クロスゲーム
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クロスゲーム | |
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ジャンル | 野球漫画・少年漫画 |
漫画 | |
作者 | あだち充 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー |
発表期間 | 2005年22・23号 - |
巻数 | 7冊(少年サンデーコミックス) |
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『クロスゲーム』は、あだち充の漫画作品。あだち充によるタッチ・H2に次ぐ青春野球漫画である。
目次 |
[編集] 概要
幼馴染の月島家の姉妹、長女の一葉(いちよう)次女の若葉(わかば)三女の青葉(あおば)四女の紅葉(もみじ)と主人公・樹多村光(きたむら・こう)の青春野球漫画。
見富士台という町のモデルは池袋線の富士見台駅の東京都練馬区貫井3丁目にある為、ストーリーは東京都練馬区貫井3丁目内のストーリーである(ただしバッティングセンターは実際にない)。
第一部「若葉の季節」は小学生、第二部は中学生、高校生の時の話である。
タイトルの英語表記は「Cross Game」となっているが接近戦を意味する野球用語のクロスゲームは「Close Game」が正しい。英語辞書類にも「Cross Game」の語は記載されていない。誤植とは考えにくく、「交差」の意味合いを入れるために作者が意図的に変更したものと思われる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
主人公はスポーツ用品店・キタムラスポーツの息子の樹多村 光(以下「コウ」と記述)。近所のバッティングセンターを営む月島家とは、家族ぐるみの付き合いで、次女で同い年の若葉とは特に親しかったが、その反面三女の青葉とは犬猿の仲だった。
初めは野球に興味がなかった光だが、青葉の投球フォームを見て憧れ、人知れずトレーニングしていた。そして小5の夏、若葉に突然の悲劇が。
中学生になったコウは野球部こそ所属していなかったがトレーニングは続けていた。そして高校生になり小学生時親しかった赤石、中西と共に野球部に入部することにしたが、野球部は野球留学生及び選抜テスト合格生による1軍とそれ以外のプレハブ組に分かれていた。その選抜テストを受けず、プレハブ組に配属されたコウ達は、夏の地区予選前、一軍VSプレハブ組の試合で惜敗する。
その後夏休みに一軍は甲子園の予選に行くが、プレハブ組は謎の老人の導きで廃校になった小学校で、前野球部監督で、現在プレハブ組の監督である前野監督の特訓を受ける。そして夏休みも後半になり、校長代理からプレハブ組の解散が命じられると、逆に前野監督はクビを懸けて一軍との再戦を申し入れる。青葉も参戦したその第二回戦でプレハブ組は辛勝し、逆に一軍野球部が解散となり、一軍監督、校長代理、そして東以外の野球留学生は他校へ転校する。
そして春になり、コウ達は2年生、青葉は1年生となる・・・。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- 樹多村 光(きたむら こう)
- 星秀学園高等部1年生(開始当時:小学5年生)。右投げ右打ち。投手。
- 今作の主人公。実家はスポーツ用品店を営んでおり、近所の月島家とは家族ぐるみの付き合い。特に同じ日に生まれた次女月島若葉とはとても仲がよかった。小5まで実家の店のユニフォームを中西などに売りつけていたものの野球はしたことがなかったが、月島家が営むバッティングセンターに幼少のときから通っていたためバッティングだけは上手かった。しかし小学5年生のときに、同じく月島家の三女月島青葉にピッチングで負けてから、そのフォームに憧れるようになりダンベル等を使用して青葉と同じトレーニングを重ねていた。
