京都総合運転所
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京都総合運転所(きょうとそうごううんてんじょ)は、京都府向日市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両基地である。同社京都支社の管轄。
東海道本線(JR京都線)向日町駅~長岡京駅間にある。なお、当項目では篠原駅~野洲駅間にある「野洲派出所」に関しても取り上げる。
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[編集] 配置車両の車体に記される略号
- 旅客車:「京キト」・・・京都支社を意味する「京」と、京都を意味する「キト」から構成される。
- 国鉄時代は「大ムコ」であった(「ムコ」は向日町の意味)。国鉄民営化と共に「近ムコ」「本ムコ」と変遷し、現在の「京キト」に至る。
[編集] 歴史
- 1961年(昭和36年)10月 向日町運転区として開設。
- 1964年(昭和39年)10月 向日町運転所に改組。
- 1987年(昭和62年)10月 国鉄分割民営化により、JR西日本に承継。
- 1996年(平成8年)3月16日 向日町運転所と向日町操車場を統合し、京都総合運転所として誕生。
- 発足当初から、電車・気動車・客車といったあらゆる種類の特急形車両が配置されており、西日本における優等列車運用をほぼ一手に引き受ける名門車両基地であった。配置車両の運用範囲も北は青森から南は九州まで非常に広範囲にわたった。現在では、ローカル用の近郊形電車も配置されているが、これは比較的最近のことである。
- なお、地元では向日町操車場と呼ばれるのが一般的で、向日町運転所や京都総合運転所は一般的に呼ばれていない
- また、JR西日本の組織改編により、「野洲電車区」が京都総合運転所の派出所となった。
[編集] 配置車両(向日町)
[編集] 電車
以下は2006年4月現在の配置車両(292両)。
- 113系電車
- 4両編成(C編成20本・L編成11本)31本、8両編成(T編成)1本、編成外の中間車4両が配置されている。
- C編成は山陰本線(嵯峨野線)で、L・T編成は湖西線・草津線で運用されている。
- 寒地用対策の実施された700・2700番台車が多いが、2000番台車に寒地用対策を施したもの(改番は実施せず)もある。いずれも高速化(110km/h)対策を実施され、5700・7000・7700番台となっている。C編成は先頭車に電気連結器を装備し、C編成同士や福知山運転所電車センター所属の2両編成との分割併合運用に備えているため、運用はL編成と分離されているが、予備車両数の関係上L編成運用に入ることもある。
- なお、一部の車両が宮原総合運転所に貸し出され、福知山線で運用されている。
- クモル145系電車
- 2両編成2本が配置されている。配給車。
- 443系電車
- 2両編成1本が配置されている。軌道試験車。
[編集] 気動車
以下は2006年4月現在の配置車両(38両)。
- キハ65形気動車
- 600番台「エーデル丹後」の2両編成1本、「リゾート&シュプール」の2両編成2本、700番台「エーデル鳥取」の2両編成2本が配置されている。
- 車内設備は特急形並みのものとされており、一部の先頭車は前面展望タイプとなっている。かつては、特急「エーデル丹後」「エーデル鳥取」「エーデル北近畿」、急行「だいせん」用であった。
- キヤ141系気動車
- 2両編成2本が配置されている。軌道・信号通信試験車。
[編集] 客車
以下は2006年4月現在の配置車両。
- 12系客車
- 6両が配置されている。臨時列車用。
- マヤ34形客車
- 2両が配置されている。路線検査車両。
[編集] 貨車
- チキ5500形貨車
- 30両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ6000形貨車
- 47両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ7000形貨車
- 12両が配置されている。レール輸送用長物車。
[編集] 京都総合運転所野洲派出所
京都総合運転所野洲派出所(きょうとそうごううんてんじょやすはしゅつじょ)は、滋賀県野洲市の東海道本線(琵琶湖線)篠原駅~野洲駅間にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両基地。 当初の計画では近江八幡市に計画されていたが住民の反対により現在地に造られた。 現在、車両は配置しておらず、電留線となっている。
[編集] 関連項目
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