うえきの法則+
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『うえきの法則+』(うえきのほうそくプラス)は、福地翼作の漫画作品。『うえきの法則』の続編として、週刊少年サンデー2005年第19号から連載。単行本は少年サンデーコミックスから第一、二、三巻が発売中。
目次 |
[編集] 概要
本作は、前作『うえきの法則』が、週刊少年サンデー本誌における連載を終了した後にテレビアニメ化が発表された事で、それに連動する形で続編として連載を開始した作品である。完全に前作と繋がってはいるが、登場人物や主人公の特殊能力等は一新されており、前作を知らない者であっても楽しめるような配慮がなされている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
空白の才をめぐる戦いから2年、植木達は平凡な生活を送っていたが、突然世界中の人々から“大切な者との記憶(キューブ)”が失われてしまう。世界でただ一人、記憶を消されなかった植木は、キューブを取り戻すため、ウールと共に異世界である繁華界(はんかがい)へ向かった。
[編集] 登場人物
[編集] 名柄クリーニング店
- 植木耕助(うえき こうすけ)
- 火野国中学三年。天界人であるが人間界で人間として暮らしている。2年経っても「自分のことより他人のこと」な性格は相変わらず。
- ちなみに前作の“ゴミを木に変える力”や“神器”などの力は前作最終巻で失われた。元居た世界の仲間達から失われた記憶を取り戻す為にウールと共に繁華界へ向かった。ナガラの協力によって道具紋を得、シロと戦いの際、「誰かを守れる力が欲しい」という強い思いに呼応して効果紋を手に入れた。2年の間に通販好きになったようで、胡散臭い通販グッズを使用多数持っている。
- 能力は「モップ」に「掴(ガチ)」を加える能力。
- モップの先端を伸ばし、対象物を掴んで自分の手元に引き寄せる能力。発動条件は掴む対象が自分の目に見えている事。余談だが、このモップが入っていた箱の番号(154)は、うえきの法則(無印)の最終話(154話)と同じである。
- ウール
- 自称「犬」の羊。ルチャの能力でバラバラにされて選考会の時に利用された。何故か羊なのに喋れ、何故か喋る時だけもみ上げが生える。
- 一人称は「我輩」でオッサン臭い。義理人情に厚い性格でもあるようで、植木に助けられた事から彼を飼い主(オーナー)と定める。ギンゾーの“一括返済”(ビリオニバース)からトラックを盾に使い植木を救った後、何故か喋れなくなっている。体毛は大抵の衝撃なら簡単に吸収できる。(ちなみにもみ上げは福地氏が第一話を出した時に、「ウールの人格が変わっても目つきが変わっただけであまり違いが見えない」と言われ、福地氏は全ページにもみ上げを足したと言う(第一巻参照))。
- ナガラ
- 22歳。名柄クリーニング店の店長。店長のくせに洗濯機の操作すら出来ない。常に飄々として底の知れない性格。
- 職能力者。今のところ能力は不明だが嘗ては天才と呼ばれていたらしく、周りにはかなり警戒されており、相当な実力者のようだ。尚、他の職能力者による話から推測すると、元々今の繁華界の区(ブロック)に居たわけではないようだ。
- ハイジ
- 17歳。ミリーの兄。3tものの洗濯機を武器として使い、素手でも強い。服の背中に当て字で「魅梨衣命(ミリー命)」と書いてある重度のシスコン。普段はツッコミ役だがミリーの事になると見境なく暴走する。かなりガラが悪いが、情に厚く、筋の通らない事を許さない優しい人間である。動物好きで知識も多く、戦闘時は主に高い腕力を活かした打撃技を出しているが、名前がすべて動物の名前をつけるため微妙なものになる(アカアナグマ百楼拳・スコティッシュ29球拳等)。ベランダから落ちたミリーを救ったときの傷が額にある(よく見れば眼帯(?)に”治”と書いてある)。