- 中学部では野球部に入ることはなかったが高等部では入部。選抜試験を受けなかったため、幼馴染の赤石・中西ともに二軍扱いであるプレハブ組に在籍して投手をやっていた。変化球はいまひとつだが、東がエースの神川に求めていたストレートを投げられる。また対一軍の試合でも好投した(結果はサヨナラ負け)うえ、打撃ではエース神川から4安打放ってサイクルヒット達成。また、一軍との第二回戦では、強力一軍打線を抑えて完封勝利。少なくとも12三振を奪っている。
- 青葉には嫌われているが、靴のサイズを知っているなど幼なじみの関係は変わらない。声帯模写が得意で声マネが上手く、料理の腕もなかなか。
- 東によると秋季大会はスタミナ不足が原因で敗退。
- 経歴:区立千川北小学校-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 月島 若葉(つきしま わかば)
- 月島家の次女。故人(小学5年生)。
- 同じ誕生日だったためかコウとはとても仲がよく、好意を寄せていた。20歳までの誕生日プレゼント表で20歳のときに「婚約指輪」と記述していることから、その好意はとても大きなものだったようだ。そしてコウも若葉を好いており、若葉亡き後も毎年プレゼント表に書かれたものを購入し、箱に入れている。また、その容姿から赤石などにも好意をもたれていた。しかし、小5の夏に水の事故で他界してしまった。コウに誕生日に贈った目覚まし時計は今でもコウを起こし続けている。青葉には「コウはその気になれば160km/hの球を投げられる」と言った。
- 経歴:区立千川北小学校
- 月島 青葉(つきしま あおば)
- 月島家の三女。星秀学園中等部3年生(開始当時:小学4年生)。右投げ右打ち。投手。
- 今作のヒロイン。好みの男性は160km/hのストレートを投げられる男。自宅に五十嵐亮太のポスターを貼っているなど、速球派投手が好みである。幼いときから野球が好きで、実力は東以外の打者の弱点を見抜けるほどだが、練習試合しか投げさせてもらえないので全力投球は滅多に見られない。その実力ゆえ、第二回の対一軍戦では、中学生ながらセンターに抜擢された。試合はヒットエンドラン空振りによる盗塁にも拘らず、強肩捕手から二盗、三盗を決めるなど、勝利に大きく貢献。また、投球フォームも素晴らしく、青葉のフォームを真似たコウのフォームを見た東純平に「ヒジを痛めない理想的なフォーム」と言わしめるほど。
- 次女若葉のことが好きで一緒に遊んでもらおうとしていたが、いつもコウが独占していたため月島家で唯一コウを嫌っている。しかし強盗事件以後は少し好意を抱いているようで、最近ではコウが夏休みに合宿に行くと、ついていくという場面も。また、コウに「性格が似ている」と長女・一葉に指摘されている。
- 容姿の良さから男子に非常にモテるのだが、本人は野球にしか興味が無いため誰とも付き合おうとはしない。
- 料理はかなりヘタなので、喫茶店の常連客からは店番が青葉一人のときはコーヒーしか注文されない。性格は男っぽく、言動は(特にコウに対しては)きつい。ややツンデレっ気あり。ちなみに靴のサイズは23.5で底にマジックで野球ボールのマークを描いている。
- 経歴:区立千川北小学校-星秀学園中等部-星秀学園高等部
[編集] 星秀学園
- 東 雄平(あずま ゆうへい)
- 星秀学園高等部1年生。左投げ左打ち。一塁手。
- あだち充作品で、主人公とおなじ高校の選手では珍しい左投げ。高等部から野球留学生として入ってきた。どうでもいい人間の顔は何度見ても覚えられない。しかし、コウのことは何ヶ月も前に月島家のバッティングセンターで見かけただけなのに覚えていた。コウの能力を高く買っており、プレハブ組との試合でもコウを気にしていた。高校生としてはトップクラスの実力で、青葉の力をもってしても弱点を見つけられないほど。長打率は8割を超える。守備も上手く、送りバントをダブルプレーにしたこともある。特待生ではなくなったが星秀学園に残り、コウの家に居候中。
- 過去に階段から落ちそうになった自分を助けようとした兄・純平が足を踏み外して選手生命を絶たれる大怪我を負ってしまうということがあったため、階段でふざけている子供にはかなり厳しく注意する。また、この事故のせいで兄は確実視されていた甲子園出場を逃したため、東は甲子園出場に固執している。一軍対プレハブ組の第二回戦では、どちらが甲子園出場への近道かを計るため、わざと怪我をして出場しなかった。
