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仮面ライダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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仮面ライダー』(かめんライダー)とは、石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)が原作者として設定・デザイン・漫画版の執筆等を担当し、毎日放送NET(現:テレビ朝日、後に1975年のネットチェンジによってTBSに変更)系にて放送、大ヒットした東映製作の特撮ヒーロー番組の主人公であり、その番組ならびにシリーズ作品のメインタイトルである。

目次

[編集] 概要

仮面ライダーの第1作は、1971年に発表された。

元々怪奇ドラマとして制作していたこともあり、それまでの覆面もの・超人ものなどのヒーロー作品とは一線を画した「異形」のヒーロー像と、颯爽とバイクを駆り「ライダーキック」などダイナミックなアクションを見せるスピーディな演出、毎回登場する多彩で特異でグロテスクな怪人たちの表現などが当時の視聴者に衝撃を与えた。また単騎で敵と戦う等身大のヒーローの姿はテレビを見る子どもたちの心をしっかりと捉え、「ライダーごっこ」はそれ以降日本の子どもたちの典型的な遊びの一つとなる。特に仮面ライダー2号の登場に際して生み出された、腕を大きく動かしながらそれぞれのヒーローに固有の変身の掛け声を叫ぶ「変身ポーズ」は、以降のシリーズのみならず数多くのヒーロー番組に影響を与えた。

その後も登場人物や敵組織、または時系列、世界観そのものを替え、多くのシリーズが製作された。それぞれの番組は基本的に、主人公となる「ライダー」( = 仮面ライダー)の名称をタイトルとしている。一般にこれを仮面ライダーシリーズという。

なお、原作者である石ノ森章太郎の没後に制作された『仮面ライダークウガ』以降の作品は、一般に「平成仮面ライダーシリーズ」と呼称される(『仮面ライダーBLACK RX』も平成作品だが、これは含まれない。)同シリーズは制作局が毎日放送から同シリーズが以前放送されていたテレビ朝日へと移っている。

以降制作されたシリーズ作品の詳細については仮面ライダーシリーズを、歴代の仮面ライダーについては仮面ライダー一覧を参照のこと。なお、1979年に発表されたシリーズ第6作のテレビ番組名も同じく『仮面ライダー』であるが、新聞や文献等では「(新)」を番組名に付記する方法で第1作とは区別されていた。現在では同作品における主役のライダーである「スカイライダー」を番組名に付記する方法で区別されている。この第6作については仮面ライダー (スカイライダー)を参照のこと。


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


[編集] 第1作『仮面ライダー』

特撮テレビ番組『仮面ライダー』は、1971年(昭和46年)4月3日から1973年(昭和48年)2月10日にかけて毎週土曜日19:30 - 20:00に毎日放送NET(現:テレビ朝日)にて放送された(全98話)。

[編集] ストーリー

優秀な科学者でオートレーサーでもある本郷猛(ほんごう たけし)は、その能力を見込んだ悪の組織ショッカーに拉致され、バッタの能力を持つ改造人間サイボーグの一種)にされてしまった。しかし、脳改造によってその意思を奪われる寸前、ショッカーの協力者にされていた恩師・緑川博士の手引きで脱出に成功した。緑川博士は脱出行の途中でショッカーの怪人・蜘蛛男に暗殺されるが、その遺志を継いだ猛は腰につけたベルトの風車に風のエネルギーを受けて仮面ライダーに変身、ショッカーに立ち向かう。猛は、オートレーサーとしての師・立花藤兵衛や緑川博士の遺児ルリ子、そしてレース仲間であり実は FBI 捜査官としてショッカーを追う滝和也(たきかずや)らの協力を得て、ショッカーの送り出す戦闘用改造人間である怪人たちを次々に倒していった。仮面ライダーに多くの怪人たちを倒されたショッカーは、ライダー打倒のためカメラマン一文字隼人(いちもんじ はやと)を本郷と同型のバッタ型サイボーグに改造するが、一文字は脳改造前に本郷に救出され新たな仮面ライダーとなった。こうして誕生した2人の仮面ライダーは日本と海外に別れて戦い、時には共闘しながら、ライダーガールズや少年仮面ライダー隊、多くの仲間たちの協力を得てショッカーと戦っていく。

[編集] 概要

全仮面ライダーシリーズ中、最も長期間放送した作品であり、未だその記録は破られていない。石ノ森章太郎が原作を担当し、少年向け雑誌「週刊ぼくらマガジン」(後に「週刊少年マガジン」に連載誌を変更)に連載を開始した。

第1回の放送の関東での視聴率は8.1%(裏番組に『お笑い頭の体操』があったため)だったが、関西では20.5%を記録。その後ゴールデンタイムのドラマによく出演していた売れっ子の佐々木剛が主役の2号ライダーになり、変身ポーズの導入など種々のテコ入れが功を奏し人気爆発。着実に視聴率を伸ばし、9月末頃には平均して関東でも15%、関西では20%の視聴率を超えるようになった。全98話の平均視聴率は関東が21.2%、関西が25.9%(プロ野球中継のため翌週の金曜19:30 - 20:00に振り替え放送された69話(1972年7月28日放送)を除く)、最高視聴率は関東が30.1%(1972年1月8日放送)、関西が35.5%(1973年2月10日放送)。(ビデオリサーチ調べによる)

カルビー製菓(現:カルビー)の仮面ライダースナックに付いていた仮面ライダーカード、ブリヂストン自転車から発売された仮面ライダー自転車ポピー(現バンダイ)から発売された仮面ライダー変身ベルトといったキャラクター商品も大ヒットし、仮面ライダーは社会現象として大人向けのメディアにも頻繁に取り上げられた。

[編集] 仮面ライダー誕生まで

「仮面ライダー」の企画は、1970年初頭に書かれた企画書「マスクマンK」までさかのぼる。この企画書で、仮面のヒーローが秘密結社ショッカーと戦うという基本線はすでに決定していたが、主人公・九条剛が普通の体育教師で鍛錬によってヒーローとしての力を得ているなど、当時流行していたスポーツ根性ものの影響が強く見られていた。次に提出された「仮面天使マスクドエンジェル)」では、主人公の名が本郷猛に決まり、恩師緑川教授殺害の容疑をかけられた逃亡者という設定になった。また、主人公は高圧電流の事故で特異体質となり、人間以上の力を得ているというSF的な設定が加味されている。

この「仮面天使」の企画書はさらにドラマ性が高められ「クロスファイヤー」となる。ここで構想されたストーリーでは、本郷を父の仇と信じるヒロインや、殺人者・本郷を追う刑事などの登場人物が配され、主人公の逃亡者としての苦悩が一段と強化された。主人公の仮面については、怒りの感情が高まると顔に感電事故による十字形の傷跡が浮かび上がり、それを隠すためにかぶっているというドラマチックな設定が加えられている。石森章太郎が原作者として本格的に参加するのはこの段階あたりと思われ、クロスファイヤーの姿などのスケッチが現存している。

一方、石森は自身の作品『スカルマン』をこの企画に応用した「仮面ライダースカルマン」も提案していた。ここで、主人公が敵怪人と同じ改造人間であるという設定が確立し、逃亡者の設定や一部のキャラクターが整理されてよりシンプルな物語としてほぼ完成した。しかし、テレビ局サイドから「モチーフがガイコツでは営業上の支障がある」との意見が出され、企画はさらなる検討を求められる。ここで石森は、バッタの顔が髑髏に似ている事に気づき、バッタをモチーフにしたヒーロー案を提示。この案も局内には非力な昆虫をモチーフにすることに懸念の声があったが、石森は「バッタは小さいから強く見えないだけで、(昆虫の能力が)人のサイズになれば強い」と説得し、最終的に認められた。マスクのデザイン案は、いくつかの候補を石ノ森が息子に見せ、石ノ森自身は一番不気味だと思っていたものがいいと言ったのでそれに決定したという。

以上の経緯により完成を見た本企画は「仮面ライダーホッパーキング」の仮題を経て「仮面ライダー」のタイトルで製作が決定された。

[編集] 放映開始後の展開

紆余曲折を経て開始された「仮面ライダー」であったが、当初は順風満帆とは行かなかった。

前例のない形式の番組の制作は試行錯誤の連続であったが、その最中の第9、10話の撮影中、本郷猛役の藤岡弘が、バイク走行シーン撮影中に転倒事故が発生(近年になって、この事故は藤岡自身がスタントマンを使わず撮影を行なっていた為と語っている)、複雑骨折で全治3 - 6ヶ月の重傷を負い、当然の事ながら撮影に参加する事が暫く不可能な状況に追い込まれた(藤岡は第1話放送時は既に入院中で、病院で視聴していたという)。

