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ナイン (漫画) - Wikipedia

ナイン (漫画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ナイン』は、あだち充による野球漫画、およびそれを原作としたアニメ。少年サンデー増刊(小学館)にて1978年1980年まで連載。

その引き締まった内容と、後の作品群の類型となる登場人物達の配置などから、作者の最高傑作とされることもある。少女漫画誌から少年誌に移った中期の代表作。それまで原作付きがほとんであったが、この作品はオリジナル。ただし、設定などにやまさき十三原作の泣き虫甲子園などの影響もあり、またこの作品は後の多くの傑作群の基本線となっていることから、前期と中期以降をつなぐ転機の作品ともいえる。

絵柄的にも過渡期に当たり、初期の劇画調から柔らかい独特のタッチへ徐々に変わる姿がみられるが、コメディータッチの絵柄と劇画っぽい絵柄が序盤から共存しており、あまり違和感はない。

目次

[編集] 概要

県下の名門青秀高校への入学が決まった新見克也は、友人唐沢進と共に青秀高校野球部の試合を見学に出かけた。その途上、電車内で美女が痴漢される現場に出くわしたが、彼女は一睨みで痴漢を撃退した。

痴漢撃退の美女、および痴漢氏と球場で再会した新見達だったが、新見と唐沢は、痴漢氏が全国中学野球大会優勝投手の倉橋永二だったことに気がついた。中学時代、マウンド上の倉橋は輝いて見えたが、現在の倉橋は青白く、とても同一人物とは見えなかった。

試合は青秀高校のコールド負け。「学業では名門でもスポーツは全然だめなのだな」と落胆する新見達の前を、痴漢撃退の美女は落涙しつつ立ち去り、新見達はその涙の前に入学後の野球部入部を誓うのであった。「彼女の涙は見たくない。笑顔が見たいんだ」と。

こうして、中学陸上短距離記録保持者の新見、中学柔道県大会個人優勝者唐沢、全国中学野球優勝投手倉橋、および痴漢撃退の美女中尾百合(青秀野球部中尾監督の娘)の高校生活がスタートするのであった。

野球漫画は強打者もしくは投手が主人公というのが定番であるが、本漫画はセンターを守る俊足1番バッターが主人公である。この設定に最も近い有名選手であるイチロー選手は、小学館文庫「ナイン」1巻(全3巻)に「このくすぐったさ、たまんないね」というタイトルでエッセイを寄稿している。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 登場人物

  • 新見克也 (:古谷徹
    青秀高校野球部員。中学陸上短距離(100m及び200m)の記録保持者。1番センター。好物は五目寿司。
  • 中尾百合 (声:石原真理子(第一作)、倉田まり子(第二作、劇場版)、安田成美(第三作))
    青秀高校野球部マネージャー。野球部監督の一人娘。
  • 唐沢進 (声:富山敬
    青秀高校野球部員。中学柔道県大会個人優勝の経歴を持つ。5番ライト。
  • 倉橋永二 (声:塩沢兼人
    青秀高校野球部の左腕エース。トラック運転手の父親と二人暮し。
  • 安田雪美 (声:坂本千夏
    青秀高校陸上部員。新見克也に憧れていた。偶然同じ青秀高校に通っていたのを知り、アタックを開始。
  • 山中健太郎 (声:神谷明
    中尾百合の幼なじみで武南高校野球部のエース。甲子園優勝投手。百合と偶然再会した後、克也の恋のライバルになる。
  • 山中二郎 (声:平野義和
    山中健太郎の弟で青秀高校野球部の新入部員。2番サード。雪美に惚れている。
  • 山中智美 
    山中兄弟の妹。健太郎と百合の仲を取り持とうとする。
  • 中尾監督 (声:永井一郎
    青秀高校野球部監督。夏までに1勝しないとクビになることになっていたが、倉橋の加入で事なきをえた。小さい頃の山中健太郎に野球を教えた。

[編集] ストーリー

序盤は、互いの恋心に気づきながらも今ひとつ自分から積極的に出られない新見克也と中尾百合に対して、山中健太郎が絡んでくる三角関係。続いて安田雪美が二人に絡んで三角関係となり、さらに、そこに山中二郎が絡んでくる。


*第1話:笑顔の似合う少女

中学短距離の記録保持者である新見克也と柔道県大会個人優勝の唐沢進は、共に入学する青秀高校の野球部の練習試合を見に行く途中で、美少女(中尾百合)が痴漢に遭いかけているのに遭遇するが、その美少女はにらみつけて撃退する。 球場に着いた2人は、応援席で先ほどの痴漢が真剣に試合を見つめているのをみて、それが中学野球全国大会優勝投手の倉橋永二だと気がつく。そして偶然にも美少女・百合の方も試合をみていた。2人は、青秀高校の敗戦で涙を流す百合を見て、自分たちが野球部に入って笑顔にさせることを誓う。 2人は高校で同じクラスになり、しかも倉橋と百合も偶然にも同じクラスであった。2人は早速野球部へ行くが、野球部では倉橋が入部しないことが分かり、それどころではない様子。弱小野球部である青秀高校の中尾監督は、夏までに1勝できないとクビになってしまうのだ。そして、その涙を見て2人が入部を決めた美少女の百合は、中尾監督の娘であった。 練習後、百合と共に3人で帰る克也と唐沢の目の前に、下着泥棒が現れた。捕らえてみるとそれは倉橋であった。倉橋は父に好きな野球を禁止され、鬱屈していたのだ。克也たちは電話で、倉橋の父を呼び出す。倉橋の父は激怒するが、そこに克也の父親が現れる(克也は、倉橋の父を説得するために遅くなる、と家に電話を入れていた)。実は倉橋の父と克也の父は、甲子園の優勝バッテリーだったのだ。しかし倉橋の父は卒業前に肩を壊してしまい、以後の人生が狂ってしまったために、その轍を息子に踏ませまいとしていたのだった。しかし克也の父は倉橋の父に野球をやっていた頃の情熱を思い出させ、倉橋の父は倉橋が野球をやることを許可するのであった。 野球部に入った倉橋は早速1勝を監督にプレゼントし、ベンチ入りできない克也と唐沢は、百合の笑顔をスタンドからみることができたのであった。