- 経歴:-星秀学園高等部
- 赤石 修(あかいし おさむ)
- 星秀学園高等部1年生(開始当時:小学5年生)。捕手。
- コウと若葉の幼馴染。酒屋の息子。若葉のことが好きだったがコウの存在があり両思いはかなわなかった。小学生のときはガキ大将であったが、現在は若葉に影響され野球に打ち込んでいる。小学生の時にリトルリーグに所属していたが、エースの座を争った相手に暴力をふるっためチームを去った。小学生で100km/h超の速球を投げたが、コウにホームランを打たれた。喧嘩は中西より強いが中学に入ってからは一度もしていない。高等部に進学するとコウらと共に選抜試験を受けずプレハブ組となり、現在野球部の捕手をやっている。
- 捕手になった理由は、若葉が上記のキャンプに行く前日の夜に甲子園で捕手をやっている赤石の夢を見たことを聞かされたため(勿論、夢の主役はマウンドに立っていたコウ)。
- 経歴:区立千川北小学校-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 中西 大気(なかにし だいき)
- 星秀学園高等部1年生(開始当時:小学5年生)。三塁手。
- コウの小学校時代からの同級生。コウとは小学校時代のユニフォームの支払いなどでの腐れ縁。コウに初めて野球を教えた人物でもある。中等部では野球部に入るものの巻原らと合わなかったので三ヶ月で退部した。しかし、退部後もトレーニングは続けていた。喧嘩は赤石に次いで強く、中1の時に巻原ら3年生を全員殴り倒す程。高等部に進学すると、コウらと共に選抜試験を受けず、プレハブ組となる。小学生の時は捕手だったが、プレハブ組の一塁手をやっていた。しかし東とポジションが被るため三塁手にコンバートされた。
- 経歴:区立千川北小学校-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 千田 圭一郎(せんだ けいいちろう)
- 星秀学園高等部1年生。遊撃手。
- コウの野球部仲間。新入生で唯一選抜試験で合格するなど、野球の実力はあるが少しナルシストな面も。前野監督いわく投手として大成するかは分からんが、派手好きで目立ちたがり屋のいい遊撃手になれる。ミート力はあるが大振りが目立つ。青葉にホレている。中等部ではエースで4番を勤めていた。一軍で投手をやっていたが、2回3失点でクビになりプレハブ組の遊撃手となった。マネージャーの志堂にはパシリにされていた。風貌、性格ともにH2の木根に似ている。
- 経歴:-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 高田 智史(たかだ さとし)
- 星秀学園高等部2年生。二塁手。
- 3年生が引退した後の一軍対プレハブ組の第二回戦からレギュラーに定着した。
- 森中 渡(もりなか わたる)
- 星秀学園高等部2年生。三塁手。
- 3年生が引退した後の一軍対プレハブ組の第二回戦からレギュラーに定着した。しかし、東の加入により中西が三塁手にコンバートされたので再びスタメンから外れた。
- 宮 俊男(みや としお)
- 星秀学園高等部2年生。左翼手。
- バントの上手さはチーム一で、2年でありながら3年生が在籍時から唯一レギュラーであった。その実力はウエストされてもスクイズ出来る程だが、一軍との試合では神川の好守によって阻まれた。
- 岩井 哲(いわい てつ)
- 星秀学園高等部2年生。右翼手。
- 3年生が引退した後の一軍対プレハブ組の第二回戦からレギュラーに定着した。
- 田辺(たなべ)
- 星秀学園高等部2年生。中堅手。
- 選抜試験で一軍に合格した一般入部部員。夏の地区大会の四回戦から三木に変わってスタメンで出場する様になった。1軍ではスコアラーを務めていた模様で、プレハブ組との試合では監督の命に逆らってスコアを付けていた一軍対プレハブ組の第2回戦では中学生にスタメンを奪われる。試合は敗戦したものの特待生ではなかった為チームに残った。
- 巻原(まきはら)
- 星秀学園高等部3年生。三塁手。
