大垣駅
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大垣駅(おおがきえき)は、岐阜県大垣市高屋町1丁目にある東海旅客鉄道(JR東海)・近畿日本鉄道・樽見鉄道の駅。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
JR東海と樽見鉄道は共同の駅舎で、3面7線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎をもつ。6・7番線は樽見鉄道が使用する。1番線が単式(対向式)ホームになっているが、他が島式ホームで切欠ホームを持つため、3面7線となっている。
近鉄は独立した地上駅舎を持ち(ただし、中間改札をはさんでつながっている)、頭端式1面2線のホームである。桑名方面から揖斐方面へはスイッチバックとなる。だが実際は直通運転を行っておらず、それぞれの方面へは乗り換えが必要である(2007年1月現在、桑名~揖斐間を直通する列車は、回送列車・塩浜検修車庫で全般検査を受ける車両・電気検測車『はかるくん』のみである)。
駅ビルは6階建(床面積約13000m²)で商業施設「アピオ」が入っており、2階部分に改札口が設けられている。
東海道本線は美濃赤坂駅への支線である通称「美濃赤坂線」及び下り列車専用の勾配緩和別線である通称「新垂井線」との分岐駅であるが、実際の分岐は大垣~垂井間の南荒尾信号場である。また、垂井方にJR東海の車両基地(大垣車両区)があり、新快速等を含む大半のローカル列車は本駅を起終点とする。名古屋都市圏の西端に位置するターミナル駅である。また1日3往復だけ、大阪・京都方面からのJR西日本の列車もここまで乗り入れる。
なお、1968年10月改正以来、東京からの夜行普通列車(1996年より快速「ムーンライトながら」)の終着駅(1968年10月~1969年10月の間、下りは美濃赤坂駅終着)となっており、その為、特に青春18きっぷの利用者を中心に、東京などでもこの駅はそれなりの知名度があるようである。シーズン中の早朝には、「ムーンライトながら」から米原方面への乗り継ぎを行う旅行者で混雑し、改札前や階段には「構内10KM/H以下」と構内の乗客に向けて書かれた看板が掲げられている。
[編集] のりば(JR・樽見鉄道)
- 1番線:JR東海道本線上り
- 当駅始発・終着・折り返し・通過待ち合わせ・緩急接続する列車がここを発着する。また一部米原方面の列車も発着する。
- 2番線:JR東海道本線下り(下り本線)
- 通過待ち合わせ・緩急接続がない限り、岐阜駅方面からの列車がここを発着する。また一部の始発列車が使用する。
- 3番線:JR東海道本線下り
- 美濃赤坂方面の列車がここを発着する。
- 4番線:JR東海道本線上り(上り本線)
- 通過待ち合わせ・緩急接続がない限り、米原駅方面からの列車がここを発着する。また一部の始発列車が使用する。
- 5番線:JR東海道本線上り
- 当駅始発・終着・折り返し・通過待ち合わせ・緩急接続する列車がここを発着する。また一部米原方面からの終着列車が到着する。
- 6番線:樽見鉄道樽見線
- 基本的に、ほとんどの列車がここを発着する。
- 7番線:樽見鉄道樽見線
- 朝1往復の定期列車のみ発着する。(2007年1月現在)
[編集] のりば(近鉄)
[編集] 駅周辺
北緯35度22分00.00秒東経136度37分02.00秒(世界測地系)、北緯35度21分48.6秒東経136度37分12.5秒(日本測地系)に位置する。
- 大垣城
- 大垣城ホール
- 大垣市役所
- ソフトピアジャパン(バス連絡)
- 大垣車両区(JR東海の車両基地)
- ヤナゲン大垣本店(百貨店)
- 三菱東京UFJ銀行大垣支店(旧UFJ店舗)
- 大垣共立銀行大垣駅前支店(本店は駅の南1kmにある)
- 同行のATMは駅構内にも2箇所、大垣駅前支店との間にも1箇所、ヤナゲンに1箇所ある。
- 十六銀行大垣支店
- JAにしみの中部支店
- APAホテル大垣駅前
- 新光証券大垣支店
[編集] 駅周辺の整備計画状況
人口およそ40万人(後に30万人)、大型中核都市となるはずだった合併構想が破綻したために、駅の高架化計画が不透明になっている。また合併の話とは直接的に関係ないが、JR大垣駅北口周辺では、オーミケンシの工場跡地に岐阜県のサティでは初のシネマコンプレックス型となる大垣サティを建設する予定があったものの南口の商店街や当時駅近くにあった東宝映画館(現在は閉館)、グランドタマコシ(倒産、受け皿会社が平和堂東海)などの反対運動が起こり、マイカルそのものの経営不振に陥ったことで中止となった。これにより、サティと共同で計画していた北口ロータリーの整備計画は水の泡となり、その後もこの問題が長引いたために、整備は行われるものの北口ロータリーの整備面積を縮小する予定となった。オーミケンシの工場跡地利用はユニー(アピタ)が名乗り挙げている。アピタの建設は2006年9月時点で大垣市からの許可が下りた段階。今後は大店立地法に基づく申請を行い、2007年11月の開店を目指している。徳洲会病院の建設は2006年7月に始まっている(元ゴルフ練習場の場所である)。
[編集] 接続バス路線
詳しくは大垣駅前バスのりば、及び名阪近鉄バス、岐阜バス、ロックシティー大垣を参照。
[編集] 歴史
- 1884年(明治17年)5月25日 東海道線の大垣駅開業。
- 1913年(大正2年)7月31日 養老鉄道(現在の近鉄養老線)の大垣駅開業。
- 1956年(昭和31年)3月20日 樽見線が開業。
- 1984年(昭和59年)1月10日 開業時から行われていた貨物取扱が廃止。オーミケンシ・帝国繊維・東邦テナックスの各大垣工場へ専用線が続き、貨物輸送が行われていた。
- 1984年(昭和59年)10月6日 樽見線が樽見鉄道に移管。
- 1985年(昭和60年)12月7日 橋上駅化。
- 1986年(昭和61年)3月19日 駅ビル「アピオ」開業
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道と近鉄・樽見鉄道の駅となる。
- 2006年(平成18年)11月25日 JR東海にTOICA導入。
- 2007年(平成19年)7月頃(予定) 近鉄養老線廃止。近鉄養老線は養老鉄道(近畿日本鉄道の100%子会社 大正時代開業の養老鉄道とは別会社)に譲渡。
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道本線
- 樽見鉄道
- 樽見線
- 大垣駅 - 東大垣駅