コングファミリー
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コングファミリーは、主に任天堂及びレア開発のコンピュータゲーム『ドンキーコング』シリーズと『スーパードンキーコング』シリーズに登場するサル達の総称である。大半がプレイヤーに協力的で、冒険の先々で様々な手助けをしてくれる。主にゴリラとチンパンジーで構成される。現在は任天堂が管理。
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[編集] クランキーコング
初代ドンキーコング。アーケードゲーム『ドンキーコング』から登場するゴリラ。元々はマリオのペットであったが、マリオシリーズの助けられ役ピーチの原型といえるレディという女性と仲良くなって自分を顧みなくなったマリオに嫉妬し、レディをさらって工事現場へと立てこもり、助けに来るマリオをタルなどで妨害する。『スーパードンキーコング』以降ではドンキーコングの名を孫に譲った。その際にクランキーコングと名を改め、ジャングルの長老として冒険のヒントをくれる。
[編集] ドンキーコングJr
アーケードゲーム『ドンキーコングJr』から登場しているゴリラ。クランキーコング(初代ドンキーコング)の息子。おそらく母親はリンクリーコングであると思われる。マリオにさらわれた父親を助けるために戦った。登場時はまだ小さな子供であったが、『スーパーマリオカート』では立派な大人に成長している。『スーパードンキーコング』シリーズには登場せず、消息不明。彼に関しては任天堂の設定が曖昧なため、いろいろな説が論じられている。(詳しくはJrの記事を参照)
[編集] ドンキーコング
2代目ドンキーコング。スーパーファミコンソフト『スーパードンキーコング』から登場しているゴリラ。「DK」マークの入った赤いネクタイがトレードマーク。バナナが大好物。両手で地面をたたいて揺らすハンドスラップを必殺技とする。ドンキーコングJrの息子と思われるが、クランキーコングの孫という設定しかなく、甥の可能性もある。(その場合はゲームに登場していないクランキーの子供がいて、ドンキーはその息子ということになる。)
[編集] ディディーコング
2代目ドンキーコングの弟分のチンパンジー。『スーパードンキーコング』から登場。『ディディーコングレーシング』では自らが主役になった。他のコングとは違い、特殊能力は無いがコングファミリーの中で一番速いのが特徴。マリオ系作品にも進出して活躍している。
[編集] ファンキーコング
『スーパードンキーコング』で初登場。サングラスとバンダナが特徴のゴリラで、サーフィンが得意。長い間ハワイに行っていた為、会話に英語風の訛りが見られる。『ぶらぶらドンキー』でドンキーより力が強い事が判明した。
機械の操作に長けており、毎回移動用の乗り物を貸してくれる。簡単な修理くらいなら自分で出来るらしい。また、64では武器屋を開業しており、コインを渡すと各キャラ毎に違った銃を渡してくれる。背中のバズーカ砲でキングクルールに止めを刺したのもこの人。
リメイク時に「釣り好き」という設定が追加された。また、ミニゲームを用意していたりもする。
[編集] キャンディーコング
『スーパードンキーコング』で初登場。スレンダーな金髪美女(お世辞にもそうは見えないが、コング達の目にはそう映るらしい)で、ドンキーコングとファンキーコングの憧れのゴリラ。彼女自身も多少気があるそぶりを見せているが、本格的なカップルにはなっていないらしい。
当初は、各マップに一ヶ所ずつセーブポイントを開いていたが、リメイク版ではセーブが自由に出来る様になった為、ダンススタジオに改装している。訪ねるとダンスのミニゲームをやらせてくれる。
『ドンキーコング64』では、楽器店を経営。一定のコインを渡すと各キャラ毎に違った楽器を渡してくれる。本作以降キャラ描写が変更され、以前よりは可愛らしくなった。同時に、髪が長くなる、服が変わる、ブーツを履くなどの変化もあったが、服については以降の作品には引き継がれていない。
[編集] ディクシーコング
『スーパードンキーコング2』より登場。ディディーコングの彼女のチンパンジー。ポニーテールがトレードマーク。登場頻度は低いがマリオ系作品にも進出している。
[編集] リンクリーコング
『スーパードンキーコング2』より登場。銀色の大きな眼鏡を掛けたおばあさんゴリラで、小学校教師。生徒にディディーやディクシーがいる他、宿敵・キャプテンクルールもかつての教え子だったらしい。訪ねるとデータのセーブをしてくれる。とてもやさしいが、授業を受ける時にはしっかりとコインを取られる。クランキーコングの妻。