- 「借金の利息を緩くする代わりに上司の命令に絶対に逆らわない」という条件でテクリン金融で働いていたが、植木に助けられ、今はナガラの店に戻っている。チロルとの戦いで「筋を貫き通すための力が欲しい」という思いに呼応して職能力に覚醒する。
- 能力は「洗濯機」に「撃(ガン)」を加える能力
- 洗濯機から出た水の弾を、指先を発射台にして打ち出す。凄まじい水圧で石柱も軽く貫通する程の威力があるが、弾数には制限があり、六発しか撃てない。
- ミリー
- ハイジの妹。名柄クリーニングに居候している。植木が繁華界で初めて会った人間であり、ギンゾーに父親の形見の時計を奪われそうになっていたところを助けられた。常識人。植木の事を『羊飼いさん』と呼んでいる。
- ソラ
- 名柄クリーニング店員。ハンバーガーが大好物の14歳の少女。頭脳明晰な策士で、いつ如何なる時もマイペース。ミリーとは知り合いであって一緒に「ねー!!」を言うほど仲良し(この為ハイジは2人の関係を妬いている)。口癖は「ドゥーユーアンダスタン?」。
- かつてある施設で働いていて、何らかの事情で今はクリーニング店に勤めている。既に職能力に覚醒しているのだが、ナガラに能力の使用を控えられ、ハンジョブを装っていた。しかし、その後口を滑らせてあっさり能力者であることが仲間にばれてしまった。
- 能力は「ハンバーガー」に「倍(ダブル)」を加える能力
- ハンバーガーを食べる事で、2人に分身したり身長や速さを2倍にする事が出来る。能力の解除は任意でできる。この能力による効果は3つあり二人に分身する「バイソラ」、体を2倍の大きさにする「デカソラ」、動くスピードを2倍にする「ハヤソラ」がある。
[編集] テクリン金融
- ギンゾー
- 社長。借金返済を理由にミリーを追っていた。繁華界に着いたばかりの植木を圧倒するが逃げられる。その後ナガラに倒され、ハイジの契約を放棄することになった。語尾に「~わけ」をつける。
- 能力は「借用証書」に「返(カエシ)」を加える能力。
- 自分が受けたダメージを「借りている」という状態にして、道具紋から出した借用証書を破る事によって「一括返済(ビリオニバース)」として相手に返す能力。発動条件はダメージを借りる人間の名前と拇印を借用証書に書き込む事。
- シロ
- 幹部。「金には『引力』がある」という持論を持ち、ハイジにを使って強引な取立てをしていた。
- 植木に殴られたときも、自分の傷よりも服に汚れがついたことを気にしていた。職能力者を「選ばれし人間」と考えていて、半職能力者を見下している。ハンジョブの植木を徹底的に痛めつけたが、植木が自分の持論である「金の力」を認めないことに怒り、ハイジに止めを刺させようとした。しかしハイジがその命令に背いたため、鉄筋に串刺しにして殺そうとしたが、その際覚醒した植木の職能力で阻止され、最後は能力を見せすぎたことがアダとなり、植木に限定条件を見抜かれ、ハイジに殴り飛ばされて倒された。
- 能力は「現金」に「貼(ペタ)」を加える能力。
- 現金同士の間に強力な引力を発生させる能力。人体などのモノにも効果は適用される。能力を発動させた場所から一歩でも動けば能力は消える。
- アカバ
- 幹部(?)。力自慢らしく、シロの命令に背いたハイジを倒そうとするが、逆に「タイガー&ドリアキノボリカンガルー拳」で殴り飛ばされる。ハンジョブ。道具紋には金庫が入っている。「金庫(ゲルトシユランク)アタック」は1tの威力があるらしいが、3t洗濯機を振り回すハイジには全く通用しなかった。語尾に「~だな」をつける。
- ハイジ曰くウッドチャック。
[編集] ヘアサロン漆黒
選考会の参加チーム。選考会開始直後に名柄クリーニング店に接近し、ウールの奪い合いを繰り広げた。メンバーを模った発信機付のストラップ(ネクロマン製)を全員所持している。
- ネクロマン
- 28歳。店主兼カット担当。真ん中で割れたリーゼントという変な髪形をしている。
