ショーン・フィギンズ
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ショーン・フィギンズ(Chone Figgins, 1978年1月22日 - )は、メジャーリーグベースボール・アメリカンリーグ西部地区のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム所属、右投両打の内野手。アメリカ合衆国・ジョージア州出身。
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[編集] 略歴
1997年に、ドラフト4巡目でコロラド・ロッキーズから指名を受け、プロ入り。マイナーリーグで移籍し、プロ6年目となる2002年に、エンゼルス(当時の球団名はアナハイム・エンゼルス)でメジャーデビューを果たした。2002年は15試合の出場で打数はわずか12だが、2盗塁を記録して俊足ぶりをアピールした。メジャー2年目となる2003年から出場機会が増え始め、それに伴って俊足が徐々に生かされるようになってきた。2003年は71試合の出場で13個の盗塁を決めている。2004年からは規定打席にも届くようになり、盗塁数も30個の大台を突破してきた。2005年はフィギンズにとって自己最高のシーズンと言うべき年度になった。開幕から盗塁を重ねたフィギンズは最終的に62盗塁を記録。レギュラーポジションの定まっていない選手ながら盗塁王のタイトルを獲得するという偉業を成し遂げた。2006年はタイトルこそ逃したが、52盗塁はタンパベイ・デビルレイズのカール・クロフォードに次ぐ、堂々のリーグ2位という数字である。2007年も、守備位置の定まっていないユーティリティプレイヤーとしてプレイし、チーム一のスピードスターとしての活躍を期待されている。
[編集] 選手としての特徴
バッティング面では、比較的ミートが上手いが一方でパワーは無い。ミートの上手さは2003年から2005年までの3年間、.290台の打率を記録している事からも窺い知れる。身長170cm(2007年公表数値)と小柄なので、パワー不足はしょうがないとも言えるが、それでも2006年には9本塁打を記録するなど、目を覆いたくなるようなレベルではない。2006年にサイクルヒットを達成している事も、フィギンズが深刻なパワー不足の選手ではないという事を示す材料となっている。走塁・盗塁の技術は芸術的。走塁面では、フィギンズ自身の各年度別のシーズン本塁打数を超える本数の三塁打からも窺い知る事が出来る。一方、盗塁面でも、毎年75%前後の確率で盗塁を決めている。守備面では、俊足なのでカバー出来る範囲は広いが、肩の強さも併せて、取り立てて書くほどの部分は無い。また、ポジションに関してだが一応、内野手登録(三塁手)にはなっているが、サードの守備に常時就く事は無く、他にセカンド・ショート・レフト・センター・ライト・DHとして出場した事もある。それも半端な試合数では無く、2006年に至ってはサードよりもセンターとして出場した試合数の方が多い(サード34試合、センター96試合)。
[編集] 名前の読み
Choneというスペリングは、日本人の感覚で意見するとチョーンと読みたくなるが、実際はショーンと読まれる場合が多い。Figginsに関しては、フィギンズという表記とフィギンスという表記に分かれる。フィギンズと、濁って表記される場合が多いが、フィギンスと読んでも問題ない。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | チーム | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | 長打率 |
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2002 | ANA | 15 | 12 | 6 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 5 | .167 | .167 | .250 |
2003 | ANA | 71 | 240 | 34 | 71 | 9 | 4 | 0 | 27 | 13 | 20 | 38 | .296 | .345 | .367 |
2004 | ANA | 148 | 577 | 83 | 171 | 22 | 17 | 5 | 60 | 34 | 49 | 94 | .296 | .350 | .419 |
2005 | LAA | 158 | 642 | 113 | 186 | 25 | 10 | 8 | 57 | 62 | 64 | 101 | .290 | .352 | .397 |
2006 | LAA | 155 | 604 | 93 | 161 | 23 | 8 | 9 | 62 | 52 | 65 | 100 | .267 | .336 | .376 |
通算 | 5年 | 547 | 2075 | 329 | 591 | 80 | 39 | 22 | 207 | 163 | 198 | 338 | .285 | .345 | .393 |
- 太字はリーグ最多
- ANAとLAAの表記の違いについて・ANA=アナハイム・エンゼルス、LAA=ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムで、球団名の変更に伴い、略記も変更となっているだけで、フィギンズは移籍していない。