番組開始早々にして訪れた危機的状況の中で、更に第1話の視聴率は、キー局のある関西地区では20.8%とまずまずであったが、関東地区では8.1%にとどまるという厳しいものであった。

ここで番組は、既存のエピソードから流用した藤岡の映像と声優の納谷六朗による吹き替えで本郷猛を『演じさせ』、そして変身後のライダーのシーンを増やし、さらに新キャラクター・滝和也の活躍をつなぎ合わせるなどの措置で急場をしのぐことになる。その間に、番組の方向性についての再検討と新たな主役の扱いが討議された。現存する会議録によれば、原作漫画同様に本郷が戦死する案をはじめとして様々な展開が検討されている。また、関係者内ではライダーを巨大化させるという声もあったと言う。

その結果、「本郷猛は急遽外国のショッカー支部との戦いに赴き、その後を継ぐ新しい仮面ライダーが登場する」という形の新展開が決定し、新主役・一文字隼人には佐々木剛が選ばれた。佐々木は当初劇団 NLT で同期であった藤岡の役を奪うことに難色を示していたが、「藤岡が復帰するまでの代役」という条件で引き受けたという。また、主役交代を機にそれまでの反省点が一気に修正されることになる。

  • 舞台をスナックからレーシングクラブに移し、レギュラーヒロインを増やすなどドラマの雰囲気を明るくした。
  • 一文字隼人を、本郷猛よりもユーモラスで都会的なキャラクターに設定し、ヒーロー性を強化した。
  • 仮面ライダーのデザインをやや派手なものにして、キャラクター性を強化すると共に、夜間撮影時の困難を避けるため暗闇にとけ込みにくい配色にした。
  • 仮面ライダーに変身ポーズを設定し、一文字の意思による能動的な変身を取り入れた。

このような経緯によって仮面ライダー2号が登場し、番組の中に複数のヒーローが存在するという世界観が確立される。また、主役交代に合わせて番組強化策を一気に実行したため、番組強化にありがちな舞台の急変や主人公の性格変更に伴う違和感を払拭できたのは、不幸中の幸いであったといえる。その後9ヶ月間は2号が主人公となり、地方ロケによる舞台の拡大や、大幹部の投入によるショッカー側の強化などの展開が順調に行われ、番組の人気は急上昇していった。特に、変身ポーズの発明は児童層への影響が絶大であり、脚を開き、両腕を大きく動かしながら「変身!!」と掛け声を叫ぶ2号の変身ポーズはたちまち子供達の間で流行してブームを盛り上げた。

やがて、1972年正月からは藤岡の治癒によって1号ライダーのゲスト出演エピソード(いわゆる「ダブルライダー編」)がイベント的に挿入されるようになり、同年4月には一文字隼人がショッカーを追って南米へ向かったという設定の元、スタイルを一新し新たな変身ポーズ(掛け声は2号との差別化のため「ライダー・変身!!」)も得た新1号ライダーが満を持して主役に返り咲いた。

ヒーローが2人いる(ダブルライダー)という展開は、物語世界の拡大をもたらし、次作『仮面ライダーV3』やその後の仮面ライダーシリーズが長期にわたり人気を得る原因となったと考えられる。2号の登場がなければ、孤独な変身ヒーローを描いた単発作品で終わっていた可能性もある。さらにはこの「複数ヒーロー」のコンセプトは『秘密戦隊ゴレンジャー』をはじめとするスーパー戦隊シリーズへと受け継がれ新たな展開を示すなど、まさしく「怪我の功名」といえるだろう。

また、変身ポーズは、後の仮面ライダーシリーズ、さらには他の特撮ヒーローものにおいて、もはや定番パターンとして受け継がれ、これもまた藤岡の負傷にはじまる主役交代劇が残した思わぬ遺産であった(佐々木剛が自動二輪の免許を持っていなかった為、苦肉の策であった)。

この路線変更以降、初期の物語が持っていた仮面ライダーの「異形」という要素は徐々に影を潜めて行った。そして、2号から新1号へ、そして次作『仮面ライダーV3』以降へとシリーズを重ねながら仮面ライダーというブランドのヒーローは徐々に姿を変えていった。ヒーローとして、キャラクターとして、あるいは戦闘に特化した姿としての洗練されたデザインになっていったのである。

その一方で、番組初期のテーマであった「改造人間の苦悩」というテーマは後のシリーズにおいても、怪人と同等の存在になってしまった者(『BLACK』のシャドームーン = 信彦)、戦いの宿命を背負ってしまった者(『アギト』のギルス = 葦原)、あるいは「戦うためだけの存在」になってしまった者の苦悩(そうなりゆく事への苦悩、として『クウガ』の雄介など)といった形でしばしば取り上げられている。

ストーリー面では現在の視点で見れば不自然な演出や矛盾した展開も多いのは否めないものの、しかしそれを補って余りある魅力を見せ、そして現在の特撮ヒーローの原型となった事は大いに評価出来る。

[編集] 設定

[編集] 仮面ライダー1号・2号

悪の秘密結社ショッカーによって改造された戦闘用改造人間。脳改造をまぬがれてショッカーのアジトから脱出し、ショッカーから人類を守る戦士となる。本郷の変身する仮面ライダーは仮面ライダー1号、一文字の変身する仮面ライダーは仮面ライダー2号と呼ばれている(ライダー自身はお互いを「本郷」「一文字」と本名で呼び合っていた)。 前者は身軽さと多彩な必殺技を持ち、後者は高い格闘能力と破壊力を備えることから、雑誌展開等で「技の1号・力の2号」と評された。タイフーンと呼ばれるベルトの風車から取り入れた風力エネルギーで体内の小型原子炉を起動させ動力源としている。

