ビリティスの歌
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ビリティスの歌(Chansons de Bilitis, The Songs of Bilitis)は、1894年発表の、ピエール・ルイス(Pierre Louÿs)による散文詩集。
サッフォーの同時代の女流詩人による詩をギリシア語から翻訳した、として発表された、146歌の散文詩。ビリティスは紀元前6世紀のギリシャに産まれた女性で、少女時代から死に至るまでの間に書き残した詩篇が19世紀になって発見された、ということになっている(実際はフィクション)。
1897年~98年、そのうちの3つがドビュッシーによって歌曲に仕立てられている。
目次 |
[編集] 参考文献
- 『ビリティスの歌』(価格 6,300円 (税込)/ 沓掛 良彦 (翻訳) / 水声社、ISBN 4891765046 / 2003年12月)
- 『ビリティスの唄』(価格 2,625円 (税込)/ 岸田今日子・伊東淑子・原田和子・杉田良子 (翻訳)、原田芳郎 / 大和書房、ISBN 4479880321 / 2003年8月)
- 『ビリティスの恋唄』(価格 4,587円 (税込) / 吉原幸子(翻訳)東逸子(絵) / Parco出版、ISBN 4891940611、1982年1月)(在庫切れ)
[編集] ドビュッシーによる作曲
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[編集] ビリティスの歌
「パントマイムと詩の朗読のための音楽」という副題がある。以下の12曲からなる。
- 牧場の歌(Chant postral)
- くらべ合い(Les comparasions)
- お話(Les contes)
- 歌(Chansons)
- お手玉遊びの勝負(La partie d'osselets)
- ビリティス(Bilitis)
- 無名の墓(Tombeau sans nom)
- エジプトの娼婦(Les courtisanes égyptiennes)
- 水盤の清らかな水(Eau pure du bassin)
- カスタネットを持つ舞姫(La danseuse aux crotales)
- ムナジディカの思い出(Souvenir de Mnasidica)
- 朝の雨(La pluie au matin)
[編集] 6つの古代碑銘
上記をピアノ連弾のために改作した作品。以下の6曲からなる。
- 夏の風の神、パンに祈るために
- 無名の墓のために
- 夜が幸いであるために
- カスタネットを持つ舞姫のために
- エジプト女のために
- 朝の雨に感謝するために
[編集] ビリティスの3つの歌
「パンの笛」「髪」「メイアードの墓」の3つの歌曲。
[編集] その他
写真家デイヴィッド・ハミルトンの監督による映画「ビリティス」(1977年)がある。