*第2話:強力ライバル出現

登校途中で克也、唐沢、倉橋は百合と出会う。同じ車輌に居合わせたのが昨年の甲子園優勝投手である武南高校の山中健太郎であった。健太郎は実は百合と幼馴染であり、引越しで別れてしまって以来久しぶりの再会を偶然果たしたのである。健太郎は強引に日曜日の約束をして去ってしまう。克也と唐沢にとっては恋のライバル出現であった。 日曜日に再会した百合と健太郎だが、健太郎が口説くものの、百合は本気にしない。百合が去ってあとで、百合が落とした定期券入れに気づいた健太郎は、練習帰りの克也にそれを渡す。健太郎と同じように、定期券入れの中を見てしまった克也は、健太郎の甲子園優勝時の新聞の切抜きが入れられていることにショックを受ける。駅で百合に渡すと、百合は中を見たかとあわててたずね、みてないという克也の嘘にほっとするのであった。 健太郎は青秀高校に練習試合を申し込んできた。練習代わりということで克也と唐沢も出してもらえることに。百合の前で張り切る健太郎は完全試合ペースで9回裏二死までもってくる。しかし倉橋が見事に捉えて三塁打に。続く克也は意表をつくセーフティースクイズ。しかし判定は無常にもアウト。だが健太郎にはそれがセーフであったことがわかっていた。 試合後、百合は定期券の中のものを返してと健太郎にいう。それは克也が中学時代の陸上大会で新記録を出した時の写真だったが、それを知らない克也と唐沢は落ち込むのであった。


*第3話:ゆれ動く青春

通学途中に遅刻寸前で走る克也は、角で同じ高校の女生徒(安田雪美)とぶつかってしまう。陸上をやっている雪美は、それが憧れの克也だと知り、遅刻して風紀の先生に捕まったのに平気で克也に自己紹介をし、中学の時から克也に惚れていると告げる。雪美はやがて克也に大会までの間コーチをして欲しいという。監督命令で渋々引き受けるものの、やがて本気になって指導する。コーチ期間中、克也は雪美が兄を交通事故で亡くしていること、自分が速く兄に追いつけていたら兄が事故に会わなかったのではないかと雪美が思いこみ、そのために陸上をやっていること、また克也に兄を重ね合わせていることを知る。 雪美が気になる百合。 一方で、百合が正式にマネージャーとなるとともに、武南高校野球部がランニングコースに、青秀高校を入れるようになった。百合に会いたいがための健太郎の策略だが、男子校のチームメイトも、共学の青秀にくるのはまんざらでもない様子。健太郎は百合の父である中尾監督をうまく使って日曜日のデートを取り付ける。 日曜日、雪美の応援に行った克也たちの前で、雪美は惨敗する。実は前日雨の中で練習したために熱を出していたのだ。おぶって雪美を送る克也は、デートでバイクに乗っている健太郎と百合に出会う。健太郎は克也と百合が互いに好きなのだと気がついているが、2人が積極的になれない間は、自分が入り込むチャンスがある、という。


*第4話:顔で笑って心で泣いて

地区予選1回戦を倉橋の力投もあって突破。そのグラウンドには、それぞれセンターとライトのポジションを得た克也と唐沢もいた。しかし彼らは2回戦目が健太郎の武南だと気がつく。 ある日の練習を見に柄の悪い連中がきており、百合が先に帰ると同時にいなくなっる。心配になった克也は、唐沢と共に後を追いかけ百合を不良たちから救うが、克也はその時に足を捻ってしまう。その帰り、ふとした会話で克也の好物を五目すしだと知る百合。 翌日の2回戦、雪美が弁当を克也に届けにやってきて、克也をさらってしまう。百合は唐沢に作りすぎたからと弁当を差し出すが、それが五目すしであることに気がつき、唐沢は百合の気持ちを知る。 試合は投手戦となり、両軍無得点の9回裏、ランナー1人をおいて健太郎を迎える。球威に押されるが飛んだコースが右中間で、克也はとれると確信したが、足を痛めていて届かずにサヨナラ負けとなる。しかしチームメートも監督も、詫びる克也に、仕方ない、2回戦まできて武南と接戦で負けたんだと大満足の様子。倉橋だけは気づいて百合に克也の足を見てあげるように頼む。百合に治療してもらうところに健太郎がやってこようとするが、克也と百合の恋を応援しようと決めた唐沢が阻止する。克也はあらためて、自分は百合が好きなのだと自覚するのであった。

*第5話:ハッピーバースデー16歳

甲子園で勝ち進む武南高校と健太郎に対し、克也は4日に1度の練習も忘れて電話で呼び出される始末。慌てて駆けつける克也は途中でおばあさんを助ける。 そのころグラウンドでは、監督が百合に、3年生が抜けて寂しくなった、しかし、今年は3人しか新入生はいなかったが監督就任以来の豊作だ、と語りかけ、百合も同じことを実感するのだった。 一方で部員達は、やがてくる百合の誕生日パーティーの開催をもくろんでおり、克也はプレゼントを買うことになっていた。当日、克也は先日助けたおばあさんとまた出会う。それは雪美の祖母で、雪美の兄と克也の印象が似ているため、雪美の兄が生き返ったのだと喜ぶ。雪美の家まで送り届けてから、練習に向かう克也と歩く雪美だが、以前に百合にちょっかいをかけてきた連中と出くわしてしまう。克也は時間を稼ぐ間に雪美に逃げるようにいうが、雪美は逃げず、一人がナイフを持ち出し克也に向かってくるのに気づき、自ら盾となってしまう。病院に運ばれる雪美に克也はつきそう。そこでついていたテレビでは、ちょうど武南高校が甲子園を制し、健太郎が全国放送で百合に誕生日おめでとうという。克也は敗北感におそわれてしまう。 一方で野球部では、克也が来ずに、驚かすはずのパーティーはばれてしまう。 克也は夜、百合に電話をかけた。百合は事情を聞いており、健太郎の言葉よりも克也のおめでとうの言葉を嬉しがってくれた。

