あした順子・ひろし
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あした順子・ひろし(-じゅんこ―)は日本の男女漫才コンビ。落語協会所属。鈴々舎馬風門下。
主に順子がほとんど一方的にしゃべり、弱々しい雰囲気のひろしはどうしようもなく戸惑う様子が幅広い世代から支持を受けている。夫婦漫才の体裁をとるが2人は実際の夫婦ではない。二人の年齢を足すと160歳になりなんとする、コンビ結成60年の大ベテランコンビである。
元は順子はひろしの弟子にあたる。当初は漫才結成したものの人気もなくプロレス(順子がレスラーでひろしがレフェリー)に一日限りで挑戦したり松旭斎一門入りし松旭斎順子でマジシャンとしてデビューしたりもした。
[編集] メンバー
- あした順子
- あしたひろし
- 1922年 - 東京都台東区竹町出身。ボケ担当。尻にしかれた弱々しそうな亭主という雰囲気だが、後述の首投げ技などの動きからすると実際はそこまで貧弱でもないと思われる。
[編集] 主なネタ
- 男はあんたひろし~
- 順子「男はあんたひろし♪」ひろし「女は君さ順子♪」2人「切なさが胸に来る♪…」と、武田鉄矢・芦川よしみの「男と女のはしご酒」を歌いながら踊る良い雰囲気なのに、ノッてきたところで順子が「気持ち悪いんだよ!」ツッコミを入れる(ひろしの「女は君さ順子♪」は、歌をしっかり覚えていないせいか「男はあんたひろし♪」と同じメロディで歌っているのが特徴)。また「おじいちゃん、おしっこに行きましょうね」と両手をつないだあと張り倒すネタもあったが、老人虐待のクレームからか最近は見せない。
- 首投げ
- めったに披露されないが柔道技の首投げである。順子がひろしに首投げを掛け、ひろしは見事な受身を披露する。尚、これは慣れた人間でなければできない技であり、素人がむやみに真似すると大怪我の原因となるので注意が必要である。
- 踊り
- 社交ダンスなどを行い順子がノリのよい動きを見せるのに対し、ひろしが順子の軽快な動きについていけないで戸惑うしぐさで笑いを取る。
これら漫才以外に、順子が奇術を行いひろしが後見を行う奇術ネタの他、いくつかの珍芸を持っている。なお、当初はコントコンビであったため、コントのネタも数本ある。
順子が黒田節を謡いながらなぎなたを披露し、小道具を持ちながら前を横切るひろしを足で蹴飛ばすネタは正月などごくまれに披露する。また、10年ほど前にはパラパラを踊るネタもあった。
近年はネタの落ち(サゲ)は順子がひろしの頭を叩きひろしが「そんなに頭を叩くから薄くなるんだよ」と言い 順子が「じゃあ!!これでも付けな!!」と言い頭に付けてあった自らのカチューシャをひろしの頭に載せて無言で一礼して高座を下りるという落ちが多い。
[編集] 受賞歴
- NHK漫才コンクール敢闘賞
- 浅草芸能大賞奨励賞