『スーパードンキーコング3』では休暇を取ってクレミス島へ旅行に出かけている。ほら穴の中に住処を作り、ゲームで遊んでいた。バナナバードの管理も彼女がしていた。
3を最後に他界してしまったが、64には幽霊になって登場。引き続きコング達へアドバイスを続けている。また、2,3のリメイクでは生前の姿で登場している。
[編集] スワンキーコング
『スーパードンキーコング2』より登場。派手好きなゴリラで、古い芸人の様な独特な服装をしている。話す時、「みなすゎん」のようにサ行を強調させる癖がある。
2ではクイズショーの司会、3では的当てゲームの司会をしている。共に参加するにはコインが必要な上、勝つとアイテムをくれるが、負けるとほとんど何も貰えない。その後、2のリメイクではボスとの再戦時の司会を始めるなど、商売の幅を広げている。
[編集] ディンキーコング
『スーパードンキーコング3』より登場。ファンキーの親戚で、ディクシーの新たな相棒となる。まだ赤ちゃんゴリラだが、体格はドンキー並で力もある。しかしタルはディディー同様横持ち。独自のアクションとして、ローリング状態で水に突入し、水面で最大2回ジャンプする「水切りジャンプ」がある。
パワーがある為、ディクシーでは倒せない敵も倒す事が出来る。また、ディクシーがディンキーを上方向に投げると、急降下して床に強い衝撃を与える事も出来る。反対に、ドンキーの様な「ハンドスラップ」は出来ない。
ディクシー並みに走ったりジャンプしたり出来るが、敵にやられるとダダをこねたり、じっとしていると暇になって洋服のダレている部分を引っ張ったりと、子供らしさが見られる。 また、ボーナスステージをクリアするとディクシーはさほどアクションをしないのに対して、ディンキーはカメラ目線で嬉しそうな顔を見せるあたり、陽気なファンキーの親戚である部分も覗える。
スーパードンキーコング3を初めとした同ゲームのリメイクシリーズ以外にはほとんど登場せず、ぶらぶらドンキーやマリオベースボールに出演を果たしたディクシーよりも不遇の存在と言える。
[編集] タイニーコング
『ドンキーコング64』より登場。金色に染めた2本のお下げと、花柄のオーバーオールが特徴の若いチンパンジー。コングファミリーで唯一、常に2足歩行をする。また、会話時に腕を組む癖がある。
体が小さく、とても身軽。髪を回転させてディクシーの様に滑空(タイニーの場合は「くるくるパラシュート」と呼称)する事も出来る。但し、2速歩行をしている関係で移動速度は遅い。特殊な攻撃に、羽を発射する「フェザー・ボウガン」、体が小さくなる「ミクロコング」、周囲の敵を全滅させる「サックス・ハリケーン」がある。スライディングも出来る。
特徴が非常にディクシーと似ている事から、ディクシーの妹であるとの説も存在する(海外では本当に妹という設定)。尚、物を手で持つ、滑空は一定時間すると制御出来なくなるなどの相違点がある。
以下のランキー、チャンキー、マンキーと共にリメイク版『スーパードンキーコング3』のファンキーのミニゲームにゲスト出演した事もある。また、『スーパードンキーコング2』のリメイク版にもタイニーらしきキャラが登場しているが、こちらは本人である確証は取れていない。
ディディーコングレーシングDSで登場した。
[編集] ランキーコング
『ドンキーコング64』より登場。コングファミリーでは珍しいオランウータン。顔は縦に長く、鼻が赤いと決して格好良くは無いが、本人はさほど気にしていない模様。ちなみに関西弁。
手がゴムの様になっており、最大で3倍程伸ばす事が出来る。その為、必然的に攻撃時に手を多用する。また、逆立ちも得意で、特定のタルに入ると高速で移動する事も出来る。特殊な技に、巨大なブドウの実を発射する「グレープ・シューター」、体に空気を入れて浮き上がる「ランキーバルーン」、周囲の敵を全滅させる「トロンボーン・クラッシュ」がある。
[編集] チャンキーコング
『ドンキーコング64』より登場。帽子とチョッキを愛用する大柄のゴリラ。力はドンキーより強いが、ファンキーとどちらが強いのかは今の所不明。性格はかなり臆病だが、正義感は強い。
ジャンプ力や素早さが極端に低いので、攻撃は殆ど力任せ。ただ、一発の破壊力は最弱のタイニーの2倍以上に達する。特殊な技に、巨大なパイナップルを発射する「パイナップル・ランチャー」、メガトンパンチを出す「パンチ・パンチ」、巨大化する「グレートチャンキー」、姿を消す「ゴリラゴーン」、周囲の敵を全滅させる「トライアングル・ウェーブ」がある。
