ロイヤルホールディングス
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ロイヤルホールディングス株式会社(Royal Holdings Co., Ltd.)は、ロイヤルホスト、シズラー等を展開する外食チェーン店の持株会社である。1950年に江頭匡一が福岡県で創業し、現在はファミリーレストランだけでなく航空機の機内食や給食事業など様々な事業を展開している。
2005年7月1日に持株会社に移行、(旧)ロイヤル株式会社からロイヤルホールディングス株式会社に社名変更。同時に会社分割により事業会社として(新)ロイヤル株式会社などを設立。(2004年12月22日発表)高速道路店舗事業は出店契約の関係上ロイヤルホールディングスに残されたため、純粋持株会社という表現はしていない。
本社の所在地は福岡県福岡市博多区那珂三丁目28番5号、東京本部は東京都世田谷区桜新町一丁目34番6号。
目次 |
[編集] 事業展開
2005年7月の持株会社化に伴い複数の事業会社が設立された。
[編集] 持株会社化前から展開
- ロイヤルホスト (ファミリーレストラン)
- 北海道から鹿児島県まで全国318店舗を展開。
- (新)ロイヤルの他に北海道・近畿・九州(山口県を含む)に地域子会社があり、2007年以降に東北・関東・中部、山口県を除く中国地区も地域子会社化される予定。
- シズラー(レストラン)
- ロイネットホテル(ビジネスホテル)
- 全国に13店舗展開。大和ハウス工業、福岡地所との共同出資で、事業会社はアールエヌティーホテルズ。
- 当初は大和ハウス主導のダイワロイヤルに出資していたが、2004年にダイワロイヤルを大和ハウス100%出資に切り替えてホテルの名称もダイワロイネットホテルとしたことによりロイヤル主導の別会社として展開、大和ハウスも引き続き出資している。ポータルサイトは共通で[1]。
- 焼肉万歳 (焼肉店)
- カフェクロワッサン(喫茶店)
- 三井物産との共同出資で首都圏・札幌を中心に展開。事業会社はカフェクロワッサン(旧物産ロイヤル)。
- 空港レストラン
- 全国12空港に展開。事業会社はロイヤル空港レストラン。
- ハイウェイレストラン
- 全国に8店舗展開。主にロイヤルホールディングスの直轄事業。
- めかりパーキングエリア店(関門自動車道上り線)
- 古賀サービスエリア店 (九州自動車道)
- 上里サービスエリア店 (関越自動車道)
- 川登サービスエリア店 (長崎自動車道)
- ロイヤルフードコート ベイオアシス店 (東京湾横断道路“海ほたる”)
- 淡路サービスエリア店 (神戸淡路鳴門自動車道上り線・下り線)
- 那須高原サービスエリア店(東北自動車道) ※那須高原フードサービスが担当
- コンベンションシティレストラン
- 東京ビッグサイト、東京国際フォーラム、幕張メッセ、ホークスタウン等の国際会議場や大規模イベントセンターに大型レストランを展開。日本万国博覧会やアジア太平洋博覧会、長野オリンピック(メディアセンター)への出店実績もある。2007年3月に一部をロイヤルカジュアルダイニングおよびドゥ・レストランツ・ファンに移管予定。
- 給食事業
- ベーカリー事業
- アペティートを福岡を中心に九州に7店舗、東京に1店舗を展開。
- マフィン専門店のミセスエリザベスマフィンを九州に2店舗、関東に5店舗展開。2007年中に分社化予定。
- スペシャリティレストラン
- 機内食事業(日本航空・日本発の国際線を運行する海外航空会社向け)
- 食品事業
- 食品製造に関するノウハウを生かし、ビーフ・ケーキ・アイスクリーム・パン生地など高品質で多様な食品を社内外に供給。事業会社はロイヤル食品。
[編集] 持株会社移行後に展開
- YYグリルパーク134(ハンバーグレストラン)
- roy-hot(ロイホ:ロイヤルホストのカジュアル版)
- はなび(和食)
[編集] 持株会社化後に資本参加および業容拡大
- アールアンドケーフードサービス
- テンコーポレーション
- 天丼の「てんや」を運営。2005年7月、丸紅から持分の一部譲渡を受け出資比率3割の筆頭株主に。2006年6月TOB実施により出資比率を46%に引き上げ子会社化。
- アールアンドアイダイニング(旧伊勢丹ダイニング)
- 伊勢丹店内のレストラン・喫茶店、ベーカリー、社員食堂部門に資本参加、66%を出資する筆頭株主に。2007年1月1日社名変更。
[編集] 過去に手がけていた業態
