金田一少年の事件簿の登場人物
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金田一少年の事件簿の登場人物(きんだいちしょうねんのじけんぼのとうじょうじんぶつ)は、漫画『金田一少年の事件簿』およびその派生作品に登場する架空の人物を列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 主人公
- 金田一一(きんだいち はじめ)
- 本作の主人公。
- 七瀬美雪(ななせ みゆき)
- 本作のヒロイン。
[編集] 警察官
- 剣持 勇(けんもち いさむ)
- アニメ声優: 小杉十郎太、夏八木勲(劇場版第1作のみ)
- ゲーム声優: 高橋功(PS1、2作目)、大塚明夫(PS3作目)、土師孝也(SS)
- CDB声優: 梅津秀行
- ドラマ俳優: 古尾谷雅人(故人)/内藤剛志/加藤雅也
- 警視庁刑事部捜査一課の警部。
- 高卒ノンキャリアの叩き上げ警官。本作最初の事件「オペラ座館殺人事件」で初登場し、当初は頭の固い刑事という雰囲気で一たちに接していたが、事件解決以降は一や美雪の最も良き理解者となる。
- ほんのたまに「謎はすべて解けた!!」というが、「首吊り学園殺人事件」の他は全て外している(「首吊り~」でも犯行を暴いた訳ではないが)。一に拳銃とライターを掏られた事が有り、“手癖が悪い”と言っていた(余談だが、剣持はこの他にもスリに妻との旅行資金を掏られた事がある)。ジグソーパズルが苦手ということから、IQは平均値と思われる。
- 和枝という妻と三人の子供、母がいる(和枝は「飛騨からくり屋敷殺人事件」の最後と「魔術列車殺人事件」の最初、そして「怪奇サーカスの殺人」とノベルス版の「幽霊客船殺人事件」で登場している)。長野県出身。年齢は40歳代(一度「4?歳」という曖昧な記述が背景部分に書かれていた。ちなみにアニメ版では38歳、第3期ドラマ版では42歳)。柔道は黒帯の腕前(段位は5段)で、高校時代には全日本柔道選手権で16個のタイトルを獲得した。特技は腕相撲、立ち食い蕎麦の早食い(1杯1分18秒のペースで2杯食べられる)。身長182cm、体重80kg。血液型O型、星座は乙女座。若かりし頃の姿はいつき(後述)に似ている。
- 正野(ただの)
- アニメ声優: 高木渉
- 警視庁捜査一課で、明智・剣持の部下(巡査部長か警部補)。年齢は28歳前後と推察される。
- 明智と同じ私立秀央高校出身だが、彼は3年間ずっとDクラスだった(この高校は成績で特A・A・B・C・D・Eとクラス分けされるシステムで、明智が属していた特Aは文系・理系から各々のトップ10でないと入れない)。
- ワラガイ
- ドラマ俳優: ふかわりょう
- 警視庁捜査一課、剣持の部下。第3期ドラマオリジナルキャラ。
- 主にサブキャラだが、「幽霊客船殺人事件」ではナカムライチロウの代役を務めたり「速水玲香誘拐殺人事件」ではチャットで影法師と連絡を取ったりとそこそこの活躍を見せている。因みに、美雪の事を「美雪さん」と呼ぶ。
- 中村 一郎(なかむら いちろう)
- 警視庁捜査一課の刑事。「幽霊客船殺人事件」で初登場。
- 豪華客船マリーセレスト号に謎の乗客「ナカムライチロウ」として張り込んでおり、犯人逮捕の手助けもした。後の「誰が女神を殺したか?」の尋問時にも登場している。アニメ・ドラマ版では未登場(ドラマ版のナカムライチロウは上記のワラガイが担当)。アニメ版にも中村と思われる刑事が後者の事件に登場しているが言動が荒い。
- 俵田 孝太郎(たわらだ こうたろう)
- ドラマ俳優: 白井晃
- 青森県警警部(第Ⅰ期最終回で「昇進した」と本人の弁。最初の「異人館村殺人事件」は警部補か?)。しかし「異人館ホテル殺人事件」にて部下から「警部」と呼ばれていたためこの頃から警部に昇進していたと思われる。
- 「異人館村殺人事件」で初登場。初めは一の事を生意気な奴だと感じていたが、金田一の推理力に敬服し、信頼を寄せるようになる。性格は行動派で熱血漢。
- 埼玉県出身、東北大学卒。年齢は30代で妻子持ち(子供は2人)。血液型O型、星座は蟹座。一の事を「キンダニ」と呼んでいる。アニメ版には未登場。ドラマ版には登場しているが、性格が悪い。大酒飲みであり、日本酒一升を軽く飲める。
- 長島 滋(ながしま しげる)
- アニメ声優:堀内賢雄
- 長野県警の警部。
- 「金田一少年の殺人」で初登場。その性格は頑固で高圧的であり、そのせいで初登場の事件で一が殺人現場に居合わせた時、一を犯人だと頭から決め付けて他の人間の捜査をろくにしなかった。その自分の見込み捜査が一の推理によって破られたため、後に登場した時にも一を疫病神呼ばわりして激しく嫌っている。しかしアニメ版ではやや協力的な一面もあり(『聖バレンタインの殺人』など)、頑固ゆえに面と向かって認めはしないものの、一の推理力の高さは重々承知している様子である。小説版にも登場し、大学時代は文学青年だったらしい事も明らかになった。ドラマ版では未登場。年齢は45歳。
- 茅 杏子(かや きょうこ)
- アニメ声優:竹田愛里
- 警視庁の警部(その後、横浜で起きた事件の担当をしていた事から、神奈川県警に異動になったとの説もある)。
- 「秘宝島殺人事件」で初登場。妖艶な雰囲気を漂わせる妖しい女性刑事。混浴の露天風呂で一に全裸を見せて密着したり、食事に誘ったりする事もある。常に木箱を持ち歩いているが、その中身は謎である(「ガタガタ」と動く音がした事から生物と思われる。他には銃が入っていたり、さらに箱が入っていたりした事もあった)。
- 秘密保持のため、年齢・身長・体重・家族構成・血液型などは全て不明。お茶の水女子大学卒で、キャリア組である。祖父が英国人のクオーター。英語・ドイツ語に堪能。日本舞踊や茶道にも優れている。
- 猪川 将佐(いのかわ まさすけ)
- アニメ声優:矢尾一樹
- ドラマ俳優:高杉亘
- 石川県警の警部。
- 「黒死蝶殺人事件」で初登場。なかなかの美形で明晰な頭脳を持つがヒールな性格(自分でも「ヒール役」と言っている)で、明智といつきを足して2で割ったような人物。そのため当初は一と敵対してたが、一が事件を解決して以後は一の協力者となる。32歳。「グランドフィナーレ」でも登場した(この時はかなりはしゃいだ様子を見せていた)。ドラマ版にも登場。
- パトシリア・オブライエン
- アニメ声優:渡辺美佐
- 明智警視のロス市警時代の同僚の女性刑事。
- 明智に好意を持っているらしく、よくアプローチをかけていた。明智からは「パット」という愛称で呼ばれている。明智曰く「女性としてもパートナーだった」らしく、恋人同士と推測できる。但し、現在も交友があるのか別れたのかは不明。
[編集] 重要人物
- 速水 玲香(はやみ れいか)
- アニメ声優: 飯塚雅弓
- ゲーム声優: 倉田雅世(SS)
- ドラマ俳優: 中山エミリ、酒井若菜
- ともさかりえと人気を二分する人気アイドルタレント。
- 5歳の時に劇団に入り、14歳の時に「悲しき予感」という曲で歌手デビュー。
- 「雪夜叉伝説殺人事件」で一と知り合い、一に好意を持つようになり、美雪のライバルとなっている。普段は気丈で勝ち気に振る舞うが、実は悲惨な過去(「タロット山荘殺人事件」及び「速水玲香誘拐殺人事件」参照)を背負っており、一の前では寂しがりの素顔を見せることもしばしば(ドラマ三部目では父親が中学生の時に死亡したことになっていて、設定が異なる)。「タロット山荘-」で本名は小城梓(ただし「小城」は兄の引き取り先の名字かもしれず、彼女の名字ではない可能性もあり)、兄が小城拓也(死亡)、「速水玲香誘拐-」で大女優・三田村圭子が実母と明かされている。三田村の手作りのおにぎりを食べた時は、「速水 玲香」になる前の記憶が蘇ったのか、一度だけ博多弁を喋った。因みに、所属事務所が2度も倒産(最初は「タロット山荘殺人事件」時に社長逝去、2度目は「速水玲香誘拐殺人事件」時に事実上倒産)し、この際マネージャーが二人死亡しており、お騒がせアイドルともなっている。
- 17歳。身長157cm、体重36kg。血液型O型、星座は乙女座。スリーサイズは83・55・84。
- いつき 陽介(いつき ようすけ)
- アニメ声優: 平田広明
- ゲーム声優: 藤原啓治(SS)・二又一成(PS)
- ドラマ俳優: 利重剛
- フリールポライター。「いつき陽介」はペンネームで、本名は樹村 信介(きむら しんすけ)。
- 「悲恋湖伝説殺人事件」で初登場。最初はいわゆる「イヤな奴(言っていること自体は正論なのだが態度が悪い)」だったが、一度認めた人にはとことん信頼を寄せる豪快な性格の持ち主で、のちに一や美雪の良き理解者となる。周囲の人間からの人望も厚く、「金田一少年の殺人」では一はそれをつくづく実感することになる。
- 過去に船の沈没事故に巻き込まれたため、水恐怖症(なのだが、「金田一少年の殺人」では自らプールに飛び込んで一にツッコミを入れられた)。
- 年齢は30歳前半~半ば、独身(過去に最上葉月という女性と結婚を考えるほどの交際があったが、ささいな事から喧嘩別れした。後に再会した彼女と復縁を考えるが、その矢先に葉月はある事件で犯人に殺されてしまう)だが、ドラマでは離婚歴がある設定になっている。現在、とある事件で死亡した知人の娘・都築瑞穂を養育しながら高田馬場のアパートで生活している(ただし改姓はしていないので、養女ではないと見られる)。「金田一少年の殺人」で登場した花村姉妹や瑞穂など、若い女性や少女によく懐かれているが、面倒見がいいだけで決してロリコンではない…と本人は言っている。公式ガイドブック1にはバツイチとの表記があるが、その設定は無くなった(もしくは上記の設定に変更された)ものと思われる。
- 明治大学中退(学生運動の影響という)。身長176cm、体重65kg。血液型B型、星座は射手座。愛車は10年以上乗っている日産・スカイラインC110(通称:ケンメリ)。ヘビースモーカーでもあり、1日にショートホープを2箱以上吸う。
- 佐木 竜太(さき りゅうた)
- 佐木 竜二(さき りゅうじ)
- アニメ声優(竜太): 難波圭一
- ドラマ俳優(竜太) 原知宏・長谷川純(眼鏡はかけてない)
- ゲーム声優(竜二): 結城比呂(PS)
- 一の友人であり、助手。
- 兄・竜太は不動高校1年。弟・竜二は不動中学3年。両親(父・連太郎、母・良子)は「佐木映像」という会社を経営しており、家族揃ってビデオで色々なものを撮影する事が趣味である。
- 竜太は「学園七不思議殺人事件」から登場。その後、一の助手をしていたが、「異人館ホテル殺人事件」で重大な証拠品を見てしまい、口封じに犯人に殺された(アニメでは一命を取り留めており弟・竜二は登場しない。また、ドラマでは「異人館ホテル殺人事件」そのものに巻き込まれていない。)。
- マガジンでは「一度死んだ者は生き返れない」という暗黙のルールがあるため、第二の助手として、竜二が「金田一少年の殺人」から登場した(ただし、竜太はそれ以後も「ビデオを持った白装束の天使姿」で背景に小さく書かれている事がある)。
- 顔は双子のように瓜二つであるが、いつの間にか人の背後に忍び寄りビデオを撮影していたりするなど、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる竜太に比べ、竜二はかなり単純で明るい性格をしている。
- 二人の違いについて、公式設定では「ほんの少しだけ髪型が違っている」とされており、竜二の初登場時はちゃんと描き分けられていたが、その後は二人ともほとんど同じように描かれている。ちなみに、作品内での金田一との対比からして、(年齢差から考えて当然ではあるが)兄の方が身長が高いようである。
- 二人とも同型のキャモン・ビデオアイという機種のカメラを使用している(竜二は兄と同型のカメラをとても大事にしており、他人にカメラを粗末に扱われたときは激怒した)。
- 竜二(アニメでは竜太)は一と美雪の幼馴染で美術部所属の神津さやかに一目惚れしたが、同時に絵がとてつもなく下手であることが判明した。
