青空フリーパス
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青空フリーパス(あおぞらフリーパス)は、東海旅客鉄道(JR東海)が土曜日・休日に発行している特別企画乗車券である。
本稿では2006年3月17日以前に発行されていた姉妹品である青空ワイドフリーパス(あおぞらワイドフリーパス)についても記述する。
目次 |
[編集] 歴史
- 1993年? 発売開始。青空フリーパスや青空ワイドフリーパスの値段はそれぞれ2,000円、3,500円。1995年当時、新幹線の特急券を買えば、新幹線にも乗れた。マルス券の他に常備券もあった。
- 1997年4月 消費税率改定の為、青空フリーパスや青空ワイドフリーパスの値段がそれぞれ2,040円、3,570円となる。
- 2006年3月17日 青空フリーパス2,040円版、青空ワイドフリーパスの販売を終了。この日発売の切符は4月16日迄有効。
- 2006年3月18日 青空フリーパスの乗車可能範囲が拡大され、値段が2,500円となる。これに伴い、青空ワイドフリーパスとオプション券(伊勢鉄道フリーきっぷ)は廃止となる。
[編集] 切符の効力
[編集] 2006年3月17日まで
- 有効期日は土曜日及び休日(日曜日・祝日)の一日のみ。
- 特急券・急行券を買えば特急列車・急行列車にも乗車可能。またセントラルライナーやホームライナー、快速「みえ」など「一部指定席の普通・快速列車」、「トロッコファミリー号」など「全車指定席の普通・快速列車」の「指定席」も乗車整理券や指定席券を買えば乗車可能。
- 伊勢鉄道を経由する快速「みえ」、特急「(ワイドビュー)南紀」に乗車するときはこの切符の区間には含まれていないので伊勢鉄道河原田~津の運賃が別途必要になる。
- このことは事前に案内券片にもその旨がきちんと書かれていて、しかも車内の電光表示で出ていたにも関わらず「事情を知らない(あるいは『ろくに案内券片や車内電光表示に目を通さない』)乗客」と車掌との間で、青春18きっぷのそれと同様、時折トラブルになっていたようである。
[編集] 2006年3月18日から
- 有効期日は土曜日及び休日(日曜日・祝日)の一日のみ。
- 発売は乗車期日の一ヶ月前から可能。
- 一部の駅では当日分に限り自動券売機で購入できる。
- 乗車時間が翌日にまたがる場合は「その列車が0時を過ぎて最初に停車する駅」まで有効。
- 自動改札機を利用できる。
- 伊勢鉄道線の料金が含まれる。
- 特急券・急行券を買えば特急列車・急行列車にも乗車可能。またセントラルライナーやホームライナー、快速「みえ」など「一部指定席の普通・快速列車」、「トロッコファミリー号」など「全車指定席の普通・快速列車」の「指定席」も乗車整理券や指定席券を買えば乗車可能。
- 但し、東海道新幹線や寝台列車についてはこれまで同様利用不可能である。
[編集] 値段
[編集] 1993年~1997年3月
- 青空フリーパス
- 大人 - 2,000円
- 子供 - 1,000円
- 青空ワイドフリーパス
- 大人 - 3,500円
- 子供 - 1,750円
[編集] 1997年4月~2006年3月17日
- 青空フリーパス
- 大人 - 2,040円
- 子供 - 1,020円
- 青空ワイドフリーパス
- 大人 - 3,570円
- 子供 - 1,780円
[編集] 2006年3月18日~
- 青空フリーパス
- 大人 - 2,500円
- 子供 - 1,250円
[編集] 乗車可能範囲
[編集] 青空フリーパス
[編集] 1993年当時
[編集] 2006年3月17日迄
- 東海道線 二川駅~米原駅
- 通称「美濃赤坂線」こと大垣駅~美濃赤坂駅も含む。
- 武豊線 大府駅~武豊駅
- 関西線 名古屋駅~亀山駅
- 紀勢線 亀山駅~松阪駅
- 中央線 名古屋駅~中津川駅
- 太多線 多治見駅~美濃太田駅
- 高山線 岐阜駅~美濃太田駅
[編集] 2006年3月18日から
- 東海道線 二川駅~米原駅
- 通称「美濃赤坂線」こと大垣駅~美濃赤坂駅も含む。
- 飯田線 豊橋駅~飯田駅
- 武豊線 大府駅~武豊駅
- 関西線 名古屋駅~亀山駅
- 紀勢線 亀山駅~紀伊長島駅
- 伊勢鉄道伊勢線 河原田駅~津駅
- 名松線 松阪駅~伊勢奥津駅
- 参宮線 多気駅~鳥羽駅
- 中央線 名古屋駅~木曽平沢駅
- 太多線 多治見駅~美濃太田駅
- 高山線 岐阜駅~下呂駅
[編集] 青空ワイドフリーパス
[編集] 2006年3月17日まで
「青空フリーパス」の範囲内に加えて次の範囲が乗車可能であった。
[編集] 「範囲外乗車」について
「範囲外乗車」には範囲内に含まれている駅から範囲外の駅までの普通運賃が別途必要になる。
- 例えば岐阜から浜松まで行きたい場合は青空フリーパスに加えて二川から浜松までの運賃を払う。
[編集] オプション券
[編集] 青空フリーパス・青空ワイドフリーパス
[編集] 2006年3月17日まで
- 伊勢鉄道フリーきっぷ(大人980円、子供490円)
[編集] 姉妹品
初詣の時期には初詣フリーきっぷという姉妹品を発売する。
[編集] その他の注意事項
乗車区間によっては普通乗車券や他の特別企画乗車券(例えば、名古屋往復切符)を買ったほうが安くなることがある。
- 特に青空ワイドフリーパスの区間内の駅に関しては青空フリーパスの「区間外乗車」という形で普通乗車券を買ったほうが安くなるケースがしばしば見受けられた。
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