米原駅
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京都・新大阪方面行き700系の通過
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米原駅(まいばらえき)は、滋賀県米原市米原にある西日本旅客鉄道(JR西日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、近江鉄道の駅。また日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅でもあるが、以前から当駅での貨物取扱実績は無い。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 概要
新幹線駅の管轄はJR東海であり、在来線駅の管轄はJR西日本である。
JR在来線では東海道本線と北陸本線が接続する。東海道本線はJR西日本とJR東海の境界駅となっている。境界は駅東方の、東海道本線の上り線と下り線とが合流するカーブ付近にあり、「ここからJR西日本」と書かれている。このため、そのすぐ西にある踏切は米原駅より東方に位置するが、JR西日本の管理下にある。滋賀県では唯一の東海道新幹線の駅が設置されている。国鉄時代は名古屋鉄道管理局の駅であったが、分割民営化直前に在来線部分が大阪鉄道管理局に移管された。もともと米原駅が名古屋・大阪・金沢の各鉄道管理局に接しており、大阪と金沢がJR西になったために合わされたものだ。ちなみに国鉄時代の名古屋・大阪局境は、米原彦根間(旧仏生山トンネルの付け替え区間)にあった。
かつて関ヶ原越えの基地、北陸線の起点として機関区が置かれ、多数の蒸気機関車が在籍していた。東海道線米原電化の際には、新たに電気機関車も配置され、この駅で電気機関車と蒸気機関車の付け替えが行われた。また、北陸線が交流電化された際は、米原-田村間で蒸気機関車による列車継走が行われ(その後ディーゼル機関車に移行)、EF81による直通運転が始まるまで、交直接続のつなぎとして大きな役割を担った駅である。 現在は機関区は廃止され、跡地は電留線になっている。 また、北陸線の起点駅として大きな役割もあった。客車区が置かれ北陸線の普通列車に運用されていたほか、郵便や荷物の積み替えも多かった。貨物列車の仕立ても行われ、地区操車場に指定され東海道線と北陸線の貨車の授受作業が行われていた。昭和30年には操車場が駅南側に移転拡張されている。
また、近江鉄道本線は当駅が起点となっている。
[編集] 駅構造
東海道新幹線は島式・相対式2面3線のホームで11番線が下り(新大阪・博多方面)、12・13番線が上り(名古屋・東京方面)となっている。東海道新幹線の駅では珍しく、地平駅である。
在来線は島式3面6線のホームで、1・4番のりばは欠番である。 駅の開業時は東海道線と北陸線の3面5線の駅だったが、昭和30年(稲沢-米原の電化開業に合わせ)に操車場の移設を含む大幅な改良工事が行われ、上り線は大きく湖側に離れた形になった。このとき新たに2面4線のホームができ、北陸線と東海道線上りは駅の北側で立体交差することになった。下り側1~5番線と上り側6~10番線の間には操車場への通路線が複数入り、長い跨線橋で下り側と上り側を繋いでいた。 その後、操車場の縮小整理と基盤整備に合わせて下りホームが上り側に移設され、新たに1面2線のホームを設けるとともに、東口駅舎も移設新築された。旧の下りホーム3面5線と東口駅舎は解体され、跡地は新しい駅前広場として整理されている。
出口は、東口と西口の2箇所ある。西口には、新幹線客相手に早朝から営業を始める駐車場が多い。
東口は、青春18きっぷ発売期間には名古屋地区や東日本エリアから「常備券」(通称あかはる)を求めてここの窓口にやってくる人が多い。
在来線がJR東海とJR東日本の境界となっている熱海駅同様、新幹線の改札内から直接改札外へ出ることはできない。在来線の近距離きっぷ自動券売機はJR西日本が管理しており、発行される乗車券は「旅客会社線」と表示される(現在では券売機に西日本区間と東海区間を区別する機能は付いていないが、かつて民営化直後は券売機のボタンを「西日本会社線」・「東海会社線」それぞれに分けて方向別で乗車券を買うように指定されていた)。なお、近距離きっぷ自動券売機のすぐ隣にJR西日本管理の「みどりの券売機」が設置されており、この機械で旅客会社線区間を指定した乗車券を購入することができる。
また、JR東海のみ発売(主に名古屋・岐阜方面)の企画乗車券を購入する時は、JR東海の窓口が改札内にしか配置されないため、入場券を購入することになるが、改札係員にその旨を申告すれば便宜入場が認められる場合がある。なお、後述の橋上駅化後は、JR東海の窓口も改札外に設けられる計画がある。
JR西日本(在来線)の駅はアーバンネットワークエリアに属しており、Jスルーカード・ICOCA及びSuica(東日本旅客鉄道)・PiTaPa(スルッとKANSAI協議会)が利用できる。
近江鉄道の米原駅は、JR東口駅舎の駅前広場をはさんだ向かいにあり、ホームは頭端式1面2線。かつてはJRの駅と隣り合っていて、東口改札から階段を上がり、旧1番ホーム経由で入るようになっていた。JR改札口が移設されてからは離れた位置となった。駅舎は二階建てで、入り口が二階部分にあるため駅前とは階段でつながっている。ホームも地平からは高い位置にあるが駅舎の二階よりは低くなっている。なお2006年7月現在、JR米原駅東口駅舎に隣接する場所にホーム新設工事を、またJR東海道本線下り本線沿いに線路敷設工事を行っており、将来的に駅舎、ルートともに移転する予定である。