*第6話:すれちがいの文化祭

文化祭で野球部は、甲子園優勝投手の健太郎を招いて、その球を参加者に打ってもらうという企画を行い、その条件として健太郎は百合と一緒に文化祭を見てまわる。 克也たちはボールで遊んでおり、ボールを取りに来た時に、健太郎が百合を口説いている場面に出くわしてしまう。慌てて「ごめん」とその場を走り去る克也に百合は「ちがうの」と叫ぶが、克也には2人がくっついているようにしか思えなすった。グッドタイミングだという健太郎に、百合は泣きながら相手のの頬を叩くのであった。 放心状態の克也は、雪美に促されるまま雪美のクラスの甘味屋で食べ過ぎてしまい、保健室へ運ばれる。倉橋が気を利かせて、百合に見に行くように促す。ところが、百合が保健室に入ろうとしたとき、ちょうど雪美が熱を測ろうと克也に顔を近づけていた。驚いて走り去る百合に対して、思わず「ちがうんだ」といった克也は、先ほどの百合の「ちがうの」の意味が分かる。互いに「ちがう!」と叫び、その意味を理解した克也と百合は、今までよりも一歩、相手の心を身近に感じながら、フォークダンスで手を取り合う。

*第7話:ひびわれた友情

卒業生の送別会。唐沢が克也に、百合が最近練習に顔を出さないことに気がついていう。それに対して倉橋が何かをいおうとしたが、卒業生たちに声をかけられて中断される。彼らは今年の3人に対して期待していると声をかける。その後のパーティーでは、倉橋が早退していた。 克也と唐沢は、帰り道に健太郎から、百合が倉橋の家で家事をしているのはどういうわけだ、と聞かれる。2人にとっても初耳であった。早速それぞれ翌日倉橋の家にいく2人だが、唐沢がケンカ腰であったこともあり、自分を信じてくれない2人に倉橋は「彼女に聞くんだな、俺が頼んだわけではない」といい去ってしまう。監督も百合が倉橋のところに行っていると認め、甲子園に行くためだという。激怒する2人。 克也は挑戦状をしたためて倉橋のところへ行くが、そこで百合と会い、気がそがれてしまう。 練習に行くと、健太郎が倉橋に勝負を申し込んでいたが、倉橋の邪念のなさに、倉橋の無実を確信する。克也は先ほど百合から、倉橋の父がトラック事故でけがをしたため練習中だけ面倒を見ている、という事情を聞いており、倉橋を信じられなかった自分を戒めるために、健太郎の後にバッターボックスに立ち、わざとボールにぶつかる。 新学期、克也、唐沢、倉橋、百合に加え、雪美も同じクラスになった。

*第8話:とんだ新入生

野球部にも新入生がやってきた。健太郎の弟の二郎、西尾、榊、岩谷の4人で、それぞれ中学時代はレギュラーで勧誘に快く応じてくれたと監督は嬉しそうだが、4人はどう見ても不良にしか見えない。百合はもちろん二郎とも幼馴染であった。 4人は練習の見学そっちのけで、となりの陸上部から声をかけてきた雪美を見ている。克也は、二郎から雪美が彼女なのかと聞かれ、それを否定したものの、雪美が魅力的であることは内心認めざるを得ない。健太郎の弟ということもあって二郎は投げてみるようにいわれるが、本気で投げない。 二郎は偉大な兄に対して体格が小さいこともあり、コンプレックスでぐれていた。ある日、練習前に4人は部室でタバコを吸っており、怒った唐沢が追い出してしまう。 練習がないと実はやることがない4人。雪美がそこに現れ、私を好きならば本気になれ、何かに本気になれない男に惚れられても迷惑だ、という。二郎は本気だといい、走っていく。 二郎はグランドで克也に勝負を申し込む。本気で投げた二郎の速球に驚く克也だが、キャッチャー役の倉橋が球の軽さに気が付き、軽く合わせるようにいうと、意外や打球は飛んでいく。二郎は素直になり、頭を下げる。そして4人は次の日に頭を丸めてきた。


*第9話:雨のち晴れ

梅雨時、体育館を間借りしての練習が多くなる野球部。そうした中、雪美は百合が克也のことを好きだと気づき、勝負を申し込む。次の日曜日に二人でデートを申し込んで、来なかったほうは諦める、と勝手に決めてしまい、雪美は早速申し込む。一方、百合は、克也に申し込もうとするのだが、なかなか言い出せない。 ある日、雪美は別の学校の不良女生徒たちに腕時計をカツアゲされてしまう。顔に痣があるのに二郎が気が付き取り返してくるというが、雪美は気にするなという。 日曜日、克也は特に用事もなく、雪美とデートをする羽目に。そこで百合との勝負の話を聞き、百合が誘ってくれなかったことにがっかりする。 雪美を家まで送る克也だが、そこには不良たちとやりあって腕時計を取り返してきた傷ついた二郎がいた。手当てをしてくれるように克也はいい去る。好かれたから好きになるんじゃない、好きだから好かれたいんだ、と百合を想う克也。 克也は雨の中、雑念を払うかのように庭で素振りをする。そしてユニフォームを脱ぐと、この前、百合が直してくれた取れていた背番号の裏に克也と百合の相合傘の刺繍がしてあり、雨でぬれてそれが浮かび上がったのに気づく。 翌日、校門のところで百合とデートを申し込む克也に対して、百合はそれを受ける。

