東京国際女子マラソン
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東京国際女子マラソン(とうきょうこくさいじょしマラソン)とは、東京を舞台に繰り広げる女子の国際マラソン競技大会である。
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[編集] 概要
世界初の女性限定のマラソンとして1979年11月に第1回大会が開催された。
コースは国立霞ヶ丘陸上競技場をスタート・ゴールとして、大森海岸交番前を折り返す42.195㎞。国立競技場をスタートして東京ドーム、東京タワー、皇居、東京駅、増上寺、品川駅、大井競馬場、平和島競艇場等の有名な施設を通過して大森海岸交番前の平和島口を折り返して行った道を帰って来る。特に35㎞地点を過ぎた後に迎える、水道橋駅前から四谷にかけての高低差はおよそ30m近く(ビルに直すと11階建てに匹敵する高さ)にも及び別名・強力坂とも言われ恐れられており世界でも屈指の難コースと言われる。2005年大会を制した高橋尚子(シドニーオリンピック女子マラソン金メダリスト)も、この坂に苦しめられ、苦杯をなめた経験を有している。
オリンピック・世界陸上選手権・アジア競技大会など、大きな国際大会の選考レースの第1弾(一部例外あり)として位置づけられている。
「世界初の女子マラソン」としてのプライドもあり、男子の東京国際マラソンが2007年に東京マラソンに統合された際にはこれに加わらなかった。当面は現状のまま「東京国際女子マラソン」として開催される予定(第29回大会も2007年11月18日に開催されることが決まっている)だが、将来的には東京マラソンと東京国際女子マラソンの統合も目指す事になっているといわれ、この大会も将来的には消滅の恐れがある。
- 主催:日本陸上競技連盟、朝日新聞社、テレビ朝日
- 主管:東京陸上競技協会
- 協賛企業
- 1979年~1999年 資生堂
- 2000年・2001年 みずほフィナンシャルグループ
- 2002年 大和証券グループ
- 2003年~ NTTドコモ
[編集] 参加資格
- 一般選手の場合
- 日本陸上競技連盟の登記・登録者であること。
- レース開催日において満19歳以上であること。
- 参加を希望する大会の前々回大会の開催月以降において、日本陸上競技連盟の公認競技会において以下のいずれかの記録を出していること。または、日本陸上競技連盟が下記に該当する者と同等の実力を有すると認めた者であること。
- フルマラソン 3時間15分以内
- 30km走 2時間13分以内
- ハーフマラソン 1時間30分以内
- 20km走 1時間25分以内
- 10000m走 37分以内
- 招待選手の場合
- 外国招待選手(約15名)
- 国内招待選手(約15名)
- いずれの場合も、日本陸上競技連盟の推薦を受けていること。
参加料は5,000円である。
[編集] 歴代優勝者
国籍・所属はいずれも当時。
回 | 年 | 氏名 | 国籍・所属 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1979年 | ジョイス・スミス | イギリス | 2時間37分48秒 | |
2 | 1980年 | ジョイス・スミス | イギリス | 2時間30分27秒 | |
3 | 1981年 | リンダ・スタウト | カナダ | 2時間34分28秒 | |
4 | 1982年 | ゾーヤ・イワノワ | ソビエト連邦 | 2時間34分26秒 | |
5 | 1983年 | 佐々木七恵 | 日本・エスビー食品 | 2時間37分09秒 | 初の日本人覇者 |
6 | 1984年 | カトリン・ドーレ | 東ドイツ | 2時間33分23秒 | |
7 | 1985年 | カトリン・ドーレ | 東ドイツ | 2時間34分21秒 | |
8 | 1986年 | ロザ・モタ | ポルトガル | 2時間27分15秒 | |
9 | 1987年 | カトリン・ドーレ | 東ドイツ | 2時間25分24秒 | 3勝目(最多優勝記録) |
10 | 1988年 | アウロラ・クーニャ | ポルトガル | 2時間31分26秒 | |
11 | 1989年 | リュボフ・クロチコ | ソビエト連邦 | 2時間31分33秒 | |
12 | 1990年 | 謝麗華 | 中国 | 2時間33分04秒 | |
13 | 1991年 | 谷川真理 | 日本・資生堂 | 2時間31分27秒 | 8年ぶりの日本人覇者 |
14 | 1992年 | リズ・マッコルガン | イギリス | 2時間27分38秒 | |
15 | 1993年 | ワレンティナ・エゴロワ | ロシア | 2時間26分40秒 | |
16 | 1994年 | ワレンティナ・エゴロワ | ロシア | 2時間30分09秒 | |
17 | 1995年 | 浅利純子 | 日本・ダイハツ | 2時間28分46秒 | |
18 | 1996年 | 藤村信子 | 日本・ダイハツ | 2時間28分58秒 | |
19 | 1997年 | 伊藤真貴子 | 日本・第一生命 | 2時間27分45秒 | |
20 | 1998年 | 浅利純子 | 日本・ダイハツ | 2時間28分29秒 | |
21 | 1999年 | 山口衛里 | 日本・天満屋 | 2時間22分12秒 | 日本勢5連覇 |
22 | 2000年 | ジョイス・チェプチュンバ | ケニア | 2時間24分02秒 | 初のアフリカ勢覇者 |
23 | 2001年 | デラルツ・ツル | エチオピア | 2時間25分08秒 | |
24 | 2002年 | バヌーエリア・ムラシャニ | タンザニア | 2時間24分59秒 | |
25 | 2003年 | エルフィネッシュ・アレム | エチオピア | 2時間24分47秒 | アフリカ勢4連覇 |
26 | 2004年 | ブルーナ・ジェノベーゼ | イタリア | 2時間26分34秒 | 欧州勢10年ぶり制覇 |
27 | 2005年 | 高橋尚子 | 日本・ファイテン | 2時間24分39秒 | |
28 | 2006年 | 土佐礼子 | 日本・三井住友海上 | 2時間26分15秒 |
[編集] 関連項目
- 松田千枝
- 資生堂社員、同社ランニングクラブ所属。娘がまだ幼かった当時に第1回大会に出場。以来連続出場を果たしている。その娘も第21回大会から出場し、母と娘で28回まで連続8回完走。大会に出場する一般選手にとっても目標となっており、大会のシンボル的存在となっている。
- 村本みのる
[編集] 放送
- 制作 テレビ朝日
- 全国30局ネット。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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