いすゞ・アスカ
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いすゞ・アスカ(初代) | |
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製造期間 | 1983年 - 1989年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
全長 | 4440mm |
全幅 | 1670mm |
全高 | 1375mm |
ホイールベース | 2580㎜ |
車両重量 | 990kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | いすゞ・フローリアン |
後継 | 2代目アスカ |
姉妹車/OEM | オペル・アスコナ ホールデン・カミーラ キャディラック・シマロン シボレー・キャバリエ |
同クラスの車種 | トヨタ・コロナ トヨタ・カムリ 日産・ブルーバード フォルクスワーゲン・サンタナ ホンダ・アコード 三菱・ギャランΣ マツダ・カペラ |
いすゞ・アスカ(2代目) | |
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写真は2代目アスカと同型の初代レガシィ | |
製造期間 | 1990年 - 1993年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF/4WD |
全長 | 4510mm |
全幅 | 1690mm |
全高 | 1385mm(4WDは全高+10mm) |
ホイールベース | 2580㎜ |
乗車定員 | 5人 |
先代 | 初代アスカ |
後継 | 3代目アスカ |
姉妹車/OEM | スバル・レガシィ |
同クラスの車種 | トヨタ・カムリ 日産・プリメーラ ホンダ・アコード 三菱・ギャラン マツダ・カペラ |
いすゞ・アスカ(3代目) | |
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写真は3代目アスカと同型の5代目アコード | |
製造期間 | 1994年 - 1997年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
全長 | 4675mm |
全幅 | 1760mm |
全高 | 1410mm |
乗車定員 | 5人 |
先代 | 2代目アスカ |
後継 | 3代目アスカ |
姉妹車/OEM | ホンダ・アコード |
車台を共有 する車種 |
ホンダ・オデッセイ ホンダ・レジェンド ホンダ・インスパイア ホンダ・アスコット |
同クラスの車種 | トヨタ・セプター 日産・プリメーラ スバル・レガシィ 三菱・ギャラン マツダ・クロノス |
いすゞ・アスカ(4代目) | |
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写真は4代目アスカと同型の6代目アコード | |
製造期間 | 1997年 - 2002年 |
ボディタイプ | 4ドアセダン |
駆動方式 | FF |
全長 | 4635mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1420mm |
乗車定員 | 5人 |
先代 | 3代目アスカ |
後継 | なし(モデル廃止) |
姉妹車/OEM | ホンダ・アコード |
車台を共有 する車種 |
ホンダ・オデッセイ ホンダ・ラグレイト ホンダ・レジェンド ホンダ・インスパイア |
同クラスの車種 | トヨタ・コロナプレミオ トヨタ・カムリ 日産・プリメーラ スバル・レガシィ 三菱・ギャラン マツダ・カペラ |
いすゞ・アスカ(ISUZU ASKA)は、1983年よりいすゞ自動車から販売された中型乗用車である。
目次 |
[編集] 概要
フローリアンの後継車として発売された。1990年からOEMに切り替わるが、 ジェミニ廃止後も2002年まで販売が継続され、いすゞが最後まで販売したセダンとなる。
車体は4ドアセダンのみで、初代にはタクシーや教習車仕様も設定されていた。先代のフローリアンに設定されていたライトバン、姉妹車やOEM元に設定されているステーションワゴンなどは設定されていない。
[編集] 売上と評価