仮面ライダー1号 / 本郷猛
1 - 13話、40 - 41話、49話、51 - 52話、映画『仮面ライダー対ショッカー』に登場。1948年8月15日生まれ。世田谷区出身。城南大学(1話のみ城北大学と呼称)の生化学研究室所属の科学者で、オートレーサーでもある。IQ600、スポーツ万能の超人的な才能をショッカーに見込まれて改造人間にされたが、脳改造寸前に脱出しショッカーと戦うことを決意した正義漢である。本来は陽気な熱血漢であるが、自分が通常の人間ではないということに強い苦悩を抱いており、そのために仲間達と一歩距離を置いている印象がある。ベルトの風車(タイフーン)に風圧を受けることによって、仮面ライダーの姿に変身する。主な能力は、垂直跳び:15.3メートル、幅跳び:48.7メートルのジャンプ力(改造直後のスペック)と、そこから繰り出す強力なキック力である。この能力は、その後の訓練によって向上していった。この時期のスタイルは、後にデザインが大幅に変更された「新1号」と区別して「旧1号」と呼ばれることもある。第13話を最後に海外へわたり、主にヨーロッパ支部のショッカーと戦うことになる。第40話で一時帰国した後、何度か帰国して一文字隼人と共闘した。この時期、1号用として新調されたスーツは、マスクの複眼がクリアレッドから真紅に変わり、色も微妙に変化したため、ファンからは2号と初共闘した場所にちなんで「桜島1号」と呼ばれることもある。しかし、細部のカラーリングは初期からも話数によって微妙に変化しており(これは改良や補修を現場で行っていたという制作上の事情)、この時点の設定では初期と同一の「旧1号」とされている。媒体によっては、この桜島1号を新1号と旧1号の間の途中形態との解釈をしているケースもある。
仮面ライダー2号 / 一文字隼人
14 - 52話、映画『仮面ライダー対ショッカー』に登場。1949年10月10日生まれ、イギリス・ロンドン出身。外交官の子としてロンドンで育ったフリーカメラマン。6ヶ国語に通じ、柔道6段空手5段の腕前を持つ格闘技の達人でもある。設定では、カメラマンとしてレースを取材したのが縁で、改造前から本郷とは面識があったとされている。その能力と素性をショッカーに見込まれ、第二の仮面ライダーとして改造されるが、脳改造前に仮面ライダー・本郷に救出されショッカーとの戦いを決意する。本郷と比べると陽気でユーモラスな性格で、仲間に対しても心を開いているように見えるが、改造人間としての苦悩やショッカーへの怒りは強い意志で内に秘めている。エネルギー源が風であることは1号ライダーと同じだが、一定の変身ポーズと「変身!」の掛け声によってベルトの風車に装備されたシャッターを開き、より能動的に変身できる。姿形は1号と同型ではあるが、頭部中央や腕と脚に一本の白いラインが入り、ベルトが赤になるなど全体的に鮮やかな配色になっている。基本的な戦闘能力は1号と同等だが、ベルトには風力を備蓄する機能(風のない所で変身するための風を貯めておく)と1号より直径の大きなダイナモ(人間の姿でのジャンプ1回分で得られる風力で変身に必要なだけのエネルギーを生み出せる)が装備され、全身の筋肉量も1号より多くなっている。オートバイの腕前は元々レーサーだった本郷には及ばなかったが、立花レーシングクラブで鍛えられショッカーのオートバイ部隊とも渡り合えるほどに向上しており、レースに出場すれば間違いなく優勝できたと立花に評価されている。(『仮面ライダーX』第9話)第52話を最後に、日本の守りを本郷と交代し南米へと旅立っていった。
仮面ライダー新1号 / 本郷猛
53 - 98話、映画『仮面ライダー対じごく大使』に登場。姿形は2号をベースとしているが、マスクの配色が明るくなり、手袋とブーツは銀色に変更された。腕と脚のラインは2本になっている。また、一文字とは異なる変身ポーズと「ライダー変身!」の掛け声による能動的な変身が可能になっている(ただし、新1号になる以前の映画『仮面ライダー対ショッカー』では既に変身ポーズを使って変身している)。能力は腕および足の破壊力が旧1号時の4倍、ジャンプ力が25メートル(資料によっては35メートル)に向上し、必殺技のバリエーションが増えた。100メートル走は1.5秒と、2号はおろか仮面ライダーV3と比べても0.1秒ながら上である。また、相手を回転させて投げ飛ばす「ライダーきりもみシュート」など、キック技以外の必殺技も増えている。こうした技の多彩さゆえに、「技の1号」の異名を持つようになる(設定では48の必殺技をもつとされる)。ヨーロッパでの戦いの中で精神的にも成長を遂げ、戦士としての苦悩を心の奥に封印して、仲間たちにも心を開きながら戦うようになった。
  • カラーリングの変更については劇中特に説明はない。後年「ショッカーにわざと捕獲され、死神博士の手で再改造手術を受けた」との設定が、出版サイド主導で作られ、石森プロや東映サイドもこれを了承した。しかし、その設定が定着したとは言えず、「特訓によるパワーアップ」「自分自身による改造」などメディアによって様々な説が語られている。新1号編OPでは後期衣装の本郷がショッカーの改造手術台に拘束されるカットが入っているが、それについても明確な設定は存在していない。
仮面ライダー新2号 / 一文字隼人
72、73、93、94、98話に登場。姿形は新1号同様明るい配色になり、手袋とブーツは赤くなった。この変化の理由も、1号同様特に語られてはいない。能力は腕および足の破壊力が旧2号時の3倍、ジャンプ力も35メートル(資料によっては25メートル)まで強化されている。100メートル走は2秒。1号に対してパワーで押していく印象が目立ち「力の2号」の異名を持つ。
その一方で、1号の技であった「ライダーきりもみシュート」を会得するなど、必要十分な数の技は持っている。2号ライダーの技はいずれも圧倒的な破壊力を持っているが、旧2号時代から一貫して「ライダーキック」が彼の絶対的な技であり続けているため、「ライダーキック」以外の技の使用回数は少ない。より芝居気が目立つようになり、日本に現れる時はいつも唐突にタイミング良く登場している。このあたりも事前に何らかの連絡を入れて帰国する本郷とは対照的である。
なお、ヘルメットの色は新1号と同じだったが、その後は作品によって旧2号と同カラーのヘルメットに戻る事もあり、一定していない(近年の漫画『仮面ライダーSPIRITS』ではヘルメットは旧2号のカラーになっている)。

最終回においてゲルショッカーに勝利した1号2号は、次作『仮面ライダーV3』においてV3を誕生させ、体内の原子爆弾で東京壊滅を目論んだデストロン怪人カメバズーカを太平洋上に運んで爆発に巻き込まれるという形で退場した。しかし彼らの生還を待ち望む声は多く、『V3』第21話で海外での生存が確認された。映画『仮面ライダーV3対デストロン怪人』で再登場後は『仮面ライダーBLACK RX』までのシリーズ作品にたびたびゲスト出演した(ただし演技者の事情により、シリーズが進むにつれて変身後の仮面ライダーのみの出演が多くなっている)。

[編集] 専用マシン・必殺技

仮面ライダーの特徴として(また後のシリーズにも受け継がれた重要な要素として)「ライダー」の名の通り極めて高性能な専用のオートバイを使用することが挙げられる。

サイクロン号
ベースモデル:スズキT20
最高時速:400km/h
ジャンプ力:30メートル
仮面ライダー1号が最初に使用した超高性能バイク。動力源は原子力エンジン。ハンドルのスイッチを入れることにより、本郷猛の常用バイクが変形。ライダーベルトから遠隔操作を行うことも可能である。この車両はアクションに不向きであるため、劇中でもジャンプやオフロード走行のシーンでは、変形前の常用オートバイスタイルに戻っているシーンが多々見られた。そのため2号編では出番が少なくなったが、改造サイクロンと併用でほぼ1年近く使用され、桜島ロケにおいては1号が再び搭乗した。カウルには“オートバイに重なったR”のエンブレムが記され、仮面ライダーのマークとしての印象が強いが、実際は「立花レーシング」のもので第1話で仮面ライダーに改造される前の本郷も使用している。
改造サイクロン号
仮面ライダー2号のバイク。本郷が欧州へ旅立つにあたり、日本を守る一文字に託したマシン。セミカウルのオフロード車で、旧サイクロンよりも小回りが利き、機動性が高い。ジャンプ力は40メートルにアップし、垂直の壁面を登る能力と救助用ロープの射出能力が追加されている。劇中では旧サイクロンと別車両であるという明確な描写はなく、2種類の車両で同一のマシンを表現しているという感覚であったが、形状が明らかに異なるため後年の書籍類でオフロードタイプを“改造サイクロン”と記述するようになった。書籍によっては同一の車両が変形しているという解釈もある。2号はもちろん、1号自身も日本への帰国後はこの改造サイクロンを愛用。新サイクロン登場まで活躍する。
新サイクロン号
ベースモデル:スズキハスラーTS-250III
最高時速:500km
ジャンプ力:50メートル
物語後期に登場した新型バイク。本郷猛が常用するセミカウルのオートバイが、仮面ライダーへの変身に合わせて変形する。かつてのサイクロンをあらゆる面で凌駕するニューマシン。本郷猛、滝和也、立花藤兵衛による設計・開発。カウルの両側にウィングを展開させることでグライディング飛行が可能である。初登場は第68話だが、第74話からリペイントされ、よりスタイリッシュになった。
撮影用車両は1台のみの製作だったが、ショッカーライダー用に2台目が製作され、そのまま2号用に流用された。この2台の車両も、『仮面ライダーストロンガー』39話の撮影まで使われており、今でも新1号と新2号といえば、この新サイクロンをイメージするファンは多い。『仮面ライダー (スカイライダー)』時には、CM撮影用に歴代ライダーマシンが新調され、1号は改造サイクロン、2号は新サイクロンを愛車とした。しかし、ベース車が125ccとスケールダウンし、造形もオリジナルとの差が出てしまった。特に、シンプルなデザインであるサイクロンは、オリジナルとの差が目立つ結果となり強い違和感を残している。

また、物語の進展とともに、「ライダーキック」という跳び蹴りが必殺技として確立する。ライダーキックは上空へジャンプ、宙返りを経た後に怪人めがけて蹴りこむ技として表現されている。しかし、ライダーごっこの最中にライダーキックの真似をして怪我をする子供が現れたことが問題となり、ライダーキックを真似る子供に本郷猛が注意を呼びかけるシーンや、ライダーが猛特訓によって必殺技を会得した旨、特訓シーンを見せつつ立花が子供達に諭すシーンも劇中挿入された。このほかにもライダーは多数の格闘術(ライダーキックのバリエーションはもちろん、ライダー返しやライダーきりもみシュートのような投げ技も多い)を決め技として用い、「ライダーダブルキック」に代表される1号・2号の合同技も時に繰り出された。後のシリーズにおいてもライダー達はライダーキックとほぼ同様のキック技を始めとした、多数の必殺技を用いるようになっている(特に大野剣友会が殺陣を担当したシリーズにおいて、その傾向は顕著である)。

スポ根ドラマとして一世を風靡した「柔道一直線」はちょうど第1作の前に製作されており、柔道一直線の技が、仮面ライダーの必殺技のベースになっている。必殺技の撮影では、柔道一直線で多用されたトランポリンを使いジャンプや回転するシーンを撮影し、これを編集でつないでいく手法がとられている。