- さぼり癖がある、単純な性格の持ち主。中学3年時に気が合わなかった中西に殴り倒されたという因縁がある。実力はあるものの性格が原因でプレハブ組みに。一軍対プレハブ組の第一回戦は四番で出場した。試合ではコウの活躍に嫉妬して不真面目にプレーしていた。しかし、試合の終盤からは前野監督の嘘の武勇伝や、「思いっ切り楽しんで来い」という一言によりチームに尽くすようになる。現在は引退した。
- 経歴:-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 関口(せきぐち)
- 星秀学園高等部3年生。二塁手。
- 中学3年時に気が合わなかった中西に殴り倒されたという因縁がある。実力はあるものの性格が原因でプレハブ組みに。現在は引退した。
- 経歴:-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 常木(つねき)
- 星秀学園高等部3年生。中堅手。
- 中学3年時に気が合わなかった中西に殴り倒されたという因縁がある。実力はあるものの性格が原因でプレハブ組みに。現在は引退した。
- 経歴:-星秀学園中等部-星秀学園高等部
- 加山(かやま)
- 星秀学園高等部3年生。遊撃手。
- 一軍との試合では朝食べたお好み焼きが生焼けだった為、腹痛で途中交代する。現在は引退した。
- 前野 千太郎(まえの せんたろう)
- 星秀学園高等部の野球部監督。62歳。
- 元プレハブ組の監督。長く監督をやっているらしく、あちこちの野球部に顔がきく。対一軍戦まではおとなしい監督だったが、それ以後はスパルタ指導に。野球に関する知識は優れており、勝負に拘る采配をしていれば名将と呼ばれていただろうというほど。対一軍との第二回戦で初めて死んでも勝ちたいと思うようになった。
- 大久保 博子(おおくぼ ひろこ)
- 星秀学園高等部1年生。野球部のマネージャー。
- 元プレハブ組のマネージャー。容姿のことでみなに言われている部分があるが、心優しい働き者。対一軍戦で、打たれて暴れていたコウが、右手を使おうとしたときにそれを止めるなど賢明な一面も。帰国子女である。あだ名は「デーブ」。風貌がH2の川村ひかりに似ている。
- 志堂 理沙(しどう りさ)
- 星秀学園高等部1年生。野球部のマネージャー。
- 元校長代理の娘。元一軍のマネージャー。帰国子女である。エリート意識が強くあまり働かない。野球部マネージャーでありながら、野球には興味が無く、サイクルヒットをマイケルヒットと言う程知識も乏しい。一軍VSプレハブ組2回戦の時は夏休み中でヨーロッパ旅行のため不在だった。自然に恵まれた系列校に転任した元校長代理にはついて行かず、現在はブティックを経営する母親と二人暮らし。両親は離婚調停中という噂がある。そして親の七光りが無くなったあとも性格は変わっていない。
- 大久保 横道(おおくぼ よこみち)
- 星秀学園の理事長。
- デーブこと博子の祖父。赤石の父親が営んでいる酒屋の常連客でもある。約束などに対しては非常に頑固な性格。理事長であるという事は志堂教頭以外あまり知られていない模様。一軍対プレハブ組の試合ではお忍びで青葉と観戦していたが、監督の座をかけた一軍対プレハブ組の第二回戦の試合では一軍とプレハブ組のベンチを行き交っていた。
[編集] 竜旺学院高校
- 志摩野(しまの)
- 竜旺学院の四番。高校通算50本塁打を超えるスラッガー。
- 三島 敬太郎(みしま けいたろう)
- 東とはシニアリーグで顔見知りである。あの東がたった一度会っただけで名前を覚えた。レギュラーではない。
- 久保 雄二(くぼ ゆうじ)
- 竜旺学院高校1年生。三塁手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。一軍のクリーンアップの一角だが、東には顔を覚えてもらえない。フルスイングが身上でよく脇腹を痛める。群馬の中学で有望な三塁手が見付かったので用無しとされ、プレハブ組との再試合では中学生にスタメンを奪われた。大門監督が解雇されたので後を追って竜旺学院へ転校した。しかし竜旺学院では練習試合にも出してもらえず雑用を押し付けられている。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-竜旺学院高校