- ドラマ版での佐木竜太は、眼鏡を掛けていないが、数々の事件に関わっている(第1・第2シリーズでは、真壁よりは活躍していない。墓場島殺人事件では陣馬剛志、露西亜人形殺人事件では犬飼高志の代役を務めている。)。
- 2人とも血液型はAB型、星座は双子座。その他のデータに関して、公式ガイドブックには「兄は記録抹消、弟は不明」と記されている。ちなみに、愛犬の名前はゴン(頭部にビデオをくくり付けている)。
- 金田一 二三(きんだいち ふみ)
- アニメ声優: 池澤春菜
- 一の母方の叔父である金田一丙助の娘(つまり、一の従妹)。また、一の母は耕助の娘であることが公式ガイドブックにて明かされているため、丙助も耕助の息子であり、二三自身も耕助の孫ということになる(しかし、公式データでは二三が耕助の子孫であるかどうかは明確にされていない)。
- 小学3年生の9歳。表では可愛らしく振る舞う(いわゆる「ぶりっ子(死語)」)が、本性は生意気でずる賢い性格。風来坊の父に世界中を連れまわされていたこともあり、小学3年生にしては英会話が出来るなど頭が良い。また実は一に劣らぬ正義感も持っており、自ら殺人事件を解決した事もある。
- 父・丙助と長野で「コテージ・ラビット」というペンションを経営していたが、殺人事件が起きて潰れ、更には丙助が一人でチベットに「謎の空中都市・シャングリラ」を探しに行った為、現在は一の家に居候中である。ブタの貯金箱で貯金しているが、全部一円玉である。
- 誕生日は10月3日。身長124cm、体重25kg。趣味は貯金、好きな食べ物はチョコレートパフェ、好きな男性のタイプは堂本剛。ちなみに堂本剛はテレビドラマ版で一を演じている。
- 短編集のおまけマンガにおいて、クラスメイトの星川スミレ、以前狂言誘拐をした黒塚巧、いつきの家で世話になっている都築瑞穂と「美少女フミ探偵団」を組んでいる(しかしスミレと巧は「勝手に仲間にするな」と言っている)。ミラクルミステリーパワーステッキ(税別3800円)を使って「愛の美少女探偵フミ」に変身する。決め台詞は「おじいさまの名にかけて!この世に解けない謎はない!!」。
[編集] 犯罪者(故人含む)
- (注意!!)ここからは「金田一少年の事件簿」の全事件の解明方法及び真犯人が記載されています。作品を読んだことがない方は、この部分を飛ばすことをお勧めします。
- 犯人にはほぼ必ず怪人名とされる偽名が付いている。犯人が予告状や犯行現場に残したメッセージなどで名乗る場合と、その地方に伝わる悪霊等の名前や手口が類似している過去の犯人に付けられたあだ名、一ら関係者が目撃した犯人の変装時の姿などから付けられて一達に呼ばれるようになる場合がある。
[編集] 重要犯罪者
- 高遠 遙一(たかとお よういち)
- アニメ声優: 小野健一
- ドラマ俳優: 藤井尚之
- 怪人名:「地獄の傀儡師」
- 関与事件:幽霊ホテル殺人事件(真意は定かではない)、魔術列車殺人事件、速水玲香誘拐殺人事件(原作)、露西亜人形殺人事件、金田一少年の決死行、獄門塾殺人事件
- 殺害人数:(原作)7人(直接手を下していない左近寺を含む)、(ドラマ版)4人(安岡真奈美、神山、氏家貴之を除く)
- 殺害未遂人数:4人(「魔術列車」で金田一一、「金田一少年の決死行」で狩谷純と明智警視(手を下したのは狩谷)、「獄門塾」で濱秋子)
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数:10人(1人は安岡真奈美に殺害された。3人は狩谷純に殺害された。6人は氏家貴之・濱秋子両名に殺害された。)
- 「魔術列車殺人事件」にて初登場し、事件の真犯人でもあった人物。
- 「犯罪芸術家」を自称する、明智とは別の意味で一のライバルであり、2人にとって最大の宿敵ともいえる冷酷な男。別れ際によく「Good Luck」という言葉を使う。「地獄の傀儡師(じごくのくぐつし)」を名乗り、他人の抱く「闇」に手を貸し、芸術的な完全犯罪を実現させることを自らのレーゾンテートルと位置づけているが、その人間が犯行を自供した場合(本人いわく「“芸術”を台無しにした場合」)は容赦なく手を下す。
- 父親はイギリスの貿易関係の商社に勤めており、自分や他人に常に完璧を求める完璧主義者であった(前述の高遠の「“芸術”を台無しにした場合」の行動は父親の影響と思われる)が、遥一が17歳の時に死去。高遠はその後、イタリアの有名マジシャンの元で3年間修行を積んでおり、マジシャンとしての腕前も超一流である。
- もとは「幻想魔術団」のマネージャーであり、母親は同魔術団の前身「近宮マジック団」の団長で天才マジシャンの近宮玲子。しかし、近宮は彼女のオリジナルのトリックを狙う魔術団員たち4人に殺されており(ただし、近宮を殺すつもりで罠を仕掛けたのはその内の1人の独断だった。他の3人は後になって事実を知ったが、近宮の死が事故であろうと殺人であろうと自分達に成功が転がり込んだのだからそれでいいと思っていたようである)、それを知った高遠はその復讐心から「地獄の傀儡師」と化し、マネージャーとして魔術団に潜伏し、「魔術列車殺人事件」において母を殺めた4人を殺害した(うち1人に関しては直接手を下していない)。当初は非常に弱気な態度をとっていたが、自身の犯行を見破られると態度を一変、その恐ろしい本性を表した。このとき犯人として一度捕まったのだがすぐに脱獄しており、他人に殺人を教唆するのはこれ以後のこととなる。
- 明智とも深い因縁を持っており、彼とはアメリカでの研修時代にマスクマンとして初対面を果たしている。この時の出会いが、後の「魔術列車殺人事件」に繋がる事になる。また、明智は高遠の母・近宮玲子の友人でもあり、高遠とは別の形で近宮の死に疑問を抱き、独自に捜査を行っていた。
- 第I期最後の事件で一に逃亡作戦を暴かれ、逮捕されたが、その後、何故か一に手紙(事件の起こる可能性の高い場所や、高遠自身が事件が起きるよう差し向けた場所を書いた「犯罪ガイドマップ」)を送りつけている。さらにその後、2005年のシリーズでは留置場の壁に「Good Luck」と書き残して再度脱獄。2006年シリーズ「獄門塾殺人事件」では久々に(週刊少年マガジン誌上では約6年ぶりに)金田一一・明智健悟両名の前に姿を表した(姿こそゴムマスクを被り他人を偽っていたが、一に自分を思わせるような言動をとるなどといった行動をとっている)。一が金田一耕助(ジッチャン)の名ではなく、自分自身のプライドにかけて捕まえると誓った唯一の人物。
- 金田一一との関係を「平行線」「双子」に例えており、「私と君(一)は決して交わることのない平行線……だが、平行線は交わりこそしないがいつも隣にある」「私とキミは闇と光の双子のような存在」という名言がある。その言葉通り、彼は金田一と全く対照的な存在であり、一が持たない(認めたがらない)心の闇を具現化した人間ともいえる。
- 前述の犯罪暦から、警視庁、及び日本警察が現在、総力を上げて捜索している犯罪者で指名手配もされている。本人もそれを自覚しているようで、「獄門塾殺人事件」では予め下準備をしていた。おかげで、明智警視に心臓部を拳銃で撃たれたのにもかかわらず、装着していた防弾チョッキによって無傷でやり過ごした。
- アニメ版・原作版では、初登場時に眼鏡をしている(もちろん伊達眼鏡である)が、ドラマの初登場時では、本来の高遠(眼鏡無し)らしい容姿をしているが、どちらも性格が、初登場時に弱々しくなっている。年齢こそ明らかにされていないが、魔術列車殺人事件の高遠本人の告白から計算して、23歳と思われる。また、体重は少なくとも53kg未満である事がわかっている。
- 『速水玲香誘拐殺人事件』や『金田一少年の決死行』等で変装術の名手である事が描かれているが、何故か一の前に出てくるときは、本人であることを気付いて欲しいといわんばかりに、仮面やゴムマスクのような古典的な変装をすることが多い(『露西亜人形殺人事件』で一と出くわしたのは偶然の出来事だが)。
- また、『魔術列車殺人事件』、『金田一少年の決死行』、『獄門塾殺人事件』を読めばわかるが、高遠は奇術だけでなく、意外にも明智に引けを取らないほど語学に堪能である(主に英語、広東語など)。
- ファンの中では非常に人気の高いキャラクターであり、その人気度は金田一を凌いでキャラクター投票サイトで1、2を争うほど。ゆえに、金田一少年シリーズでは一や美雪、剣持、明智と共にメインキャラ級の扱いとなっている。
- また、犯罪と直接関係ないところでは犯罪に手を染める前の善良な(一介のマジシャンとしての)一面を残しており、公園や広場などで子供たちを集めてマリオネットを使った芝居(主に一が遭遇した事件を題材にしている)をフリーで見せてあげているという、普段は見られない優しい一面もうかがえる。他にも、『露西亜人形殺人事件』では友人である幽月来夢を殺され、仇を取ろうとしたが、結局ここでは何者にも手を下すことなく逆に事件解決の協力をし、さらには犯人である桐江想子の自殺を阻止している(一は「境遇に同情したのではないか」と発言している)。
- 怪盗紳士(かいとうしんし)
- アニメ声優: 百々麻子、宮本充(変装時)
- CDB声優: 吉田小南美
- ドラマ俳優: 児嶋未散
- 関与事件:怪盗紳士の殺人、怪盗紳士からの挑戦状、グランドフィナーレにも登場
- 謎の女性。
- 氏名・年齢・素顔などは一切不明。人に顔を見せるときは、とある事件の際に使った、美術雑誌記者の醍醐真紀という人物の姿に変装している(高遠のケースとは異なり、こちらは専門家に委託しているらしい)。殺人などは絶対に行わず、価値ある芸術作品を何らかの形で「モチーフごと」盗む怪盗(そのやり方はモチーフの樹木を自分のマークの形に刈り込む、モチーフの生物の体毛を刈り取りシルクハットをかぶせるなど、かなり独創的かつユニーク)。アルファ、チャーリーなどの多数の部下を引き連れ、手際よく"仕事"をこなす。何度か変装せずに登場している(ただし顔ははっきりと描かれていない)ところからして、かなりのスタイルの良い美人と思われる。一に絵を奪還されたり、阻止されると、彼に何かしら意地悪な仕返しをする。
- この「怪盗紳士」と「地獄の傀儡師」の2人は、金田一シリーズなどといった推理ものでおなじみの「何度も登場する犯罪者」である。
[編集] FILEシリーズ
- 有森 裕二(ありもり ゆうじ)(原作・ドラマ)
- 神矢 修一郎(かみや しゅういちろう)(アニメ)
- アニメ声優: 高木渉(神矢)
- ドラマ俳優: 小橋賢児(有森)
- 怪人名:「歌月」
- 関与事件:オペラ座館殺人事件
- 殺害人数:(原作)3人、(ドラマ)2人(緒方夏代除く)
- 殺害未遂人数: 1人
- 不動高校2年、演劇部所属小道具係。
- 恋人で、もと不動高校演劇部のマドンナだった月島冬子が自殺した原因を作った部活動の仲間(日高織絵・桐生春美)を次々とオペラ座の怪人に見立てて殺害。原作・アニメ版では、アリバイトリックに使われたある物を見つかってしまい、口封じの為に顧問(アニメ版では、オペラ座館専属のコック)の緒方夏代をも手にかけてしまう。犯行が暴かれた後、目の前で早乙女涼子(ドラマ版では、鷹島友代)を殺そうとするも、最後は自らが作った時限装置付きのボーガンで自殺。アニメ・ドラマ版では飛び降り自殺をしている(『金田一少年の推理ミス』という研究本で指摘されたように、ボーガンの時限装置が実現不可能なため、変更されたと思われる)。
- ちなみに、有森裕二はアニメ版では登場しなかったが、代わりに演劇部顧問の月島亮二が登場する。なお、ドラマ版では名前が「裕」。ちなみに、神矢修一郎は、原作では無実である(冬子に恋心はあるが、犯行に及ぶ程ではなかった。)。
- 六星 竜一(ろくせい りゅういち)(ドラマでは、神崎 竜一(かんざき りゅういち))
- ドラマ俳優: 東根作寿英
- 怪人名:「七人目(ドラマでは、五人目)のミイラ」
- 関与事件:異人館村殺人事件
- 殺害人数:(原作)7人、(ドラマ版)2人(一色寅男、五塔蘭、兜礼二、連城久彦除く)