[編集] 協力者

立花藤兵衛
全話に登場。本郷猛のオートレーサーとしての師。本郷の秘密をもっとも早く知った人物で、仮面ライダーの協力者として物心両面から支援する一方、トレーナーとして戦闘訓練にも立ち会い仮面ライダーの実力を引き出した。当初は喫茶アミーゴを経営していたが、本郷が日本を離れるのと同時期にバイク用品店「立花オートコーナー」を開業し、立花レーシングクラブを立ち上げた。一文字隼人や滝和也、レーシングクラブの女性メンバーたちに対しても父親のように接し、ショッカーとの戦いやレース活動のリーダーとして若者たちを指導した。やがて、少年仮面ライダー隊を組織するとその会長に就任し、仮面ライダーへの支援にいっそうの力を入れるようになる。その指導力はショッカーからも一目置かれており、死神博士がライダーとの最終決戦にあたって自身のトレーナーとするため組織に招請するほどの実力を示していた。自身もショッカーの戦闘員と渡り合える程度の実力があり、66話においてはハリネズラスと毒トカゲ男に「こらっ!出て行け!」と啖呵を切るシーンも存在した。
ゲルショッカーが壊滅した後も、歴代の仮面ライダーの後見人となり、仮面ライダーストロンガーまでの7人ライダーがデルザー軍団を全滅させるまで、その戦いを支援し続けた。同一の世界観を共有する作品ではないものの、パロディ作品の仮面ノリダーにも登場し木梨猛を後見している。
当初、本郷や一文字からは「立花さん」と呼ばれていたが、31話より「親父さん」と呼ばれるようになり、レーシングクラブ員や少年ライダー隊のスタッフからは「会長」と呼ばれていた。ファンの間では「おやっさん」と呼ばれているが、これは劇中で使用された通称ではなく、本郷猛を演じた藤岡弘の癖のあるイントネーションで「親父さん」がそう聞こえることから、後年ファンの間で愛称として定着したもの。


緑川弘博士
1話のみの登場。本郷の恩師で生化学の権威。ショッカーに拉致されて改造人間の研究にたずさわっていたが、組織の目的を知って反逆を決意する。そのために、仮面ライダーの改造にあたって本郷を推薦し脳改造寸前の彼を救出した。気の弱い面が見られ、本郷を被験体に推薦したことに負い目を持ち、ショッカーへの反逆についても恐怖心から迷い続けていた。脱出行の途中で蜘蛛男に暗殺されてしまう。劇中でははっきりと描かれていないが、設定上は仮面ライダーを開発した中心人物である。
緑川ルリ子
1 - 13話に登場。緑川博士の娘で、城北大学に通いながら立花の経営するアミーゴでアルバイトをしていた。父・緑川が暗殺された際、居合わせた本郷を犯人と誤解していたが、その誤解が解けた時から本郷の協力者となり、パートナーとしてショッカーとの戦いに貢献した。本郷に想いを寄せていた節があり、13話で日本を離れた本郷の後を追ってヨーロッパへ渡った。その後の消息は不明だが、番組のプロデューサー平山亨が後年執筆した小説では、本郷がルリ子の想いを振り切るべく、ルリ子の幼なじみである青年科学者カールとその一家にルリ子を託したとされている。
野原ひろみ
ルリ子の学友で、アミーゴでアルバイトしていたことから事件に巻き込まれ、以後本郷たちの戦いに協力するようになる。本郷とルリ子が去った後も立花レーシングクラブに残り、一文字に協力した。
史郎
2 - 15話に登場。アミーゴのバーテン。気は弱いが善良な青年で、本郷たちに休息の場を与えていた。立花オートコーナーとレーシングクラブの開業に関わったのを最後に姿を消している。
滝和也
11話より登場した本郷のライバルにあたるオートレーサー。自分の結婚式がショッカーに襲われたのを機に戦いに参加するが、その正体はショッカーを追っていた FBI の秘密捜査官で、シナリオによれば結婚式もショッカーを追うための偽装結婚であったとされている。改造人間ではないがショッカーの戦闘員と互角に渡り合う実力があり、一文字の登場とともに本格的に仮面ライダーと共闘するようになり、ショッカーによる犯罪の捜査や公的機関とのパイプ役などの役割を担う一方、戦闘や仮面ライダーの訓練でもライダー1号2号のパートナー役を務めた。少年仮面ライダー隊結成後はその隊長を務め、子どもたちの良き兄貴分にもなっていた。
近年では漫画『仮面ライダーSPIRITS』にも登場。ライダー達と並んで主人公格になっている。
ライダーガールズ
仮面ライダーの戦いを支援した女性たちの総称。劇中でこの呼称は使われていないが、緑川ルリ子が13話で降板したのちは主人公のパートナーとしてのヒロインは登場せず、複数のヒロインが仲間として主人公を支援するストーリーになったため、商業誌等で彼女たちを総称する際にこの名称が使われている。
石倉五郎
立花レーシングクラブの発足と同時にクラブに出入りするようになった少年。他の大人たちとともに良く事件に巻き込まれるが、情報の提供などで事件解決に貢献することも多い。腕白だが利発な少年で、家族のいない一文字や滝からは実の弟のように可愛がられていた。友人のナオキとミツルをレーシングクラブに紹介した後、彼らにその役割をゆずるかのように65話を最後に降板した。
少年仮面ライダー隊
立花藤兵衛が仮面ライダーに協力する少年少女を集めて結成した組織。会長は立花藤兵衛で滝和也が隊長を務める。ショッカーの行動が公然となり、事件に巻き込まれる子どもが増える中での自衛組織的な意味合いもある。仮面ライダーのマスクを模したヘルメットと赤いネクタイの制服がトレードマークで、専用の自転車で行動しショッカーについての情報を収集する。集めた情報は、ペンダント型の通信機や伝書鳩を使って本部へ通報し、仮面ライダーに伝えられるシステムになっている。本部は東京近郊の3階建てビルに置かれ、立花レーシングクラブの女性メンバーが本部要員として情報収集や事務に当たっている。隊員は全国規模で組織され、ショッカーならびにゲルショッカーと戦う上での大きな力となった。
ナオキミツル
五郎の紹介で62話よりレーシングクラブに出入りするようになった少年たち。2人で行動することが多く、そのキャラクターは五郎ほど描き分けられていなかった。少年仮面ライダー隊結成後はリーダー格として活躍し、ゲルショッカーとの最終決戦までその役割を全うした。

[編集] 敵組織

[編集] ショッカー

敵組織「ショッカー」は世界征服を企む国際秘密組織。メンバーは知力体力に優れた人間に改造手術を施し洗脳した怪人を中心に構成されており、その怪人達を正体不明の首領が操って様々な犯罪や破壊工作を行っている。ナチスの残党が前身という説もある。

首領の所在と姿は秘密になっており、各国ショッカー基地においてシンボルである鷲のレリーフから声だけで指令を発している(首領の発声に合わせて、胴体部分にはめ込まれたランプが点滅する)。

ショッカーの怪人たちは、基本的に実在の生物を人間と融合させた姿を持っており、「蜘蛛男」「キノコモルグ」などモチーフとなった生物からネーミングされている。仮面ライダー自身もショッカーに「バッタ男」として改造されて誕生したという経緯があり、そのことは仮面ライダーの異形さを際立たせている。例外的に実在の古代生物をモチーフにしたザンブロンゾやプラノドン、架空の古代生物をモチーフにしたユニコルノスやピラザウルス、 UMA をモチーフにした雪男怪人スノーマン、無機物であるマグマをモチーフにしたゴースター、古代人のミイラを改造したエジプタス等々、現存する生物にこだわらない者も登場した。尚ショッカーのアジト内部は、毎回メインとなる怪人のモチーフとなった動物が壁面に描かれる(壁面のイラストが都度書き下ろされる)という、今見ると贅沢ともとれる演出が施されていた。

怪人達はおおむね脳改造を受けてショッカーに忠実な操り人形となっているが、中には様々な思惑で自ら改造手術を受けた者も存在し、脳改造を受けていない節の見える怪人も散見する。

当初、ショッカー日本支部では怪人が幹部として直接に首領の命令を受けて、配下の戦闘員とともに作戦行動を行っていた。しかし、仮面ライダー1号と2号によって日本での征服計画が大幅に遅れたためか組織強化が図られ、ゾル大佐が日本支部指揮官として着任した。それ以前にも、トカゲロンやサボテグロンなど組織内での地位の高さを窺わせる怪人も存在したものの、ゾル大佐の着任以降、ショッカー日本支部の作戦は首領の信任を受けた大幹部が、怪人や戦闘員を指揮していくことになる。

