WWE王座
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WWE王座( WWE Championship)はアメリカのプロレス団体WWEにおける王座の一つである。WWEのTV放送2番組のうち、RAWが管理している。
団体の最高位の王座であり、王座を巡る抗争は番組のメインストーリーとして扱われている。
[編集] 歴史
王座創設はWWEの前身であるWWWF設立前の1963年1月25日とされる。初代王者はリオ・デ・ジャネイロでのトーナメントを勝ち抜いたバディ・ロジャースで、決勝の相手はアントニオ・ロッカとされている。もっとも、このトーナメントは実際には行われていない(なお、この前日の24日にはトロントでロジャーズ対ルー・テーズのNWA世界ヘビー級王座戦が行われ、ロジャースが王座転落)。その数ヵ月後、ブルーノ・サンマルチノがロジャースを圧倒的な試合展開で下し、以後約8年間の長きに亘り王座を保持した。その後ペドロ・モラレス、ビリー・グラハムやボブ・バックランドなどが王者になった。アントニオ猪木の王座戴冠についてはWWEが一時期認めていた時期があったが、現在は認めていない。1984年からはハルク・ホーガンを中心とした王座争いに移行。1995年からはショーン・マイケルズ、ブレット・ハート等が王座の常連となる。
1997年、WWEは視聴率争いで一歩リードされていたWCWに対抗するためにこれまでのプロレスの常識を覆すソープオペラ調のストーリー、アティテュード路線に切り替える。それ以降はストーン・コールド・スティーブ・オースチン、ザ・ロック、トリプルH等個性的なレスラーを中心とした王座争いになり、WWEの社長であるビンス・マクマホンまでもが王者になるという事もあった。
2001年12月9日に開催されたVengeance 2001ではWWE王座(当時の名称はWWF王座)とWCW王座を統一したWWF統一王座が新設され、クリス・ジェリコ・ザ・ロック、ストーン・コールド・スティーブ・オースチン、カート・アングルの4名によるトーナメントの結果クリス・ジェリコが初代統一王座を戴冠する事になる。
2002年8月25日に開催されたSummerSlam 2002での統一王座戦ザ・ロックvsブロック・レスナーでレスナーがロックに勝利し王座を奪取。当時統一王者はRAW、SmackDown!両方の番組に出る事が可能であったが、レスナーはSmackDown!専属となり名称もWWE王座と改称される。以降はSmackDown!が王座を管轄し、RAWには世界ヘビー級王座が新設され、WWE王座と同等の扱いの王座となる。
2005年4月3日に開催されたWresleMania 21でジョン・シナがJBLから王座を奪取し、6月のドラフトで王座を持ったままRAWに移籍。現在はRAW管轄の王座となっている。
また、名称はWWWFヘビー級、WWFヘビー級、WWF世界ヘビー級などを辿って現在の名称となった。
歴代王者は下記を参照。