードゲージ
- ZERO3より追加。相手の攻撃をガードする度に徐々に減っていき、空になるとガードクラッシュと呼ばれる無防備な状態になる上、ガードゲージの上限が下がるので更にガードクラッシュし易くなる。ZEROカウンターを使用した際も同様にゲージ上限が下がり、カウンターの利用にリスクを持たせている。また、ゲージは一定時間ガードしなければ徐々に回復していく。
- ガードに専念して反撃を狙う「待ち」をネガティブな行動と捕らえた為の措置だと思われる。
- ISMセレクト
- ZERO3より追加。キャラクターを3つのタイプから選ぶことができる。これまでのシリーズのものを踏襲したZ-ISM、余計なシステムをそぎ落とし攻撃力を強化したX-ISM、オリジナルコンボが使用できるV-ISMから選択可能。ISMの違いはゲージシステムや攻撃力の補正だけでなくキャラクター性能そのものにも差を生み出し、ISMによって全く違う性能を持つキャラクターもいる。この他に隠し要素でX-ISMからさらにZERO3特有のシステムまでも削除したクラシカルがある。
[編集] シリーズ
[編集] アーケード版
- ストリートファイターZERO(1995年6月27日)
- ZEROシリーズの初代作品。初代ストリートファイターやファイナルファイトからのキャラクターの参加、また長らく謎の存在だったガイルの親友ナッシュの登場などが話題を呼んだ。また、ストリートファイターシリーズとしては初採用となるアニメ調のグラフィックには賛否両論の声が挙がった。
- 前述のZEROコンボによってゲームバランスが極端なものとなってしまい、ゲームとしての評価は決して高くないが、各種の新システムを新しい試みとして受け容れるユーザーも多くいた。
- ZEROシリーズはZERO3↑を除いてすべてシステム基板はCPS-2だが、本作のみCPS-1互換のカートリッジ式システム「CPSチェンジャー」への移植版が存在する。
- ストリートファイターZERO2(1996年3月25日)
- ZEROコンボを排除し、新キャラクターを追加・ゲームバランスを調整したもの。オリジナルコンボが新システムとして追加された。
- 派手さはないもののバランスの取れた良作で、ZERO3よりもこちらを上位に挙げる人も少なくない。
- 北米版『ALPHA2』では「殺意の波動に目覚めたリュウ」が追加されており、このために国内でも話題となりZERO2 ALPHAの登場につながった。
- ストリートファイターZERO2 ALPHA(1996年8月22日)
- ストリートファイターALPHA2(北米版のZERO2)を逆移植し、さらに隠しキャラの人数を8人に増やし、新技・新モードの追加、バランスを調整した物。
- 通常のストーリーに加え、ドラマチックバトル(後述)とサバイバルモードと真・豪鬼モード(難易度最強の真・豪鬼と対戦する1試合のみのモードで、コンティニュー不可)が追加された。サバイバルモードは一本の体力ゲージで他の全てのキャラクターと連続して戦う勝ち抜き戦。
- ストリートファイターZERO3(1998年7月)
- カプコンが制作したCPS-2作品の最終作。従来のZEROシリーズを踏襲しつつ、空中コンボの要素、ガードゲージの導入と飛び道具の大幅な弱体化による接近戦を推奨するシステム、ファジーさを無くした投げの仕様の変化など、単なる続編としてだけではなく、新作のような進化を遂げている。格闘ゲームとして大幅に進化したものの、多様なシステムの導入によって、操作は簡単でこそあるがこれまでのシリーズに見られたシンプルさは薄くなった。BGMも従来のテーマ曲とは違いデジタルロックとなっているなど、従来のシリーズとは一線を画している。キャラクターの多さも特徴的で、プレイステーション版ではガイル、ディー・ジェイ、フェイロン、T・ホークが追加され『ストII』シリーズのキャラクターが全員揃った。
- ストリートファイターZERO3↑(アッパー)(2001年春)
- システム基板をNAOMIに変更。DC版『ZERO3 サイキョー流道場』とのリンク(ワールドツアーで作成したキャラクターの使用)が可能。
- Tホーク、ディージェイ、フェイロン、ガイルがプレイヤーキャラクターとして追加され、これによりSSF2Xのキャラクターが全員使用できることになった他、ZERO2 ALPHAではコマンド入力を要した殺意の波動に目覚めたリュウもプレイヤーセレクト画面に登場するようになっている。
