マリーンカップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリーンカップ(まりーんかっぷ)は、日本の千葉県競馬組合が船橋競馬場のダート1600mで施行する地方競馬の重賞(統一JpnIII)競走である。正式名称はサッポロビール盃マリーンカップ、サッポロビールが優勝杯を提供している。競走名は英語で海を意味する「Marine」から。
目次 |
[編集] 概要
1997年に4歳(現3歳)から10歳(現9歳)までの牝馬限定の別定の中央・地方全国指定交流の重賞(統一GIII・南関東G2)競走、マリーンカップとして創設、第1回は現在と同じく船橋競馬場のダート1600mで施行した。
2001年からは出走資格を3歳(旧4歳)以上牝馬に、2004年からは負担重量をグレード別定に変更、2006年から施行時期を6月から4月に変更し、スパーキングレディーカップの前哨戦として位置付けられた。
2004年までは地方競馬のダートグレード競走で年度順で一番最初に施行する競走だった。2006年からは本競走が4月に施行時期を移した事により、牝馬限定のダートグレード競走であるクイーン賞・TCK女王盃・エンプレス杯・本競走・スパーキングレディーカップと3歳末の牝馬及び古馬の牝馬が牡馬との混合戦を使わずにローテーションを進めるようになった。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)以上の牝馬の競走馬で、南関東地区所属馬7頭、南関東地区以外の所属馬3頭、JRA所属馬4頭と出走枠が定められている。
負担重量はグレード別定で、3歳(旧4歳)は50キロ、4歳(旧5歳)以上は55キロを基本とし、2005年4月4日以降のGI優勝馬は3キロ、GII優勝馬は2キロ、GIII優勝馬は1キロ、2005年4月3日以前のGI優勝馬は2キロ、GII優勝馬は1キロの負担が更に課せられる。
総額賞金は5,100万円で、1着賞金3,000万円、2着賞金1,050万円、3着賞金600万円、4着賞金300万円、5着賞金150万円と定められている。
[編集] 歴史
- 1997年 - 船橋競馬場のダート1600mの5歳(現4歳)から10歳(現9歳)までの牝馬限定の別定の中央・地方全国指定交流の重賞(統一GIII・南関東G2)競走、マリーンカップとして創設。
- 2001年 - 出走条件が「4歳から10歳の牝馬(旧表記)」から「3歳以上牝馬(現表記)」に変更。
- 2002年
- 2004年 - 負担重量をグレード別定に変更。
- 2007年 - ICSCの勧告により、格付けを統一JpnIIIに変更。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1997年4月2日 | ファッションショー | 牝5 | JRA | 1:40.2 | 佐藤隆 | 山内研二 |
第2回 | 1998年4月8日 | エフテーサッチ | 牝5 | 浦和 | 1:38.2 | 森下博 | 小林文治 |
第3回 | 1999年4月7日 | ファストフレンド | 牝5 | JRA | 1:40.8 | 蛯名正義 | 高市圭二 |
第4回 | 2000年4月5日 | ヤマノリアル | 牝4 | 船橋 | 1:38.6 | 張田京 | 後藤稔 |
第5回 | 2001年4月4日 | プリエミネンス | 牝4 | JRA | 1:40.3 | 柴田善臣 | 伊藤圭三 |
第6回 | 2002年4月17日 | プリエミネンス | 牝5 | JRA | 1:40.4 | 柴田善臣 | 伊藤圭三 |
第7回 | 2003年4月28日 | ラヴァリーフリッグ | 牝4 | 船橋 | 1:40.0 | 石崎隆之 | 出川克己 |
第8回 | 2004年4月14日 | ベルモントビーチ | 牝6 | 川崎 | 1:40.8 | 酒井忍 | 池田孝 |
第9回 | 2005年6月1日 | トーセンジョウオー | 牝4 | JRA | 1:38.7 | 後藤浩輝 | 国枝栄 |
第10回 | 2006年4月5日 | グラッブユアハート | 牝6 | JRA | 1:38.2 | 安藤勝己 | 畠山吉宏 |
第11回 | 2007年4月4日 | トーセンジョウオー | 牝6 | 船橋 | 1:37.3 | 内田博幸 | 川島正行 |