ゾル大佐が仮面ライダー2号に敗れて戦死した後は、死神博士が着任。さらにその後任として地獄大使が着任したが、いずれも有効な戦果を上げることが出来ず、それぞれの最後の戦いで怪人に変身して自らライダーに戦いを挑み敗北していった。

失敗した戦闘員は、ショッカーの血の掟によって、怪人に処刑されてしまうことがある。

  • 第4話…戦闘員No.3はライダー1号によって捕虜にされる。サラセニアンは首領の指示でNo.3の元へ向かい、「抱きついて溶かす」という方法で処刑した。
  • 第8話…眼鏡店の店長に化けていた赤戦闘員の1人は、本郷によって捕らわれた人々を逃がしてしまった罪として、蜂女の剣に刺されて処刑(首領の了承を受けている)。
  • 第9話…戦闘員の1人は、労働力をなくした罪として、コブラ男の実験材料として処刑。
  • 第15話…ライダー2号に戦闘員が1人 捕虜にされたが、処刑されずサボテグロンに助けられた(ただし、サボテグロンの口からは「本来は処刑するところだが、今は作戦前で人手が足りないから助ける」と、極めて打算的な理由で、例外的に助けられたことが明言されている)。

[編集] ゲルショッカー

大幹部が相次いで戦死したため、首領はショッカーとアフリカのテロ組織ゲルダム団とを合併した新たな組織「ゲルショッカー」を編成し、ブラック将軍に日本での指揮を任せた。ゲルショッカーの怪人コンセプトはコウモリの能力を併せ持つガニコウモルのように、2種類の生物を合成したものが主であった(ブラック将軍の正体はヒルカメレオン)。このような怪人コンセプトが採用された背景には、ショッカー時代のように1種類の動植物や非生物がモチーフの怪人をクリエイトするのには限界が来たためという説があるが、定かではない。だが結果としては、ショッカーと差別化された不気味さが強調されており、現在でも高く評価されている。モチーフが2体のため、「カナリコブラ」のカナリアのように、単体では怪人化されない生物も活用されている(無害なカナリアの姿に化けて、人間に接近する)。

なお、首領の素性については最後まで不明のままで、最終回において無数の毒蛇を頭部にからませた独眼の怪人として登場したが、ライダーとの直接対決に至る事無く自爆して果てた。しかしそれは身代わりに過ぎず、真の姿は不明のまま後に『仮面ライダーV3』でもデストロン首領として登場し、続く『仮面ライダーX』と『仮面ライダーアマゾン』を経た後の第一期最終作『仮面ライダーストロンガー』の最終回において岩石巨人の体内に潜む独眼の宇宙生物として再登場した。その際に、歴代仮面ライダーと戦った全ての暗黒組織の黒幕であることを自ら語っているが、その真偽も確認されていない。

[編集] 大幹部

ゾル大佐宮口二郎
第26話でショッカー中近東支部より日本に派遣された大幹部。前身はナチス・ドイツの士官バカラシン・ゾルで、アウシュビッツの管理人をしていた。戦闘員の服装の乱れを叱責するなど軍人らしい潔癖さが特徴。自ら変装して敵を攪乱したり、子どもを洗脳して作戦に利用するなど、謀略的な作戦を得意とする一方、大規模な破壊作戦も数多く行った。人間を人狼化するウルフビールスを使った狼作戦に失敗して配下の中堅幹部を全滅させられてしまい、狼男の正体を現してライダー2号と対戦するが、空中からのライダーパンチを受けて爆死した。
死神博士天本英世
本名、イワン・タワノビッチ。第40話でスイス支部より日本に着任した。前身はナチスドイツで臓器移植の研究をしていた科学者で、ヨーロッパ各地で指揮官として戦果を残す一方、怪人の製造にも功績を挙げた。白のスーツに黒マントという吸血鬼のような服装がトレードマークで、特に障害がないにもかかわらず車椅子を愛用する倒錯的な一面がある。また、科学者でありながらも、占い催眠術にも精通。戦闘の際には大鎌を用いる。多くの強力怪人を作って大規模な作戦を展開したが、仮面ライダー1号と2号によって阻止され続け、南米支部に転任となった。その後も強力怪人を携えて何度か来日したが、最後は怪人イカデビルに変身しライダー1号と決戦に及ぶ。ぎりぎりまで1号を追いつめたが、自らのミスによって頭部の弱点を知られ敗北した。
地獄大使潮健児
第53話で東南アジア支部から日本に着任した。アメリカ出身だが数奇な人生をたどり、東南アジアで新興国家のゲリラを指揮していたところをショッカーにスカウトされた。首領への忠誠心が異常に強い。エジプトのファラオの仮面をモチーフにした特異なコスチューム、特注のショッカーベルトをまとっている。大規模基地の建設や全国規模のテロなど大がかりな作戦を得意とし、数多くの作戦を指揮した。また、自ら前線に赴くことも多い。しかし感情の起伏が激しく、そのため作戦の詰が甘くなりがちな一面があった。66話では「おー、やっとるな」と気さくに笑うシーンがあり部下に対する鷹揚さも見せた。ゲルショッカーの台頭によって、自らの大幹部としての立場が危うくなり、ショッカーを裏切ったふりをして仮面ライダーに近づく捨て身の作戦に出る。この裏切り偽装は地獄大使も首領がゲルショッカーを結成したことを知らされており、ライダーを倒せば新たな組織において幹部待遇で迎え入れようとの首領の言葉を受けてのものだった、とする解釈が一部にあり、それを裏付ける証拠としての地獄大使が宣誓を行うシーンを撮影した仮面ライダーカードも存在すると言われ、作戦実行に至る背景には謎が多い。いずれにせよショッカーに対する忠誠は揺るぎないものであったようで、怪人ガラガランダに変身して1号ライダーに挑んだ最後の戦いで敗れた後、ショッカーを称えつつ爆死した。なお、幼少から影武者をつとめていた従兄弟も同時にショッカーに招かれるが袂を分かって脱走し、後年秘密結社バダンの指揮官・暗闇大使となって仮面ライダーZXと対戦する。
ブラック将軍丹羽又三郎
第80話でゲルショッカー結成とともに日本支部指揮官として着任した。前身は帝政ロシアの将軍で、ロシア革命の際に脱出しアフリカの奥地で密教集団ゲルダム団を組織しながら生きながらえていた(実年齢は相当な高齢者であると推測される)。近世ヨーロッパ風の軍服と兜を着用している。ゲルショッカー結成時にショッカー構成員を虐殺して、その残忍さを見せつけた。大胆かつ大規模な作戦を数々実行する一方、ショッカーより強化された強力怪人を采配して、ライダー1号を何度も追いつめた。またイノカブトンやウツボガメスなどのように、犯罪者を怪人にすることも好んだ。最後は怪人ヒルカメレオンに変身し再生怪人軍団を指揮する一方、自ら囮役をつとめてライダー1号2号と戦い、首領を賛美しつつ爆死した。

※ショッカー、ゲルショッカーの大幹部は、次作『仮面ライダーV3』の27、28話において復活しゲスト出演している。

※上記の大幹部の設定は劇中ではあまり描かれず、書籍等の設定によるものが多い。また、書籍によっては、前身の設定が微妙に異なるものもある。

[編集] 戦闘員

[編集] ショッカー時代
  • 番組当初から第52話まではリーダークラスの赤いコスチュームの戦闘員と最下級構成員である黒いコスチュームの戦闘員が存在していた。設定によれば、赤戦闘員は人間の3倍、黒戦闘員は人間の1.5倍の体力があり、黒戦闘員は人間でもある程度太刀打ちが可能である。名前はナンバーで呼ばれており、怪人の能力の実験台に使われ命を落とすこともある。
  • 開始当初はベレー帽を着用し素顔に指揮官の怪人に合わせたペイントをほどこしていたが、途中でアイマスクを被るようになり、2号ライダーの登場後はベレー帽を廃し指揮官の怪人のマークを描いた覆面を被るようになった。この変更には諸説あるが、ペイントから覆面に変えたことで撮影時にメイクの手間を省くことと、覆面で素顔を隠すことにより同一の俳優が毎回戦闘員を演じる不自然さをカバーする目的があったと考えられる。また、番組初期は各怪人に専属すると言う設定であり、その区別の為に胸や額にその怪人を模したマークが付けられていた。
  • 第1話と第3話にはマスクペイントに網タイツ姿の女戦闘員も登場。誘拐や裏工作が主な任務と言う設定の為、戦闘シーンは無い。
  • 第53話より人間の5倍の力を持つとされる、タイツに骨イラストを入れた黒強化戦闘員が登場した。コスチュームは全員黒色で統一され、赤戦闘員のようなリーダータイプは見られなくなる(第67話にて、外国(アルプス山脈が担当区域)の戦闘員として「骨イラストの入った赤戦闘員」が登場するのみ)。額のマークはショッカーの象徴である鷲に統一された。棍やレイピアを武器に仮面ライダーと戦った。オートバイ部隊や火炎放射器を装備した者(書籍写真にて存在が確認される)も存在し、登場当初はライダーと互角の勝負を演じるほどであった。
  • 白タイツに骨イラストを入れたコスチュームの白戦闘員という科学班も存在する。
  • トレーナーなどの人間構成員が、紺色に骨イラストのタイツを着用して登場したことも数例ある。
  • ショッカー壊滅後、残った戦闘員はゲルショッカーによって虐殺された。