[編集] 元星秀学園
- 志堂 英太郎(しどう えいたろう)
- 元星秀学園の校長代理・教頭。51歳。
- 病気療養中の校長に代わり学校経営をしている。星秀学園を日本全国で名を通じる高校にしたいと思っており、野球部の甲子園出場を果たすため大門を連れてきた。そのため野球部(一軍)に対する費用や待遇は惜しまない。野球は名を広めるための手段と思っており、野球自体に興味はない。校長代理と呼ばないと怒る。かつての教員から不正を理事長に告げ口された。一軍対プレハブ組の第二回戦で一軍が勝利すれば調査しないとされていたが、一軍は敗戦。
- 大門 秀悟(だいもん しゅうご)
- 元星秀学園高等部の野球部監督。48歳。
- 元一軍の監督。野球留学生である東らを集め、三年生やコウ達をプレハブ組に追いやった。甲子園での優勝経験を買われ教頭が連れてきた。黒いうわさがあり甲子園には出たもののその後プロで大成した選手はいない。名将という設定だが、選手の能力を見抜けなかったり、采配ミスを犯したりしている。負けた方の監督が解任、という条件だった一軍対プレハブ組の第二回戦で敗戦。解任され、新しい雇い主を求めて星秀学園を出て行った。
- 三木 竜正(みき たつまさ)
- 元星秀学園高等部1年生。中堅手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。基本的に器用なバッター。球種を問わず外寄りが得意で、追い込まれるまでは内角に手を出さない。プレハブ組との試合中に星秀学園を選んだ事が間違っていたのではないかと不安を感じ始める。夏の地区大会の三回戦で大門監督の指示を無視してファインプレイをした結果、監督のミスを皆に気付かせてしまった。そのため、四回戦からはスタメンを外された。その後、「勝ったら全員で抱き合える野球」を求めて転校した。中学校では四番でエースだった為、2,3番手として期待されていた。東はその実力を高く買っていたため、三木の転校を惜しんでいた。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
- 神川 昇(かみかわ のぼる)
- 元星秀学園高等部1年生。投手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。完封型ではないが、1試合を2,3点で抑えられる。武器は緩急を付けた多彩な変化球。東は1年前にあと4、5キロは速くなると踏んでいたが、思った程伸びなかった。東によると、神川の変化球は7回を越えるとキレが悪くなるらしく、プレハブ組との試合でも、第一回戦では登板して7イニング目、第2回戦でも7回から失点している。大門監督が解雇されたので後を追って他校へ転校した。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
- 滝沢 金二(たきざわ きんじ)
- 元星秀学園高等部1年生。捕手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。肩の強さは赤石と互角。大門監督が解雇されたので後を追って他校へ転校した。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
- 石黒 実(いしぐろ みのる)
- 元星秀学園高等部1年生。二塁手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。ストレートにめっぽう強く、守備も上手い。性格はクールなよう。大門監督が解雇されたので後を追って他校へ転校した。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
- 岸部 啓介(きしべ けいすけ)