フローリアンの後継車らしく、自家用車より業務用としての需要が多かったが、初代はラインナップが幅広く、自家用車としてもある程度売れ行きはあったが、販売の主力はディーゼル車でタクシーや教習車としての需要も多く、フローリアンより割合売上はあった。OEMに切り替えられた2代目以降はOEM元とは違い、ラインナップが少なく、オーソドックスなグレードしか設定されず、派手な広告戦略も展開されなかった事からこのモデル以降、先代やOEM元よりも陰に隠れた存在の車となってしまい、末期は社用車需要がほとんどで、全国の月版平均は50台程度という状況であった。
[編集] 歴史
[編集] 初代
- 1983年2月、「フローリアン・アスカ」として発売。
- 型式名:JJ110(1800cc車)、JJ120(2000cc車)、JJ510(2000ccディーゼル車)
- いすゞでは販売上、フローリアンの後継車という位置づけであるが、GMの世界戦略車構想のJカーであり、姉妹車にはオペル・アスコナ、ホールデン・カミーラ、キャディラック・シマロン、シボレー・キャバリエなどがある。アスコナが原型とするが、実際にはほとんどの部品がアスコナとは異なる(パッケージングを比較すると、Jカーの中ではアスカが最もビッグサイズである)。
- 1985年、マイナーチェンジ。名称が「アスカ」となる。廉価グレードが廃止され、ホットモデルとしてSOHCターボモデルをベースにサスペンションと一部内外装を変更したホットモデルのイルムシャー仕様が追加された。CMではモーツァルトの「ホルン協奏曲」のバックに平原を疾走する同車に「DANKE SCHON IRMSCHER」というナレーションが入る。
- 1989年4月、いすゞの乗用車の中では最初に自社生産を終了。総生産台数は108.512台(いすゞHPより)。
[編集] 機構
- 駆動方式はFF。
- エンジンはSOHC、電子制御式およびディーゼルで各ターボ付仕様が存在するので合計6種類が存在する。インタークーラー付きターボディーゼルは広く注目を集め、また2000ccSOHCガソリンターボはエンジン出力150PS(グロス)を誇り、このクラスの車としては比較的軽量な1000kg少々の車体とあいまってゼロヨン15.3秒を叩き出したが、これは当時の世界最速値であった。
- サスペンションは四輪独立操架で、前輪がマクファーソンストラットとコイルの組み合わせ、後輪がトレーリングアームとコイルの組み合わせを用いる。
- 変速機構は4MTと5MTと3ATでスタートしたが、1985年には5MTを電子制御した世界初のオートマチックトランスミッションであるNAVi5を搭載し注目を集めた。
[編集] 2代目(OEM)
[編集] 3代目(OEM)
[編集] 4代目(OEM)
- 1997年9月発売。
- 形式名:CJ2。
- 3ナンバークラスに肥大化し不評であったホンダ・アコードは、モデルチェンジで5ナンバークラスに戻され、これに伴いアスカも4代目に移行した。
- 2002年9月、いすゞの乗用車事業完全撤退とアコードのフルモデルチェンジに伴い販売中止となった。
[編集] 車名の由来
- 海外文化を吸収・消化し日本文化の原点を築いた飛鳥時代から採ったもので、基礎設計をGMに依存しつつもいすゞ独自の味付けを施した心意気を示す。和名の自動車も光岡自動車の一連の車を除けば日本国では珍しい事例であるが、ローマ字表記をそのままASUKAとすると、外国人は「アシュカ」と誤って読む恐れがあるため1文字抜いた(全くの蛇足であるが、歌手の飛鳥涼の英名も同じ理由で1989年にUを外している)。
[編集] CM
[編集] CMキャラクター
- 初代
- 千昌夫&ジョン・シェパード夫妻(発売当時)
- 稲本正(オークヴィレッジ。1984年頃)
[編集] キャッチコピー
- 初代
- 走りに快感、粋なアスカ(発売当時)
- ながく乗りたい(1984年頃)
- ドライビングロボット(ディーゼルNAVi5モデル)
- DANKE SCHON IRMSCHER(イルムシャー仕様)
[編集] 関連項目
- NAVi5
- いすゞ・フローリアン
- いすゞ・ビッグホーン
- スバル・ビッグホーン
- スバル・レガシィ
- ホンダ・アコード
- オペル・アスコナ
- ホールデン・カミーラ
- キャディラック・シマロン
- シボレー・キャバリエ
[編集] 外部リンク
- ISUZU ASKA Owners' Club "J2"(いすゞ・アスカのオーナーズクラブ)
- 自動車CM大全 - アスカ
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