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数:1人
- 殺害未遂人数:(原作)1人(金田一一)(ドラマ)2人(金田一一・兜礼二)
- 自らの母親に暗殺者として育てられた男。年齢は26~27歳。冷酷無残な殺人者であり、芸術的な犯罪に拘る所は高遠と共通するが、知的トリックではなく犯罪現場の演出に「芸術」を求める。
- 27年前、大麻の密売によって作られた異人館村で、6人の村人が牧師夫婦を射殺。さらには7人の養女を教会に閉じ込めて火を放った。その際、村人の1人である風祭淳也が一人生き残っていた“六星詩織”を助けて、六人の遺体をトリックを使い七人に見せかけた。その後、六星詩織は息子の竜一に殺人術を教え、最後の仕上げに自分を殺させた。
- その後、六星竜一は不動高校に赴任する小田切進(おだぎり すすむ)を殺して彼になりすまし、時田若葉(ときた わかば)と交際しながら計画の実行を見計らっていたが、予想より早く小田切の遺体が見つかってしまっため、急遽、計画を実行に移した。
- 異人館村で、被害者の体の一部を“見立て”として切り取り持ち去るという猟奇殺人を実行。合計7人(ドラマでは、2人)もの人間を殺害。金田一によって真相を暴かれた後は、美雪を人質にとって逃走。一を散弾銃で狙撃して殺そうとするが、実父であった風祭に射殺された。そのすぐ後、風祭も後を追って自殺した。自分で殺してしまった若葉の事は本気で愛していた模様。残念ながらゲストキャラが全員死亡という無惨な結末になってしまったが、ドラマ版は兜礼二が唯一生き残る事に。
- なお、作中では若葉こそ本エピソードの悲劇のヒロインであるという描かれ方をされているが、ファンの間では一番の被害者は、若葉同様何も知らなかったにも関わらず、アリバイトリックの為だけに若葉に殺された兜霧子なのではと言う声もある。
- 綾辻 真理奈(あやつじ まりな)(ドラマでは、綾辻 真理(あやつじ まり))
- アニメ声優: 山崎和佳奈
- ドラマ俳優: 黒沢あすか
- 怪人名:「雪夜叉」
- 関与事件:雪夜叉伝説殺人事件
- 殺害人数:(原作)4人(高田洋一、実の祖父除く)、(ドラマ)5人(比留田雅志除く)
- 殺害未遂人数(ドラマ)1人
- テレビ局のタイムキーパー。年齢は20歳。元の姓は「クゼ」。
- 10年前に飛行機事故(ドラマではバス事故)に両親と共に遭遇。彼女は奇跡的に軽傷で済んだが、事故から目覚めた時父親は行方が分からず(恐らくその時点で既に死亡)、母親は生きているものの瓦礫に身体を挟まれて身動きが取れない状態だった。その時、テレビ局のクルー・加納りえ、明石道夫、比留田雅志(ドラマでは、高田洋一)、水沼貴雄(ドラマでは水沼正三)の4人が取材に来たが、死亡していた画家・氷室一聖と水沼を入れ替わる相談をしていた彼らは助けを求める声を無視し、母親は瓦礫に潰されて死亡した。
- 彼女はその恨みからクルー4人を速水玲香らのドッキリ番組のロケを行なった北海道の山荘にて次々と殺害を実行しながら、明智警視を水沼一人の犯行へとミスリードさせた。その後、一に事件を暴かれて逮捕された。ちなみにドラマ版では、ディレクターの比留田裕子を殺害しようと瞬間、実の祖父が裕子を庇い命を落としてしまった。また、後に「金田一少年の事件簿 永久保存版」で無期懲役の判決が下された事が語られている。
- 的場 勇一郎(まとばゆういちろう)
- 浅野 令子(あさの れいこ)(ドラマのみ)
- アニメ声優: 肝付兼太
- ドラマ俳優: 細川俊之(的場)、田中美奈子(浅野)
- 怪人名:「放課後の魔術師」
- 関与事件: 学園七不思議殺人事件
- 殺害人数: 3人
- 殺害未遂人数: 1人(七瀬美雪)
- 不動高校の物理教師、ミステリー研究会顧問。年齢は50歳代(真壁によると「もうすぐ定年」)(的場)&不動高校の養護教諭(浅野)。
- かつては製薬会社の研究員をしていたが、人体実験まがいの新薬開発で死亡した被害者達の死体の見張り番を押し付けられる。その後長い時間が経過し、自分に見張りを押し付けた人物がほとんど死んだ後も強迫観念に駆られるかのごとく秘密を守り続けていた(ドラマでは、その的場を守る為であった)。ところが、青山ちひろがその秘密を暴いてしまい、揉みあったすえ、死なせてしまい彼女の遺体をミステリー研究会の部室の壁に埋めた。地震で桜樹るい子(ドラマでは、桜樹マリ子)が彼女の遺体を見てしまったため、殺して七不思議の一つに見立てて、誰も首を突っ込まないようにしたが、ポスターを剥がそうとした尾ノ上貴裕、美雪を手にかける(美雪は何とか助かった)。一によって、全てを暴かれる(ドラマでは、的場が手をかけたのは美雪のみで、マリ子、尾ノ上を殺害したのが、浅野令子になっている。)。
- その気弱さと臆病さゆえに本来必要のない罪を重ねてしまった哀れな男だが、己の保身しか考えない身勝手なその動機に、同情できない犯人として名前が挙がることが多い。全ての謎を解かれたあとも見苦しい抵抗を続けるが、自分が殺した青山ちひろの父親であり警備員の立花良造(ドラマでは、雨宮良造)に刺し殺されてしまった(ドラマでは令子が刺し殺される)。
- ドラマ版での的場勇一郎は、浅野令子の共犯になっており、彼女を庇う為、自ら犯人と名乗り、窓から飛び降り自殺をした。
- 佐伯 航一郎(さえき こういちろう)
- アニメ声優: 深見梨加(美作碧に変装した時)、藤田淑子(本来の声)
- ドラマ俳優: 山口香緒里
- 怪人名:「招かれざる客」
- 関与事件:秘宝島殺人事件
- 殺害人数:(原作)5人(ドラマ)4人(火村康平除く)
- 大学教授・佐伯京助の息子。年齢は13歳。
- 佐伯教授と、アメリカの舞台女優の間に生まれたハーフ。幼い頃から優秀で、3歳にして日本語・英語・フランス語を自在に使いこなしたり、難しい専門書を読んだりしていた。10年前、父親に連れられ悲報島を訪れ、「佐伯古学会」の財宝調査に付き添うが、古学会会員の柿本麻人・八十島隆造・矢荻久義、不動産屋の美作大介と父親の間で財宝を巡って争いが起き、父親を殺害されてしまう。母親は既に他界していたため、アメリカの伯父に引き取られたが、過酷な労働をさせたり女装をさせて性的虐待を働こうとするなどの幼児虐待を受けたため、9歳の時に事故を装って伯父を殺害。その後、養護施設に送られたがそこを脱走して街で荒んだ生活を送った。そして半年前、アメリカ留学中の美作大介の娘・碧と再会。復讐目的で付き合うが、次第に碧に好意を寄せていった。しかし碧は、「宝探しツアーを手伝え」とだけ書かれた父親の冷たい手紙に絶望して自殺。航一郎は悲報島の財宝そのものに恨みを持ち、「美作碧」を装って日本に帰国して美作を殺害し、意図的にツアーの参加客を選出した。ツアーの案内係を担当しつつ2人を殺害したが、原作・アニメ版では、自分の正体を偶然見てしまったツアー参加者である医師の火村康平を殺害した。矢荻を殺害し犯人役のクリスに罪を着せようとしたら、一に真相を見破られた。一に真相を暴かれた後、ツアーに紛れ込んでいたもう一人の悪人・岩田英作に腕を撃たれ、崩壊した財宝の洞窟に一と共に閉じ込められたが、何とか洞窟から脱出し、警察に補導された(ドラマでは一と美雪を庇い、崩れゆく洞窟の中に消え、代わりに岩田は逮捕された。)。
- 怪人名「招かれざる客」は初めて犯人以外が名付けた名である。作中では怪人「山童」の恐怖が語られるシーンが多いが、あくまで本作の怪人名は「山童」ではない。
- 岩田 英作(いわた えいさく)
- アニメ声優: 青野武
- ドラマ俳優: 高城淳一
- 関与事件:秘宝島殺人事件、世田谷区保険金殺人事件
- 殺害人数:(原作のみ)少なくとも1人
- 「秘宝島宝探しツアー」の執事。温厚な性格だったがそれはこの島の財宝を独り占めするための演技で、洞窟で真相が暴かれた時に本性を現し財宝を守ろうとした佐伯航一郎を撃ち財宝を手に入れた。しかしその財宝は取り上げると洞窟が崩壊するようになっているいわゆる罠で、その洞窟の崩壊に巻き込まれ圧死した。しかし、その後のゲームオリジナルの「悲報島 新たなる惨劇」では洞窟の中で生き延びていたことになっている。ドラマでは、銃弾によって崩れゆく洞窟から脱出し、後に逮捕された。なお、10年前までは美作家の執事だったらしい。ドラマでは語られなかったが、世田谷区の保険金殺人の容疑で警察から追われている身でもあった。
- 遠野 英治(とおの えいじ)
- アニメ声優: 中原茂
- ドラマ俳優: 大沢健
- 怪人名:「ジェイソン」
- 関与事件:悲恋湖伝説殺人事件、黒死蝶殺人事件(真偽は定かではない)
- 殺害人数:(アニメ)4人、(ドラマ)3人(倉田壮一除く)
- 元不動高校生徒会長、高校3年生。
- 「悲恋湖伝説殺人事件」で初登場。3年前の豪華客船沈没事故において最愛の女性を亡くす。その後、パニック状態のボートから彼女を突き落とした人間を裁くため、残された遺品を手がかりに容疑者をかき集め、殺人鬼「ジェイソン」となって「悲恋湖モニターツアー」で4人(ドラマでは、3人)を殺害した。その手口は頭を斧で割って殺したあと顔を潰すという残忍なやり方である(何故か、小林星二だけは顔を潰さなかったのかは不明であるが、ドラマ版では、解りやすいように、仰向けになって倒れている。)。一に犯人と見破られた際、彼女とそっくりな顔をした美雪を見て精神錯乱に陥り、湖面上にボートで逃げ、最終的にそのボートの爆発に巻き込まれた。遺体こそ上がらなかったものの、警察は事故死と断定。
- しかしその半年後、いつきが見た記事によって、それらしき人物が生きていたことが判明。それまでの記憶を失い、背中に蝶の形をした火傷痕をもち、「深山日影(みやま ひかげ)」として生活を送っていた(とされるが、「遠野=深山」と明確に示されたわけではない)。「黒死蝶殺人事件」では容疑者として一度は逮捕されるものの、一の真犯人追及によって釈放。その後、事件の関係者と結婚した(その際、遠野英治の死亡は確実となった。)。ただし、ドラマ版「黒死蝶殺人事件」には深山日影は登場せず、その役割は六波羅和馬の代役である六波羅舞子に移っている。
- 不破 鳴美(ふわ なるみ)(ドラマでは、兵藤 鳴美(ひょうどう なるみ))
- ドラマ俳優: 篠倉伸子(故人)
- アニメ声優: 松本梨香
- 怪人名:「赤髭のサンタクロース(ドラマでは、冥界の道化師)」
- 関与事件:異人館ホテル殺人事件
- 殺害人数:(原作)4人、(ドラマ・アニメ)3人(佐木竜太除く)
- 殺害未遂人数:1人(アニメ版)
- 北海道警捜査一課警視。本名は北見(ドラマでは、文月)蓮子(きたみ れんこ)。年齢は27歳(「不破鳴美」として偽った年齢は28歳)。
- 幼い頃に両親を亡くし、双子の妹である北見花江(ドラマでは、文月花蓮)と生き別れになる。引き取られた家での冷たい仕打ちに家出した後、出会った男に麻薬中毒にされ、その事実を知ってその男を殺してしまう。逃亡生活の途中で花江のもとに身を寄せるものの自首するように説得され、ちょうどそのとき運悪く警官が訪れた事を裏切りだと思い込み復讐を決意する。その後、整形し、自殺した女性の名前を借りて「不破鳴美(ドラマでは兵頭鳴美)」として、殺した男に麻薬を売りつけた密売人「赤髭のサンタクロース(ドラマでは、冥界の道化師)」を追っていたが彼が車にひき逃げになっていた。単独捜査で万代鈴江、虹川幸雄を突き止めたが、そこには花江と出合ってしまい正体がバレて、ゆすられる。異人館ホテルで二人を殺害した。その上で、トリックの証拠となるものを偶然ビデオに撮影してしまった佐木竜太を殺害(ドラマ版では佐木は登場せず、アニメ版では佐木は一命を取り留める)し、そして妹である花江も殺害して罪を着せる。食事時の癖がきっかけで一に花江と双子であることを見破られ、DNA鑑定をされたことでそれが動かぬ証拠となり、自白し逮捕される(ドラマでは、同じ推理漫画の某漫画のように、本性を現していた。)。一によって麻薬ルートが暴かれる。留置所で一に面会した時には姉を待って子供の頃の夢を支えにして、女優とデザイナーの二重生活を送っていた花江を殺してしまった事で後悔していた。