またJRの米原駅でも、バリアフリー化等を目的に駅舎の抜本的な改築工事中である。 現在の西口から在来線ホームに向かうために新幹線をまたぐ跨線橋を東口まで延長し自由通路とすることや、東口および西口改札を廃止し、その自由通路に面して新たに改札を新設し橋上駅化することが予定されている。
青春18きっぷシーズン中の早朝には、大垣で「ムーンライトながら」などから米原方面行きの電車に乗り継いで当駅まで着て、更に、京都・大阪方面や福井・金沢方面への乗り継ぎを行う旅行者で混雑する。
- JRのりば
2・3 | ■東海道線(琵琶湖線) | 草津・京都・大阪方面 |
5~7 | ■北陸本線(琵琶湖線) | 長浜・敦賀方面 |
5 | ■特急「しらさぎ」 | 福井・金沢・富山方面 |
7・8 | ■東海道線 | 大垣・岐阜・名古屋方面 |
7 | ■特急「しらさぎ」 | 岐阜・名古屋方面 |
■特急「ひだ」 | 高山・飛騨古川方面 | |
11 | ■東海道新幹線 | 新大阪・岡山・広島・博多方面 |
12・13 | ■東海道新幹線 | 名古屋・東京方面 |
[編集] 米原操車場
米原駅の南方1.1kmに存在するJR貨物の操車場で、上下本線の間に数本の入換線を有している。東海道本線と北陸本線の結節点であり一部の高速貨物列車・専用貨物列車の入換作業が行われている。
かつては現在よりも規模が広大であったが、1984年2月1日のダイヤ改正により縮小されている。跡地を利用し、米原貨物ターミナル駅を設置するという計画もある。
[編集] 駅周辺西口
- 米原市役所
- 米原運転免許センター
- 滋賀県立文化産業交流会館
- 中央公民館
- 米原市立米原中学校
- 米原市立米原小学校
- 米原幼稚園
- 米原郵便局
- びわこ銀行米原支店
- 長浜信用金庫米原支店
- JAレーク伊吹米原支所
- 松下電工住設事業本部雨樋事業部
- 日本ソフト開発
- ホテルナレッジイン
- 平和堂米原店
- アヤハディオ米原店
[編集] 東口
[編集] 利用状況
JR東海道本線・JR北陸本線・東海道新幹線の乗換え客が多い。対して、駅の利用客数はあまり多くは無い。
- JR西日本
- 2005年の乗車人員は平均4,441人/日である
- JR東海
- 2004年の乗車人員は平均5,778人/日である
[編集] 歴史
- 1889年(明治22年)7月1日 - 東海道本線関ヶ原~馬場間、北陸本線当駅~長浜間開通と同時に開業。
- 1931年(昭和6年)7月4日 - 近江鉄道本線の駅開業。
- 1955年(昭和30年)7月25日 - 稲沢~米原間電化完成。
- 1956年(昭和31年)11月19日 - 米原~京都間電化完成し東海道線全線電化となる。
- 1957年(昭和32年)10月1日 - 田村~敦賀間電化完成しE10型蒸気機関車による北陸線列車継走が始まる。
- 1962年(昭和37年)12月28日- 米原~田村間電化完成しED30型交直流機関車による北陸線列車継走が始まる。
- 1964年(昭和39年)10月1日 - 東海道新幹線開業。
- 当初は、米原駅より人口の多い彦根駅に開設する計画だったが、予算面で断念した。しかし北陸線からの乗客には米原停車が便利で、「ひかり」停車の要望が福井・金沢方面から出されたことも有る。米原駅は東海道新幹線の駅の中で唯一市以外の自治体にある駅だったが、2005年に米原町は周辺自治体と合併した結果米原市となり、東海道新幹線の駅は全て市(または東京都区内)にあることになった。
- 1972年(昭和47年)3月1日 - 貨物取扱廃止。
- 10月2日 「ひかり」3往復が米原に新規停車となる。
- 1975年(昭和50年)3月10日 関西-北陸間の特急列車が湖西線まわりに変更され、米原からの北陸特急は名古屋発着のしらさぎと米原始発の加越とされる。特急列車の米原始終着は初めて。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物取扱再開、但し以降の貨物取扱の実績は無し。
- 1998年(平成10年)3月17日 - 新幹線乗換改札口に自動改札機を導入。
- 2007年(平成19年)11月 - 自由通路暫定供用開始予定。
- 2009年(平成21年)4月 - 自由通路供用開始、橋上駅舎供用開始予定。米原駅東口西口の駅前広場完成予定。
[編集] 駅弁
- 伊吹釜めし
- うなぎめし(加熱式)
- ステーキ弁当
- おかかごはん
- おばんざい
- 元祖鱒寿し
- 牛肉弁当
- 京風おべんとう
- 湖北のおはなし
- てき重(加熱式)
- 近江の味
- 御出世あそばせ
[編集] その他
- JR西日本の新快速および普通列車は、米原以北冬期間列車ドアは半自動扱いとなる。ドア横のボタンを押してドアを開閉する。
- 琵琶湖線・北陸本線に乗り入れる新快速のうち、12両編成の全列車と、8両編成のうち近江塩津・敦賀行きの列車は米原で切り離しが行われる。理由は、米原以北に12両編成が、長浜以北に8両編成が入れないため。
[編集] 隣の駅
- 近江鉄道
- ■本線
- 米原駅 - フジテック前駅