*第10話:ほんとに勝てるの

地区予選直前、近くの寺で合宿をする野球部。相手は弱小で勝利は確実だと思われている。 一方でチアガールを募集する雪美だが、なかなか集まらない。 前夜、監督は明日は実力で勝てる、と就任以来初めて口にできることばを嬉しそうにいうが、なかなか眠れないところに寺に泥棒が入る。克也と二郎で捕まえるが、警察が来て事情聴取がすむまで眠れない部員達。さらに墓が火事になり、消火を手助けすることになり、小火ですんだものの、結局朝が来てしまい、ろくに眠れない。 眠い中で1回戦が始まる。序盤こそリードを奪うものの、眠気から守備も乱れ、攻撃も単発になり、いつの間にか逆転されている。水をかけて部員に目を覚まさせようとするが、眠気は治まらない。弱小校なのに応援が盛んな相手チームに対し、青秀は雪美が集めたわずかなチアガールを含めて寂しい応援。しかし、そこに昨夜手助けした警察署と消防署の人たちが応援に駆けつけ、百合がチアガールに加わったこともあり、逆転に成功する。 試合終了後、球場でそのまま眠る部員達であった。

*第11話:宿命のライバル

青秀野球部は準決勝まで進み、そこで健太郎率いる武南と対戦することに。唐沢は冗談で二郎に腕を寝ている間に使えないようにしてしまえ、などという。 山中健太郎・二郎兄弟の妹である智美を久しぶりに見て挨拶する百合。智美は小さくて覚えてはいないが、毎朝健太郎が百合の写真にキスをしているから知っていた。明日は両方公平に応援すると百合に嬉しそうにいう。 健太郎が帰ってくると、二郎の部屋で二郎が雪美の写真を見ているのをみつける。雪美が克也が好きなのだと健太郎は知っており、克也は兄弟共通のライバルだな、などという。そして1000円でヒットを打たせてあげるなどと冗談をいい、二郎が追い出して扉を閉める時に、健太郎が「イテ」という。二郎が慌てて扉を開けるが、健太郎は笑って冗談だという。

*第12話:やっぱり涙の地区予選

準決勝ともなると応援も増え、チアガールもそれなりの数になっていた。戦前の予想では投手戦だが、守備力攻撃力に優る武南有利。智美は早速両軍の応援席を往復する。 青秀ナインは健太郎が利き腕に包帯を巻いているのに気が付き、二郎の「まさかあの時」という言葉を聞き、どうしても力が出ない。そうしたなか、5回に二郎のエラーで先制を許してしまう。その裏、倉橋が利き腕にデッドボールを受ける。これでハンデがないはずだと青秀ナインは張り切るが、やはり打てない。そんな中、健太郎は智美を使って青秀ナインに、包帯で騙されたかお人好め、などと伝言し、包帯を解く。それでも打てない青秀。 9回裏、克也がセーフティーバントで出ると、二郎が監督のサインミスでのヒットエンドランで見事にヒットを打ち、克也は俊足を生かして長躯ホームインで同点に。延長と思いきや、そこで倉橋がサヨナラホームランを放つ。 試合後、倉橋が健太郎に、なぜあんな嘘を、と尋ねる。健太郎は実際に指を痛めていたのであった。健太郎は倉橋にぶつけてしまったこともあって、公平にするために指を痛めていないと嘘を伝えていた。健太郎は逆に倉橋にぶつけた手は大丈夫かというが、倉橋は利き腕でないと嘘をつく。翌日の決勝戦は二郎が好投したものの、結局甲子園にはいけなかったのであった。

*第13話:十七歳の夏

夏休み、克也と百合は喫茶店への道で偶然出会う。克也は唐沢や倉橋と、百合は雪美やクラスメートの女生徒たちと夏休みにどこかへ行こうと計画をたててそれぞれ喫茶店で待ち合わせていたのであった。一緒に行けたらいいね、などといいながら喫茶店へ行くと、唐沢たちと女生徒たちが喧嘩の最中であった。それぞれ海と山へ別々にいくことに。 克也たちは山へ向かうバスの途中で偶然5人組の女の子たちと出会い、一緒に行くことに。それぞれカップルらしきものができ、特に克也たちは決勝まで進んだ青秀の野球部だということでモテモテ。いい感じでキャンプをする。克也の隣に座ってきた女の子もまんざらではない様子。しかし、2人で薪を拾いに行ったところ雨が降り、小屋へ避難する事に。2人きりとなり、その女の子は自分には好きな人がいるから変なことをしたら死んでやるという。克也は百合を思い出し、自分にも好きな人がいるというと、雷が鳴ったこともあり、その女の子は克也の胸に飛び込んできた。 一方で同じく海で5人組の男にナンパされた百合や雪美たち。雪美はさっそく男達をうまく労働力として使う。雪美がボールを持ちながらじゃれて走っている姿をみて、百合は克也と始めて出会った時を思い出していた。克也が200mと100mで中学記録を出した陸上の大会で、百合は手伝いに来ており、走り終わって汗をかいていた克也にハンカチを差し出したのであった。 それぞれ楽しんで帰ってきた2組は喫茶店でまたもや出会い、いかに楽しかったかを自慢しあう。唐沢が何気なく克也が女の子と2人きりで小屋にいたというと、女子が固まる。そこでまた騒動となり、マスターに追い出されてしまった。一緒に帰る克也と百合だが、表面では何もない様子の百合も、実は動転しており、克也に何もその女の子となかったかと聞き、何もないと聞いて安心する。手をつなぐ2人。