- しかし、調整不足による粗が目立つ上、強力な隠しボスである真・豪鬼やファイナルベガ(ZERO3の最終ボスとして登場するバージョンのベガ)がデフォルトで(設定により使用不可にすることは可能)プレイヤーキャラクターとして使える仕様のためにゲームバランスが悪いとされる。また、基板の違いに起因するアスペクト比の差を考慮せずに移植した事による画質の悪さが目立った。
- また、工場出荷設定において意図的に入力遅延を発生させるようになっている。これは、当時ドリームキャスト版において行っていた通信対戦サービスと同じ感覚で遊べるようにという配慮であったという説があるが、真相は定かではない。
- 上記の理由と相まってユーザーに受け入れられず、早々にロケーションから姿を消す事となった。ZERO3が稼動しているゲームセンターは今なお多く存在するが、アッパーが稼動している店舗は極めて稀である。
[編集] 移植版
- ストリートファイターZERO
- (プレイステーション - 1995年12月22日、セガサターン - 1996年1月26日)
- ほぼそのままの移植だが、ドラマティックバトルのBGMが「愛しさと~」ではなくベガのBGMになっている。
- ストリートファイターALPHA
- (ゲームボーイカラー-2001年3月30日)
- ZERO1の移植版。ハードのボタンが少ないためボタンを押す長さで弱中強を打ち分ける仕様になっている。
- ストリートファイターZERO2
- (プレイステーション - 1996年8月9日、セガサターン - 同年9月14日、スーパーファミコン - 同年12月20日)
- プレイステーション以外ではZERO2ALPHAの隠しキャラも使用可能。スーパーファミコン版はハードウェアの制限が大きく(容量が32Mしかなかった)、BGMが地味だったり、ステージ開始までに相当のロード時間が発生するなど無理が目立ったが、それを差し引いてもよくがんばっているといえる。
- ストリートファイターZERO2'(ダッシュ)
- (プレイステーション - 1997年10月23日、セガサターン - 同年9月18日)
- ZERO2ALPHAのマイナーチェンジ版で、対戦モードのみキャミィが使用可能。シャドルー所属時代のキャミィのグラフィックはZEROシリーズ中初登場となる。スーパーコンボゲージを消費せず、簡略化されたコマンドでスーパーコンボを出すことができるスパコンモードがある。『ストリートファイターコレクション』に収録された1作品だが、1998年11月に単体でも発売された。
- ストリートファイターZERO & ZERO2
- (Windows - 1998年3月12日)
- ストリートファイターZERO3
- (プレイステーション - 1998年12月23日、セガサターン - 1999年8月5日)
- 「ワールドツアーモード」と呼ばれる、キャラクターを成長させて楽しむモードがあり、ガードゲージが減らない・スーパーコンボとオリジナルコンボを同時に使えるといった強化が可能。こうして鍛えたキャラクター同士で対戦することもできる。アーケードからの追加キャラクターとしてT.ホーク・ディージェイ・フェイロンが、更に隠しキャラクターとしてガイル、殺意の波動に目覚めたリュウ、真・豪鬼が登場した。さらにアーケードではベガと共通であったユーリ・ユーニ・M.バイソンのストーリーが追加され,追加キャラ6名とM.バイソンにはそれぞれに対応する新しいステージが追加された。(このうちT.ホーク,ディージェイ・フェイロン・ガイル・M.バイソンは新規書き下ろしであり,殺意の波動に目覚めたリュウ、真・豪鬼は豪鬼と共用であるがカラーとBGMが異なる)
- セガサターン版は拡張RAMカートリッジ4MBに対応しており、非常に優れた移植となっている。
- ストリートファイターZERO3 サイキョー流道場
- (ドリームキャスト - 1999年7月8日)
- セガサターン版やプレイステーション版とはワールドツアーの仕様が異なる。アーケード版のZERO3↑でワールドツアーのキャラクターを使用可能。PS版の隠しキャラのほとんどはデフォルトで使用可能。
- ストリートファイターZERO3↑
- (ゲームボーイアドバンス - 2002年9月27日)