- 一人称は「オレっち」。飄々としているが、仲間思いの性格。いつもはあごヒゲに指をつけているが、これはあごが外れないように押さえる為である。ナガラに警戒心を抱いている。ビャクに谷底に落とされたとき、能力を使うタイミングを外してトリート、ボンバとはぐれる。崖下でナガラと遭遇したようだが、戦わずして逃げた。その後トリート、ボンバと合流し、窮地に陥ったビャクを助ける。
- 能力は「ドライヤー」に「渦(トルネ)」を加える能力。
- ドライヤーから強烈な風を発射する能力。風量を調節することで「暴風(ハリケーン)ブロー」・「突風(ガスト)ブロー」・「そよ風(ブリーズ)ブロー」などの技を使う。
- トリート
- 20歳。洗髪担当。ネクロマン曰く漆黒のアイドル的存在。見かけによらず性格はヒステリーで短気。
- ビャクに橋を落とされた後、崖の途中にあった横穴でボンバとともにハイジ、ソラと戦った。2対1になっても、ソラを集中的に狙う作戦でハイジを苦しめたが、最後はソラにタックルを自分の泡で弾き返され倒された。自分達を裏切ったビャクを相当恨んでいて、「一度仲間と認めたら最後まで信じてやるのが筋だ」と主張するハイジと口論になっていたが、倒された後ハイジ達に崖下に向かう隠し階段を教えるなど、何らかの心境の変化はあったようだ。
- 能力は「シャンプー」に「跳(ピョン)」を加える能力。
- シャンプーの泡を強力なバネに変える能力。ボンバの脚力と併用すれば、「フワビヨーン」という擬音と共に高速で移動する事が可能。チョンマゲのスイッチでただの泡に戻すことも可能。
- バネを利用した体当たりの「春風(スプリングアタック)」という技がある。
- ビャク
- 16歳。整髪担当。長髪がトレードマークの少年。繁華界の外へ出て、ある男に復讐する為、選考会優勝に執念を燃やしている。自分一人で勝ち残るために、味方もろとも植木たちを谷底に落とした。
- 「仲間」という言葉に対して異常なまでの嫌悪感を示しており、植木の事を「仲間の優しさを利用している」と嘲った。だが仲間を助けるため崖から身を投げた植木の手を掴み助けるなど、仲間への情景を捨てきれていない。過去の事件によって右肩に傷を負っているようだ。ネクロマン曰く「ぶあいそプリンス」。選考会終盤、ルチャに選考会の外出権を条件に依頼され、スパークと戦う。優勢に戦いを進めていたが、戦いの最中に崖に落としそうになった仲間の証のストラップに気を取られてしまい、その隙を突かれ逆転、窮地に陥るがネクロマン達残りのメンバーに助けられる。
植木に影響されたのか、現在は仲間に対してある程度の思いはあるようだ。
- 能力は「ワックス」に「固(カチコチ)」を加える能力。
- ワックスをつけたものを瞬時に固める能力。固めたものはどんな鉱物にも勝る強度を持ち、壁や木の幹になどに突き刺す事も可能。髪を鋏型にする「髪のハサミ(コメープリサス)」や、髪を鈍器型にする「髪のハンマー(コメースピューラ)」「髪のナイフ(コメークルテル)」などの技を使う。なお、固められるものは髪の毛のみだが、他人の髪の毛も固められる。
- ボンバ
- 19歳。パーマ担当。髪型はアフロ。服に「カット」とプリントされており、本当はカットがしたいらしい。
- 非常に優しい性格。尚、服はリバーシブル。脚力が自慢。能力を発動して性格が悪になったものの、暴言を吐いてハイジの逆鱗に触れ、「ファイナルバイソン拳」であっさりやられた。
- 能力は「ヅラ」に「悪(ワル)」を加える能力。
- 自分の性格を変える能力。カツラ(リーゼント)をかぶると悪意100%の非常に攻撃的な性格になり、Tシャツのプリントも「バッド」になる(リバーシブル)。顔も体格も変わってもはや別人。
[編集] レストランパミドーロ
選考会の参加チーム。選考会に乱入してきたデムニエルに潜伏していた所を襲われ、ウールを奪われてしまった。
- モニシェフ