*第14話:愛のスケッチブック

クラスに漫画が張り出される。唐沢が20打席ノーヒットだということを揶揄した内容で、漫画家志望の高木さんによるものであった。激怒する唐沢。スランプで打てない唐沢を克也は元気づけるが、相変わらず打てずにまたもや漫画が張り出される。 練習を見にきた高木は、唐沢をスケッチする。百合も何か書いてみたら、といわれて何を書こうかと悩み、克也に目が行った時、高木の唐沢に対する気持ちに気づく。 またもや打てない唐沢に三度張り出される。百合は好きな球団の勝ったときの記事を見るためにはその球団の負けたときの記事も見なければ、と示唆するが、唐沢は全く気がつかない。 ある日、高木が転校することになった。最後の日は練習試合の日だった。唐沢が活躍したらその場で号外をかくよ、という高木。 試合の日、監督にスランプだから休めといわれてスタメンを外される唐沢。猛烈アピールで一打同点サヨナラのチャンスの最終回に代打に出されるが、凡退する。高木は行く時間になり、スケッチブックを百合に手渡し去っていく。 百合はスケッチブックを唐沢に渡す。高木の気持ちに気がつく唐沢。スケッチブックの自分の姿でフォームを思い出し、延長でホームランを放つ。 翌日、克也が書いた唐沢を褒め称える漫画が張り出されるが、それを見て唐沢は「ヘタクソ」と寂しそうにいうのであった。

*第15話:陸上部の危機

新校長がやってくる。校長は野球好きで、監督がグランドが狭いというと、実績のない陸上部が次の大会で結果を出せなかったら廃部にして野球部のグランドを拡張することにする。 陸上部では男女それぞれで優勝しなければならなくなり、女子は雪美で問題ないが、男子は人材がおらず、雪美は部員登録をしてあるから克也に出ろという。陸上部が寂れたのは克也が野球部などに入ったのにも原因があるなどというが、克也は断る。一方で二郎は優勝したらキスしてあげると克也に雪美が言っている話を聞き、自分が出るという。 しかし、大会の日は、練習試合の日であった。退部してでも陸上部の方に行くという二郎に、克也や倉橋は仕方なく、部員一同を風邪ということにして練習試合を中止にしてしまった。克也は陸上大会の会場に向かう。 二郎は決勝進出を決めたものの、丹波学園の金丸が自分より明らかに速いために自信を無くしていた。そこへ中学記録保持者の克也を選手達が見つけ、金丸もいつも後塵を拝していたこともあり、びっくりする。そして克也は二郎が自分より速いなどというような態度をとり、金丸の心を惑わせ、その結果二郎が優勝する。女子は雪美が見事に優勝していたが、そこでふと克也が漏らした練習試合があったのにわざわざ中止にしたことを知らされ、キスはなし、と告げる。怒って追いかける二郎に、逃げる克也。

*第16話:愛のドラフト

健太郎はプロに行くか大学に行くか注目の的であった。そんな中、健太郎は百合にプロポーズする。受けてくれたらプロに入って稼ぐといい、返事は次の日曜日に聞かせてくれという。 次の日、部室で次の日曜日に映画に行かないかと誘う克也だが、百合は用事があるという。あっさりと諦める克也に百合はものたりない。山中健太郎・二郎兄弟の妹の智美が青秀高校にやってきて、練習中の克也に対し、野次を飛ばす。百合は克也に健太郎にプロポーズされたこともあって話しかけようとするが、智美に邪魔をされる。百合が怒鳴ってあっちに行くように言ったため、智美が泣き出す。克也は百合に謝るように言うが百合が強情を張ったために百合をぶってしまう。走っていってしまう百合。克也は次の日曜日にアニメの映画に付き合うからと智美を慰める。 次の日曜日、アニメ映画を見てあげた後に喫茶店で智美に健太郎が百合にプロポーズをしたことを知らされる。智美は健太郎に頼まれたこともあり、克也と百合の間を邪魔していたのだ。克也は百合の様子が変であったことに気がつき、殴ったことを後悔する。2人がいる場所を聞き、克也は「アウトになっても走るのが高校野球なんだ」といって出て行き、「アウトになってたまるか」と走り出す。そこへ百合が歩いてくるのを見つける。百合は手編みのマフラーを克也に渡す。「いい奥さんになれるよ」という克也に「誰の?」と笑いかける百合。 一方で健太郎は智美をバイクの後ろに乗せて自棄で走っていた。振られて勉強などやってられない、こうなったらプロにはいってジャンジャン稼いでやる、という健太郎をパトカーが追いかける。

*第17話:歳末助け合い

冬休み、克也は母親に金を度々せびっては喫茶店へ行く。百合がバイトをしているのであった。ある日、唐沢が4つ子の弟妹を連れているのに出会い、喫茶店でたかられてしまう。手持ちがない克也に、百合はバイト代から引いてもらうという。百合は兄弟が多いのはうらやましいという。百合は甲子園甲子園と母をあまり省みない父に対して、バイトでお金をため、母と共に温泉に行ってもらおうとしていた。スキーに唐沢たちと行く予定の克也は百合を誘おうとするが、バイト代が使えないなら行けないかと気がつく。だが百合は、お年玉はもらうつもりだからそれで行く、とはいう。 しかし唐沢の弟妹は毎日のようにやってきては、百合のバイト代で飲み食いする。克也は唐沢に文句を言いに行くが、唐沢は引越しのバイトをしていた。弟妹が多いので今年からお年玉をもらえなくなるのにスキーに行く約束をしてしまった、と唐沢がバイトの先輩に話しているのを聞き、何もいえなくなる克也。親孝行をしようと家に戻るが、逆に散々こき使われる。 買い物の帰り、バイトの最終日に百合が弟妹達にごちそうさまでしたと言われているところに出会う。おかげで百合のバイト代はほとんど出ず、百合は仕方ないからお年玉を集めてそれで行ってもらうという。帰り道、福引の景品が温泉旅行で、買い物のおかげで1回できることに気がつく。どっちが回すか譲り合う克也と百合に対し、唐沢の弟妹の1人が勝手に回してしまい、見事にそれが温泉旅行であった。