- 一定条件下でCAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001のユン・マキ・イーグルが使用可能。GBAはボタンが少ないためL+Bなどボタンの組み合わせで中攻撃を出すようになっていたり、簡易コマンドが用意されている。容量の関係上、音声の使いまわしや背景の削除、エンディングの簡略化など色んな要素が削除されている。
- ストリートファイターZERO3↑↑(ダブルアッパー)
- (プレイステーション・ポータブル - 2006年1月19日)
- GBA版には無かったユン・マキ・イーグルにエンディングが追加され、CAPCOM FIGHTING Jamのイングリッドが追加キャラとして登場。ワールドツアーなど今までの家庭用にあったモードは勿論の事、新たにVSシリーズのように二人でタッグを組んで戦うヴァリアブルバトル、自由に対戦できるフリーバトル、CPU相手に100人連続対戦するVS100KUMITEなどのモードが追加されている。また、通信対戦では8人までのトーナメント戦、チーム戦も可能になっている。ZERO3単体としてはモード、キャラ数ともに決定版と言える。
- ストリートファイターZERO Fighter's Generation
- (プレイステーション2 - 2006年5月25日)
- アーケード版の5タイトル(ZERO1~ZERO3までのZEROシリーズ4作とポケットファイター)を隠しコマンド等も含めて忠実に移植。ZEROシリーズとして至れり尽くせりと言える要素の数々は大いに賞賛された。
- 詳細はストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーションを参照。
[編集] ミステリアス・ファクト
[編集] 隠しキャラクター
本シリーズの特徴に、隠しキャラが多いことがある。
ZEROではベガ、豪鬼、ダンの3人の隠しキャラが使用できる。当時の作品では業務用でボスキャラを使える作品はほとんど無かったが(例外としてスーパーストリートファイターIIX、X-MENなど)、本作の登場以降、何らかの方法でボスキャラを使うことができるゲームが増えている(ただし、ラスボスは使えないことが多い)。
ZERO2では隠しキャラがいなかったが、海外版の「殺意の波動に目覚めたリュウ」が国内でも話題となり、この事がZERO2 ALPHAが発売される一因となった。
また、ZERO2 ALPHAでは隠しボスとのみ戦う「真・豪鬼モード」がある。
[編集] ドラマチックバトル
本シリーズ(ZERO2を除く)では"ドラマチックバトル"と呼ばれる、2対1の対戦を行うモードが存在する。
ZEROでは隠しモードとして存在し、リュウ・ケン対ベガの組み合わせに限られている。 劇場版アニメ『ストリートファイターII MOVIE』のクライマックスを再現したモードであり、アーケード版ZEROではこのモードに限り同映画の主題歌『愛しさとせつなさと心強さと』が流れるというタイアップ・ファンサービスを兼ねたものになっている。このためにアーケード版ZEROの基板にはJASRACのシールが貼られているが、そのコストは基板1枚当たり30円と言われている(収録されたバージョンの長さが2分3秒で、当時の許諾料のレートは10円/分(端数切り上げ)であったため)。なおZEROおよび後述するZERO2 ALPHAでは体力ゲージはプレイヤー側の2人で共有となっており、両者が同時にダメージを受けるとダメージが非常に大きくなる。
ZERO2 ALPHAでは独立した1つのゲームモードとなった。プレイヤーキャラクター2体は自由に選択でき、敵キャラクターとしてアドン・サガット・ベガ・ 真・豪鬼の4体が順に登場する。ZERO2 ALPHAではスーパーコンボゲージが常時MAXになるためスーパーコンボなどが無制限に使用可能。
ZERO3では一部キャラクターのCPU戦(コンピュータが対戦相手を操作するストーリーモード)で、最終ボスであるベガ戦の前にユーリ&ユーニと1対2で対戦する"逆ドラマチックバトル"と呼ばれるステージがある。 また、PS版以外のドラマチックバトルモードでは1人プレイでは相棒はプレイヤーキャラクターと関連のあるキャラになる(たとえばリュウを選べば相棒はケン、さくらを選べば相棒はかりん)。敵キャラクターとしてアドン・豪鬼・バイソン・バルログ・サガット・ファイナルベガの6体が順に登場する(なおこのモードでは3人目のバイソン以降がS-ISMになるが、ゲージ仕様以外はZ-ISMと同じ)。PS版ではリュウ&ケン・ユーリ&ユーニ・同キャラのいずれかによるアーケードと同様のプレイかもしくはメンバー自由選択の1戦のみとなっている。なおZERO3では体力ゲージがチームのメンバーで固有となっている一方スーパーコンボゲージは通常の仕様となった。