- 店長。太った体格をしている。デムニエルの「パラミータアタッケ」で倒される。
- 能力は「ミルク」に「密(ギチ)」を加える能力。
- このミルクを飲むことによって骨密度100%の「骨太シェフ」が完成するらしい。本人曰くダンプに轢かれてもへっちゃら。
- ビーノ
- ラーメンタワーの試験で二番目に鍵を手に入れた。デムニエルに倒される。
- 能力は「フォーク」に「膨(デカ)」を加える能力。
- フォークの大きさを自在に変えられる。だがデムニエルに奪われ、逆に武器として利用されてしまった。
- ドルチェ
- デムニエルに倒される。
- 能力は「小麦粉」に「煙(モーク)」を加える能力。
- 「麦煙」で相手の目くらましをする。
- オムレット
- 4人の中では、身長が小さい。デムニエルに倒される。
[編集] チバナ診療所
- 名前不明(チバナ診療所看護婦)
- ナース。ラーメンタワーの試験で四番目に鍵を手に入れた。スパークに倒される。
- 「包帯」に「逆(クルリ)」を加える能力。
- 包帯に触れているものを全て逆転させる能力。
[編集] 雉丸呉服店
選考会参加チーム。チロルに倒される。
- 名前不明(雉丸呉服店)
- ラーメンタワーの試験で三番目に鍵を手に入れた。チロルに倒される。
- 能力は「扇子」に「浮(フワ)」を加える能力。
- 扇子を浮かばせる能力。
- 人が乗っても落ちない程の浮力を持たせる事も可能。
[編集] その他の選考会関係者
- ルチャ
- 19歳。新任区長。病没した父の後を継いで就任したらしい。思いつきで選考会のルールを変更したと発表するなど、かなり遊び好きな性格(だが、選考会の説明会場や最終試験ステージには彼によって多数の下準備がされており、真意は不明)。普段はいい加減な態度を取っているが、いざと言う時には真剣な顔になる。ウールのパーツを一つ持っていたため、スパークに奪われた。
- 能力は「クリップ」に「分(バラ)」を加える能力。
- クリップをつけられたものをいくつかに分割する能力。分割された方には全く痛みなどは無く、むしろ肩コリ等が治って気持ちいいという噂。
- ルチャの秘書(名前不明)
- 選考会の進行状況をチェックしている。スパークに襲われるが辛くも区長と共に脱出、能力でビャクをスパークの元に送った。
- 能力は「水鉄砲」に「飛(ピュー)」を加える能力
- 水鉄砲が当たった者を別の場所に移動させる能力。
- ダヴィー
- 芸術家。去年の選考会で3位だったチームのリーダー。究極の壁画を作ることが夢。人数不足でナガラを選考会に出られなくするため、植木、ハイジ、ソラを自分のアトリエに誘い込み、潰そうとするが、3人のコンビネーションで倒された。
- 能力は「石灰」に「消(ドロン)」を加える能力。
- 地面に張り付いているもの以外で石灰を被ったものを透明にする能力。他人の目から見えなくなるだけなので、物体を貫通することは不可能。能力の効果は1回につき3分まで。
- ミズル
- おかめ化粧品セールスマン。素顔がゴツイためおかめの仮面を被っている。嫌味な性格で、ミリーを馬鹿にしたためハイジの怒りを買ってしまい、半殺しに近い状態まで殴られた。
- 能力は「革靴」に「歩(テク)」を加える能力。
- 革靴を履けば、天井でも壁でも歩けるという能力。
- 使用する前にハイジの「メガネウサギワラビー拳」に敗れ、使用される瞬間は見られなかった。
- 猫猫(マオマオ)軒店長(名前不明)
- ラーメン屋店主。選考会のラーメンタワーの試験に協力していた。
- 能力はスープに「滑(チュル)」を加える能力
- 自分の作ったスープをあらゆるものを滑らせるスープに変える能力。
- この店長の経営するラーメン屋「猫猫軒」のラーメンのスープの喉ごしの良さはこの職能力にある(ナガラ談)。
[編集] ハピネスエンタープライズ
平和な未来と皆様の健康を科学する、あらゆる方面を取り扱う繁華界最大の企業。「繁華界をより素晴らしい世界にする為」キューブを手に入れようとしている。