*第18話:めざせ甲子園

チーム内で試合をやっているらしい青秀ナインであるが、満塁のチャンスに克也が大きなサイコロを振った結果はアウトであった。実はグランドを使ってサイコロで野球ゲームをしているだけであった。その裏の回に唐沢が振った出目はトリプルプレイ。そこへ監督が帰ってきて慌てて練習をするナイン。そんな部員に不満を持つ監督だが、百合はそんな強豪校のように野球漬でなく、勉強や遊びも適度にした方がいいという。そこへ突然監督が倒れる。 入院する監督であったが、ただの疲れと風邪であった。しかし監督は百合に自分は不治の病でうわごとで甲子園甲子園といっていたと告げるようにいう。 百合は気がすすまなそうに言われたことをいうが、部員は風邪だとすでに知らされていた。しかし克也たちは今度は監督を騙すため、いきなり猛練習を開始する。監督が騙しているのを逆に騙そうというのであった。監督が復帰してくるが、部員達は裏では笑いながら乗り気な振りで猛練習を続ける。しかし、いつの間にか部員達は本気で練習をしていたのであった。

*第19話:恋人宣言

雪美に誕生パーティーに招待される克也。自分が招待されずに二郎は不満顔。百合が好きなのは分かっていながらも雪美に引きずられる克也に、倉橋と唐沢は態度をはっきりさせるべきだというが、克也は分かっていてもそれができないので、立ち去る。 一方でクラスで倉橋が百合をコンサートに誘う。不満顔の克也だが、倉橋に「行くなといえるのか?」といわれ、何もいえない。 夜、克也は百合に電話をかける。克也は倉橋は嫌がらせをしている。雪美の誕生日に自分はいかないから、倉橋とコンサートに行くな、という。どうしてと百合にいわれ、好きだから、と告白する。百合は倉橋からこうなるからとチケットをもらっている。雪美の誕生日には行ってくるように勧め、その後コンサートに一緒に行こうという。いい人でしょ、倉橋くんて、といわれ、はめられたことを知りながら同意するしかない克也。 翌日、パーティーに行く克也だが、夕方もう行かなければならないという。正直に百合とデートだといい、好きなのだと伝える。笑って送り出す雪美。門の外には二郎がいた。雪美を二郎に任せ立ち去る克也。

*第20話:新入生歓迎

新入部員が入ってくる。昨年甲子園予選決勝までいったこともあり、なかなかの人材もおり、特に天才、永井和正は攻守ともに際立っていた。希望ポジションはセカンドかサードで、エラー続きの森尾と榊はポジションを取られるのではないかと戦々恐々。一方で野球ができる上ににハンサムで歌も上手く女生徒にモテモテ、しかしランニングや雑用は監督から免除されて30分ほどで車のお迎えが来て帰る永井に、唐沢は不満で森尾と榊を鍛えるが、やはり差は歴然としていた。 練習試合のスタメンが発表され、永井の名はなかった。彼は生まれつき心臓が弱く、長い間運動ができないのだった。そのために練習だけ参加していたのだ。 森尾と榊は踏ん張り、無失策で試合を終え、凡才でも体が丈夫でよかったなと唐沢にいわれるが、スタンドでモテモテの永井をみて、本当にそう思うか?などと疑問に思う。

*第21話:グッド・ラック

教育実習生がやってきた。児島まりあという美人英語教師であったが、気が弱く、授業にならない。倉橋は、慰めるが、すっかり自信を無くしているまりあ先生は立ち直れない。しかしまりあ先生は実はかつて在校時は野球部のマネージャーで、久しぶりに野球部の練習に顔を出すと、人が変わったかのようにエラーなどをした選手に「ヘタクソ!」と怒鳴るのであった。練習試合にもやってきたまりあ先生は、野次などもとばし、百合と大声で応援を楽しむが、授業では相変わらずであった。下心もあってなんとか立ち直らせたい倉橋に、克也はアイデアを提供する。それは、授業を球場でやろうというのであった。好きな野球の応援の雰囲気と同じように生き生きと授業をするまりあ先生は立ち直り、以降は素晴らしい授業を行い、すっかり倉橋とも仲良くなっていた。 まりあ先生の最後の日、全校集会で体育館の壇上に上がったまりあ先生はまたもや上がってしまうが、倉橋が「プレイボール、ファイト」と叫び、克也なども続いたために全校生徒から応援され、立派に最後の挨拶をおえるのであった。

*第22話:幸せのゴロゴロ

予選が始まるが、二郎がピリッとしない。雪美が克也に振られたショックから陸上部にも出ず、他校の生徒と遊び歩いているとのことで、二郎は気が気でないのだ。 二郎は雪美の家の前で待ち伏せしていた。雪美は克也がまだ好きで忘れられないという。二郎はそうしている間は忘れられないという。次の試合で二郎はホームランを打つが、相変わらず変なままである。 ある時、喫茶店で他校の男子といる雪美の前に二郎が現れる。男は二郎に文句をつけるが、喧嘩でなく野球でなら勝負してやるといって二郎は去る。 しばらくしているうちに雨が降り、雪美は克也を思い出し、店を出てバイクで飛ばそうという男に対し自分の足で走りたいと走り出す。そこへ二郎が現れ「遅いね、練習不足だ」という。雪美は二郎を転ばして、二郎には追いつけない、追いつけたらキスしてあげるといい走り出す。猛然と追いかける二郎だが、雪美に追いつけない。雪美は走りながら克也が百合と居る場面ばかりを思い出してしまう。そこへ急に雷が鳴り、思わず雪美が立ち止まったところを二郎が捕まえる。二郎は雪美とキスをする。