[編集] キャラクター
『ファイナルファイト』を含む歴代のストリートファイターシリーズから様々なキャラクターが登場している(『ファイナルファイト』の仮タイトルは『ストリートファイター'89』であり、『ストリートファイター』の続編という位置づけで開発されていた)。最終的に『ストリートファイターII』シリーズのキャラクターは全員登場することになった。
以下のキャラクターリストでは、末尾に出身国と初出を示す。略語の意味は次の通り:
- SF: ストリートファイター(初代)
- FF: ファイナルファイト
- FF2: ファイナルファイト2(スーパーファミコン)
- SF2: ストリートファイターII
- SSF2: スーパーストリートファイターII
- SSF2X: スーパーストリートファイターIIX
- SF3: ストリートファイターIII
- CFJ: CAPCOM FIGHTING Jam
- Z: ZEROシリーズオリジナル
[編集] ZEROから登場するキャラ
- リュウ(日本)……SF
- ケン(アメリカ)……SF
- 春麗(中国)- ZERO2の隠しコマンド、ZERO3のX-ISMでチャイナ服バージョンを選択できる。……SF2
- ナッシュ(アメリカ)……Z
- サガット(タイ)……SF
- ガイ(アメリカ)……FF
- ソドム(アメリカ)- ZERO3のX-ISM選択で日本刀を持ったスタイルになる。……FF
- アドン(タイ)……SF
- バーディー(イギリス)……SF
- ローズ(イタリア)……Z
- ベガ(?)……SF2
- 豪鬼(?)……SSF2X
- ダン(香港)……Z
[編集] ZERO2追加キャラ
- ダルシム(インド)……SF2
- ザンギエフ(ソ連)……SF2
- 春日野さくら(日本)……Z
- ロレント(アメリカ)……FF
- 元(中国)……SF
- 真・豪鬼(?)……Z
- 殺意の波動に目覚めたリュウ - 北米版ZERO2(ALPHA2)で隠しキャラとして登場、日本版でもZERO2 ALPHA/ZERO3↑に登場
[編集] ZERO3追加キャラ
- ZERO3
- コーディー(アメリカ)……FF
- レインボー・ミカ(日本)……Z
- バルログ(スペイン)……SF2
- 神月かりん(日本)……Z
- ブランカ(ブラジル)……SF2
- エドモンド本田(日本)……SF2
- キャミィ(イギリス)……SSF2 - シリーズ初登場は家庭用ZERO2'。
- マイク・バイソン(アメリカ)……SF2
- ユーリ……Z
- ユーニ……Z
- 家庭用ZERO3
- フェイロン(香港) - ZERO3は家庭用限定。ZERO3↑でアーケード初登場。……SSF2
- ディージェイ(ジャマイカ) - ZERO3は家庭用限定。ZERO3↑でアーケード初登場。……SSF2
- サンダー・ホーク(メキシコ) - ZERO3は家庭用限定。ZERO3↑でアーケード初登場。……SSF2
- ガイル(アメリカ) - ZERO3は家庭用限定(なお、プレイステーション版のみ隠しキャラ)。ZERO3↑でアーケード初登場。……SF2
- ファイナルベガ - 殺意の波動に目覚めたリュウ以外におけるZERO3最終ボス。プレイステーション以外の家庭用ゲーム機版とZERO3↑以降で使用可能。
- ゲームボーイアドバンス版ZERO3↑
- ユン(香港) - ゲームボーイアドバンス版ZERO3↑隠しキャラ。……SF3
- マキ(日本) - ゲームボーイアドバンス版ZERO3↑隠しキャラ。……FF2
- イーグル(イギリス) - ゲームボーイアドバンス版ZERO3↑隠しキャラ。……SF
- PSP版ZERO3↑↑
- イングリッド(?) - PSP版ZERO3↑↑での追加キャラ。……CFJ
[編集] 制作スタッフ
[編集] ZERO
[編集] ZERO2
[編集] ZERO3
- Planner
- Noritaka Funamizu
