JR難波駅
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JR難波駅現駅舎が入居している「OCAT」(2005年5月撮影)
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JR難波駅(じぇいあーるなんばえき)は、大阪府大阪市浪速区湊町1丁目にある西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線(大和路線)の駅である。関西本線の終着駅である。近接して近畿日本鉄道(近鉄)の近鉄難波駅と、大阪市営地下鉄・南海電気鉄道の難波駅がある。
目次 |
[編集] 駅名の由来
1994年まで湊町駅(みなとまちえき)と名乗っていたが、関西国際空港開港を機に現駅名のJR難波駅と改称した。
難波駅には南海電気鉄道、近畿日本鉄道、大阪市営地下鉄が既に乗り入れているが、いずれも地名は難波(大阪市中央区難波、または浪速区難波中)であり、JR駅の所在地は隣町の湊町である。しかし、湊町に比べ知名度が高いため、JRも難波駅と改称することになった。また、距離的に離れている関係上、判り易いようにするため駅名に「JR」を冠した。これはJR各社を通して初めてである。また、正式駅名にローマ字が入ったのも日本初である。これ以降、JR西日本管内の駅、路線には、頭に「JR」を冠した駅名が増えてゆくことになる。
同様な命名に、
がある。
[編集] 駅構造
島式2面4線のホームを持つ地下駅。大阪シティエアターミナル(OCAT)の真下にある。地下道を通り、近鉄難波駅や大阪市営地下鉄四つ橋線・大阪市営地下鉄千日前線の難波駅に行くことができる。なお、地下鉄御堂筋線、南海電車のりばとはかなり離れている(徒歩10分程度はかかる)。
- のりば
- ■ 主に関空快速・区間快速
- ■ 主に関空快速・区間快速
- ■ 主に普通列車
- ■ 主に普通列車
- ※ラッシュ時には上記の通りになっていないことも多いため、参考程度に留められたい。
[編集] 利用状況
2004年度の1日の利用者数は約28,561人。これはJR西日本の駅では27位。
かつては立地条件が悪いことが災いして、昼間時は閑散としていたが、近年は湊町地区の再開発事業で利用客が増えてきている。
[編集] 駅周辺
- 大阪シティエアターミナル(OCAT)
- 湊町リバープレイス なんばHatch
- FM大阪
- 産業経済新聞社大阪本社
[編集] バス
OCAT2階にバスターミナルがあり、関西国際空港、大阪国際空港へのシャトルバスのほか、日本各所への高速バスが発着している。
[編集] 大阪市営バス
JR難波駅前停留所
(千日前通のりば)
- 西行
- 29号系統 芦原橋駅前経由 地下鉄住之江公園 行
- JR難波駅前 - 地下鉄桜川 - 芦原橋駅前 - 地下鉄住之江公園
- 48A号系統 長橋二丁目経由 あべの橋 行
- JR難波駅前 - 塩草 - 浪速東二丁目 - 長橋二丁目 - あべの橋
- 60号系統 地下鉄桜川経由 大阪港・天保山 行
- JR難波駅前 - 地下鉄桜川 - 大正橋 - 境川 - 地下鉄朝潮橋 - 天保山
- 70A号系統 大正橋経由 西船町 行
- JR難波駅前 - 地下鉄桜川 - 大正橋 - 大運橋通 - 西船町
- 71号系統・71A号系統 大正橋経由 鶴町四丁目 行
- JR難波駅前 - 地下鉄桜川 - 大正橋 - 大運橋通 - 鶴町四丁目
- 108号系統 大正橋・千歳橋経由 鶴町四丁目 行
- JR難波駅前 - 地下鉄桜川 - 大正橋 - 新千歳 - 鶴町四丁目
- 29号系統 芦原橋駅前経由 地下鉄住之江公園 行
- 東行
(四つ橋筋のりば)
- 北行
[編集] 歴史
- 1889年5月14日 大阪鉄道の湊町駅として開業。
- 1900年6月6日 関西鉄道の駅となる。
- 1907年10月1日 国有化により国鉄の駅になる。
- 1973年9月20日 奈良~湊町間が電化。
- これに伴い、急行「かすが」が運転区間短縮(湊町~名古屋間→奈良~名古屋間)となり、当駅を発着する優等列車が消滅。
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 1989年12月28日 200m南へ移転。
- 1994年9月4日 JR難波駅と改称。
- 1996年3月22日 地下化。
[編集] 優等列車
かつては関西本線の始発駅として、東京、名古屋、伊勢方面の優等列車が当駅始発で運転されていたが、東海道本線経由の列車や近鉄特急との競合に負け、1973年に全廃された。詳細は近鉄特急史の項に詳しい。