- 浅野 遙子(あさの ようこ)(ドラマでは小野 弓子(おの ゆみこ))
- ドラマ俳優: 石野真子
- 怪人名:「地獄の子守唄」
- 関与事件:首吊り学園殺人事件
- 殺害人数:3人
- 大学予備校・四ノ倉学園の数学講師。年齢は33歳。
- いじめで不登校になり、大検で美術大学を目指していた予備校生徒の深町充と恋人関係にあったが、1年前に彼が突然謎の首吊り自殺をしてしまった。しかし後になって、その自殺は彼をいじめていた3人の生徒が「首吊りごっこ」と称した非道ないじめの最中に殺してしまったものだと判明。その3人に恨みを持ち、殺害した。
- 巽 紫乃(たつみ しの)
- アニメ声優: 武藤礼子(故人)
- ドラマ俳優: 真行寺君枝
- 怪人名: 「首狩り武者(アニメでは「呪い武者」)」
- 関与事件: 飛騨からくり屋敷殺人事件(ドラマでは、首無し村殺人事件)
- 殺害人数: 2人
- 岐阜の旧家・巽家当主の後妻・未亡人。年齢は37歳。
- 15歳の時に父親が多額の借金を残して他界し、病弱な母親を抱えた中、不幸な境遇を脱しようとトップの県立高校に入学したが、資産家の令嬢・綾子から陰湿ないじめを受けた。高校2年の時に母親が病死したため高校を中退し、行きずりの男に身を任せたが、妊娠を知るとその男は失踪。出産で訪れた病院で旧家・巽家に嫁いだ綾子と再会し、性格と境遇のギャップを恨み、自分の子供に良い暮らしをさせようと、綾子の子供と自分の子供を取り替えてしまった。その後しばらくして自分の子供の成長を見たくなって巽家に使用人として入り、綾子が亡くなった後に巽家当主・蔵之介の後妻となった。しかし蔵之介が亡くなり、遺言状に紫乃の連れ子(=綾子の実子)の征丸に家督を譲ると書かれていたため、自分の子供・龍之介に家督を継がせるため、征丸を殺害。その犯行に協力していた巽家使用人で、龍之介の実父である仙田猿彦も後に殺害した。一に真相を暴かれ全てを告白した後、紅茶を飲んだところ龍之介により混入されていた毒が原因で死亡した(龍之介は事件後に晴れて当主になる事になっており、その際に邪魔な紫乃を自殺に見せかけて殺そうと企んでいたが、彼女が自分の実母であるとは知らなかった)。
- 都築 哲雄(つづき てつお)
- アニメ声優: 堀勝之祐
- ドラマ俳優: 山下真司
- 怪人名:「見えざる敵(ドラマでは怪人名なし)」
- 関与事件:金田一少年の殺人
- 殺害人数:(原作)5人(赤帆紺、物部真理を除く)、(ドラマ)4人(大村紺、時任亘、桂横平を除く)
- 橘五柳の誕生パーティーの参加者で、いつきの知人(ドラマでは、先輩)。年齢は52歳。
- 職業はTVディレクター。妻はすでに他界。娘である瑞穂の病状回復の為に臓器密売に手を染めてしまい、それを暴露する内容の原稿を書いた橘に原稿のデータを渡すよう頼むが、拒否されて衝動的に殺害。その後、たまたま現場に現れた一に罪を着せ、原稿の在処を追って無関係である大村紺、時任亘、桂横平(ドラマでは、赤帆紺、物部真理)、野中ともみの4人(ドラマでは3人)を次々と殺していった。一に真相を暴かれた後に自分のやっている事が最低だと改めて気付き、自殺した。死に際の遺言により彼の腎臓は娘・瑞穂に移植された。瑞穂はその後、いつきによって養われることになる。
- なお、ドラマでは名字の読みが「つづく」に変更されていた(表記は変わっていない)。
- 小城 拓也(こじょう たくや)
- アニメ声優: 宮本充
- ドラマ俳優: 沢向要士
- 怪人名:「影の脅迫者」
- 関与事件:幼児二人誘拐事件、タロット山荘殺人事件
- 殺害人数:1人
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数:1人
- 殺害未遂人数:1人(金田一一)
- 玲香のマネージャー。年齢は23歳。
- 東京大学法学部卒のエリートだが、あるトラウマによって、官僚や商社ではなく芸能プロに就職することを余儀なくされる。速水玲香の父、速水雄一郎を教唆し、玲香の身体を狙っていた社長・赤間光彦を殺害させる。その後、速水雄一郎を絞殺。アリバイトリックの為に美雪をとことんまで利用したり、一に罪をなすり付けて殺そうとしたりと、その行動は狡猾で卑劣であった。
- 15年前に妹と共に誘拐され、目の前で父親を絞殺される。その後、妹は連れ去られてしまった。その妹こそが速水玲香である。その後誘拐犯(=速水雄一郎)は改心し、玲香の父として振舞っていた。
- 最後は混乱して外に飛び出した玲香を雪崩から救ったが、その直後、雪崩に巻き込まれて生死不明となった(ドラマでは、自暴自棄となり、崖から飛び降りようとし、落ちかけた小城の手を掴んだ一の決死の救助にも関わらず、自ら手を離し自殺を遂げる)。
- 玲香の兄であるため、実母は女優の三田村圭子とされるが、その辺りの事は語られていない。
- 速水 雄一郎(はやみ ゆういちろう)
- アニメ声優: 大場真人
- ドラマ俳優: 長谷川初範
- 関与事件:幼児二人誘拐事件、タロット山荘殺人事件
- 殺害人数:3人
- 速水玲香の父親で、タロット山荘のオーナー。年齢は50歳。
- 15年前、拓也、梓(後に玲香)の兄妹を誘拐し、身代金の引渡しの際、警官が張り込んでいたのを見つけて父親を殺してしまう。梓と共に逃走したが、その内に情が移り娘として育てる。
- 玲香が引きこもりの際に、その事件を目撃していた伊丹吾郎と出会ってしまい、金と玲香をゆすられて、衝動的に殺害してしまう。その後、彼の遺体は雪の中に埋められていたが、何者かによってタロットカードの一つに見立てられた。その後は「影の脅迫者」から脅迫されて赤間光彦を殺した。はじめのコーヒーに睡眠薬を入れるが、真犯人・小城拓也のためのアリバイトリックの為だと思わず、彼に殺されるという最期を遂げた。
- 多岐川 かほる(たきがわ かほる)
- アニメ声優: 吉田理保子
- ドラマ俳優: 黒田福美
- 怪人名:「Mr.レッドラム」
- 関与事件:三億円事件(ドラマ・アニメでは、四億円事件)、蝋人形城殺人事件
- 殺害人数:3人
- 殺害未遂人数:(ドラマ)1人(坂東九三郎)(かほる自殺後、マリア・フリードリヒの呪いにより死亡)
- 推理小説作家。年齢は45歳。「多岐川かほる」は偽名であるが、原作では本名不明。ドラマでは「保科ゆかり」が本名とされている。
- 大学1年の時、「犯罪研究会」というサークルに属しており、計画立案者で恋人の狭山恭次や当麻恵、リチャード・アンダーソン、坂東九三郎(ドラマでは、山田隆明)と共に3億円事件(ドラマ・アニメでは4億円事件)を起こす。事件後、金の配分を求めた3人(ドラマでは、4人。)と、「完全犯罪の成立」を主張する狭山との間で意見が分裂し、アジトの外で3人(ドラマでは、4人。)に攻撃され、狭山と共に地面に埋められた。彼女は何とか地面から抜け出して救助されたものの、狭山はそのまま死亡。山分けした金を元手に社会的地位を作り上げた3人(ドラマでは、4人。)に復讐を誓い、狭山が立てていた「蝋人形城殺人計画」を流用して蝋人形を用いた心理トリックを用いて3人(ドラマでの第三の犠牲者が、坂東九三郎ではなく、山田隆明になっている。)を殺害。一に真相を暴かれた後、城に火を放ち、銃で自分を撃って自殺した(アニメでは、圧死の形で自殺している。ドラマでは、坂東を殺そうとするも、追いつめられ、金田一のように心の温かい探偵を主人公にした小説が書けなかった事を心残りと言い残し、自殺した。自殺後、坂東は天罰のように十字架に刺さり、絶命)
- 蒲生 さくら(がもう さくら)
- アニメ声優: 皆口裕子
- ドラマ俳優: 遠藤久美子
- 怪人名:「もう一人の怪盗紳士」
- 関与事件:怪盗紳士の殺人
- 殺害人数:(原作)2人(鷲尾除く)、(ドラマ)3人
- 本名は「和泉さくら」。一とはわずか1ヵ月ではあったが、同級生であった。年齢は17歳。
- 父の和泉宣彦(いずみのぶひこ)は「愛する我が娘の肖像」を描いた無名の画家。ところが、その父親が落ち目の画家・蒲生のゴーストライターにされていたことを知り、その裏を探るべく蒲生家の娘として潜入、父の死の原因が蒲生にあったことを知ったさくらは蒲生剛三と付き添い医師の海津里美を殺害し、その罪を怪盗紳士に着せようとした(見せかけるため、木を焼いたり、ドラマ版では人を殺している)。更にドラマ版では第一の殺人として「鷲尾社長の肖像」を盗み画廊社長の鷲尾を殺害し顔をえぐり取るという残酷な行為に手を染めている。後に一に犯人と見破られるが、「金田一少年」の犯人では珍しく、一言の言い訳もしなかった。そして全てを告白し、ナイフによって自らの胸を刺して悲しい最期を遂げた。
- 一の同級生だった頃にいじめを受けていたところを見かねた一に助けられた事があり、どうやら彼に好意を寄せていたようだ。なお、ドラマ版ではさらに真壁に好意を寄せられており、死の間際、一と真壁がさくらをラベンダー畑へ連れて行くシーンがあった。
- 檜山 達之(ひやま たつゆき)(原作・ドラマ共通)
- 森下 麗美(もりした れみ)(原作)鷹島友代(たかしま ともよ)(ドラマ)
- アニメ声優: 檜山修之(檜山)・大谷育江(麗美)
- ドラマ俳優: 金子賢(檜山)・三浦理恵子(友代)
- 怪人名:「亡霊兵士(ドラマでは生き残り兵士)」
- 関与事件:墓場島殺人事件、オペラ座館殺人事件(ドラマ版鷹島友代)
- 殺害人数:6人(米村チーム4人・難波は檜山、萩元は森下が殺害)
- 殺害未遂人数:1人
- 大学2年生、不動高校2年。
- 長野県の黒坂村という小さな農村で育った幼馴染同士。ところが二年前に起きた黒坂村全焼事件によって二人の家族・他の村人など合計32人が焼死し、帰る家も故郷も失ってしまう。その数ヵ月後、東京でサバイバルサークルの岩野渉、難波昌平、萩元哲範、米村、守屋、河野、井坂の七人組の会話から、彼らが自分達の村を焼いた張本人だと知り、復讐を決意する。
- 墓場島にまつわる亡霊兵士を利用して、お互いに他人の振りをしながら、岩野を除く6人を殺害した。最後の1人・岩野も殺害しようとしたが、罠にかかったのは身代わりをされた一だったために殺害を中断。一に真相を見破られた後、檜山達之は森下を庇い、全ては自分がやった事にし、ナイフを腹に刺して自殺(アニメでは服毒自殺)。森下麗美は逮捕された後、全てを自供した(腹の中に達之の子供がいるからであり、腹の中の子供のために罪を償うと言う(原作・ドラマ共通の設定))。
- ドラマでの森下麗美は、真壁誠と付き合っているが、原作の平嶋千絵の代役であるため、鷹島友代に変更された。鷹島友代は、墓場島ですべてを自供した。そして岩野に人質にされて、錯乱した岩野に殺されそうになったところを檜山が庇って命を落とした(余談だがドラマ版だけの描写とはいえ、岩野のこの行動に激怒した一は岩野を殴り飛ばすという非常に珍しい行動を取っている)。その後、逮捕された。また、鷹島友代は、オペラ座館殺人事件にも登場しており、月島冬子の自殺の原因を作ってしまい、有森に命を狙われた事がある。この行動が一の言う「普通の高校生としての生活を送っていた」ことになるのか疑問である。
- ピエロ左近寺(ぴえろさこんじ)
- アニメ声優: 鈴木勝美
- ドラマ俳優: 井上順
- 関与事件:魔術列車殺人事件
- 殺害人数:1人
- カードマジックの道化師。
- 一と明智の両名が確信まで持っていながらついに逮捕する事が出来なかった唯一の人物。高遠が「地獄の傀儡師」最後のターゲットとして狙っていたが、実母である近宮玲子に「フィナーレを飾らせる」ため中止。その後左近寺は近宮の仕掛けた欠陥トリックに嵌って殺された。
- 小野寺 将之(おのでら まさゆき)
- アニメ声優: 緑川光
- ドラマ俳優: 本宮泰風
- 怪人名:「不死蝶」
- 関与事件:黒死蝶殺人事件
- 殺害人数:3人
- 殺害未遂人数:1人
- 金沢の蝶研究家・斑目紫紋長女の舘羽の婚約者(ドラマでは、斑目紫紋の助手)。年齢は24歳。旧姓は「須賀」、前の名は「徹」。目の色は左だけ緑色(ロシアと日本のハーフである母親からの遺伝)。