- Directors
- Maoto Ohta
- Mamoru
- Buruma
- Ohko Zero05
- Visual planner
- Haruo Murata
- Programmers
- Cham Cho Choy
- Hard.Yas (~?-ISM~)
- Pon
- Shinchan (as 'Hyper Shinchan')
- 24 ~Nishi~
- Minomi
- Reiko Toh
- Sen?Knight Rider Giu
- Ittetsu
- Character designers
- Akiman
- Osusi
- Title designer
- Shoei
- Object designers
- Eripyon.N (Eri-N)
- Fujihara
- Mizuho
- Takemoto
- Hitoshi Igarashi
- Mizupyon
- Kimo Kimo (Jinzin)
- Ball boy
- Yuesuke
- D-Kurita
- A. Iwasaki
- Kaname
- Fuzii & Peliko
- Chimorin Shogun
- Sagata
- Ikusan Z
- Kitasan
- You Ten Nakano
- Tomohiro Ohsumi
- Hiro
- Rumichan
- Reiko Komatsu
- Kozuchi Tamura
- Youichi Matsuo
- Makoto Ishii
- Scroll designers
- Asae Nisituji-Ba
- S.Mukai (Jijii)
- Hirokazu Yonezuka
- Kohama Ake&kuro
- Yoichi Tanoue (Tanopu)
- Ryo Uno
- Yoko.Fukumoto
- Takako Nakamura
- Kazu.T
- A. Ohnishi
- N. Niiyama
- C. Iwai
- Sawatch
- K. Yamahashi
- Hiroki Ohnishi
- Main music composer
- Takayuki Iwai (Anarchy Takapon)
- Sub music composers
- Yuki Iwai
- Isao Abe
- Hideki Okugawa
- Tetsuya Shibata
- Sound direction
- Hiroaki Kondo (X68K)
- Sound designers
- Moe.T
- Satoshi Ise
- Test players
- Nuki
- M.P Oni-Suzuki
- Skill Smith-Bug
- Skill Smith-TTK
- M. Kunishige
- Miura. F. Katsusuke
- Tomita Yoshihiro
- Murata Akimori
- Market producer
- Kouji Nakajima
- General producers
- Noritaka Funamizu
- Yoshiki Okamoto
[編集] メディア展開
[編集] OVA
[編集] ストリートファイターZERO - THE ANIMATION -
2000年8月31日、OVA化。ストリートファイターⅡ10周年記念作品として発売された。リュウの弟と名乗る少年、シュン等のオリジナルキャラクターが登場。ケイン・コスギは海外版でもリュウCVを担当している。
スタッフ
- 原作:カプコン
- 監督:山内重保
- 脚本:吉田玲子
- キャラクター・デザイン&作画総監督:馬越嘉彦
- 音楽:松尾早人
- 美術監督:加藤浩
- 撮影監督:鳥越一志
- アニメーション制作:グループ・タック、プラム
- 製作:カプコン、ポリドール、マンガ・エンターテイメント
- DVD版制作:カプコン セルピュータレーベル
- DVDオーサリング:ソニー・ミュージックエンタテインメント 信濃町スタジオ
- DVDパッケージ制作:メディアファクトリー
- DVDパッケージイラスト:馬越嘉彦
- DVD限定版Tシャツデザイン:カプコン デザインチーム
- 発売:カプコン セルピュータレーベル
