ケンウッド (企業)
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 192-8525 東京都八王子市石川町2967-3 |
設立 | 1946年12月21日 |
業種 | 電気機器 |
事業内容 | 自動車音響製品、他 |
代表者 | 河原春郎(代表取締役社長) |
資本金 | 110億59百万円 |
売上高 | 単体:1,339億円(2006年3月期) 連結:1,836億円(2006年3月期) |
従業員数 | 1,540名(2006年4月1日現在) |
外部リンク | www.kenwood.co.jp/ |
株式会社ケンウッド (Kenwood Corp.) は、家庭用オーディオ機器、カーマルチメディア機器(カーオーディオ・カーナビゲーションなど)、無線通信機器(アマチュア無線、業務無線など)のメーカーである。
目次 |
[編集] 概説
設立当初は高周波コイル(ラジオ受信機の部品)製造からスタートし、ここで培った高周波技術がFMチューナー、無線機器の礎となっている。故にオーディオではチューナーが強いといわれる。
オーディオブーム全盛の頃には山水電気、パイオニアと並びオーディオ御三家とされ俗に「サン・トリ・パイ」と呼ばれた。また、チューナーのトリオとも呼ばれた。
2007年現在の主力商品は、カーマルチメディア機器、家庭用オーディオ機器、無線機器である。
かつては単体のラジオ受信機、携帯電話、PHS、コードレス電話、ファクシミリ、磁気テープなどの製造、音楽レコードの制作(トリオレコード)を行っていたが、業績の不振で撤退している。
オシロスコープなどの計測機器の事業は分社独立し、1996年より子会社のケンウッド・ティー・エム・アイ(Kenwood TMI Corp.)が開発・製造・販売を行っていたが、2002年に日本毛織への株式譲渡によりケンウッドグループから分離、独立した。2007年5月31日にて使用許諾契約が満期を迎えるのに先立ち、2006年12月1日より株式会社テクシオ(TEXIO CORPORATION)に社名変更を行っている。
2005年からはデジタルオーディオプレーヤーにも参入。高音質であることを訴求し、差別化を図っている。
2006年12月には松下電器産業から日本ビクターを買収する交渉に入ったという報道がなされたが、最終的には条件が折り合わず見送った。
2007年1月には、創立者である春日二郎が逝去した。享年89。同年4月、米国の無線通信事業会社であるZetron社の子会社化を発表。
[編集] 沿革
- 1946年 - 「有限会社春日無線電機商会」を長野県駒ヶ根市に設立。
- 1950年 - 社名を「春日無線工業株式会社」に変更。
- 1955年 - 東京都大田区に東京事業所設立。
- 1960年 - 社名を「トリオ商事株式会社」に変更。
- 1961年 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
- 1963年 - 東京都八王子市に八王子事業所設立(現在の本社)。
- 1969年 - 東京証券取引所市場第一部に上場。
- 1979年 - シンガポールに初の海外工場を設立。
- 1980年 - カーオーディオ事業に進出。
- 1981年 - 山形県鶴岡市に「東北トリオ株式会社」(現・山形ケンウッド)設立。
- 1986年 - 社名を「株式会社ケンウッド」に変更。
- 1989年 - 東京事業所を神奈川県横浜市緑区に移転、横浜事業所を設立。
- 1990年 - 長野県伊那市に「株式会社長野ケンウッド」を設立。
- 1994年 - 中国上海市に「上海建伍電子有限公司」(当時は合弁)を設立。
- 1996年 - マレーシア工場を設立。
- 2001年 - 中期再建計画を発表。
- 2002年 - 本社を東京都八王子市に移転。
- 2002年 - 抜本再建計画を発表。
- 2004年 - 東洋通信機株式会社(現エプソントヨコム)より無線機事業譲受。
- 2005年 - アイコム株式会社と技術面および資本面で提携。
- 2005年 - 「ケンウッド」ブランドが25周年を迎える。
- 2006年 - 創立60周年を迎える。
[編集] 関連項目
- 音響機器
- ALLORA
- アキュフェーズ(当時のトリオからスピンアウト)
- FM東京(かつての時報CM、以前はRadio80がまだ開局してなかった)
- マクラーレン(F1チーム、1991年日本GPから無線の供給をしている)