- 彼が生まれる前の25年前、彼の父親である蝶研究家の須賀実が、200年前に絶滅していたとする「夜光蝶」のサナギを見つけたが、斑目紫紋にそれを奪われてしまい、それを苦にして自殺した。彼の母親の緑は彼を生んで須賀の実家に預けた後、復讐心から紫紋へ嫁ぎ、冷凍保存していた須賀の精子を使い、人工授精で3人の娘(ドラマでは2人の娘と1人の息子)を生んだ。そして緑は紫紋の死去する時に「3人の娘はあんたの子供ではなく、あんたが自殺に追い込んだ須賀実の子供だ」と告げて復讐をするつもりだったが、その復讐計画や人工授精の事など知る由もない小野寺は、斑目一族を根絶させようと家に入って信用を勝ち取り、紫紋と舘羽、るり(実は妹)を殺害した。揚羽をシドニージョウゴグモで殺害させようとしたが、失敗した。一に真相を暴かれ、緑が事実を告白した後、刃物で腹を刺し、自殺を図った。その後、緑が家に火を放ち、緑の腕の中で炎に包まれ、共に死亡した(ドラマでは、母・緑もろとも、一と揚羽に助けられる)。その後、斑目紫紋に夜光蝶の発見を密告した山野勝己が罪滅ぼしのために、夜行蝶の発見者を須賀実にするように努力した。
- 名前が「須賀徹」→「小野寺将之」となったのは、12年前に自分を育ててくれた父方の祖母が亡くなって小野寺家の養子になった事と、2年前に「それまでの自分と訣別するため」改名した事による。なお、彼は連載当時年齢を「26歳」と誤植されており、後に年齢を訂正する事になる重大なミスが発生した。
- 鳥丸 奈緒子(とりまる なおこ)
- アニメ俳優: 荘真由美
- ドラマ俳優: 高橋理奈
- 怪人名: 「葬送銀貨」
- 関与事件: 仏蘭西銀貨殺人事件
- 殺害人数: 3人(アキオ含む)
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数: 2人
- 殺害未遂人数: 1人(君沢ユリエ=本人と誤信して生命維持装置を切ったので殺人の実行行為に着手している)
- ファッションブランド「キミサワ」レディースのチーフデザイナー。年齢は28歳。
- 小学4年生の時に母親に捨てられ、親戚をたらい回しにされた挙句、不良となる。しかしその状況を脱し、ファッションブランド「キミサワ」のトップモデルになるが、不良時代の悪友・アキオに脅迫を受けて襲われたため、彼を殺害してしまう。それを「キミサワ」の社長・君沢ユリエに見られるが、君沢は死体を始末する手助けをしてくれ、励ましてくれた。彼女は君沢に絶大の信頼を寄せ、君沢もそれに応えて彼女をチーフデザイナーに抜擢する。しかし君沢と副社長・犬飼要介の密談を聞いてショックを受けてすっかりやさぐれてしまい、「キミサワ」を自分のものとするために殺人を計画する。その中で一の小学校時代の同級生で「キミサワ」のモデル・高森ますみが自分とほぼ同様の人生・考え方を持った「精神的双子」とも呼べる存在(ますみの様に幼馴染もいる。)であるのに気付いて計画に利用する事にし、彼女に元悪友のヒロシを差し向けて自分と同様に殺害させ(但し、実際に止めを刺したのは奈緒子)、その死体を捨てる所を撮影した写真を元に脅迫し、2人を殺害させた。その後、自分でも1人を殺害し、その罪も彼女に押し付けるなど、高遠に次ぐ狡猾な手段を用いたが、一に真相を暴かれた。その後、君沢は先述のアキオの死体を捨てる現場を目撃していた犬飼から脅迫を受けていたため言う事を聞かざるを得なかった事を告白し、彼女の動機が誤解によるものだと判明した。ドラマ版では中山(原作では霧山)小夜子を殺害した動機が不明のまま終わり原作を読んでいない視聴者には謎が残った。
- 高森 ますみ(たかもり-)
- アニメ俳優: 西村ちなみ
- ドラマ俳優: 吹石一恵
- 関与事件: 仏蘭西銀貨殺人事件
- 殺害人数: 2人(ヒロシ除く)
- 殺害未遂人数:1人
- ファッションブランド「キミサワ」のトップモデルであり金田一と美雪の幼馴染。奈緒子と全く同じ幼少時代を過ごしており、その過去をネタにゆすって来たヒロシを勢いで殺害する(実際のとどめは奈緒子が刺した)。しかし、この事を「葬送銀貨」と名乗る人物にゆすられ、「キミサワ」のディナーショーで自分には全く怨みもない鳥丸奈緒子(実際にはトリックにより六条光彦が殺害された)と犬飼要介を殺害させ、更に葬送銀貨のトリックにより恩師である君沢ユリエも拳銃で撃ってしまい(こちらは無事助かった)、現行犯で逮捕された。その後真相が暴かれた後に実行犯としてまた連行されるも、一の機転で不動小学校の同窓会を兼ねたファッションショーを最後に行うことが出来た(この設定はアニメ版で、原作では居酒屋での同窓会となっている)。
- 村西 弥生(むらにし やよい)
- アニメ声優: 田中真弓
- 怪人名:「凶烏の命(マガドリノミコト=常にカタカナ表記されていた)」
- 関与事件:魔神遺跡殺人事件
- 殺害人数:3人
- 宗像家の家政婦。年齢は38歳。
- 19年前、家政婦として入った宗像家の主人・志郎と密かな恋仲となり、彼との子供を妊娠。それに気付いた志郎の本妻・今日子と階段でもみ合いとなり、今日子を突き飛ばして殺してしまう。子供の将来を考えた志郎はそれを隠すことにし、弥生が今日子との一人二役を演じる事となる。しかし1年前に志郎は土砂崩れに巻き込まれ他界。その後、宗像家に降りかかっている「凶鳥の命の戒め」(宗像家の娘は18歳までに契った男を当主に迎える)のため志郎との間の娘・さつきが東京から帰ってくる事になるが、志郎の助手の大和猛と蘇我豊広が原因で土砂崩れが起こった事と、二人が財宝の発掘権を得ようとさつきの身体を狙っている事を知り、殺害を実行する。動機はさつきを守るためだが、無関係な港屋を間接的に死亡させてしまったことについては(あくまでも偶然と割り切っていた為か)本人の反省した様子などは無かった。一に真相を暴かれた後、目の前に雷が落ちてショックで倒れ、目が覚めると事件の記憶を全て喪失していた。実は余命半年という病気の身体であったためそのまま入院するが、初めてさつきと親子らしい時間を過ごせる事となった。ちなみに、原作では金田一と美雪がさつきと共に看病しに行くシーンがあったが、アニメではその後そのまま余命を迎え死亡となっている(代わりにフミも加えて新たに生まれ変わった魔神村を訪れるシーンが加えられた)。
- 安岡 真奈美(やすおか まなみ)
- アニメ声優: こおろぎさとみ
- ドラマ俳優: 有森也実
- 怪人名:「道化人形(ドラマでは影法師)」
- 関与事件:速水玲香誘拐殺人事件
- 殺害人数:1人
- 鏑木プロダクションスタッフ、安岡保之の妻。年齢は31歳。
- 元は、鏑木プロ所属のアイドル。7年前にレイプ事件の被害に遭い、そのショックから自殺を図ろうとしたところ、安岡保之が、彼女を守るという条件で結婚。しかし、結婚して6年半後、その安岡が、レイプ事件の首謀者である事を知り、復讐を誓う。表向きは、安岡保之と共謀し、社長鏑木葉子と速水玲香の養子縁組をぶち壊す為に誘拐事件を起こすが、実は、高遠の知恵を借り、安岡保之を殺す為の狂言誘拐だった(ドラマでは、高遠の知恵を借りず、自ら立てた計画である)。犯行が暴かれた後、小渕沢英成に変装した高遠に毒殺された(ドラマでは、吊り橋から飛び降り自殺をしようとするが、玲香の説得により、自殺を阻止できた)。
- ドラマでは、安岡との間に娘がいる設定になっている。
[編集] ノベルズシリーズ
[編集] 短編
- 浜岡 健一(はまおか けんいち)
- アニメ声優: 松本保典
- 怪人名: 「共犯者X」
- 関与事件:共犯者X(アニメ時のタイトルは「剣持警部の秘密 FILE.2」)
- 教唆により他人に殺害させた人数:1人
- (アニメ版の設定)都内パソコン塾の講師で剣持の友人。
- 友人の瀬川奈々子に勤務会社への不正アクセスによる横領を手伝わされその横領ぶりも徐々にエスカレートしてゆき止められなくなり悩んでいたが、塾の生徒である三島由里絵が恋敵の中島留美に殺意を抱いているのを知り、塾の机を会話手段に用い交換殺人を呼びかけた。相手の三島は瀬川の殺害を果たしてしまうも浜岡自身は中島を監禁しただけで手を下さないという非道な手段を使った。
- ちなみに、原作ではこれがロリコンの名門私立高校のコンピュータ実習の担任となっており動機も「彼の売春の過去を知る瀬川に脅され殺害しようと思った」になっている。また、名前も「教師」だけになっており剣持と友人という設定も無い。
- 出門 章一(でもん しょういち)
- アニメ声優: 杉田鏡介(小杉十郎太の別名)
- 怪人名: 「殺人鬼デモン」
- 関与事件: 迷い込んできた悪魔(デモン)
- 殺害人数: 10人(本人の発言による。作中で起きるのは1人のみ)
- 長野県在住の劇団員。
- 連続殺人事件の犯人として逮捕されていたが逃走、近場のスキー場の主人・恩田を殺害し自らが恩田に成りすますもそのスキー場に訪れた一によって真相を見破られる。因みに、アニメ版ではこの事件は全て明智によるミステリークイズの問題になっている。
- 富山 桜(とみやま さくら)
- アニメ声優: 川崎恵理子
- 関与事件: 金田一少年の悪夢(アニメでは「真夏の悪夢殺人事件」)
- 殺害人数: 1人
- テニスクラブの部員。
- 前々から友人3人に言い寄り軽侮していた教師・須藤を合宿先のコテージで殺害するも、地震によるコテージ崩壊に巻き込まれ死亡。その1年後にコテージと合宿で一緒だった友人3人ごと亡霊となって「降霊術」を用いて犯人を暴こうとしていたが、そこに訪れた一によって犯行を見破られる。
[編集] 長編
- 香取 洋子(かとり ようこ)
- アニメ声優: 日高のり子
- ドラマ俳優: 雛形あきこ
- 怪人名:「幽霊船長(ゴーストキャプテン)」
- 関与事件:幽霊客船殺人事件
- 殺害人数:3人
- 東太平洋汽船の客船「コバルトマリン号」の雑用係兼売店係兼ウエイトレス。年齢は19歳。
- アガサ
- アニメ声優: 平松晶子
- 怪人名:「トロイの木馬」
- 関与事件:電脳山荘殺人事件
- 殺害人数:5人
- 本名は「琢磨ゆり(たくま ゆり)」。大学生。年齢は21歳。
- 荒んでいた自分を支え大学まで行かせてくれた高校時代の元担任・榊原秋男と恋愛関係になるが、彼は自殺志願の女子高校生を止めるために行った喫茶店近くの電話ボックスで事故により死んでしまった。
- 彼の後を継いでその女子高校生を調べるが、疑惑が上がる。問い詰めてみるとパソコン通信のネットワーク「電脳山荘」のワトソン、僧正、スペンサー、ぱとりしあ、シド、乱歩、そして彼女・アガサが、かつて体罰を行った教え子が後に死んだ事件で騒ぎ立てられた事のあった彼を、面白半分に完全犯罪の実験台にして殺した事実を知った。アガサを殺害し復讐を決意する。アガサに成りすまして、4人を殺したが会話の矛盾から犯行が暴かれる。その後は毒ガスでシドとワトソン諸共自殺を図ろうとしたが後から一達に追いついて偶然ロッジハウスの外で様子を見守っていた剣持の機転で阻止・逮捕され、生き残ったシドとワトソンも7ヶ月前の完全犯罪を自首することを決意した。
- 椎名 真木男(しいな まきお)
- アニメ声優: 柏倉つとむ
- 怪人名:「午前零時の悪霊」
- 関与事件:鬼火島殺人事件
- 殺害人数:2人
- 高校3年生。FHS(不動ヒポクラテスセミナー)受講生。
- 楊 麗俐(ヤン レイリー)
- アニメ声優: 湯屋敦子
- ドラマ俳優: 水川あさみ(幼少期:内田莉紗)
- 怪人名:「魚人」
- 関与事件:上海魚人伝説殺人事件
- 殺害人数:2人
- 楊雑技団の団員。年齢は17歳。本名は小林 千恵(こばやし ちえ)。