*第23話:あたった!甲子園

順調に勝ち進む青秀だが、唐沢は一人負けることに対するプレッシャーがないどころか、却って負けてもいいようなことを言い出す。実はテニス部の女の子達から野球部と夏休みに一緒に遊びに行こうといわれているのだ。もちろん部員達には異存はなく、甲子園にいけなかったらテニス部の女の子達と旅行にいけると喜ぶ。唐沢はお金をまとめてテニス部の幹事の女子に渡すが、その子はキャンセルできないから甲子園にいけたら無駄になってしまうという。唐沢は甲子園にいけるはずなんてない、とそのまま渡してしまう。野球部員達はそれを知らず、甲子園にいけたらラッキー、いけなくても女の子と海水浴とばかりに伸び伸びとプレーし、決勝まで駒を進めてしまう。唐沢は恐怖に駆られ、勝っている間伸ばし続けている監督の髭をそってしまう。がっくりする監督を見ながら負けを願う唐沢に百合がやってきて金を渡す。キャンセルできないときいて百合が断ってきたのだ。甲子園にいけると信じているという百合。 もう後がない唐沢だが、却ってエラーをしてしまうが、克也に海水浴にいきたいのかこのスケベとからかわれてしまう始末。健太郎が抜けたものの武南高校は相変わらず強敵で、最終回までリードを許す。克也と二郎がでて一打逆転だが、倉橋の打球は惜しいところで正面を突く。二死で唐沢となり、ジンクスの髭をそられてしょぼくれている監督にマジックで唐沢は髭を書き、打つ気満々で打席に立つ。しかし平凡な外野フライ。海水浴だな、などといいながら二死だから走る克也と二郎。だがその打球を武南の外野手が落としてしまった。信じるって大切なんだね百合ちゃん、と一塁でつぶやく唐沢であった。

*第24話:やってきました甲子園

甲子園にやってきた青秀高校。一回戦に勝ち、続いて強肩強打のオカベンこと岡部を擁する優勝候補の賢条高校と対戦することに。初出場で緒戦に勝って優勝候補に負けたなら、大威張りで帰れると監督もご満悦。奇しくも賢条とは同じ宿舎で、甲子園にきても猛練習の管理野球の賢条と甲子園を楽しんで祭りなどにも行くような青秀とは対照的。岡部がランニングで一人遅れて宿舎に帰ってきた時、百合がハンカチを出し、汗を拭くようにいう。百合に惚れてしまう岡部は、夜に百合が風呂に入っているとき覗いてしまう。誰かに見られたと克也に告げる百合だが、動じない克也に百合は不満顔。しかし克也は見せたのなら嫉妬するけど、見られたなら仕方ないという。二人はキスを交わす。 試合の日、伸び伸びとプレーをする青秀に対しエラーから萎縮する賢条は2点のリードを許す。ボックスに立った克也に岡部は百合の風呂を覗いたことを告白、謝罪する。克也は笑って「青春だね、お互い」と許す。岡部は野球をすることの楽しさを思い出し、エラーをした野手に「ドンマイ」(don't mind 英:気にするな)と声をかけ、ナインも声を掛け合い、自分達を取り戻す。しかし時遅く、青秀が最終回の岡部のソロホームラン1本に押さえ金星をあげるのであった。

*第25話:サラバ甲子園

倉橋の好投もあって3回戦の左前商にも勝った青秀。唐沢は偶然倉橋の後ろで自分が写真に移ったのを切り抜きにして、子供ができたら自慢するという。 一方で準々決勝の相手は高倉工業。大前田は96イニング無失点の記録を持つ怪物投手であった。大前田は初出場の青秀をなめてかかり、解説なども次が青秀だからパーフェクトがでるかも、などというのに対し、克也が倉橋にお前も記録を狙え、などというと、逆に倉橋が克也を見て考える。 試合当日、大前田に3回までパーフェクトに抑えられるが4回の表、克也はセーフティーバントに失敗した後、振り逃げで塁に出る。克也は二盗三盗と難なく決め、スクイズをいう監督に倉橋は狙わないとできない記録もある、と拒絶する。克也は本盗も決め、完全盗塁を達成し、ノーヒットで1点を先制する。 一方で倉橋も絶好調で、エラーで塁に出すものの、ノーヒットノーランを8回まで続け、9回もエラーの走者を背負いながら二死までくる。高倉工業は敗戦を覚悟し、大前田は自分の控え投手でマウンドに上がることのなかった桜井を代打で使ってくれるように監督に頼み、監督も記念にと代打に出す。ところが打球はふらふらっと上がり逆転ツーランに。 帰りの新幹線の中、倉橋はこれも教訓と自分の打たれた後の新聞の写真を切り抜くのであった。

*第26話:なぜか図書館

部から引退し受験生となった克也たちだが、野球部の練習を覗いていこうという克也に対して唐沢は図書館で勉強するという。おかしいと思って後をつける克也、倉橋、百合であったが、案の定勉強でなく前の席の可愛い女の子を唐沢は密かにみてニヤニヤしていたのであった。 帰り道、その女の子が絡まれたところ、唐沢が飛び出して助け、名を名乗らずに立ち去りながら生徒手帳を落とすものの、その女の子は気が付かない。慌ててこっそりみていた克也がこれを落としたといって女の子に唐沢の手帳を渡す。 女の子は美崎順子といい、翌日図書館で唐沢に手帳を渡しながらお礼をいう。それから2人は図書館で話すようになり仲良くなる。甲子園の土をあげる、という話になったあと、順子は今日はいつもの格好いい男の人が来ないのかな、という。その男の人に憧れているのだと唐沢に話すのであった。 唐沢は翌日雨の中、土をあげると、彼が今日はいてよかったねといいつつ、図書館を去る。ある日、例の順子が憧れている男をみかけた唐沢は、順子のことをどう思っているかと聞く。彼も順子が好きで、順子に会いたいから図書館に通っているという。唐沢はおめでとう、彼女も君が好きだ、と告げる。 振られた唐沢は図書館通いをやめ、新キャプテンの二郎などに野次を飛ばすのであった。 そんなある日、例の男が向こうから泣きながらやってきて、唐沢に嘘つきという。彼が言うには順子は彼には憧れているだけで、本当に好きなのは唐沢という奴だといわれた、といい去っていく。「勉強勉強」とさっそく図書館へ向かう唐沢に対して、納得がいかない克也であった。