[編集] ゲルショッカー時代
  • ショッカー戦闘員と違い、青・赤・黄のカラフルなコスチュームを着用している。戦力はショッカー戦闘員よりアップしており、「初期ショッカー怪人に匹敵」と記した書籍もある。怪人の直接指揮を受け、リーダータイプの戦闘員はいない。裏切り防止の為に開発された特殊な薬「ゲルパー薬」を3時間置きに飲まないと体が炎上して死んでしまう。人間への変身能力もある。

[編集] ショッカーライダー

91~94話に登場(2号以降は93話より)。ゲルショッカーのホープ怪人で、仮面ライダー1号と同じ性能を有する。ゲルショッカーが打倒仮面ライダーの為に作り上げた仮面ライダーと同型の改造人間で、No.1~6まで全部で6体存在する。本物と違って手袋とブーツは黄色。また、マフラーの色も全員違い、複眼の周囲が黒く縁取られているため、そこで見分けがつく。更にショッカーサイクロンを操り、本郷と同じ声を出す事も可能(劇中ではNo.1とNo.2がこの能力を使用したが、正体を見破られると本来の声に戻っている)。また、指先から弾丸を発射したり、つま先に隠し短剣を仕込むなど、怪人特有の特殊武器も有している。その使命はゲルショッカーの活動を妨害するアンチショッカー同盟を壊滅させる事と、彼等が手に入れた首領の正体が記録されたコンピューターテープを強奪する事である。

しばしば視聴者の間で「本物と細部が違うのになぜ登場人物には見分けが付かないのか」との指摘がなされるが、本物の1号や2号自身が(劇中では)何の説明もなく色や細部のデザインを変更しているため、このような指摘は無意味なものと言える。

ショッカーライダーNo.1
マフラーの色は黄。怪人ムカデタイガーと相打ちになって生死不明になっていたライダー1号に成りすまし、アンチショッカー同盟からテープを奪おうとした。怪人ハエトリバチと共闘して、一度はライダー1号を破る事に成功している。設定では口から火炎を吐く事が出来る(劇中未使用)。なお、PS用ゲーム『仮面ライダー』で登場したショッカーライダーはおそらくこのNo.1(1Pカラーのマフラーの色が黄)であり、この作品では「にせライダーきりもみシュート」という投げ技も使用している。
ショッカーライダーNo.2
マフラーの色は白。怪人エイドクガーと共に少年仮面ライダー隊本部へ潜入し、駆け付けた本郷を撃退して少年仮面ライダー隊のスタッフを拉致した。なお、設定では体から毒煙を放つ事が出来る(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo.3
マフラーの色は緑。ショッカーライダーの一体。設定では爆雷を内蔵している(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo.4
マフラーの色は青。ショッカーライダーの一体。設定では地割れを起こす事が出来る(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo.5
マフラーの色は紫。ショッカーライダーの一体。設定では放電攻撃を行える(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo.6
マフラーの色は桃。ショッカーライダーの一体。設定では溶解液を噴射する(劇中未使用)。
  • 身長:180センチ(2号のみ172センチ)
  • 体重:70キログラム(2号のみ65キログラム)
ショッカーサイクロン
にせサイクロンとも呼ばれる。ショッカーライダーの専用マシンで、新サイクロンと同じ外観・性能を持っている。劇中ではNo.1のみが使用しており、92話では1号の新サイクロンと激しいバイク戦を展開した。また、93話でも使用しているが、2号とのバイクチェイスの末に破壊されている。

94話にて、首領がいるとされる筑波山へやってきた1号・2号を6人全員で待ち伏せした。そのまま大乱戦へと持ち込んで追い詰めたものの、1号・2号が特訓で編み出した新技・ライダー車輪を受け、互いに空中で激突して全滅してしまう。

[編集] 出演

  • 本郷猛(演:藤岡弘(藤岡の事故入院時の声:納谷六朗))
  • 一文字隼人(演:佐々木剛
  • 滝和也(演:千葉治郎
  • ゾル大佐(演:宮口二朗
  • 死神博士(演:天本英世
  • 地獄大使(演:潮健児
  • ブラック将軍(演:丹羽又三郎
  • 緑川ルリ子(演:真樹千恵子)
  • マリ(演:山本リンダ
  • ひろみ(演:島田陽子
  • ユリ(演:沖わか子)
  • ミチ(演:中島かつみ)
  • エミ(演:高見エミリー)
  • ミカ(演:杉林陽子)
  • トッコ(演:中島真智子→中島マチ子)
  • ヨッコ(演:中田喜子
  • チョコ(演:ミミー
  • 五郎(演:三浦康晴)
  • ナオキ(演:矢崎知紀)
  • ミツル(演:山田芳一)
  • 史郎(演:本田じょう)
  • ショッカー首領(声:納谷悟朗
  • 立花藤兵衛(演:小林昭二
  • ナレーター:中江真司

[編集] スタッフ

  • 原作:石ノ森章太郎
  • プロデューサー:平山亨阿部征司
  • 脚本:伊上勝市川森一、島田真之、滝沢真理、山崎久、長石多加男、塚田正熙、鈴木生朗、大野武雄、石森史郎、長谷川公之、平山公夫、山田稔、桶谷五郎、山崎久、石ノ森章太郎、丸山文櫻
  • 監督:竹本弘一、折田至、北村秀敏、山田稔、内田一作、田口勝彦、塚田正熙、石ノ森章太郎、奥中惇夫
  • 音楽:菊池俊輔