- 雑技団長であり父親・楊王(映画ではヤン・ターレン)が何者かに殺され、その容疑をかけられている兄・楊小龍の容疑を晴らしてもらうことを、文通相手である美雪に依頼する。実は楊は日本人であり、7年前に雑技団メンバーの唐人美(映画ではマルチナ)と、プロデューサーである藤堂壮介が日本で起こした強盗殺人の被害者の娘であり、盗んだトラックにまぎれて上海にわたり、楊王(ターレン)の養子となったのである(小龍は養兄)。実は養父である楊王(ターレン)は自殺。血まみれになったその部屋に書かれていた「春」という文字から、雑技団に伝わる悲劇のスター、王美魚(映画ではヨウ・スーラン)が残した五言律詩になぞらえて二人を殺害することを計画。一と美雪を呼んだのは、殺人を決行するに当たって容疑の目が向くであろう小龍を守ってもらうためだった。麗俐は「デリンジャー」と呼ばれる、銃の先端を短くして殺傷能力を高めた暗殺用の拳銃を用意した。準備を整えた麗俐はまず夏の詩になぞらえて、演技中の唐人美(マルチナ)を射殺して水槽に放り込む。逮捕された小龍が一と脱走している間に、今度は秋の詩になぞらえて藤堂を射殺した。その直後に小龍が戻ってきてしまい、再逮捕されて日本へ強制送還されることとなる。一もまた美雪、剣持警部と共に日本へ帰ることとなるが、空港で飛行機に乗る直前に全ての謎を解き、麗俐が真犯人であることを突きつける。全てを自白した後、麗俐は呪いの五言律詩の冬の詩は自分に当てはめようとしていたことを告白。一や小龍たちに見送られながら警察へと連行された。
- 朝木 春子(あさき はるこ)
- アニメ声優: 野沢由香里
- 関与事件:雷祭殺人事件
- 殺害未遂人数:1人
- 一と美雪の元同級生・朝木秋絵の叔母。
- 三井 文也(みつい ふみや)(原作)
- (アニメ映画では周防 武(すおう たけし)、アニメでは遠藤由明(えんどう よしあき)と改名されている。)
- アニメ声優: 青羽剛(周防)、関俊彦(遠藤)
- 怪人名:「キング・シーサー」
- 関与事件:殺戮のディープブルー
- 殺害人数:(原作)4人(藍沢秀一郎の先妻及び本物の三井文也含む)、(アニメ)2人、(アニメ映画)3人
- 殺人教唆により、他人に殺害させた人数:(原作)2人(同士討ちをさせたテロリスト・グリーン含む)(アニメ)1人
- 藍沢国際海洋開発の社員。医大卒。
- 常葉 瑠璃子(ときわ るりこ)
- 関与事件:邪宗門殺人事件
- 殺害人数:2人
- 天才バイオリニストで一の旧友。17歳。
- 幼少期のキャンプ中に毒キノコの食中毒により両親と弟2人を亡くし、軽井沢の「邪宗館」に住む絵馬龍之介に引き取られ“仲間”と称す天才児3人と共に同居生活を始める。小学5年生の頃に夏休みに軽井沢に遊びに来ていた一と出会う。そして6年の時が経ち再び軽井沢に訪れた一と再会したが、その時にふとしたことで毒キノコ事件の粗悪の根源が「絵馬龍之介が誤って紹介した毒キノコを食べて死んでしまい、そんな自分を騙して引き取った」と認識してしまい龍之介の殺害を計画、そしてその事を“仲間”である荒木比呂に話したところ「あれはもう6年前のことだ、忘れたほうがいい」と言われてしまいカッとなって勢いで比呂をハンマーで撲殺してしまう。そして龍之介の殺害も無事終了するが、一に犯行を全て見抜かれてしまう。それと同時に、龍之介は騙したのではなくせめてもの罪滅ぼしで引き取ったということと、比呂が言ったのはキノコのことではなく過去に龍之介が犯した出島丈治殺害事件のことであり全て自分の勘違いであったということも告げられ、精神錯乱に陥り自殺を図るが一の説得によって自首する。
- 絵馬 龍之介(えま りゅうのすけ)
- 関与事件:出島丈治餓死事件
- 殺害人数:1人(常葉瑠璃子の両親と弟を除く)
- 軽井沢のペンション「邪宗館」のオーナー。
- 有名大学の菌類研究の元教授で病的な潔癖症。普段は人を招くのが好きな明るい性格である。しかし、6年前に雑誌の「権威が教える!食べても安全な浅間山麓のキノコ」という特集で誤って毒キノコを紹介してしまい常葉瑠璃子の両親と弟を死に追いやる原因を作ってしまい、その事で雑誌編集記者の出島丈治に脅迫された結果彼を廃屋に監禁し、遭難事故に見せかけ餓死させる。因みに、この事の真相は幼少期の荒木比呂に見られており6年後に瑠璃子に殺害されるキッカケを作ってしまうことになった。その事件後はせめてもの罪滅ぼしとして瑠璃子を邪宗館へ引き取るが、6年後に真相を知って偏った認識を持ってしまった瑠璃子に毒殺されるという最期を遂げた。
[編集] Short Fileシリーズ(逮捕されなかった者は除く)
- 桐沢 紅子(きりさわ べにこ)
- アニメ声優:笠原弘子
- 関与事件:1/2の殺意(アニメ時のタイトルは「剣持警部の秘密 FILE.1」)
- 殺害人数:1人
- 生け花「無月流」の家元・桐沢香四郎の養女。双子の姉。年齢は20歳。香四郎を『父親』としては見ておらず、彼の財産を狙って殺害。しかし、後に香四郎が実父である事が分かり狂乱する。
- 秋吉 梢(あきよし こずえ)
- 関与事件:聖なる夜の殺人
- 怪人名:「聖なる復讐者(セイント・リベンジャー)」
- 殺害人数:1人
- 外科医・京極優介の恋人でOL。年齢は21歳。
- *アニメにもこの事件と思われる「聖バレンタインの殺人」があるが、京極優介の性格や殺害動機、更には他登場人物も犯人でさえ全く違う名前設定になっているので別物の事件と扱うことも多い。
- 二宮 水穂(にのみや みずほ)
- アニメ声優:かないみか
- 関与事件:聖バレンタインの殺人
- 殺害人数:2人
- 秋元 和那(あきもと かずな)
- アニメ声優:松井菜桜子
- 関与事件:鏡迷宮の殺人
- 殺害人数:1人
- 優蘭女子大学4年生、アナウンサーの卵。
- 大学面接日(原作ではアナウンサーの就職内定日)に会社社長の父親が自殺(原作ではストレスによる心不全で病死)してしまった過去があるが、それは現同級生の小峰円が銀行支店長の父親に頼んで「彼女(秋元)が大学を(原作ではテレビ局の最終面接を)受験したら融資を打ち切る」と脅しにかけたところ秋元の父親が勇敢に断り経営難で倒産してしまったことによることを大学生活中に知る。そして、その復讐のためにテーマパークの鏡迷宮を巧みに利用したアリバイトリックを用いて小峰を殺害した。しかし、この事により彼女は父親が命を懸けてまで守った娘の将来を自分の手で潰してしまうことにもなってしまった。
- 相馬 敦士(そうま あつし)
- アニメ声優:千葉繁
- 関与事件:金田一フミ誘拐事件
- 誘拐人数:1人
- その他の罪:銀行強盗
- 中小企業の社長。会社の経営難を救うために銀行強盗を働くが、銀行を飛び出したところでフミと鉢合わせしてしまい、やむ終えず誘拐する。最後は妻の説得により自主。
- 猪熊 英夫(いのくま ひでお)
- アニメ声優:中尾隆聖
- 関与事件:金田一フミの冒険(アニメ時のタイトルは「鵜飼村殺人事件」)
- 殺害人数:1人
- 不動小学校の教師。フミの担任でもあった(アニメでは絵画塾の講師となっている)。
- 1年前に息子の英之が川で溺れてしまい、そこで偶然釣りをしていた香取マキオに助けを求めるも面倒に思った香取に逃げられ(実は香取の釣り糸が英之の足に絡まったのが事故の原因であり、それに気付いた香取は怖くなって逃げた)そのまま死亡してしまう。その後は今更彼を恨んでも見つかるわけでも無しと割り切って普通の生活を続けていたが、学校の遠足で故郷である鳥首村(アニメでは鵜飼村)の途中に他の仲間と共に全く反省していない香取を目撃してしまい殺意が芽生え始める。そしてその夜に香取を鵜飼祭に見立てて殺害しその仲間の1人に罪を着せようとするも、フミに真相を見破られてしまい犯行を自供、逮捕される。因みに原作では「猪熊」だけであったがアニメでは新たに名前が付け加えれている。
- 美隅 陽平(みすみ ようへい)
- アニメ声優:山口勝平
- 関与事件:フィルムの中のアリバイ
- その他の罪:ひき逃げ
- カメラマン。年齢は23歳。死んだ恋人の墓前に供える『桜の写真』を取りに行く途中で美雪を撥ねてしまった。その後、借りていた車から警察に事情聴取されるが、即席で作ったトリック写真により一度は容疑を逃れる。が、一の目はごまかせずに結局逮捕された。
- 男
- アニメ声優:牛山茂
- 関与事件:殺人レストラン
- 殺害人数:1人(アニメでは殺害未遂)
- 大学の助教授。本名不明。学長の娘との結婚が決まり、邪魔になった前の恋人(レストランの店主)を撲殺。ところが、いざ逃げようとしたところで事もあろうに一と剣持警部が入店してしまい、已む無く自らマスターに扮する事に・・・。
- 犯行はロアルド・ダールの『おとなしい凶器』の変形
- 荻野 千花(おぎの ちか)
- アニメ声優:白鳥由里
- 関与事件:血染めプールの殺人(アニメ時のタイトルは「逆転不可能!七瀬美雪の殺人容疑」)
- 殺害人数:1人
- 医大生。年齢は24歳。
- 鳴沢 研太(なるさわ けんた)
- アニメ声優:鳥海勝美
- 関与事件:亡霊学校殺人事件
- 怪人名: 「トイレの花子さん」
- 殺害人数:1人
- 夏合宿ではじめ達が知り合った山科大付属高校美術部の2年生。
- 妹・洋子を焼身自殺で失い、彼女を死に追いやった元交際相手の3年生・伊能耕平への復讐を決意。毎年恒例の廃校での肝試しを利用したトリックで伊能殺害を果たす。
- 余談ではあるがこの事件は短編シリーズとしては尺が長く、トリックやミステリーも他の長編に劣らぬスケールであった。
- 岩見 範之(いわみ のりゆき)
- 関与事件:妖刀毒蜂殺人事件
- 殺害人数:1人
- 骨董商。年齢は35歳。
- 森 京香(もり きょうか)(アニメのみ)
- アニメ声優:三石琴乃
- 関与事件:怪盗紳士からの挑戦状
- 殺害未遂人数:1人
- 美術品鑑定家・藤田時継の第一秘書。年齢は27歳。
- 柏木(かしわぎ)
- 関与事件:女医の奇妙な企み
- 殺害人数:1人
- 中合病院に勤務する女医。女たらしだった夫を殺害後、その死亡証明を手に入れるために以前勤務していた病院を訪れるが、そこに怪我の治療できていた一と鉢合わせしてしまい逮捕された。
[編集] CDブックシリーズ
- 紅 亜理沙(くれ ありさ)
- アニメ声優:島本須美
- ドラマ俳優:国生さゆり
- CDB声優:川村万梨阿
- 関与事件: 悪魔組曲殺人事件
- 殺害人数:2人
- 御堂周一郎の弟子でバイオリニスト。
- 弟子ながら御堂に身を売り遺作「悪魔組曲」を手に入れようとしていたが、その遺作探索時に衝動的に御堂の弟子であるマイケル(ドラマでは田村英明)を殺害。その現場を偶然見てしまい自身を脅迫した風倉百合恵も「悪魔組曲」に見立てて殺害した。実は御堂の死去前に別れており「御堂は私を愛していなかった」と認識し一に犯行を暴かれた時に自殺を試みたが、実は御堂は耳が全く聴こえない身になっており本当に自身を愛していたということを一から説得され自殺を止め、警察に自首した。
- アニメ版では単なる弟子で実は御堂周一郎の実の娘という事になっており、その事を知らずに御堂を憎んでいたが一に説得される。
- ドラマ版では苗字の読みは「くれない」となっているが、アニメ版ではマイケルのダイイングメッセージの意も含み「くれ」になった。
[編集] アニメオリジナルシリーズ
- 辻口 美奈子(つじぐち みなこ)
- 江波 勝彦(えなみ かつひこ)
- アニメ声優:折笠富美子(辻口)、塩屋浩三(江波)
- 関与事件:嘆きの鬼伝説殺人事件
- 怪人名:「嘆きの鬼」
- 殺害人数:2人
- 金沢吉野高校の生徒(辻口)、面打ち師・辻口鈴置の内弟子(江波)
[編集] Akechi Fileシリーズ
[編集] 明智少年の華麗なる事件簿
- 和島 尊(わじま たかし)
- アニメ声優:家中宏
- 関与事件:明智少年 最初の事件(アニメでは「明智少年の華麗なる挑戦」)
- 殺害人数:1人
- 私立秀央高校3年生徒(事件当時)。明智の同級生で、「ワトソン」を自称する(「ホームズ」明智をサポートする役回りとして)。