ちなみに、海外ではディンキーコングの兄ということになっている。もしこれが事実ならば、チャンキーもまたファンキーの親戚と言うことになる。
[編集] マンキーコング
『スーパードンキーコング』に登場したオランウータン。元々はコングファミリーだったが、クルール側に寝返った為、敵キャラとして登場する。
一定の場所からタルを投げて攻撃する。この攻撃方法はクランキーから習ったとも、ドンキーへの恨みから開発したとも言われるが、真相は不明。勿論、当たるとダメージを受ける。倒すには、ドンキーなら1回、ディディーなら2回攻撃を当てなければならなかったが、リメイク版では共に1回に統一された。
同一画面内に2匹以上が出現する事がある為、「マンキー」は1つの種族名である可能性もある。ただ、キャラ説明は1個人の話の様に書かれている為、それはあくまでもゲーム上の表現であり、マンキーは1匹しかいないとする説もある。
前述の通り、他キャラと共にミニゲームへ出演している。この時はコングファミリーの一員として扱われていたが、一時的なものである可能性が高い。
[編集] その他
- アニメ版に出てくるコング。
- ブラスターコング
- ベイビーコング
- 敵として出てくる猿たち。
- バーレルコング 『スーパーマリオRPG』でバーレル火山に出てくる敵キャラ。コングファミリーとの繋がりは不明。
- ドソキーユング 『スーパーマリオRPG』に出てくる敵キャラ。ドンキーと良く似ている。
- ミンキー 『スーパードンキーコング3』に登場する敵キャラの猿。マンキーと違ってコングの名は冠していない。
- ジャイアントドンキーコング 『大乱闘スマッシュブラザーズ』に出てくるボス。巨大なドンキーコングの亜種。
- また、厳密にはコングファミリーではないが、以下の仲間がいる。
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ドンキーコング | DK - DKJr - DK3 - DKGB |
スーパードンキーコング | SDK - SDK2 - SDK3 - DK64 |
マリオvs. | マリオvs.ドンキーコング - マリオvs.ドンキーコング2 |
レース | レーシング - レーシングDS - たるジェットレース |
その他 | コンガ - ジャングルビート - ぶらぶらドンキー - ぶらぶらドンキーDS |
メディアミックス | アニメ - カードゲーム - 漫画 |
キャラクター | 初代ドンキー - ドンキーJr - 2代目ドンキー -ディディー - ディクシー - キングクルール - スタンリー |
関連項目 | コングファミリー - アニマルフレンド |
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人間? | マリオ - ルイージ - ピーチ - デイジー - ワリオ - ワルイージ - オヤ・マー博士 - ブラッキー - スタンリー |
恐竜 | ヨッシー(ワッシー) - キャサリン - ウンババ |
コングファミリー | 初代ドンキーコング(クランキーコング) - ドンキーコングJr - 2代目ドンキーコング - ディディーコング - ディクシーコング |
キノコ族 | キノピオ(キノピコ・キノじい) - クリボー |
カメ族 | クッパファミリー: クッパ - イギー - モートン - レミー - ルドウィッグ - ロイ - ウェンディ - ラリー その他のカメ族: ノコノコ - ジュゲム - トゲゾー - ハンマーブロス - ガボン - カロン - メット - カメック - ミニクッパ - メカクッパ |
ヘイホー系 | ヘイホー - ムーチョ - ヤリホー - ボロドー - カンテラくん - ミットさん - ヘイポー - トンダリヤ |
その他の生物 | 陸上: チョロプー - ハナチャン - チョロボン - ガオー - キングクルール 海洋: プクプク - ホネボーン - ユラリン - ゲッソー その他: テレサ(キングテレサ) - シンエモン - クモクモーン |
兵器・トラップ | バブル - ケセラン - ファイアバー - クッキー - ボム兵 - キラー - ワンワン - ドッスン - トコトコ - バッタン |
植物 | パックンフラワー(ボスパックン) - サンボ - クリボン - ハートフルーツ |
宇宙人 | タタンガ - ゲドンコ星人 |