カブトガニ
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 カブトガニ |
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| 分類 | ||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||
| Tachypleus tridentatus | ||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||
| カブトガニ | ||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||
| Horseshoe crab |
カブトガニ（甲蟹、兜蟹、鱟）とは、カブトガニ綱カブトガニ目カブトガニ科カブトガニ属に属する節足動物。学名は Tachypleus tridentatus。 お椀のような体にとげのような尻尾を持つ。
目次 |
[編集] 概要
カブトガニの化石は約5億年前のオルドヴィス紀にまでさかのぼることができる。2億年前からほとんどその形状を変えていないため、生きた化石とも呼ばれる。
[編集] 分類
カブトガニは甲殻類ではなく、カニよりはクモに近い。幼生は三葉虫に似ていると言われ、三葉虫型幼生の名もある。実際に三葉虫と系統的に近いと思われたこともあるが、今では否定されている。
[編集] 生態
干潟の泥の溜まった海底に生息する。カブトガニはその体形から泥に沈むことはない。ゴカイなどを餌にする。夏に産卵期を迎え、産卵された卵は数ヶ月で孵化し、十数回の脱皮を経て成体になる。
日本国内では、瀬戸内海沿岸の笠岡市辺りから西の地域、大分県の中津干潟など、北九州の伊万里界隈に生息しているが、沿岸の開発が進み、最近では生息できる海岸が減少しほとんど見ることができない。国内の代表的な生息地である岡山県笠岡市には、笠岡市立カブトガニ博物館がある。しかし笠岡湾の干拓の影響もあって、同地での生息状況は絶滅寸前とされる。
東シナ海にも生息している。日本以外では、東アジア、北アメリカに同科の動物を見ることができ、特に北アメリカ東海岸の一部では無数に見ることができる。
[編集] 絶滅危惧
環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧I類に指定されている。カブトガニの外部寄生虫としてカブトガニウズムシがおり、同じく絶滅危惧I類に指定されている。 日本では一部の生息地において天然記念物に指定されている。
[編集] 利用
日本においては田畑の肥料や釣りの餌、家畜の飼料として使われていた。 中国や東南アジアの一部地域ではカブトガニ類が食用にされている。中国福建省では「鱟 ハウ」と呼び、卵、肉などを鶏卵と共に炒めて食べる事が行われている。香港では英語の呼び名Horseshoe crabを直訳した「馬蹄蟹 マータイハーイ」などの名で、近年食べられるようになったため減少している。
Tachypleus tridentatusやアメリカに生息する同じ科に属するLimulus polyphemus の血球抽出液は内毒素やβ-グルカンの検出法であるリムルステストに用いられる。