- 秀央高校でも最上級の特Aクラス所属だったが前回のクラス編入試験でカンニングをしており、それを同学年の内田に目撃され脅迫される。その脅迫の末に自分が想いを寄せていた同級生の薬師寺かおるの体を強請られた為、カッとなった衝動で内田を図書室の本で撲殺した。その後は本棚を利用したトリックを用い明智に罪を着せようとするも見破られ警察に自首した。因みに、彼が明智に罪を着せようとしたのは「自分が罪から逃れるため」では無く、元から明智に解かれる事を承知の上で行った事であり「最後にホームズの活躍の第一歩を見守ろう」というワトソンなりの期待であった(明智はその謎が10年間解けずにいたが、話を聞いた一に即答された)。現在は予備校・南真塾の講師として影ながら明智を見守っている。アニメ版では、釈放後海外へ行き医者をしていたが、そこで洪水が起き飲み込まれそうになった子供を庇い死亡したとなっている(ラストで同級生であった赤沢と薬師寺が明智に遺品を贈っている)。
- 石山 征爾(いしやま せいじ)
- アニメ声優:辻谷耕史
- 関与事件:殺意の四重奏(アニメでは「明智少年の華麗なる協奏曲」)
- 怪人名:「魔弾の射手」
- 殺害人数:1人
- 東京音楽芸大学生、指揮者。
- 宇佐美 乙也(うさみ おとや)
- アニメ声優:坂口候一
- 関与事件:幽霊剣士殺人事件(アニメでは「明智少年の華麗なる剣技」)
- 怪人名:「幽霊剣士」
- 殺害人数:1人
- 大学生、フェンシング選手。年齢は20歳。
[編集] 明智警視の優雅なる事件簿
- ケネス・ゴールドマン
- アニメ声優: 家弓家正
- 関与事件:死者のチェックメイト(アニメでは、明智警視の華麗なる推理 inv Lae Vegas)
- 殺害人数:1人
- チェスプレイヤー、「THE GOLDMAN HOTEL」経営者。名チェスプレーヤーとして知られた人物だが、実はコンピューターを利用したカンニングをしており、それに気付いた対戦相手を殺害した。明智警視を『東洋の山猿』呼ばわりしていたが、その"山猿"に犯行トリックはおろかカンニングに使っていたコンピューターまで破られてしまい、憑き物が落ちたようになって逮捕された。
- ボブ・デイヴィス
- 関与事件:幽霊ホテル殺人事件
- 怪人名:「ゴースト」
- 殺害人数:1人
- ロサンゼルス市警刑事、元重量挙げチャンピオン。息子を火災でなくしており、その死の原因を作ったチンピラを殺害した。
- 八木 清(やぎ きよし)
- アニメ声優: 石丸博也
- 関与事件:証言パズル(アニメでは「明智警視の華麗なる推理」)
- 殺害人数:1人
- 不動山電鉄車掌。年齢は28歳。父親を借金地獄に追い込んだ挙句、自殺に追いやった悪徳金融屋を衝動的に殺害。たまたま近くにいた一に容疑が向くように工作するが明智警視に見破られて逮捕。
- 三矢 鉄男(みつや てつお)
- アニメ声優: 山本亘
- 関与事件:殺人ポーカー(アニメでは「明智警視の華麗なる推理 その2」)
- 殺害人数:1人
- 宝石商。年齢は40歳。過去に強盗を起こしており、その時たまたま鉢合わせした男とよりにもよって明智警視の前で再会してしまい罪がばれる前に殺害した。
[編集] Caseシリーズ
- 千家 貴司(せんけ たかし)(原作・アニメ)
- 千堂 恭子(せんどう きょうこ)(ドラマ)
- アニメ声優: 菊池正美(千家)
- ドラマ俳優:山田優(千堂)
- 怪人名:「ケルベロス」
- 関与事件:首吊り学園殺人事件(原作のみ)、魔犬の森の殺人
- 殺害人数:3人
- 一の小学校からの友人。額の真ん中にホクロがある。
- 不動高校2年5組。年齢は17歳。「首吊り学園殺人事件」にて初登場。その後もたまに短編「誰が女神を殺したか?」やおまけ漫画「KMR」にも登場したサブレギュラーキャラだったが、アニメでは「首吊り学園殺人事件」が放送されなかったことや彼が犯人になることが早く想定出来ていたからか、「魔犬の森の殺人」にしか登場していない。
- 恋人に同い年の水沢利緒がいたが、不治の病で半年しか生きられない事をいい事に、医学部の学生に“実験動物(モルモット)”として、非人道な実験をされて殺された。その敵討ちから、利緒が引き取って調教していた犬達を使って事件に携わった4人の学生の内3人を殺害。おそらく一にとって最も犯人である事を認めたくなかった人物。最後に生き残った1人を殺害しようとしたが、何故か犬達が言う事を聞かなくなり、最終的には一の説得と利緒の幻の言葉を受け、自首。一との別れ際、「ありがとう」と彼に礼を言い、一もまた会う事を約束している。現在は少年院に服役中。
- 彼が犯人と判明した際、読者からは数多くのクレームがきたことがガイドブックで明らかにされている。
- なお、ドラマでは名前と性別が変更されている(千堂も美雪の友人役でレギュラーキャラである。因みに、恭子は同事件後に付けられた名前でレギュラー時は千堂百恵であった)。
- 遊佐 チエミ(ゆさ ちえみ)
- アニメ声優: 矢島晶子
- 怪人名: 「スコーピオン」
- 関与事件: 銀幕の殺人鬼
- 殺害人数: 4人
- 不動芸術高校1年生で映画研究部の雑用兼役者担当。年齢は16歳。
- スタントマン部員だった実兄・本多影行が行方不明になったことに疑問を持ち、高校進学と共に入部。その後、映画研究部員4人が行方不明に見せかけて、兄が事故死していることを知る。それを「無理やりスタントをやらされて殺された」と思い、殺害計画を立てる。
- 映画研究部のお蔵入りとなった映画「サソリ座の惨劇」に見立てて、泉谷・真田・門脇を殺害し、倉沢に全ての罪を着せ毒殺。その後、一に真相を見破られ逮捕される。服役中、刑務所内での金田一との面会で、兄はスタントマンではなく、主役であったことを知った。
- 和田 守男(わだ もりお)
- アニメ声優: 井上倫宏
- 怪人名: 「白髪鬼」
- 関与事件: 天草財宝伝説殺人事件
- 殺害人数: 4人
- 「妄草社」の雑誌「週刊ケンタイ」の編集者。年齢は35歳。いつきとは旧知の仲。
- あと1年か半年の命の娘・朋美の手術代に頭を悩ます。ある日、亡き妻・明絵の両親から蔵元コンツェルンの会長・蔵元醍醐の実子である事を聞かせて、他の兄弟がかつて立山の佐々成政財宝ツアーでであった中田絹代、最上葉月、赤峰藤子、赤門秀明の4人だと知って、朋美に遺産を相続させるために天草を舞台とした殺害計画を立てる。
- その3人を殺害しその罪を葉月に負わせて殺害して、後は蔵元醍醐が死亡するのみだが、一にすべてを見破れてさらに蔵元コンツェルンが倒産したため、殺した4人は無関係になって、逮捕された。
- 島津 匠(しまづ たくみ)
- アニメ声優: 千葉一伸
- 関与事件: 雪影村殺人事件
- 殺害人数: 2人
- 雪影高校2年生、金田一の旧友の一人。
- 幼馴染で恋人だった波多野春菜は仲間の社冬美と蓮沼綾花の流した「2人は兄妹である」というデマを信じ、自殺。その後2人を殺害する計画を進行し、殺害。一に真相を暴かれ自殺を図ろうとしたが、一の説得により自首した。
- 桐江 想子(きりえ そうこ)
- アニメ声優:吉田小南美
- ドラマ俳優:橘実里
- 怪人名:「コンダクター」
- 関与事件:露西亜人形殺人事件
- 殺害人数:3人
- 山之内家のメイド。年齢は18歳。
- 元は貿易商・桐江純一郎の一人娘。しかし、父の死後は社員の裏切りにより会社は倒産。他に家族がなく、天涯孤独の身となった彼女は施設に送られ、本人曰く「話したくもないような人生」を送った。その後、推理小説作家である山之内恒聖に遭遇し、メイドとして雇われる。
- しかし、山之内の作品は亡き父がつくったトリックや設定と瓜二つであり、彼女は山之内が父のアイデアを盗んだと確信する。その後、長年の極貧な生活も災いし、「山之内の物は全て私の物になるはずだった」という偏った考えを抱くようになる。
- 山之内の死後、遺産相続を巡ってのゲームの中、遺産を相続すべく3人の相続者を殺害。金田一によって、多数の状況証拠を提示されるも、「山之内の幽霊の仕業だ」と言い食い下がった。犯人と認めた後には自殺を図るも、高遠によって阻止される(高遠が人を助けたのは今のところこの場面のみであり、金田一曰く「自分の境遇と重なったからではないか?」)。
- 後に発覚したことだが、山之内は亡くなる前に「露西亜館 新たなる殺人」という題名の未発表作を書いている。その内容は今回の事件とほとんど同様であった。つまり、今回の事件の本当の犯人「コンダクター」は山之内恒聖本人であり、桐江想子は山之内にマインドコントロールされた操り人形に過ぎなかったと言える。しかしその残虐な犯行はファンの間では「金田一少年史上最悪の女性犯人」として名高い。
- 小椋 乃絵留(おぐら のえる)
- 小椋 顕人(おぐら けんと)
- アニメ声優: 多田葵(乃絵留)、岩永哲哉(顕人)
- 怪人名:「MONSTER」
- 関与事件:怪奇サーカスの殺人
- 殺害人数:2人
- 「ゴブリンサーカス」団員。(乃絵留)ティンカーベル役、年齢は14歳。(顕人)ピーター・パン役、年齢は12歳。
- 狩谷 純(かりや じゅん)
- 怪人名:「巌窟王」
- 関与事件:金田一少年の決死行
- 殺害人数:3人
- 殺害未遂人数:1人
- 「キングドラゴンホテル」で働くボーイ。
- 12年前、大学教授である父親・周一と共に香港で旧日本軍の隠し財宝を発見。しかし、財宝に目がくらんだ父親の教え子によって父共々塹壕に幽閉された。その後、旧日本軍の備蓄食糧や道具を使い、暗闇の中で「地獄の12年間」を過ごす(その間に父親は死亡)。その恐ろしさから、当時10歳の身体は12年経っても成長することがなく、10歳の体のままで12年の時を過ごす。
- 22歳の時、高遠の助け(潜伏していた教会に懺悔しに来た純の父親の教え子の内の1人(その場で毒殺)からこの事を聞いた)で脱出。自分を閉じ込めた3人に復讐すべく、ボーイとして「周 龍道(チャン・ロンタオ)」、ホテルオーナーとして「王 劉仁(ワン・リュウレン)」という偽名を使い、殺人計画を立てる。
- 金田一一行が香港に滞在している際、高遠の指示に従い、金田一に罪を着せる形で父親の教え子3人を殺害。さらには明智も殺害しようとしたが失敗。尚、本人は「金田一に罪を着せる」ということに不服であった。また、本人は内臓逆位症であり、このことが明智を危機から救うことになる。
- 金田一に犯行を暴かれ、証拠を提示された後は抵抗もせず、素直に罪を認め、金田一とは「友人」の契りを交わす。「糸が切れた」として高遠に毒矢を刺されるが、奇跡的に命を取り留め、現在は刑務所に服役中。その際、声変わりし、身長は少しずつであるが、伸び始めている。
[編集] 新シリーズ
- 湊 青子(みなと あおこ)
- ドラマ俳優:星野真里
- 怪人名:「吸血鬼」
- 関与事件:吸血鬼伝説殺人事件
- 殺害人数:(原作)2人(ドラマ)3人
- 殺害未遂人数:1人
- ペンション「ルーウィン」のスタッフ。年齢は22歳。
- 5年前、姉・由利亜は多額の医療費と引き替えにボンベイタイプの血液を抜かれて殺されてしまう。姉を殺した医師・二神育夫と、元看護師の海谷朝香を吸血鬼伝説を利用し殺害(ドラマ版では正体を見られて自身を脅迫した安池薫も口封じに殺害した)。一に犯行が暴かれた後、最後の一人・緋色景介を殺害しようとするが、緋色の自殺未遂により、彼が由利亜の恋人であり自分同様に苦しんでいたことを知る。当時余命半年の心臓病に侵されていた由利亜は自らの意思で怪我をした少女に輸血をして死亡してしまい、二神と海谷の二人がその件をもみ消したのであった(一見、役目を終える前に犯行を暴かれたに見えるが、緋色の発言により、役目を終えた後に犯行を暴かれたと言える。)。緋色は生死の境を彷徨ったが、青子自らの輸血により一命を取り留める。
- 湖月 レオナ(こづき れおな)
- 怪人名:「ファントム」
- 関与事件:オペラ座館・第三の殺人
- 殺害人数:3人
- 影島十三率いる劇団「遊民蜂起」の劇団員。火が苦手である。年齢は20歳。
- 軽井沢の合宿所で起きた火事からレオナを救った霧生鋭治と恋仲になる。しかし、霧生鋭治は、絵門いずみ・三鬼谷巧・城龍也の3人によって樹海に放置されて死亡し、「ファントムの花嫁」として復讐を誓う。ただし作中に登場する怪人名はあくまでも「ファントム」である。オペラ座の怪人に見立て、3人を殺害した(と言っても見立てられたのはシャンデリアをカルロッタに落とすだけだった。三鬼谷は毒の注射で殺され手首を切り取られ、城は刺殺された)。一に犯行が暴かれた後、苦手である火を使って自殺を図るが、霧生の幻に別れを告げられ、一によって助けられる。その後、霧生鋭治が、新オーナー・響静歌と元オーナー黒沢和馬の息子だと知った。