- 販売:メディアファクトリー、クロス・エンタテインメント・ディストリビューション
キャスト
- リュウ:ケイン・コスギ
- ケン:一条和矢
- 春麗:冬馬由美
- 春日野さくら:大沢千秋
- ローズ:折笠愛
- シュン:木内レイコ
- 豪鬼:西村知道
- 千歳ケイ:長沢美樹
- ウォレス:島田敏
- ロレント:原沢勝広
- サドラー:中村大樹
- ザンギエフ:宇垣秀成
- ロザノフ:江川央生
- バルログ:石川和之
- 火引弾:石川和之
- 剛拳:山口健
- バーディー:大友龍三郎
- アドン:高木渉
- ソドム将軍:布目貞雄
[編集] ストリートファイターALPHAジェネレーション
2005年10月25日、アメリカで発売。タイトル通り豪鬼の過去と、彼とリュウの対峙に焦点が置かれている。2007年3月現在You Tubeでも視聴可能である。(但し英語版のみ。)
スタッフ
- 原作:カプコン
- 監督:桑名郁郎
- 音楽:Bill Laswell
- 撮影監督: 岡崎英夫
キャスト
- リュウ:加瀬康之
- 風花:天野由梨
- ケン・マスターズ:花輪英司
- 春日野さくら:川崎真央
- 豪鬼:郷里大輔
- 轟鉄:有本欽隆
- 剛拳:斉藤正
- さやか:天野由梨
- 老師:青野武
- 豪鬼(青年):松本保典
- 剛拳(青年):堀内賢雄
- おやじ:有本欽隆
[編集] 漫画
いずれも中平正彦著、新声社よりゲーメストコミックスとして発行。
- ストリートファイターZERO (1) - 1996年2月10日 ISBN 4-88199-443-3
- ストリートファイターZERO (2) - 1996年8月25日 ISBN 4-88199-597-9
- ゲーム本編の漫画化。殺意の波動に翻弄されるリュウが、人との関わり合いの中でそれを克服していく物語。ジャンプリミックス「ストリートファイターII-1」として2007年4月2日に再発売される。
- さくらがんばる!
- さくらを主人公にした外伝。春日野さくらを参照。
[編集] ドラマCD
- ストリートファイターZERO 外伝
- 幼少の春麗を主人公にしたシリーズの過去を描く。
- ストリートファイターZERO2外伝 さくら・もっとも危ない女子高生
- 学園に起きる奇怪な事件を正義感の強いさくらが解決していく。さくら:久川綾、ケイ:長沢美樹、リュウ:辻谷耕史、春麗:横山智佐ほか。
- ストリートファイターZERO2 外伝2 さくら・もっとも危ない文化祭
- ストリートファイターZERO3 ドラマアルバム
- リュウの確保を目論むベガはバルログに命じてさくらを誘拐させる。リュウはさくらを連れ戻す為に単身シャドルーへと向かう。
[編集] 外部リンク
- ストリートファイターZERO3 カプコン公式サイト
- ストリートファイターZERO3↑↑ カプコン公式サイト
- ストリートファイターZERO Fighter's Generation カプコン公式サイト
- ZERO GRAVITY 国内での総本山的サイト。BBSにて大会の告知などが行われている。
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ストリートファイター | ストリートファイター - II - ZERO (ZERO FG) - III - EX - RBOF - 登場人物 |
ヴァンパイア | ヴァンパイア - ハンター - セイヴァー - ダークストーカーズコレクション |
マーヴル VS. シリーズ | X-MEN - MSH - X-MEN vs SF - MSH vs SF - MARVEL VS. CAPCOM - MARVEL VS. CAPCOM 2 |
CAPCOM VS. SNK | CAPCOM VS. SNK - CAPCOM VS. SNK 2 |
ジョジョの奇妙な冒険 | ジョジョの奇妙な冒険 - 未来への遺産 |
その他(2D) | スーパーマッスルボマー - サイバーボッツ - ウォーザード - ポケットファイター - CAPCOM FIGHTING Jam |
その他(3D) | スターグラディエイター - ジャスティス学園 - キカイオー - ファイナルファイトリベンジ - 史上最強の弟子ケンイチ |
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