栗林駅
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栗林駅(りつりんえき)は、香川県高松市藤塚町三丁目にある四国旅客鉄道(JR四国)高徳線の駅である。駅番号はT25。駅表示パネルのコメントは「栗林公園の駅」。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線を有する高架駅。高架下に駅舎が設けられている。国鉄時代に高架駅舎化された。地上時代に駅の西側で高徳線を跨いでいた高松琴平電気鉄道琴平線をさらに跨ぐ形で高架化されたため、ホームの高さはかなり高い。
2階にあるコンコースからホームまでの間には昇りエスカレータが設置されている。なお、エスカレータの稼働時間は、朝の6:10ごろから夜の8時ごろまでであるが、6:10に駅に到着しても稼動していないこともある。また今となっては高架化が早かったことが災いし、駅の入口からコンコースまでの間や、ホームからコンコースに降りる場合のバリアフリー対策は未対応となっている。現状ではそうした対策の必要な乗客に対しては、駅員が個別に対応を行っている状況であるが、駅員不在の時間帯もあるため、早期の対応(エレベーターの設置など)が望まれるところである。
水洗トイレがある。トイレットペーパーが完備され、しかも、改札口外にあるので、利用しやすいのが特徴である。キオスクがある。JR四国グループが経営するパン屋ウィリーウィンキーがある。一往復を除いて特急列車が停車する。なお、通過する特急のために1番線が一線スルー化されている。これは、高架開業当時、ほとんどすべての急行「阿波」、急行「むろと」が通過していたためである。
有人駅でみどりの窓口を備えるが、駅員が駐在するのは20時までである。
[編集] 駅周辺
マンションが急増しており、人口も増加している。駅ホームからの眺めも、マンションの林立が目立っている。
- 香川銀行 伏石支店 JR栗林駅出張所(当駅真下)
- 百十四銀行 田町支店 桜町特別出張所
- 香川県道160号高松港栗林公園線
- 香川県道163号栗林停車場今里線
- 高松第一高等学校
- 高松市立桜町中学校
- 高松市立栗林小学校
- 高松市立花園小学校
- コープかがわ栗林店(地上駅だった頃の栗林駅の跡地)
- 社会保険栗林病院
- 高松平和病院
- 高松市保健所
- 高松市保健センター
- 高松少年鑑別所
- 高松高等予備校
- ことでん栗林公園駅へは約500m離れている。
[編集] 利用状況
1日平均の利用客数は2,642人である(2003年度)
[編集] 歴史
かつて、駅前には日本通運があった。
[編集] その他
- 高徳線で一番利用客が多い駅である。これは、高松~栗林間がU字型になっているので、ここから高松市街へ行く人も多いからである。
- 国鉄時代の高架化の際に設置された「栗林駅」の看板と「指定席は電話でも予約できます」の垂れ幕は、民営化されJR四国になった後もそのまま取り付けられたままだったが、2006年の春頃に看板は「JR 栗林駅」と書かれた新しい看板に変わり、垂れ幕は撤去された。
- 高架下には、駐車場がある。また駅の北側の敷地(地上時代の駅敷地)には教会式の結婚式場がある。駅を北に歩けば、比較的規模の大きい葬儀会社もあり、黒い喪服の人々の姿をよく見かける。
- 駅前からは、ことでんバスの「レインボー循環バス」が出ており、高松の新興商業地、「レインボー通り」まで行ける。200円均一料金である。
- 上記の通りホームが高い場所にあることから、毎年8月のお盆に開催される「高松まつり」の花火大会のとき、ホームから花火を見物する客が入場する。この現象は、昭和60年ごろから始まったものと思われる。なお、花火観客は入場券を購入し、島式ホーム1番線から見学するので、花火大会開催中には1番線に入線する列車の注意放送がある。
- 栗林駅のことを、「くりばやしえき」「くりりん」と呼ぶ人も、ごくごくたまにいる。