- 氏家 貴之(うじいえ たかゆき)
- 濱 秋子(はま あきこ)
- 怪人名:「スパロウ」
- 関与事件:獄門塾殺人事件
- 殺害人数:6人
- (氏家)獄門塾主任講師(48歳)、(濱)塾生(文系グループ)(17歳)。
- いじめを苦に自殺しようとした秋子は氏家貴之の隠し子・藍野修治によって助け出される。その後、自分をいじめていた茂呂井連・近衛元彦・絵波ゆりか・海堂瞳・鯨木大介・霧沢透の6人組(厳密には直接いじめた人間と、立場は弱くないがいじめを止めようとはしない人間と、立場が弱いため強いものに従った人間に分類される。)に騙された秋子は藍野の持病の薬をビタミン剤のアンプルと取り替え、死なせてしまう。恩人と肉親を失った2人の深い心の闇は高遠につけこまれることとなり、6人の殺害を決意。まず手始めに模擬試験の日に退塾した茂呂井を殺害。さらにその後樹海に佇む2件の合宿所を舞台とした高遠の大掛かりなトリックを駆使し、藍野を死に追いやった残りの塾生達を次々と殺害していった。一と明智に犯行が暴かれると、氏家は赤尾一葉に変装していた高遠によって毒矢で殺害され、秋子も殺されそうになったが瀕死の氏家に守られて無事だった。死ななかったためその後はそのまま逮捕されている。なお、氏家が犯行に及ぶまでの詳しい経緯は劇中では語られなかった。
[編集] 準レギュラー
- 金田一の両親
- アニメ声優: (母)潘恵子
- ドラマ俳優: (母)室井滋
- CDB声優: (母)川村万梨阿
- 父母共に名前は未定。
- 母は専業主婦。かの名探偵、金田一耕助の実の娘である。若い頃は探偵のような仕事をしていたらしく、容易に一を出し抜いたりノセたりしている。美雪とは仲が良く、たまに一緒に買い物に出かけることもある。夫とは短大時代、テニスのサークルで出会った。血液型はB型。
- 父は中小企業(貿易会社)のサラリーマン。婿養子であるため、妻には頭が上がらない。一の太眉は彼からの遺伝である。「そろそろ定年」とのことだから、年齢は50代と思われる。
- 村上 草太(むらかみ そうた)
- アニメ声優: 青羽剛
- 不動高校2年。
- 一のクラスメートで、ミステリー研究会所属。「天草財宝伝説殺人事件」(アニメ版では「瞬間消失の謎」)で初登場。美雪のことが好きらしく、一の最大の恋のライバル(ただし、美雪が一に全幅の信頼を置いていることは理解している)。だが性格は一と似て意地っ張りな所があり、結局似た者同士である。出身は千葉県の海に面した町。身長は170cmで、一より3cm高い(後に一も170cmになっている)。親は弁護士で、本人も後を継いで弁護士を志望している。登場は短編がメインで長編では基本的にチョイ役だが、「獄門塾殺人事件」にて初めて本格的に長編の事件に関わっている。「魔犬の森の殺人」で千家が逮捕されたため彼の代役として準レギュラーに定着したが、千家の前例があるためいつ真犯人もしくは被害者になるかわからない微妙なポジションにいる(ちなみに「獄門塾殺人事件」では容疑者のリストに入っていた)。
- 真壁 誠(まかべ まこと)
- アニメ声優: 山崎たくみ
- ドラマ俳優: 佐野瑞樹
- 不動高校3年(ドラマでは2年)。
- ミステリー研究会所属。学園七不思議殺人事件で初登場。「ブレスレット殺人事件」という作品で推理大賞を取った現役高校生推理作家…という事になっているが、実際にその小説を書いたのはゴーストライターである鷹島友代。真壁は友代を利用しているつもりだが実際は逆で、友代によって彼がコントロールされているようだ(短編などでは、友代がリモコンを持って真壁に電波を送っている描写が見られる)。一からはその髪型から「ワカメ」と陰で呼ばれている。好色で、友代以外にも美雪や同級生の桜樹るい子に言い寄った経験がある。また、推理や女性関係などで敗れ去った事を恨みに持ち、一に対し同じような思いを持つ朝基や京谷雅彦らと仲良くなっている。(グランドフィナーレでは合体技『精神攻撃(マインドアタック)』を完成させる)今では完全なお笑いキャラ。金田一いわく「嫌いな男の代名詞」。
- 漫画版では初登場の話以外はほとんどチョイ役だが、ドラマ版の第1・2期ではレギュラーとして登場し、様々な事件に関わっており(特に「首吊り学園殺人事件」では千家貴司(心理テストの結果からすると、一時千家の代役が、吉村里沙に移っている。)と森宇多子(心理テストの結果からすると、一時的な代役である。)、「墓場島殺人事件」では岡崎浩司郎の代役を務める(原作・アニメ版の犯人である森下麗美が、ドラマ版での扱いが、平嶋千絵の代役に設定されているため。ちなみに、ドラマ版での陣馬剛史の代役は、佐木竜太である。)
- 身長172cm、体重62kg、血液型はA型、星座は山羊座。
- ドラマ版では、プライドの高さは相変わらずなものの性格はよくなっており、年齢設定も一の先輩ではなく同級生になっている。原作と違い眼鏡をしており、実(みのる)という弟(ちなみに眼鏡と髪型が兄にそっくり)がいるというオリジナルの設定も加えられ、一に「誠と実で誠実コンビ」とからかわれるシーンもあった。
- 結城 英作(ゆうき えいさく)
- 神奈川県横浜市で開業医をしている医者(15巻収録のおまけ漫画によると、病院名は「結[糸成]クリニック」([糸成]は糸+成で一字になっている))。
- 「オペラ座館殺人事件」で初登場。性格に多少異様な所があり、解剖を好んだり、手術用の鉗子とメスで食事をしたり、殺人の起こったホテルを気に入ったりするなどしている。常に妖しい笑みを浮かべている。年齢は42歳。身長は190cmを優に超えるという(小説「オペラ座館 新たなる殺人」より)。小説版にも登場したが、アニメ版・ドラマ版には何故か未登場。
[編集] その他(被害者含む)
[編集] 原作
- 朝基(あさき)
- 不動高校2年生で一の同級生。「蝋人形城殺人事件」で初登場。
- ちびまるこちゃんの花輪君を思わせる髪型が特徴。何よりもまず髪の毛から登場するのがお決まりの人物。常に学年成績トップの優等生だが、「蝋人形城殺人事件」の冒頭ではその頭脳を一のカンニングに利用される。その時から一をライバル視し始め、真壁と共に一を推理勝負で負かすことを夢見ている。因みに、一は2人共全く相手にしていない。アニメ版には未登場。
- 鷹島 友代(たかしま ともよ)
- アニメ声優: みうらうらら
- 不動高校3年。
- ミステリー研究会所属。「学園七不思議」で初登場。潔癖症で、常に手袋をしないと気がすまない性格。真壁誠のゴーストライターであり、彼をいつも物陰から見ている。一見すると物静かな性格を真壁に利用されているように見えるが、本当は彼女が真壁を操っているという方が正しいようだ。
- グランドフィナーレではリモコンでアンテナの生えた真壁を操っている(一種のギャグ絵として描かれていた)。
- 都築 瑞穂(つづき みずほ)
- ドラマ俳優: 鈴木杏
- 「金田一少年の殺人」の犯人・都築哲雄の一人娘。小学二年生。
- 母親を早くに亡くし、そして自らも腎臓に重大な障害を抱え、数日おきに通院を繰り返すという厳しい生活を送っていた。が、都築の捨て身の臓器提供によって腎臓移植を受け、病状が回復。都築と親しかったいつき陽介に引き取られ、現在はいつきのマンションで二人で暮らしている。
- 大人しい性格で、父親のことは大好き(父親が死んだ事はいつきからは隠されている)。いつきのことも「いつきのおじちゃん」と読んで慕っている。短編集のおまけ漫画では、二三らとともに探偵団を結成したことも。
- 余談であるがドラマでこの役を演じた鈴木杏は後年、第3期ドラマ版金田一(松本潤主演版)で美雪役を演じることになった。
- ポアロ(犬)
- 「怪盗紳士の殺人」で初登場。蒲生(和泉)さくらのペット。
- 迷子になっていたところをさくらに拾われる。原因は不明だが、ラベンダーの匂いを非常に嫌っており、匂いに感じると異常に吠える。しかし、このラベンダー嫌いが事件を解決に導いた犬である。
- 「銀幕の殺人鬼」にも登場し、近所の小松と言う人物の家で飼われていることが判明。具体的な記述はないが、飼い主さくらが死亡したため、一が連れ帰って小松に譲ったと推定できる。
- 三田村 圭子(みたむら けいこ)
- アニメ声優: 土井美加
- ドラマ俳優: いしだあゆみ
- 「速水玲香誘拐殺人事件」のゲストキャラ。年齢は45歳。女優。
- 玲香(小城梓)の実の母親だが、その事を玲香には明かしていない。しかし、誘拐された玲香のために身代金を用意したり、入院中の玲香におにぎりを作ってきたりと内心気遣っている。
- 小城拓也の実の母でもあるはずだが、その辺りの事は語られていない(小城拓也は妹が誘拐された後「孤児」として養子に引き取られたと発言しており、母親がいたという描写が存在しない)。「女優であるために色んなものを犠牲にしてきた」と発言しており、小城梓が誘拐される以前に夫と離婚したものと考えられる。
- 美浦 エミリ(みうら えみり)
- アニメ声優: 金月真美
- 不動高校1年。
- ミステリー研究会所属。「天草財宝伝説殺人事件」で初登場。ダウジングの名手として有名。一に想いを寄せていて、美雪とよく火花を散らしている。
- 京谷 雅彦(きょうたに まさひこ)
- アニメ声優: 高橋直純
- 怪人名: 「ホームズの孫」
- 不動高校1年生でミステリー研究会所属。「瞬間消失の謎」に登場。
- 美雪に好意を抱いており、ライバルとなる一に「ホームズの孫」と称し挑戦状を送りつけ学園祭の展示物であるホームズ全集初版本を一瞬で消失させて見せるも一に見抜かれてしまう。その後も、結局一の推理力は認めていない様である。
- 最上 葉月(もがみ はづき)
- アニメ声優: 岡村明美
- 「天草財宝伝説殺人事件」のゲストキャラ。年齢は30歳。考古学の助教授。
- いつきのかつての恋人で、些細な事で別れたが天草財宝のツアーに参加し復縁を考える。しかし、蔵元醍醐の三女だったため無実であるにも関わらず和田守男に罪をかぶせられて毒殺された。
- 太刀川 都(たちかわ みやこ)
- アニメ声優: 坂本千夏
- 「雪影村殺人事件」のゲストキャラ。一の旧友の一人。
- 推理小説家になることを夢に持つ(ただし一曰く、日記に朝食を取った事や歯磨きをした事まで書いたそうなので、文才があるとは言い難いという)。一の旧友の中で唯一、一に泊まるところを提供してくれた人物でもある。友人2人を殺した犯人に命を狙われても、狼の如く犯人に歯形を付ける程に噛みつくらしい。
- 両親と3人暮らしで、家はアパートの大家。彼女の母親と一の母親は学生時代の親友だった。
- マリア・フリードリヒ
- アニメ声優: 笠原弘子
- ドラマ俳優: ビアンカ・アレン
- 「蝋人形城殺人事件」に登場。
- 史上最年少の美少女監察医としてドイツから「バルト城ミステリーツアー」に参加したが、肌が異様に冷たかったり真木目仁にある秘密を握られ拉致されたりバルト城崩壊時も脱出方法をすぐエスコートしたりその後忽然と姿を消すなど、多くの謎を残した。また、ドラマ版では坂東九三郎を“天罰”として十字架で絶命させた。
- また、その謎の設定はアニメ版ではほぼ排除された。
[編集] 原作以外
- 森下 麗美(もりした れみ)(ドラマ)
- ドラマ俳優: 建みさと
- 不動高校2年。
- 真壁誠とつき合っている。原作(先述)とは違い、平嶋千絵の代役という設定になっているためか、「墓場島殺人事件」の犯人・檜山達之の共犯者ではなかった。
[編集] 関連項目
金田一少年の事件簿 | |
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シリーズ: | コミック - ドラマ - アニメ |
登場人物: | 金田一一 - 七瀬美雪 - 明智健悟 |
関連項目: | 天樹征丸 - 金成陽三郎 - さとうふみや - 探偵学園Q |