- ベッカーズ
- ハンバーガーチェーン。現在はJR東日本系のジェイアール東日本フードビジネスが運営。
- カフェ・ロイヤル・パーク
- 新宿ワシントンホテル内1Fにあったコーヒーショップ
[編集] 歴史
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | ROYAL |
本社所在地 | 福岡県福岡市博多区那珂三丁目28番5号 |
設立 | 1956年(昭和31年)5月14日(ロイヤル) |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 持株会社および高速道路内レストランおよび売店の事業 |
代表者 | 代表取締役社長 今井明夫 |
資本金 | 136億7617万9700円 |
売上高 | 1,054億円(2004年度) |
従業員数 | 連結2463人(2005年12月31日現在) |
決算期 | 毎年12月31日 |
主要株主 | キルロイ貿易8.70% |
主要子会社 | ロイヤル株式会社100% 株式会社伊勢丹ダイニング66.6% |
関係する人物 | 江頭匡一(創業者) |
外部リンク | http://www.royal-holdings.co.jp/ |
- 1950年(昭和25年) ロイヤルの前身であるキルロイ貿易株式会社設立(4月)
- 1951年(昭和26年) 日本航空国内線運行開始と同時に福岡空港に食堂と売店をオープンし、機内食の納入の開始(10月)
- 1953年(昭和28年) 福岡市堅粕にロイヤルベーカリー設立(12月)
- 1955年(昭和30年) 福岡市東中州で高級レストラン「ザ・ロイヤル(花の木)」の営業を開始(11月)
- 1956年(昭和31年) ロイヤル株式会社を設立(5月14日)、クリスマスケーキの冷凍技術を開発製造をスタート(10月)
- 1959年(昭和34年) 福岡市新天町にファミリーレストラン「ROYAL」の第1号店を出店(11月)
- 1962年(昭和37年) 日本で初めてセントラルキッチンを採用(9月)、大丸博多店に出店(現「コンチネンタルカフェロイヤル」)
- 1964年(昭和39年) 日本で初めてのフランチャイズ制を導入(11月)
- 1969年(昭和44年) 日本航空国際線に機内食搭載業務を開始(7月)
- 1970年(昭和45年) 大阪万国博アメリカゾーンに外国店扱いで単独出店(3月)
- 1971年(昭和46年) ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」1号店を北九州市八幡区(現八幡西区)青山にオープン(同店のみフランチャイズ業態として・12月)
- 1973年(昭和48年) 九州自動車道めかりパーキングエリア内にハイウエイレストランの1号店「和布刈(めかり)店」をオープン(11月)
- 1974年(昭和49年) 「カフェテラスロイヤル」を原宿にオープン(東京進出1号店)(3月)
- 1975年(昭和50年) トレーニングセンター、物流センターを新設(3月)、大阪ガスグループとの合弁でオージー・ロイヤル株式会社設立(7月)、ロイヤルホスト東神戸店 (神戸市東灘区)オープン(オージー・ロイヤル1号店)(12月)
- 1977年(昭和52年) 「ロイヤルホスト三鷹店」オープン(首都圏1号店)(3月)
- 1978年(昭和53年) 「新東京国際空港店」オープン(5月)、飲食企業として初めて福岡証券取引所に株式上場(8月)
- 1981年(昭和56年) 東京証券取引所第二部に株式上場(7月)
- 1982年(昭和57年) アイスクリーム新工場を完成(6月)、東京本部を設置(8月)、ヨーロッパ株式市場でEDRを発行(10月)
- 1983年(昭和58年) 東京・大阪証券取引所第一部上場(6月)、東京食品工場完成(10月)
- 1984年(昭和59年) 西ドイツのミルヒホーフ社と技術提携(5月)、都心型「ロイヤルホスト新宿三井ビル店」をオープン(12月)
- 1985年(昭和60年) 福岡に「アペティート大名店」をオープン(5月)
- 1888年(昭和63年) ロイヤルホスト300店突破(松戸駅前店)(6月)
- 1989年(平成元年) ロイヤル食品株式会社設立(1月)、アールアンドケーフードサービス(株)設立、アジア太平洋博覧会会場内に「ロイヤル フードコート」出店(3月)、福岡に手作りマフィン専門店「ミセス エリザベス マフィン」1号店をオープン(4月)、幕張メッセに大型キャフェテリア「セントラル キャフェテリア」オープン(10月)