- 元星秀学園高等部1年生。遊撃手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。一軍のクリーンアップの一角。スイングの速さはチームでも一,二を争うほど。高目の球が得意で多少コースが外れていても外角球に手を出す。足もそれなりに速い。中学校では四番でエースだった為、2,3番手として期待されていた。大門監督が解雇されたので後を追って他校へ転校した。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
- 小倉 一雄(おぐら かずお)
- 元星秀学園高等部1年生。左翼手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。体の割に長打力はないが、センターから右狙いのいやらしいバッター。縦の変化球には弱い。大門監督が解雇されたので後を追って他校へ転校した。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
- 小野田 徹(おのだ とおる)
- 元星秀学園高等部1年生。右翼手。
- 高等部から野球留学生として入ってきた。チーム一の俊足を誇る。低めの球が好き。大門監督が解雇されたので後を追って他校へ転校した。
- 経歴:-星秀学園高等部(中退)-
[編集] 月島家
- 月島 清次(つきしま せいじ)
- 月島家の主。51歳(開始当時:46歳)。
- 月島バッティングセンターと喫茶クローバーを経営している。妻と子供が亡くなり結構苦労人である。高校時代は控え捕手であったが、甲子園大会にいったことがある。東純平に似ている。
- 月島 一葉(つきしま いちよう)
- 月島家の長女。大学3年生(開始当時:高校1年生)。
- 早くに亡くなったお母さん代わりをしている月島家の大黒柱的存在。しっかり者で料理も上手いが言葉使いが悪い一面もある。
- 月島 紅葉(つきしま もみじ)
- 月島家の四女。千川北小学校5年生(開始当時:幼稚園生)。
- 幼いときに母を失くしているがとても元気な性格。コウとは年が離れているためか青葉のようにはならず、仲の良い兄妹の様な関係である。コウとキャッチボールをしていたためかボールの投球・キャッチは出来る。
- 生前の月島若葉によく似ており、紅葉に初めて会った赤石はとても驚いた。
- 経歴:-区立千川北小学校
- 月島 洋子(つきしま ようこ)
- 月島家の四姉妹の母親。故人。
- ノモ
- 月島家の飼い猫。5歳(開始当時:6ヶ月)。
- 白黒の模様で首に鈴をつけている猫。物語のマスコット的存在。鳴き声は「み」「なー」。
[編集] 樹多村家
- 樹多村 健作(きたむら けんさく)
- コウの父親。47歳(開始当時:42歳)。
- キタムラスポーツ用品店を経営している。東京ヤクルトスワローズファン。
- 樹多村 君江(きたむら きみえ)
- コウの母親。43歳(開始当時:38歳)。
- 健作の営むキタムラスポーツ用品店を手伝っている。青葉は君江のコロッケをとても気に入っている。
[編集] 小学校時代の同級生
- 林(はやし)
- 赤石の友達で、コウの小学生時代の同級生。千川北小学校で3番目に喧嘩が強かった。
- 縄田(なわた)
- 赤石の友達。
- コウの小学生時代の同級生。千川北小学校で5番目に喧嘩が強かった。
- 市原(いちはら)
- 中西の友達。コウの小学校時代の同級生。コウが5年2組で作った草野球チームのドアーズのメンバー。巨漢。コウに市川と勘違いされている。
- 田中(たなか)
- 中西の友達。コウの小学校時代の同級生。コウが5年2組で作った草野球チームのドアーズのメンバー。ポンズとの試合では突き指をして途中交代する。青葉のチームとの試合でファインプレーをし、「ナイ・スプレー」とコウに言われスプレーをかけられた。
[編集] 星秀学園中等部教師
- 空地(あきち)
- 星秀学園中等部の教師。
- 女子体操部のレオタードが紛失した事件を担当した教師。事件の容疑者に目だし帽を被った黒尽くめの男が目撃されていたにも拘らず、コウを疑っていた。推理が好きらしい。運動神経がいいコウに高等部では部活をやるように進めた。モデルは名探偵明智小五郎。
- 糸山 徹(いとやま とおる)
- 星秀学園中等部の野球部監督。35歳。
- 青葉や赤石、千田、巻原らに野球を教えた。監督といってもチームへの指示は殆どキャプテンが出している。高等部の大門元監督には頭が上がらかった。野球を心から愛している青葉に期待している。
