松任駅
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松任駅(まっとうえき)は、石川県白山市相木町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の駅。また日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅でもあるが、貨物列車の発着は無い。かつては北陸鉄道松金線が接続していた。旧松任市の中心駅であった。
旧松任市の正式な読みは「まつとう」(Matsuto)だが、当駅の読みは俗称に準じた「まっとう」(Matto)である点に注意。
日曜・祝日以外は、この駅から2本金沢駅方面へ始発列車が出る。
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[編集] 駅構造
- 混合ホーム2面3線の地上駅。
- 南口駅舎はコンクリート平屋建ての立派なもの。キヨスク系コンビニCHAO、待合室がある。
- 本屋側が正面(南)口で、島式の2・3番ホームのさらに跨線橋を渡った北側に北口がある。北口は委託職員が配置されPOS端末による乗車券の発券を行なう窓口と待合室がある。
- 直営駅で、みどりの窓口設置駅。
- 車両基地、変電所をもつ。
- かつては市内の菓子店圓八のあんころがホームで立ち売りされていた。現在は鉄道構内では本駅や小松駅のCHAOや金沢駅キヨスクで購入可能。
[編集] 駅周辺
[編集] 中央(南)口
- 1990年代までは複数のショッピングセンターの立ち並ぶ商業集積地だったが、白山市内を通る国道8号(白山市徳丸町から宮丸町にかけての、通称松任バイパス)沿いの大型ショッピングセンターの開業、さらには旧松任市役所の移転などの影響で客足は遠のき、商業施設は次々と姿を消していった。現在は白山市の都市再開発の方針でそれらの跡地には市営の文化施設がオープンしている。
- 千代女の里俳句館(旧ショッピングセンター跡)
- 市民工房うるわし(旧JA松任本所跡)
- 白山市松任学習センター(旧松任市役所跡)
- また、これらの施設以外にも以下の文化施設が徒歩数分圏内にある。
- 白山市松任文化会館
- 白山市松任博物館
- 松任ふるさと館 ※明治期の実業家吉田茂平の私邸を移築保存したもの。
- 松任中川一政記念美術館 ※洋画家中川一政の母が(旧)松任市出身という縁で開館。
- 駅舎を出て左手には、かつて北陸本線で使われていたD51が静態保存されている。
- グランドホテル松任
- 松任警察署
- 白山石川広域消防本部
[編集] 北口
[編集] 主なバス
松任駅前バス停(全てのバスが松任バス停を通る)
- 旧鶴来町方面へ向かう、鶴来線・三反田線
- 川北町・旧辰口町方面へ向かう、川北線・三反田線
- 白山麓旧五村へ向かう、白山線
- 松任石川中央病院へ向かう、松任石川中央病院線
- 白山市コミュニティバス「めぐーる」
- 旧松任市内を走る、まっとう循環バス
松任バス停
白山市コミュニティバスを除き、松任バス停に示してある全てのバスが金沢へ向かう。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員 2,987人(2004年)
[編集] 歴史
- 1898年(明治31年)4月1日 北陸本線 小松駅~金沢駅間開業開業と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1963年(昭和38年)8月 南口の現在の駅舎が完成。
- 1986年(昭和61年)11月1日 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)3月31日 貨物の取扱を再開。将来貨物駅として整備されるのに備えたものであるが、現在まで貨物の取扱実績は無い。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本・JR貨物の駅となる。