レッドリボン軍
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レッドリボン軍(レッドリボンぐん)は、鳥山明の漫画・アニメ作品『ドラゴンボール』シリーズに登場する架空の団体。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
世界征服を狙う悪の軍団。
ドラゴンボールを狙って孫悟空らと対立し、戦いを繰り広げる。孫悟空はレッドリボン軍を単身壊滅させたが、のちに人造人間を開発したドクター・ゲロによって大事件が巻き起こる。名前は全員、色彩関係で統一されている。
作者によると、「将軍と大佐ばかりなのは、『仮面ライダー』の影響によるもの」。
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[編集] 構成
- レッド総帥
- 声:内海賢二
- レッドリボン軍の総帥で、右目に眼帯をしている。アニメでは猫に似た凶暴なペットを飼っている。ドラゴンボールで世界征服を企んでいると思われていたが、実はコンプレックスである低い身長を伸ばすのが目的だった(世界征服は自軍の軍事力で時間をかければ出来ると考えていた)。それを知ったブラックに「組織ではなく、個人の私利私欲のために、幾人もの一般兵士を犠牲にした」事を強く責められるが、開き直って傲慢な態度をとり続けた為に射殺されてしまった。本レッドリボン軍編における「悪のトップ」だが、戦うことはおろか、悟空に存在すら知られぬまま死亡するという異例の最期を迎えた。
- アニメでは、本部に、椅子に座っている背が高いレッドと、異様に背が低くなっているブラックの肖像画がかけられていた。
- また、Z205話では、ブラックと共にパロディキャラとして、悟飯扮するグレートサイヤマンを題材にした映画監督を演じていた。
- ブラック補佐
- 声:佐藤正治
- レッドの側近。身長が高く、いつもレッドに近づくなと言われてしまう(自分の身長の低さが際立ってしまうのをレッドが気にするため)。レッドリボン軍による世界征服の実現を純粋に強く望んでいる。
- レッド総帥を射殺した後、悟空を仲間にしようとするが断られ、バトルジャケットで戦いを挑むが敗北。アニメでは悟空が本部に乗り込んできた際、吊り天井を落としたレッドに悟空ごと押しつぶされかけており、その恨みもレッド射殺に至る要因となっていた。
- また、Z205話では、レッドと共にパロディキャラとして、悟飯扮するグレートサイヤマンを題材にした映画助監督?を演じていた。
- 『ドラゴンボールGT』では、地獄でナッパやブルー将軍などと共に行動をとっていた。
[編集] シルバー隊
- シルバー大佐
- 声:銀河万丈
- レッドリボン軍の幹部のひとりでボクシングが得意。ドラゴンボールを悟空に奪われる失態から処刑される。
- 原作では殆ど活躍することはなかったが、アニメでは悟空と戦うまでに登場シーンが大幅に追加されており、かなりの活躍を見せている。追ってきた牛魔王をやり込め、骨董商(声:大竹宏)が差し出した偽のドラゴンボールを見破るなど頭脳的な面を見せ、ピラフ一味の持っていた本物のドラゴンボールも奪っている。自らの処刑が決定された際には脱走を図り、捕まった後にはそれまでの実績や忠誠を訴えた激しい抗議を行って最後まで抵抗した。
[編集] ホワイト隊(マッスルタワー)
- ホワイト将軍
- 声:玄田哲章 掛川裕彦(最強への道)
- マッスルタワーのボス。マッスルタワーでの指揮を執る。ジングル村の村長(声:槐柳二)を人質に取り、村の男性たちにドラゴンボール探しを強制。そしてボールが見つかったら村人を皆殺しにする予定だった。タワーの頂点まで来た悟空を騙し、パワードガンで不意撃ちして気絶させるが、それを見て激怒した人造人間8号によって遥か遠くまで殴り飛ばされる。以後消息不明。
- メタリック軍曹
- 声:青森伸 江川央生(最強への道)
- マッスルタワー3階の番人。外見はアーノルド・シュワルツェネッガーを彷彿させる筋肉キャラで、元ネタは彼が演じている映画のターミネーターに登場する、T-800であろう。悟空を苦戦させるが実は電池で動くロボットであり、長期戦で電池が切れてしまう。口からミサイルを発射出来る。
- 「Dr.ゲロ製作の人造人間の7号が彼ではないか」というファンの意見もあるが、詳細は不明。
- 『ドラゴンボールGT』ではロボットにも関わらず、何故か地獄から復活していた。また、あっさりとパンに倒されてしまう。ブルー将軍やブラック補佐、ナッパと行動を共にしていた。
- ムラサキ曹長
- 声:青野武 飛田展男(リメイク版Dr.スランプ)
- マッスルタワーの4階を守る忍者で、数々の忍術を使う。実体のある分身の術で悟空を翻弄するが、実は五つ子。悟空が残像拳を使ったときには、本物の分身の術が使えると驚愕していた。
- 愛刀の名前は「名刀笹錦(メイトウササニシキ)」。実力はあるが頭が悪く(ホワイトの発言より)、布の裏表を間違えてアメリカ国旗の模様で木に張り付いたり、悟空に如意棒を尻に刺され、庵の中で悟空が投げた手裏剣一つに対し畳一枚ペースで防いでいたらめくる畳がなくなって頭に手裏剣がささる等、幹部の中でも屈指のギャグキャラ。