[編集] 放映リスト

放送日 話数 サブタイトル 登場怪人 スタッフ
1971/4/3 1 怪奇蜘蛛男 蜘蛛男(声:槐柳二 監督:竹本弘一
脚本:伊上勝
1971/4/10 2 恐怖蝙蝠男 蝙蝠男(声:峰恵研 監督:折田至
脚本:伊上勝
1971/4/17 3 怪人さそり男 さそり男(声:池水通洋 監督:竹本弘一
脚本:伊上勝
1971/4/24 4 人喰いサラセニアン サラセニアン(声:水島晋)※1
戦闘員NO.3(演:石橋雅史
監督:折田至
脚本:市川森一、島田真之
1971/5/1 5 怪人かまきり男 かまきり男(声:辻村真人 監督:北村秀敏
脚本:滝沢真理
1971/5/8 6 死神カメレオン 死神カメレオン(声:沢りつお 監督:折田至
脚本:伊上勝
1971/5/15 7 死神カメレオン・決斗! 万博跡
1971/5/22 8 怪異! 蜂女 蜂女(声:沼波輝枝)※1
赤戦闘員
監督:北村秀敏
脚本:滝沢真理
1971/5/29 9 恐怖コブラ男 コブラ男(声:水島晋) 監督:山田稔
脚本:山崎久
1971/6/5 10 よみがえるコブラ男 改造コブラ男(声:水島晋)
1971/6/12 11 吸血怪人ゲバコンドル ゲバコンドル(声:谷津勲)※1 監督:折田至
脚本:長石多可男
1971/6/19 12 殺人ヤモゲラス ヤモゲラス(声:水島晋)※1 監督:折田至
脚本:滝沢真理
1971/6/26 13 トカゲロンと怪人大軍団 トカゲロン(声:堀田真三
蜘蛛男(声:水島晋)
蝙蝠男(声:市川治
さそり男(声:水島晋)
サラセニアン
かまきり男
死神カメレオン(声:中村文弥
蜂女
改造コブラ男
ゲバコンドル
ヤモゲラス
監督:北村秀敏
脚本:伊上勝
1971/7/3 14 魔人サボテグロンの襲来 サボテグロン(声:鈴木利秋 監督:折田至
脚本:伊上勝
1971/7/10 15 逆襲サボテグロン
1971/7/17 16 悪魔のレスラー ピラザウルス ピラザウルス(声:谷津勲)※1
1971/7/24 17 リングの死闘 倒せ! ピラザウルス
1971/7/31 18 化石男ヒトデンジャー ヒトデンジャー(声:池水通洋)※1 監督:山田稔
脚本:滝沢真理
1971/8/7 19 怪人カニバブラー北海道に現る カニバブラー(声:梶哲也 監督:折田至
脚本:島田真之
1971/8/14 20 火を吹く毛虫怪人ドクガンダー ドクガンダー(幼虫)(声:辻村真人)※1 監督:山田稔
脚本:山崎久
1971/8/21 21 ドクガンダー大阪城の対決! ドクガンダー(成虫)(声:辻村真人)
1971/8/28 22 怪魚人アマゾニア アマゾニア(声:八代駿 監督:山田稔
脚本:塚田正煕
1971/9/4 23 空飛ぶ怪人ムササビードル ムササビードル(声:辻村真人) 監督:折田至
脚本:島田真之
1971/9/11 24 猛毒怪人キノコモルグの出撃! キノコモルグ(声:八代駿) 監督:山田稔
脚本:滝沢真理
1971/9/18 25 キノコモルグを倒せ!
1971/9/25 26 恐怖のあり地獄 地獄サンダー(声:山下啓介 監督:折田至
脚本:伊上勝
1971/10/2 27 ムカデラス怪人教室 ムカデラス(声:沢りつお)
ゲバコンドル
サラセニアン(声:鈴木利秋)
1971/10/9 28 地底怪人モグラング モグラング(声:峰恵研)
モグラ人間
監督:内田一作
脚本:滝沢真理
1971/10/16 29 電気怪人クラゲダール クラゲダール(声:沼波輝枝) 監督:田口勝彦
脚本:滝沢真理
1971/10/23 30 よみがえる化石 吸血三葉虫 ザンブロンゾ(声:池水通洋) 監督:内田一作
脚本:滝沢真理
1971/10/30 31 死斗! ありくい魔人アリガバリ アリガバリ(声:村越伊知郎 監督:田口勝彦
脚本:伊上勝
1971/11/6 32 人喰い花ドクダリアン ドクダリアン(声:沼波輝枝) 監督:折田至
脚本:滝沢真理
1971/11/13 33 鋼鉄怪人アルマジロング アルマジロング(声:池水通洋) 監督:田口勝彦
脚本:島田真之
1971/11/20 34 日本危うし! ガマギラーの侵入 ガマギラー(声:沢りつお) 監督:山田稔
脚本:滝沢真理
1971/11/27 35 殺人女王蟻アリキメデス アリキメデス(声:由起艶子) 監督:田口勝彦
脚本:伊上勝
1971/12/4 36 生きかえったミイラ怪人エジプタス エジプタス(声:関富也) 監督:田口勝彦
脚本:島田真之
1971/12/11 37 毒ガス怪人トリカブトのG作戦 トリカブト(声:沢りつお)
カニバブラー
ムカデラス
モグラング
アルマジロング
監督:折田至
脚本:島田真之
1971/12/18 38 稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦 エイキング(声:谷津勲) 監督:田口勝彦
脚本:伊上勝
1971/12/25 39 怪人狼男の殺人大パーティー 実験用狼男(声:市川治)
黄金狼男(声:池水通洋)
監督:山田稔
脚本:伊上勝
1972/1/1 40 死斗! 怪人スノーマン対二人のライダー スノーマン(声:池水通洋)※2
1972/1/8 41 マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦 ゴースター(声:八代駿)
アルマジロング(声:鈴木利秋)
モグラング(声:池水通洋)
1972/1/15 42 悪魔の使者 怪奇ハエ男 ハエ男(声:八代駿) 監督:山田稔
脚本:島田真之
1972/1/22 43 怪鳥人プラノドンの襲撃 プラノドン(声:沢りつお) 監督:田口勝彦
脚本:鈴木生朗
1972/1/29 44 墓場の怪人カビビンガ カビビンガ(声:山下啓介) 監督:田口勝彦
脚本:滝沢真理
1972/2/5 45 怪人ナメクジラのガス爆発作戦 ナメクジラ(声:辻村真人) 監督:山田稔
脚本:大野武雄
1972/2/12 46 対決!! 雪山怪人ベアーコンガー ベアーコンガー(声:阪脩 監督:塚田正煕
脚本:島田真之
1972/2/19 47 死を呼ぶ氷魔人トドギラー トドギラー(声:池水通洋) 監督:田口勝彦
脚本:石森史郎
1972/2/26 48 吸血沼のヒルゲリラ ヒルゲリラ(声:山下啓介) 監督:内田一作
脚本:鈴木生朗
1972/3/4 49 人喰い怪人イソギンチャック イソギンチャック(声:沢りつお) 監督:山田稔
脚本:長谷川公之
1972/3/11 50 怪人カメストーンの殺人オーロラ計画 カメストーン(声:辻村真人) 監督:田口勝彦
脚本:石森史郎
1972/3/18 51 石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック ユニコルノス(声:八代駿) 監督:山田稔
脚本:長谷川公之
1972/3/25 52 おれの名は怪鳥人ギルガラスだ! ギルガラス(声:上田耕一 監督:内田一作
脚本:伊上勝
1972/4/1 53 怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦 ジャガーマン(声:池水通洋) 監督:山田稔
脚本:伊上勝
1972/4/8 54 ユウレイ村の海蛇男 海蛇男(声:市川治) 監督:田口勝彦
脚本:伊上勝
1972/4/15 55 ゴキブリ男!! 恐怖の細菌アドバルーン ゴキブリ男(声:峰恵研) 監督:山田稔
脚本:滝沢真理
1972/4/22 56 アマゾンの毒蝶ギリーラ ギリーラ(声:建部道子)※1
1972/4/29 57 土ぐも男ドクモンド ドクモンド(声:辻村真人)
1972/5/6 58 怪人毒トカゲ おそれ谷の決闘!! 毒トカゲ男(声:関富也) 監督:田口勝彦
脚本:山崎久、島田真之
1972/5/13 59 底なし沼のミミズ男 ミミズ男(声:八代駿) 監督:塚田正煕
脚本:島田真之
1972/5/20 60 怪奇フクロウ男の殺人レントゲン フクロウ男(声:山下啓介) 監督:内田一作
脚本:滝沢真理
1972/5/27 61 怪人ナマズギラーの電気地獄 ナマズギラー(声:関富也) 監督:山田稔
脚本:平山公夫、山田稔
1972/6/3 62 怪人ハリネズラス 殺人どくろ作戦 ハリネズラス(声:沢りつお) 監督:山田稔
脚本:伊上勝
1972/6/10 63 怪人サイギャング 死のオートレース サイギャング(声:山下啓介) 監督:山田稔
脚本:島田真之
1972/6/17 64 怪人セミミンガ みな殺しの歌 セミミンガ(声:槐柳二) 監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/6/24 65 怪人昆虫博士とショッカースクール カブトロング(声:池水通洋) 監督:内田一作
脚本:伊上勝
1972/7/1 66 ショッカー墓場 よみがえる怪人たち カミキリキッド(声:二見忠男
ザンジオー(声:辻村真人)
ジャガーマン(声:谷津勲)
毒トカゲ男(声:関富也)
ハリネズラス(声:八代駿)
サイギャング(声:山下啓介)
監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/7/8 67 ショッカー首領出現!! ライダー危うし ギリザメス(声:八代駿)
1972/7/15 68 死神博士恐怖の正体? イカデビル(二見忠男)
サイギャング
カブトロング
監督:山田稔
脚本:伊上勝
1972/7/22 69 怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ ギラーコオロギ(声:八代駿) 監督:山田稔
脚本:島田真之
1972/7/29 70 怪人エレキボタル 火の玉攻撃!! エレキボタル(声:市川治)※3 監督:塚田正煕
脚本:桶谷五郎
1972/8/5 71 怪人アブゴメス 六甲山大ついせき! アブゴメス(声:八代駿) 監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/8/12 72 吸血モスキラス対二人のライダー モスキラス(声:八代駿)
シオマネキング(声:沢りつお)
監督:山田稔
脚本:鈴木生朗
1972/8/19 73 ダブルライダー 倒せ! シオマネキング シオマネキング(声:沢りつお)
1972/8/26 74 死の吸血魔 がんばれ!! ライダー少年隊 シラキュラス(声:池水通洋) 監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/9/2 75 毒花怪人バラランガ 恐怖の家の秘密 バラランガ(声:沼波輝枝) 監督:塚田正煕
脚本:鈴木生朗
1972/9/9 76 三匹の発電怪人シードラゴン!! シードラゴン(声:村越伊知郎、予告編:市川治) 監督:山田稔
脚本:石森史郎
1972/9/16 77 怪人イモリゲス じごく牧場の決闘!! イモリゲス(声:山下啓介) 監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/9/23 78 恐怖のウニドグマ + ゆうれい怪人 ウニドグマ(声:辻村真人)
ガニコウモル(声:池水通洋)※4
1972/9/30 79 地獄大使!! 恐怖の正体? ガラガランダ(声:峰恵研)
ガニコウモル
1972/10/7 80 ゲルショッカー出現! 仮面ライダー最後の日!! ガニコウモル(声:西崎章治 監督:山田稔
脚本:伊上勝
1972/10/14 81 仮面ライダーは二度死ぬ! サソリトカゲス(声:八代駿)
1972/10/21 82 怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー クラゲウルフ(声:沢りつお) 監督:塚田正煕
脚本:島田真之
1972/10/28 83 怪人イノカブトン 発狂ガスでライダーを倒せ イノカブトン(声:市川治) 監督:塚田正煕
脚本:石森史郎
1972/11/4 84 危うしライダー! イソギンジャガーの地獄罠 イソギンジャガー(声:辻村真人) 監督:石森章太郎
脚本:石森章太郎、島田真之
1972/11/11 85 ヘドロ怪人 恐怖の殺人スモッグ ウツボガメス(声:西崎章治) 監督:山田稔
脚本:島田真之
1972/11/18 86 怪人ワシカマギリの人間狩り ワシカマギリ(声:関富也) 監督:山田稔
脚本:滝沢真理
1972/11/25 87 ゲルショッカー 死の配達人 クモライオン(声:辻村真人) 監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/12/2 88 怪奇! 血をよぶ黒猫の絵 ネコヤモリ(声:山下啓介) 監督:塚田正煕
脚本:島田真之
1972/12/9 89 恐怖のペット作戦 ライダーを地獄へ落とせ! カナリコブラ(声:辻村真人)
ネズコンドル(声:西崎章治)
監督:山田稔
脚本:石森史郎
1972/12/16 90 恐怖のペット作戦 ライダーSOS ネズコンドル
改造ネズコンドル(声:西崎章治)
1972/12/23 91 ゲルショッカー恐怖学校に入学せよ ムカデタイガー(声:倉口佳三) 監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1972/12/30 92 凶悪! にせ仮面ライダー!! ハエトリバチ(声:山下啓介)
ショッカーライダーNO.1(声:池水通洋)
1973/1/6 93 8人の仮面ライダー ショッカーライダーNO.1(声:池水通洋)
ショッカーライダーNO.2(声:市川治)
ショッカーライダーNO.3(声:鈴木利秋)
ショッカーライダーNO.4(声:関富也)
ショッカーライダーNO.5(声:倉口佳三)
ショッカーライダーNO.6(声:辻村真人)
ハエトリバチ
エイドクガー(声:倉口佳三)
監督:山田稔
脚本:伊上勝
1973/1/13 94 ゲルショッカー首領の正体 ショッカーライダーNO.1
ショッカーライダーNO.2
ショッカーライダーNO.3
ショッカーライダーNO.4
ショッカーライダーNO.5
ショッカーライダーNO.6
エイドクガー
ナメクジキノコ(声:辻村真人)
1973/1/20 95 怪人ガラオックスの空飛ぶ自動車 ガラオックス(声:池水通洋) 監督:奥中惇夫
脚本:島田真之
1973/1/27 96 本郷猛 サボテン怪人にされる!? サボテンバット(声:八代駿) 監督:奥中惇夫
脚本:丸山文櫻
1973/2/3 97 本郷猛 変身不可能 ヒルカメレオン(声:辻村真人)
ガニコウモル(声:八代駿)
監督:塚田正煕
脚本:伊上勝
1973/2/10 98 ゲルショッカー全滅! 首領の最後!! ゲルショッカー首領
ヒルカメレオン
クラゲウルフ
イノカブトン(声:峰恵研)
ウツボガメス
クモライオン
ムカデタイガー(声:八代駿)
ハエトリバチ
エイドクガー
ガラオックス(声:倉口佳三)
サボテンバット(声:八代駿)

