レット・イット・ビー...ネイキッド
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レット・イット・ビー...ネイキッド | ||
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ビートルズ の アルバム | ||
リリース | 2003年11月17日 | |
録音 | トウィッケンハム・スタジオ サヴィル・ロー 1969年1月2日-31日 1970年1月3日-4日 |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 35:02 57:00 (Including Fly on the Wall) |
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レーベル | Apple | |
プロデュース | ジョージ・マーティン、ザ・ビートルズ、ポール・ヒックス、ガイ・マッセー、アラン・ルース | |
レビュー | ||
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ビートルズ 年表 | ||
ザ・ビートルズ1 (2000) |
レット・イット・ビー...ネイキッド (2003) |
ザ・キャピトル・アルバムス Vol.1 (2004) |
レット・イット・ビー...ネイキッド(Let It Be… Naked)は、2003年にリリースされたビートルズのアルバム。CDは2枚組、アナログ盤は30cmLPと17cmEPのセットで発売され、ビートルズ作品では初めてCCCDが使用された(日本盤を含む一部の地域。米国盤などは通常のCD-DA)。
フィル・スペクターによるオーケストレーションが加えられて1970年にリリースされた『レット・イット・ビー』は、ポール・マッカートニーの当初の意向とは異なった物であり、彼は特に「ロング・アンド・ワインディング・ロード」のアレンジに不満を抱いていた。『レット・イット・ビー』をマスターテープからリミックスし、当初計画された形で際リリースするという計画に対し、リンゴ・スターとオノ・ヨーコは同意し、ジョージ・ハリスンも2001年の死の前に同意した。
リミックス盤のリリースはマッカートニーの承認によりなされたが、彼はミキシングへはほとんど関与することはなかった。全てのミキシングの方針はアビー・ロード・スタジオのエンジニア達によって決定され、最先端のテクノロジーが駆使された。今風のイコライジング(音のトーンを専用機材で整えたり強調したりする事)で音のメリハリを加え、曲によっては別テイクから同じパートを抜き出して巧妙な継ぎ接ぎをする作業も行われているため、ある意味リミックス作品とも言える。アップル社の屋上で行った「ルーフトップコンサート」の音源では、異なる二つのテイクを自然に合成するといったことまで行われている。
『レット・イット・ビー...ネイキッド』はリリース後批判と賞賛それぞれの評価を受けた。批判の多くはアルバム『ゲット・バック』から曲間の会話のほとんどが削除されたことに対する物で、素材としてのビートルズの演奏やサウンドの底力は感じられるものの、コンピュータによる処理がなされているので本来のバンドのグルーヴが失われていると評する声もあった。初めて『ホワイト・アルバム』と『アビイ・ロード』とが、音で繋がったともいわれている
目次 |
[編集] 収録曲
- ゲット・バック - Get Back
- ディグ・ア・ポニー - Dig a Pony
- フォー・ユー・ブルー - For You Blue
- ロング・アンド・ワインディング・ロード - The Long and Winding Road
- トゥー・オブ・アス - Two of Us
- アイヴ・ガッタ・フィーリング - I've Got a Feeling
- ワン・アフター・909 - One After 909
- ドント・レット・ミー・ダウン - Don't Let Me Down
- アイ・ミー・マイン - I Me Mine
- アクロス・ザ・ユニバース - Across the Universe
- レット・イット・ビー - Let It Be
[編集] ボーナス・ディスク: "Fly on the Wall"
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- Conversation
- "Sun King" 0:17
- "Don't Let Me Down" 0:35
- Conversation
- "One After 909" 0:09
- Conversation
- "Because I Know You Love Me So" 1:32
- Conversation
- "Don't Pass Me By" 0:03
- "Taking A Trip to Carolina" 0:19
- "John's Piano Piece" 0:18
- Conversation
- "Child of Nature" 0:24
- "Back in the U.S.S.R." 0:09
- Conversation
- "Every Little Thing" 0:09
- "Don't Let Me Down" 1:01
- Conversation
- "All Things Must Pass" 0:21
- Conversation
- "She Came In Through the Bathroom Window" 0:05
- Conversation
- "Paul's Piano Piece" 1:01
- Conversation
- "Get Back" 0:15
- Conversation
- "Two Of Us" 0:22
- "Maggie Mae" 0:22
- "Fancy My Chances With You" 0:27
- Conversation
- "Can You Dig It?" 0:31
- Conversation
- "Get Back" 0:32
- Conversation
[編集] 各国での発売形態
国 | 日付 | レーベル | 発売形態 | カタログ番号 |
日本 | 2003年11月14日 | 東芝EMI | CCCD | TOCP 67300-01 |
LP | TOJP 60121-22 | |||
イギリス | 2003年11月17日 | Apple Records | CD | 595 7132 |
LP | 595 4380 | |||
オーストラリア | 2003年11月17日 | Parlophone | CCCD | 595 7142 |
アメリカ合衆国 | 2003年11月18日 | Apple Records, Capitol Records | CD | CDP 7243 5 95227 2 2 |
[編集] 関連項目
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