- 水遁の術で息をしている木の管に、悟空が持ってきたやかんからお湯を注がれたりと文字通り煮え湯を飲まされる目にあっていた。
- ジャンプ掲載時には「来週号では思い知らせてやる」というセリフがコミックス収録時には「この次は思い知らせてやる」に変更されていた。
- 原作ではマッスルタワー崩壊後の生死は不明。アニメでは人造人間8号の製作者フラッペ博士を脅迫するが、悟空らの活躍で追い返され、最後は8号の体内から取り出された爆弾によって爆死した。
- コン、チャ、アカ、アオ
- ムラサキ曹長の兄弟。分身の術の種明かしをした途端、ムサラキ共々あっさりと悟空に倒されてしまった。
[編集] ブルー中隊
- ブルー将軍
- 声:古川登志夫 島田敏(最強への道) 風間信彦(リメイク版Dr.スランプ)
- レッドリボン軍唯一のオカマ。金縛りの術やテレキネシスといった超能力の使い手。悟空を2度追い詰めるなど、幹部の中でも活躍シーンは多い。部下が鼻くそをほじくるだけで処刑するなど、かなりの潔癖症。またネズミは大の苦手。アニメでは鏡で自分に見惚れるなど、ナルシストとしても描かれていた。
- 海賊が残した洞窟に存在するドラゴンボールをめぐり、クリリンとブルマの前に現れクリリンがやられているのを見て形勢不利と見たブルマがレッドリボン軍に入隊したいといって寝返ろうとしたところ、「レッドリボン軍に女はいらない」といっており、この台詞から女性幹部バイオレット大佐(後述)の存在を快く思ってなかったのではないか、という意見もある。
- ペンギン村にて悟空からドラゴンレーダーを奪うが、則巻アラレとガジラに歯が立たず(アニメでは途中で会ったオボッチャマンに惚れる、則巻家の冷蔵庫に隠れていたなどさまざまな描写があった)、ドラゴンボールは奪うことが出来なかったため処刑の対象となる。最後のチャンスとして、軍の雇った桃白白の実力試しの相手にされるが、超能力を使用する間もなく(アニメでは使用するも全く通じず)舌だけで殺される。結局、悟空との真の決着はつかなかった。
- 劇場版『最強への道』での最期は銃殺となっており、階級は何故か大佐に変更されていた。
- 『ドラゴンボールGT』では地獄から復活し、メタリック軍曹などと共に暴れまわっていたが、パンにあっさり倒されてしまう。閻魔宮の前ではブラック補佐に天国に行きたい気持ちを語っていた。
[編集] イエロー隊
- イエロー大佐
- 声:郷里大輔
- 虎の顔をした動物型地球人。聖地カリンでドラゴンボールを探す命令を受けていたが、発見した後もなかなか手に入れることが出来なかったため、レッドに見切りをつけられる寸前であった。その後部下はボラに全員倒され、ウパを人質にしてボラからドラゴンボールを奪おうとするが、訪れた悟空に飛行機から突き飛ばされた。
- 他の殆どの幹部が数話に渡って登場する中、アニメはおろかページ数の少ない原作でも1話分しか登場していない。また、シルバーやバイオレットのような「アニメ独自の活躍」も見られなかった。
[編集] バイオレット隊
- バイオレット大佐
- 声:杉山佳寿子 渡辺菜生子(最強への道)
- レッドリボン軍には珍しい女性幹部。バイオレットという名のとおり、髪の色は菫(すみれ)色で紫っぽい色をしている。ブルー将軍が悟空から奪ったドラゴンレーダーを使い、あっさりドラゴンボールを手に入れた。原作ではわずか2コマの登場だったが、アニメでは登場シーンが大幅に追加されている。軍に忠実な様子だった原作に対し、アニメでは女狐キャラぶりを発揮しており、原作とアニメで印象が大きく異なるキャラの一人。
- 原作では悟空が本部に乗り込んだ後の生死は不明。アニメでは軍の全財産を盗み出し本部から早々と逃亡。それが本部から逃げ出す兵士を生む引き金となっていた(原作でも、一般兵が逃げ出すシーン自体はある)。
- 劇場版「最強への道」では戦闘機で出動するが、悟空に撃ち落されて爆死。
[編集] カッパー隊
- カッパー将軍
- レッドリボン軍の幹部のひとり。バイオレット大佐がドラゴンレーダーを引き渡す予定だったが、その直後悟空が本部を襲撃。名前のみの登場に終わった。
[編集] ブラウン隊
レッドリボン軍で一番早くドラゴンボール(六星球)を見つけた隊員が所属していた部隊。リーダーの名前は不明だが、隊の名前は隊長名が付いているので、ブラウンだと思われる。アニメでは、六星球をめぐってピラフ一味・悟空との三つ巴の戦いとなった際に、本部からシルバー隊への援軍として送り込まれた。
[編集] 関連人物
人物についての詳細はドラゴンボールの登場人物もしくは人造人間 (ドラゴンボール)参照。
- 桃白白(声優:大塚周夫→岸野幸正)
- レッドリボン軍に雇われる。
- 詳しくは、ドラゴンボールの登場人物を参照。
- ドクター・ゲロ
- 人造人間シリーズ(1号~20号)の開発者。
- 詳しくは、ドクター・ゲロを参照。
- フラッペ博士
- アニメオリジナルの人造人間シリーズ(8号)の開発者。
- 詳しくは、ドラゴンボールの登場人物を参照。
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