メディアージュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メディアージュ(mediage)は、東京都港区お台場にある複合商業施設。アクアシティお台場の3分の1のフロアー面積を占め、アクアシティお台場の他のフロアーからは3Fと4Fからは直接連絡可能。なお4Fからは、メディアージュ内のエンターテインメント・レストランゾーン「グリエンパサージュ」の通路を通るかたちとなる。
運営は、当初 ソニー出資による100%子会社の「ソニー アーバン エンタテインメント株式会社」がおこなっていたが、後に「ソニー アーバン エンタテインメント株式会社」は、親会社のソニーと吸収合併し、現在は、事実上ソニー直営の施設ということになっているが、実際の施設運営は、ソニーの子会社である「ソニー企業株式会社」がおこなっている。
目次 |
[編集] 名前の由来
施設のコンセプトである「人と人、人と場所をメディア(media)・イメージ(image)・メッセージ(message)でつなげる」から。
[編集] 施設・テナント
[編集] 現在の施設の構成
飲食店、物販店の他に、現在は以下の施設がある。
- シネマメディアージュ(1F)- 13スクリーン、約3000シートのシネコン、劇場の運営は東宝(現・TOHOシネマズ)が担当
- スタジオドリームメーカー(6F) - 公開型スタジオ、スタジオ運営はフジテレビジョンが担当
- ソニー・エクスプローラサイエンス(科学館、5F)
- ソニースタイル ショールーム、(4F)
[編集] 過去にあった施設
- ワールドオブ・コカコーラ トウキョウ(6F)
- イエロー・サブマリン・アドベンチャー (6F)
- エアタイトガレージ (5F)
- スターアドベンチャー (受付:4F チェックポイント:5F・6F)
- ワイルドシングス(4F)
ほか
[編集] 歴史
誕生当時は、来場者はまず「メディアージュ ファンカード」と呼ばれる非接触型ICカードを発行してもらい(初回のみ)、チケットカウンターや自動前払い入金機などにて、同カードに電子チケット情報を記録したり電子マネーを現金で入金したりしてもらい、電子チケット情報で各アトラクションに入場したり、ICカードの電子マネーを使用して店舗利用代金の決済をしたりする、というシステムであった。なお アトラクション以外の物販・飲食店舗等では、もちろん現金も使えた。
後にアトラクションパスポート制度が導入されてからは、パスポート購入時にデータ(有効日などの情報)がICカードに記録されるようになった。また、併設されている映画館「シネマメディアージュ」では、シネマカウンターにて、チケット購入時にICカードにデータが入力され、ゲートにカードをかざすだけで劇場に入館できる、というサービスもあった(但し指定座席番号表は紙で発行された)。なお、発行されたカードは繰り返し利用可能であった。
これらの仕組は、メディアージュの運営会社の親会社であるソニーが開発した非接触型ICカードFeliCaによる各種サービスの実証実験であり、非接触型ICカードの一般向けプロモーションの位置付けであった。またパートナースポンサーである凸版印刷も非接触型ICカードの技術などで関わっていた。その実験のために非接触型ICカードによる電子マネーを導入したり、アトラクションや映画館では、あえて紙のチケットや磁気カードのチケットの代わりにICカードを導入したものであり、世にICカードによる電子チケットや非接触型電子マネーというものを知らしめることに繋がったと思われる。(これが後に Edy や Suica などにつながっていく。)
また現在より多くのアトラクションを備えており、子供の来客が多かった。
その中でも設立当時からあった「イエロー・サブマリン・アドベンチャー」は、ビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』を題材にしたアトラクションで、イエロー・サブマリン内部を模した中にスクリーンがあり、CGで動く船長のフレッドと会話をしながら海を探検していき、最後には敵のブルー・ミーニーズとグローブを倒すところでエンディングを迎える。探検する海は7パターンあり、それぞれ内容や登場する曲が異なるので、何度でも楽しむことができた。また5.1ch対応の曲は高い臨場感を醸し出していた。更に潜水艦内部は揺れるので、あたかも海の中にいるかのような体験ができた。所要時間は約15分。また、グッズ販売コーナーも併設され、同映画やビートルズのグッズが購入できた。
その他にも様々なテーマのアトラクションや関連レストランがあったが、2002年の全面リニューアル時に、メディアージュ独自の電子マネーシステムや誕生当時からあったアトラクションは全て無くなってしまった。 なお、シネマメディアージュの映画のチケットについては他の劇場と同様に紙のチケットで発行されている。(2006年現在)
[編集] 沿革
- 1999年5月20日 メディアージュを運営する会社として、ソニーによる100%出資の子会社「ソニー アーバン エンタテインメント株式会社」を設立
- 1999年9月 親会社のソニーが、東京お台場のアクアシティお台場内に、エンターテイメント施設「メディアージュ」をオープンすると広報発表される。
- 2000年4月 グランドオープン、同時に映画館「シネマメディアージュ」がオープンする。また、メディアージュファンカードの発行が開始される。
- 2001年7月 夏の館内イベント「Big Island Big Bangee」開催、国内初の屋内バンジージャンプがおこなわれる ~8月末まで開催される。
- 2002年3月1日 メディアージュの運営会社「ソニー アーバン エンタテインメント株式会社」が親会社のソニーに吸収合併される。
- 2002年3月末 館内リニューアルに伴い、アトラクションの営業が終了する。同時にメディアージュファンカードの発行とサービスが終了する。
- 2002年7月6日 館内リニューアルオープン、従来のアトラクションにかわり、「ソニーエクスプローラサイエンス」と「ソニースタイル ショールーム」、「スタジオドリームメーカー」がオープンする。
- 2004年7月 館内の主なテナントにて電子マネー「Edy」の取り扱いを開始、電子マネー「Edy」のチャージ(現金入金)機も設置される。(電子マネー「Edy」の普及の一環として、お台場地区の大部分の商業施設で電子マネー「Edy」が導入される。)
[編集] 外部リンク
|