- スパーク
- 27歳。鉄道員(ぽっぽや)。ウールを奪還しに来た3人のエージェントの1人、リーダー格。サングラスとタバコがトレードマーク。
- いつも喋り方が変わるらしく、初登場時は堅苦しい言葉使いをしていたが、現在は語尾に「~ズラ」を付けた喋り方をする。チバナ診療所・ルチャ区長からウールパーツを奪って、ハイジとソラを倒し残りのウールパーツ全てを奪った。
- 通信教育で鍛えた鉄砂掌が武器。「特急(ラビッド)スパイク」という蹴り技もある。
- 「笛」に 「速(ビュン)」を加える能力
- 笛を吹くと数秒間、列車の如きスピードで動く事ができる。発動状態での攻撃は相手を壁にめり込ませるほどの威力があると思われる。
- チロル
- ハピネス社製菓部所属。ウールを奪還しに来た3人のエージェントの1人。小柄で童顔。ボク呼んで(つまり自称)星の王子チロル。
- スーツの下に星だらけのコスチュームを着ており、キメポーズまである。独自の設定まで作られており、全てを見下ろすのは星の王子である自分だという理由で、上から見下ろされるのが大嫌い。雉丸呉服店からウールパーツを奪った。見た目と言動の割には戦い方は冷静で、ハイジの覚醒した能力の長所短所を即座に見抜く洞察力もある。
- また動きが素早く、体術で戦っても強い。「区長テムゾーン」でハイジと戦闘になり、序盤は能力も必要ないくらい優勢だったが、植木への思いで顔に傷をつけたハイジに自分以上の輝きを感じ、嫉妬で能力を発動。体の大部分をバラバラにしたが、自身の体がハイジの弾いたハンマーで外れた時、能力の解除方法をハイジに見せてしまい、それを逆手に取ったハイジに逆転され、殴り倒された。
- 「ハンマー」に「?」を加える能力
- ハンマーで叩いた部分をダルマ落としのように切り飛ばす。軽く触れるだけでも効果がある。抜いた破片をもう一度叩くと元に戻る。それ自体に殺傷能力はないようだが、本人の台詞から察するに、頭を抜くと死ぬらしい。また、流体などの不定形な物はすっこ抜けないらしい。
- 必殺技は、「十億の星(ミリアルドスター)」ジャンプをして、上から渦巻の用に蹴りつける。
- 「王子ガード」という胸の前で×字を作る無意味な防御技もある。
- デムニエル・ソイソース
- 料理人。ウールを奪還しに来た3人のエージェントの1人。大柄な体格の男。日本人らしくなく見せる為か、語尾がカタカナになる。アバウトな表現でしばしば周囲を困惑させる。
- レストランパミドーロからウールパーツを奪った。料理に関してははかなりうるさい性格。「区長砂漠ゾーン」でソラと戦闘になる。当初はソラを押していたが、彼女の能力に対する読みの甘さと自らの能力への過信が原因で敗れる。
- 能力は「かつおぶし」に「爆(ボム)」を加える能力
- チョークのオッサン(本名ではないが、植木がそう呼んでいた)。
- ハピネスの一員。ウールを使って「大切なものとの記憶」を奪った張本人。だがウールが川に落ちてはぐれてしまい、その後植木と一緒に居たウールを見つけて取り返そうとしたが返り討ちにあい、気絶。その後繁華街に戻ってボスにウールを奪われたことを報告していた。
- 能力は「チョーク」に「弾(ハジキ)」を加える能力
- チョークに触れたものを問答無用で弾きふっとばす能力。ただしチョークの腹の部分なら触れても弾かれる事はない。
[編集] 三界
『うえきの法則』での主要メンバー。
- 森あい(もり あい)
- 火野国中学三年。植木のクラスメート。前作での戦いで、仲間に庇われ続けていた事で、辛い思いをしており、誰に頼らずに生きて行けるようになろうと思っていた。記憶喪失事件の真相を知った為、チョーク男に始末されそうになったが、植木に助けられた。彼女もキューブを奪われていた為、繁華界に同行する事が出来ず、植木が去った直後記憶が失われてしまった。
- 鈴子・ジェラード(りんこ・じぇらーど)
