柳沢慎吾
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柳沢 慎吾(やなぎさわ しんご、1962年3月6日 - )は、JVCエンタテインメント・ネットワークス(旧ヒロ・プロダクション)所属のタレント・俳優であり、お笑いタレントとしても活躍している。神奈川県小田原市出身。松田高等学校(現・立花学園高等学校)出身。血液型はAB型。身長は167cm。多くのタレントから「慎吾ちゃん」と呼ばれ慕われている。
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[編集] 来歴・人物
素人時代からお笑いコンビを組んで『TVジョッキー』等に出演していたが、2004年に、ドランクドラゴンの特番の企画で四半世紀ぶりに相方の勤務先の陸上自衛隊で再結成された。(ちなみにコンビ名は、てっちゃんしんちゃん)
『3年B組金八先生』でテレビデビュー。『ふぞろいの林檎たち』などで役者としての地位を確立。その後もバラエティー番組などで新たな一面を披露し、特に1989年にとんねるずの特番で放送された「芸能人ねるとんコーナー(ねるとんね紅鮭団)」において、「ごめんなさい」を受けた際(過去同番組で2戦2敗・相手は吉田美江、元おニャン子クラブの内海和子)に言い放った「あばよ!」の決め台詞は大ブレイクした。(ちなみに日本テレビで柳沢慎吾のあばよ!というバラエティーが放送されていた)三回目はとびきりの美女とのデートが実現したが、実はお相手はニューハーフで「お前が女だったら、俺もお前に惚れてたよ…、あばよっ!」と別れを告げた(と同時に大爆発が起き、夜の闇に消えていった)。
現在は、芸人よりも芸人らしいタレントとして、老若男女を問わず笑いを伝える稀有な存在であり、笑いの伝道師とも言える。ウッチャンナンチャンの内村光良から「この人だけだよ、テレビの音を消してもなんとなく面白いと分かるのは。」と言われるほど、その動きと表情は芸人顔負けである。また、「行列のできる法律相談所」に出演した際、島田紳助から「お前こそ“劇団ひとり”に改名せえや」とツッコまれたこともある。
特に彼の持ちネタとしては、自分が体験したり見た事柄を、独りで身振り手振りと声色、時には自分の所持品やその場に見える物を巧みに利用し(それらを鳴らし効果音としながら)再現するコントの様な独り芝居を行う。中でも十八番の警視庁24時や甲子園ネタ、山城新伍・石立鉄男などのものまねもする。(後述)また、水を飲もうと口に近づけたコップを歯にぶつけたり、リップクリームを唇だけでなく眉毛に塗ったりするなどの「小ネタ」も多い。
トーク番組では、高田純次同様、最初はテンションが高く暴れているが、最後には疲れてテンションが低く人の話を聞かない事がある。なお、関根麻里はタイプの似ているこの2人を「理想の男性」に挙げている。
また、親友の俳優、京本政樹と二人揃うと「芸人つぶし」と言われる。ウッチャンナンチャンの「気分は上々」での「ナンチャン・シンチャン・京様の旅」は一部で伝説となっているほどのハチャメチャぶり。
テレビとプライベートでテンションが全く変わらず、周囲の人から疎ましがられることもしばしば。
キャラクターがかぶるせいか、近年は勝俣州和との共演はほとんどないが、かつては「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」で共演していた(2007年2月5日放送の笑っていいともにて共演)。 ウッチャンナンチャンの「気分は上々」でも、「シンチャン・ナンチャンのセブ島の旅」で共演(勝俣は案内役)し、ホテルで夜は柳沢が、朝は勝俣が暴れ、南原を困らせた。
なお、1990年代から見た目と髪型はほとんど変わっていない。 愛車はベンツS600ロリンザー仕様
[編集] テレビ
- 優子がゼッタイ!(中京テレビ)
- バックドロップ(名古屋テレビ、終了)
- 痛快なりゆき番組 風雲!たけし城(TBS、終了)
- ウッチャンナンチャンのやるならやらねば(フジテレビ、終了)
- ウンナンのホントのトコロ(TBS、終了)
- ウンナンの気分は上々(TBS、終了)
- 世にも奇妙な物語「大注目の男」(フジテレビ、1990年)
- 3年B組金八先生(他中学の不良生徒役:TBS、 1979年)
- 翔んだカップル(梨本慎吾役:(フジテレビ、1980年-1981年)
- 翔んだライバル(フジテレビ、1981年))
- 翔んだパープリン(フジテレビ、1981年-1982年)
- ねらわれた学園(フジテレビ、1982年)
- ふぞろいの林檎たち(西寺実役:TBS、1983年)
- ハーフポテトな俺たち(1985年 日本テレビ)
- ニュータウン仮分署(テレビ朝日)1988年
- 真夏の刑事(テレビ朝日)1992年
- 味いちもんめ(テレビ朝日、1995年)
- 新幹線'97恋物語(須崎三郎役:TBS、1997年)
- 元禄繚乱(NHK大河ドラマ、1999年)
- 美しい人(TBS、1999年)
- H2(TBS、2005年)
- 離婚弁護士II~ハンサムウーマン~(フジテレビ、2005年)
- ドラえもん(テレビ朝日、実写の合成で生稲晃子とともに出演・1994年)
- バリキン7 賢者の戦略(TBS、1996年-1997年)
- ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーこれができたら100万円!!(テレビ朝日、1995年-2000年)
- 警視庁特殊部隊512(湯浅努役:日本テレビ、2005年)
- 終りに見た街(宮島敏夫役:テレビ朝日、2006年)
- 京都地検の女3(第3話:牧野真吾役、テレビ朝日、2006年)
- だめんず・うぉ~か~(泊克己役:テレビ朝日、2006年)
[編集] CM
[編集] 吹き替え
- マダガスカル(マーティ)
- ウルトラマングレート(チャールズ・モルガン)
[編集] 映画
[編集] おもなネタ・ものまね・決め台詞
- 事象ネタ
- ひとり警視庁24時
- 「ウ~ウ~」とサイレンを模した高音を発しながら、指を上に向けた手をクルクルと赤色灯のイメージで回して登場。タバコ箱のラッピングのビニール部分を使い無線通信の割れた音質を再現しつつ、警察官の緊迫したやり取りのものまねをするアクションは、木根尚登にアドバイスされたものだという(真偽は不明)。
- 歴代の車のエンジン音、ドアが閉まる時の音、故障して煙が出た時。
- ひとり甲子園
- 高校野球の選手、応援、観客、実況、整備士など。柳沢は、春と夏の甲子園大会開催時には仕事をほとんど入れずに観戦に熱中するほどの高校野球ファンである。「メレンゲの気持ち」(日本テレビ)で1998年の延長17回の死闘である準々決勝「横浜高校VSPL学園」の再現も披露。尚その試合でピッチャーだったPLの上重聡(現・日本テレビアナウンサー)がサプライズゲストで出演。当時の状況とほとんど当たっていると賞賛した。なお、2002年には徹子の部屋でもこの甲子園のものまねを披露したこともある。また独自のシチュエーションをつくり、演じる場合もある(一例 智弁和歌山vs横浜 9回裏2アウト満塁 智弁和歌山の攻撃)。横浜高校に思い入れがあるようで、渡辺監督がサインをだす仕草や選手を激励する姿までを再現する。最後には右手をひらひらさせ、校旗掲揚をしながら横浜高校の校歌を歌うのがよくあるパターンである。その他、途中でNHKニュースが入る様子や、NHK総合テレビから教育テレビに中継チャンネルが変わる様子、終戦の日の黙祷、孫を応援するおばあちゃんまで演じたりもする。
- ひとりふぞろいの林檎たち
- 西寺実役で出演の柳沢慎吾が台詞を間違え、原作・脚本である山田太一に怒鳴られる一連の動作。共演した中井貴一のモノマネも。
- ひとり火曜サスペンス
- ドラマ内、及び予告編の一人芝居(崖での解決シーンを演じるなど)
- ひとり太陽にほえろ!
- 犯人を逮捕する山さん(露口茂)及び取調室のシーンの一人芝居
- ひとり箱根駅伝
- 東海道新幹線の車内アナウンス
- 映画撮影NGシーン「殿様」
- セリフが「殿様」の一言だけなのにNGを連発してしまう俳優の、抱腹絶倒な撮影の顛末。渋めのネタであるためかあまりやらないが、2006年07月08日放送のメレンゲの気持ちにて、久本雅美の要望を受けて披露した。
- 人物模写
- 「チョメチョメ」「このダーホ!」
- 「チューボーですよ!」の「星、三つですっ!」など
- トンカツ屋で舘ひろしに遭遇した体験談。
- エースコック・わかめラーメンのCM模写。「ワーカメ好き好きー!お前はどこのワカメじゃ!」の台詞を使う。本人に「真似してみろ」と言われてネタを披露し「そんなくだらねえことするんじゃねえよ」と言われ、冷や汗をかく。
- 彼が敬愛するミュージシャン。ものまね自体はあまり似ていない。
- 平馬先輩
- 榊原郁恵の親衛隊だった中学の先輩平馬さんとその兄のものまね。卒業後、小田原での偶然の邂逅の際の出来事。2007年3月11日行列のできる法律相談所にて披露。
- フレーズ・ダジャレ
- あばよ!
- 「芸能人ねるとん」での一言が大ブレイクし、以後、彼の代名詞となった。実際のプロポーズの言葉は、「オイ、いい加減、あばよと言わすなよ…!」だったらしい。
- 因みに結婚発表後のスポーツ新聞芸能欄の見出しは「独身にあばよ!」だった。
- いい夢見ろよ
- 「あばよ!」と共に併用する。「いい夢見させてもらったよ!」というバージョンもあるが、JRAで競馬場内でのはずれ馬券飛散防止のポスターにも採用されたこともある。
- おい、かまいたち(「おい、お前たち」のダジャレ)など
- 俺が中三の時お前中一じゃねえか
- 年下のタレントに対して使うツッコミ。決して2歳下のタレント限定ではない。
- メガネをかけるとき、耳の縁部分を目にあてて「アイタッ!」と言う。
- かもめが飛んだ日はウッチャンナンチャンの2人(特に南原)にとっては最早柳沢慎吾を連想させる歌ともなっている。
その他、いろいろな乗り物や人の仕種まで表現方法は無限大。
[編集] 主な共演者
- ウッチャンナンチャン…「誰かがやらねば」「やるならやらねば」「気分は上々」「炎チャレ」「ホントコ!」など、数々の番組で共演。
- とんねるず…「芸能人ねるとん」など、彼の芸人としての魅力を存分に引き出した存在。
- 京本政樹…お互いを「兄弟」と呼び合う大親友。
- タモリ…「笑っていいとも!」出演時は「ターさん」と呼ぶ。また、同番組に出演した際には、観客と握手をしていって3人目と握手をした後に「失敬な!」と怒り出すのがパターンとなっている。
- 船越英一郎…「エーちゃん」と呼び慕う。
- 中井貴一
- 時任三郎
- 小堺一機 - 2004年に二人でやった舞台はDVD化されている。
他多数