- 1990年(平成2年) 福岡ロイヤルセンター新増改築竣工(9月)、ロイヤル マリオット アンド エスシー株式会社、設立事業所給食1号店、「錦糸町キャフェテリア」オープン、イルフォルノ ジャパン株式会社設立、「イルフォルノ六本木店」オープン(10月)
- 1991年(平成3年) シズラー1号店「シズラー新宿三井ビル店」オープン(4月)、幕張ワールドビジネスガーデンに日本最大級のレストラン「ロイヤル ガーデン キャフェテリア」オープン(10月)
- 1992年(平成4年) 経営再構築に着手(1月)、ロイヤル・クッキングアカデミー開校(4月)、東京・青山に「ランチャン・バー&グリル」オープン(12月)
- 1993年(平成5年) ロイヤルホスト台湾1号店「楽雅楽(ロイヤルホスト) 南京東路店」オープン(4月)、横浜みなとみらい21、ランドマークタワーに 日本最大級の複合店舗「ロイヤル フードコート」オープン(7月)、東京国際空港にデリレストラン「ロイヤルデリ羽田空港店」オープン(9月)
- 1994年(平成6年) 関西国際空港開港に伴いロイヤルIAC株式会社設立(後に関西インフライトケイタリングに改称)、機内食搭載業務開始(9月)
- 1995年(平成7年) ジャルロイヤルケータリング株式会社設立、新東京国際空港(成田)にて機内食搭載業務開始(4月)、ホスピタリティ企業宣言(7月)
- 1996年(平成8年) 東京国際展示場(東京ビッグサイト)に「ロイヤル キャフェテリア」オープン(4月)
- 1997年(平成9年) 東京国際フォーラムに「ロイヤル キャフェテリア」オープン(1月)、東京湾横断道路アクアライン人工島・海ほたるに「ロイヤル フードコート」オープン(12月)
- 1998年(平成10年) 長野冬季オリンピックの報道陣施設で2カ所のレストランを運営(2月)、神戸淡路鳴門自動車道・淡路サービスエリア上・下線にレストランを2店オープン(4月)、ロイヤル マリオット アンド エスシー、「福岡工業大学キャフェテリア」オープン(10月)
- 1999年(平成11年) 「ロイヤル成田空港店」および「菜の里」オープン(3月)、福岡空港国際線に2店舗オープン、那覇空港に4店舗オープン(5月)、ロイヤル仙台空港店オープン、「カフェクロワッサン青山ツインタワー店」オープン(7月)、福岡エアケータリング工場改装・増設(9月)
- 2000年(平成12年) 山王パークタワー別棟に「デニーアルマン カフェ&レストラン」オープン(2月)、株式会社関西インフライトケイタリング子会社化(3月)、アクアシティお台場に4店舗出店(4月)
- 2001年(平成13年) 東京スタジアムに和風レストラン「いねや」オープン(2月)、東京食品第二工場稼働(3月)
- 2002年(平成14年) 創業50周年、カフェクロワッサンを分社化、株式会社カフェクロワッサン(3月)、オージー・ロイヤル株式会社を子会社化(4月)、福岡天神にフランス菓子専門店「パティスリー・フレ」オープン(5月)、鹿児島空港および羽田空港に新タイプの空港レストランオープン(12月)
- 2003年(平成15年) 洋食ダイニングバーの新業態、モディッシュ馬車道店オープン(6月)、中華の新業態、公公婆婆(ゴンゴンポポ)駒沢店オープン(10月)
- 2004年(平成16年) オージー・ロイヤル株式会社を完全子会社化してロイヤル関西株式会社に社名変更(4月)
- 2005年(平成17年) 創業者・江頭匡一死去。持株会社に移行、ロイヤルホールディングス株式会社に社名変更。会社分割により(新)ロイヤル株式会社、ロイヤル九州株式会社、ロイヤル北海道株式会社、ロイヤルカジュアルダイニング株式会社、ロイヤルマネジメント株式会社設立(7月)。株式会社テンコーポレーションの株式を取得し子会社化(7月)、株式会社伊勢丹ダイニングの株式を取得し子会社化(11月)、アールアンドケーフードサービス株式会社の出資比率を引き上げ連結子会社化(12月)
- 2006年(平成18年) 株式会社テンコーポレーションを連持分法適用会社化。
- 2007年(平成19年) 中華人民共和国・北京に100%出資の現地法人「北京楽雅餐飲管理有限公司」設立(1月)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ROYAL(店舗情報)
- ロイヤルホールディングス(会社情報)