*第27話:卒業アルバム

卒業間近、卒業アルバムに載せる写真を撮るために久しぶりにユニフォームを着た克也たち。倉橋は部員が何人いるか聞くが、3年生を入れて16人といわれて、紅白戦は出来ないかと残念がる。それを聞きつけ、メンバーを誰か補充してやろうと部員達がやる気になる。百合ともう一人、監督は無視されて雪美が参加することに。監督は審判。ラーメンが賭けられる。 紅組のピッチャーは克也だがトップバッターの百合に緩い球を投げると、いきなり打たれてしまい、「素敵、克也くん」などと塁上の百合にいわれ、甘い球を倉橋に持っていかれる。 不満顔の紅組だが、克也が相手の投手が唐沢だから大丈夫だという。しかしラーメンを賭けているために侮れず、1点を返すのがやっと。 最終回、二死で克也は打ち上げてしまい、打球は百合のところへ。「百合ちゃん愛してる」と克也がいったために百合は動揺してとり損ねてしまう。二郎も負けずに雪美に愛していますというが、まけたらラーメン代も愛してね、と切り返される。しかし打球は外野の間を抜き、克也は長躯本塁へ。百合がおさえて倉橋に渡すと、倉橋が強肩でバックホーム、クロスプレイとなる。監督はよく見ておらず、とりあえずアウトというが、克也がなんだと、というとじゃあセーフと変えてしまう。そこで皆が集まり、乱闘になってしまう。「大人気ない、たかがラーメンじゃないか」などといっていた倉橋も、肘打ちをくらや乱闘に参加。そこへ写真部がやってきて、実は先ほどの撮影時にカメラにフィルムが入っていなかったからもう一度撮影するとやってくるが、もう一度とるの?と百合は乱闘をみながらつぶやく。 そして卒業写真にはその後傷だらけの部員達となぜか雪美が仲良く移っている写真が使われたのであった。

[編集] コミック

小学館からサンデーコミック(全5巻)のほかに、文庫版(全3巻)及びMy First Wide版(全2巻)が出ている。

[編集] アニメ

[編集] ナイン

1983年5月4日フジテレビの日生ファミリースペシャルにて放映。

[編集] スタッフ

[編集] オープニング・テーマ

  • LOVE・イノセント

歌: 倉田まり子、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] 挿入歌

  • つのる思い
  • 悲しみにサヨナラ

歌: 倉田まり子、芹澤廣明、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] エンディング・テーマ

  • 真夏のランナー

歌: 倉田まり子、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] ナイン オリジナル版

テレビ版第1作の劇場版。1983年9月16日に東宝系にて劇場公開。テレビ版で不備な点などを修正、変更している。また声優や主題歌、BGMも変更している。再放送で第2作、第3作と一緒に再放送されるときは、テレビ版ではなくこちらのほうが放送されることもある。

[編集] スタッフ

  • 脚本: 布勢博一
  • アニメーション監督: 前田庸生
  • 美術: 大野広司
  • 音楽: 芹澤廣明、槌田靖識
  • 監督: 杉井ギサブロー
  • 製作: 大橋雄吉、田代敦巳
  • 製作: 東宝株式会社、グループ・タック、フジテレビ

[編集] 主題歌

  • 青いフォトグラフ
  • 愛を翼にして

歌: 倉田まり子、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] 挿入歌

  • つのる思い
  • 涙色の季節
  • 真夏のランナー

歌: 倉田まり子、芹澤廣明、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] ナイン2 恋人宣言

1983年12月18日にフジテレビの日生ファミリースペシャルにて放映。

[編集] スタッフ

  • 脚本:白山進
  • 監督:杉井ギサブロー
  • アニメーション監督:前田庸生
  • チーフアニメーター:前田実
  • 美術監督:金村勝義
  • 音楽:芹澤廣明
  • 音響監督:田代敦巳
  • 製作:東宝、グループ・タック、フジテレビ

[編集] オープニング・テーマ

  • 恋人宣言

歌: 倉田まり子、作詞: 竜真知子、作曲: 芹澤廣明

[編集] 挿入歌

  • 青空気分
  • 私のYoung Boy

歌: 倉田まり子、芹澤廣明、作詞: 竜真知子、作曲: 芹澤廣明

[編集] エンディング・テーマ

  • 真夏のランナー

歌: 倉田まり子、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] ナイン 完結編

1984年9月5日にフジテレビの日生ファミリースペシャルにて放映。

[編集] スタッフ

  • 脚本:高星由美子
  • 監督:杉井ギサブロー
  • アニメーション監督:前田庸生
  • 作画監督:前田実
  • 美術:金村勝義
  • 音楽:芹澤廣明
  • 音響監督:田代敦巳
  • 製作:東宝、グループ・タック、フジテレビ

[編集] オープニング・テーマ

  • エンドレスサマー

歌: 芹澤廣明、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] 挿入歌

  • 八月のゆくえ
  • Boys in love

歌: 芹澤廣明、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] エンディング・テーマ

  • 真夏のランナー

歌: 芹澤廣明、作詞: 売野雅勇、作曲: 芹澤廣明

[編集] 実写ドラマ

[編集] 月曜ドラマランド ナイン

1987年1月5日フジテレビ月曜ドラマランド枠にて放映。

[編集] スタッフ

  • 演出:植木善晴
  • 脚本:亜槍文代

[編集] 出演

  • 中尾百合=浅倉亜季
  • 新見克也=高橋一也
  • 山中二郎=前田耕陽
  • 山中健太郎=大沢樹生
  • 安田雪美=大塚真美 

 

他の言語

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