[編集] その他の人々
- 尾崎(おざき)
- 怨念村の村人。
- 東 純平(あずま じゅんぺい)
- 東雄平の兄。
- 一葉に恋するのんきな若者。喫茶クローバーの御用達の八百屋に勤務している。弟の雄平よりも月島清次に面影や性格が似ている。元鷹尾実業高校のエースで四番。高校2年生の時の夏は地区大会準優勝。春の選抜は不祥事で辞退。プロも注目した高校3年生の時の夏は圧倒的強さで甲子園確実と思われたが、地区大会決勝戦当日の朝に家の階段から落ちそうになった弟・雄平を助けようとして足を踏み外し足の靭帯断裂。甲子園どころか選手生命まで失った悲劇のヒーローとして当時はかなり大きな話題になったらしい。現在はリハビリの甲斐あって日常生活には支障の無い程に回復しているが、走ることは出来ない。
- 中野(なかの)
- 星秀学園中等部3年生で、青葉の隣のクラスの男子生徒。青葉をしつこくデートに誘っているが、必ず断られている。
- 坂口(さかぐち)
- アナウンサー。甲子園関係のニュースを担当している。組み合わせの当日には抽選会場からの中継をこなした。
- 成田(なりた)
- 星秀学園高等部3年生。
- ボクシング部の部員。青葉に何度も告白して、その都度断られているがボクシング部だけに打たれ強い。しかし、コウと青葉の仲の良さそうな喧嘩を目の前で見せられ諦めた模様。『ラフ』でも全く同じ名前と顔のキャラが登場している。
- 小嶋(こじま)
- 百川高校の野球部監督で、前野監督の知り合い。練習場所がないプレハブ組みの噂を聞いて練習試合を行なった。試合は5-2で勝利し、いろいろな意味でナイスピッチングとコウを賞賛した。
- 森 宏二(もり こうじ)
- 中学3年生。一塁手。
- プレハブ組との再試合で特別出場をする。東を除けば素質は今年の1年生以上。しかし、一軍対プレハブ組の第2回戦で一軍がプレハブ組に負けてしまったので星秀学園に入学する事は無くなってしまった。中西に年をごまかしていないかといわせる程大人びている。
- 山口 友也(やまぐち ともや)
- 中学3年生。三塁手。
- プレハブ組との再試合で特別出場をする。東を除けば素質は今年の1年生以上。群馬の中学校出身。しかし、一軍対プレハブ組の第2回戦で一軍がプレハブ組に負けてしまったので星秀学園に入学する事は無くなってしまった。中西に年をごまかしていないかといわせる程大人びている。
- 桜田 和明(さくらだ かずあき)
- 中学3年生。中堅手。
- プレハブ組との再試合で特別出場をする。東を除けば素質は今年の1年生以上。しかし、一軍対プレハブ組の第2回戦で一軍がプレハブ組に負けてしまったので星秀学園に入学する事は無くなってしまった。中西に年をごまかしていないかといわせる程大人びている。
- 加藤(かとう)
- 星秀学園の校長。現在病気療養中。志堂教頭を信用している。
- 中河 今日子(なかがわ きょうこ)
- 星秀学園高等部1年生で、陸上部員。中西のクラスメイト。中西とはなかなかいい感じの関係。
- 朝見 菊次(あさみ きくじ)
- 朝見 とき枝(あさみ ときえ)
- 朝見 勇(あさみ いさむ)
- 青葉の叔父。
- 朝見 水輝(あさみ みずき)
- 勇の息子。
- 非常にもてる。青葉が好き。将来の夢は父親と同じ登山家。
[編集] 単行本・他
- 現在は7巻まで少年サンデーコミックスから発刊されている。コミックスの色は、タイトル色から「奇数巻はオレンジ・偶数巻は緑」(帯は1巻を除いてオレンジと緑の2色で、奇数巻ではオレンジが上、偶数巻は逆)の彩色である。
- 単行本裏表紙にあるクローバーのマークは、二巻以降は左の葉の色が薄くなっている。これは、一巻裏表紙で若葉が立っている位置と合わせたものと思われる。
- 1巻は第一部「若葉の季節」。2巻以降は第二部となっている。
- 小学館によるあだち充ファンサイトでは、毎週クロスゲームの扉絵が更新されている。
- また、モデルとなっている中高一貫校は東京都板橋区にある城北学園で、見富士台や見富士台駅は東京都練馬区の西武池袋線の富士見台駅がモデルとなっているが、バッティングセンターは存在しない。