- 高校二年生。前作での植木の仲間。外国で暮らしていたが、日本の大学を受験するため引っ越すことになっていた。人間界で事件が起きた日、植木達と再会することになっていたが…。
- 佐野清一郎(さの せいいちろう)
- 高校二年生。前作での植木の仲間。全国を温泉巡りしているらしく、森にアフリカの奥地で見つけた「合格祈願温泉」なるものを勧めようとしていた。
- 宗屋ヒデヨシ(そうや ひでよし)
- 中学三年生。前作での植木の仲間。現在も孤児院「たいようの家」で子供達の面倒を見ているようだ。
- 山田(やまだ)
- 火野国中学校の生徒。鈴原とは親友だったが、記憶を失ってしまった。
- 鈴原(すずはら)
- 火野国中学校の生徒。山田とは親友だったが、記憶を失ってしまった山田に困惑する。
[編集] 用語
- 職能力
- 繁華界の者が使う特殊能力(全員ではなく全体の約4分の3)。道具紋と効果紋があり、道具紋から出す道具に、効果紋の効果を「加える」事によって特殊な力を発揮する。職能力者が繁華界の人間全体の75%で、その内の99%がハンジョブという事は単純計算でちゃんとした職能力者は繁華界全体の0.75%になる。現在の地球の人口を65億人として、繁華界の人口もそれ位だと仮定して考えると65億人 × 0.0075 = 4875万人となり、結構沢山いたりする。
- 道具にも様々な種類があり、食べ物も道具扱いされる。
- 空紋
- 道具が入っていない道具紋。
- 道具紋
- 自分の道具を収めておける紋。出し入れ自由。
- 効果紋
- 自分の道具に何らかの効果を加える為の紋。これを手に入れられる者はほんの一握り。
- 何かを成し遂げたいという強い思いに反応して覚醒することがある。
- 半職能力者(ハンジョブ)
- 道具紋だけの職能力者。全職能力者中99%がハンジョブである。
- 繁華界(はんかがい)
- 植木のいた世界(前作の世界)とは対をなすパラレルワールド。元々は1つの世界であった「繁華界」が二つに分かれ、その片方が更に3つに分かれたものが、前作に出てきた「天界」・「人間界」・「地獄界」。通貨単位は「ロウド(R)」(1Rは約1円)。
- 大切な者との記憶(キューブ)
- 第1話で全ての人間から奪われてしまうが、唯一、植木だけ奪われていない。天界人だからという説もあるが、無印にて「再会の才」を手に入れているためとも思われる。
- メガサイト
- 繁華界唯一絶対の聖域。キューブを解放するにはそこへ行く必要がある。
- 区(ブロック)
- 繁華界の全ての町を繁華外壁によって小分けしたもの。外に出る為には「選考会」で優勝しなければならない。
- 繁華外壁
- 街の至る所から見る事の出来る大きな壁。壁の上には更に高圧電流のバリアが張られていてよじ登って越える事は不可能。メガサイトに行くには繁華外壁を越える必要がある。
- 選考会
- 繁華外壁を越える1社を決定する為に年1回行われる。外の世界はとても危険で、外に出る会社はそれ相応の「強さ」が求められる為、このような選考会を開いている。選考会は例年トーナメント方式を用いるが、ルチャ区長により、植木たちの参加する選考会は「ノラ羊(ウール)争奪戦」となった。最終試験は48時間以内にバラバラにされたウールを全て集めること。
- スメレオンの森
- 選考会の最終試験として用意されたステージ。巨大なカメレオン型の生物であるスメレオンが生息している。ルチャ区長によって森には様々な仕掛けがされており、選考会の残り時間が10時間を切ると、トラップが発動するようになっている。
- スメレオン
- 怪我人を見ると体内に取り込む習性を持つ母性本能が豊かな生物(ハイジ談)で、カメレオンに酷似している。しかし、カメレオンとは細かい違いがある様だ。スメレオンの内部で休憩を取ると、ケガや体力が回復するらしい。ビャクに重傷を負わされた植木を治療した。前作で言う、治療獣。回復する者を気に入ると踊る。(ハイジ曰くスメレ音頭)