※本作から仮面ライダーストロンガーまでの5作品はOPでの怪人声優表記と実際の怪人声優が異なることがある。これは予定した俳優の都合がつかなくなった為と思われるが、真実は不明。

 ※1 OP表記なし
 ※2 OP表記は辻村真人
 ※3 OP表記は峰恵研
 ※4 池水は78話と79話のみガニコウモルの声を担当した。 

[編集] 『ゴーゴー仮面ライダー』

1971年7月18日公開 - 東映まんがまつりの一編として13話を上映。

[編集] 『仮面ライダー対ショッカー』

1972年3月18日公開 - 東映まんがまつりの一編として公開。

  • 監督:山田稔、脚本:伊上勝
  • 登場怪人:ザンジオー(声:辻村真人)再生怪人軍団
再生怪人声優一覧
  • 梶哲也(担当怪人:ハエ男、カニバブラー、地獄サンダー、スノーマン、さそり男、ギルガラス)
  • 阪脩(担当怪人:モグラング、ムカデラス、ユニコルノス、蝙蝠男、トリカブト、ゲバコンドル)
  • 鈴木利秋(担当怪人:サボテグロン、アリガバリ、ナメクジラ、蜘蛛男、ガマギラー、イソギンチャック、死神カメレオン、アリキメデス)
  • 山下啓介(担当怪人:ドクガンダー、ザンブロンゾ、ドクダリアン、ムササビードル)
  • 谷津勲(担当怪人:カメストーン、エジプタス(鳴き声は山下啓介)、トドギラー、ヤモゲラス、エイキング)
  • 峰恵研(担当怪人:アルマジロング、黄金狼男)
  • 大野剣友会(担当怪人:ゴースター、サラセニアン、プラノドン)


[編集] 『仮面ライダー対じごく大使』

1972年7月16日公開 - 東映まんがまつりの一編として公開。

  • 監督:山田稔、脚本:伊上勝
  • 登場怪人:カミキリキッド(声:二見忠男)、再生怪人軍団
再生怪人声優一覧
  • 八代駿(担当怪人:カブトロング)
  • 山下啓介(担当怪人:ハリネズラス、サイギャング、ゴースター、毒トカゲ男)
  • 市川治(担当怪人:ゴキブリ男、キノコモルグ、ムササビードル)
  • 谷津勲(担当怪人:ジャガーマン、エイキング)
  • 峰恵研(担当怪人:セミミンガー、ミミズ男、ドクモンド)
  • 関富也(担当怪人:海蛇男)
  • 鈴木利秋(担当怪人:ザンジオー)
  • 倉口佳三(担当怪人:ザンブロンゾ)
  • 大野剣友会(担当怪人:プラノドン)

[編集] 主題歌

主題歌も大ヒットした。OP曲「レッツゴー!!ライダーキック」は当初は本郷役の藤岡が唄ったヴァージョンが使用されていたが、藤岡の降板により藤浩一(後の子門真人)が唄ったものに変更されている。意外なようだが、一文字役の佐々木剛が歌唱したヴァージョンも存在し、1998年発売のCD「石ノ森章太郎 男も泣けるTV主題歌集」にて発表された。2000年には2000ver.として新たにロック調にアレンジされ、藤岡とRIDER CHIPSによりカヴァーされている。また、2006年には関東のラジオ番組で新たに歌ったものが放送された。藤浩一による同曲は好評を博し、90万枚という1972年の日本コロムビアのシングルレコード売上では第3位(1位はぴんからトリオの「女のみち」の400万枚、2位はちあきなおみの「喝采」の130万枚 = いずれも数字は公称)、また当時の日本のテレビドラマ主題歌シングルでは最大のヒット曲となった。経常悪化で一度は傾きかかった日本コロムビアは、この大ヒットシングル3枚で完全に立ち直ったばかりか、あまりの売れ行きにレコードの生産が追いつかないと嬉しい悲鳴となった。

[編集] オープニング

  • 初代:「レッツゴー!!ライダーキック」(第1 - 13話)
    • 作詞:石ノ森章太郎/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:藤岡弘、メール・ハーモニー
  • 2代目:「レッツゴー!!ライダーキック」 (第14 - 88話)
    • 作詞:石ノ森章太郎/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:藤浩一、メール・ハーモニー
  • 3代目:「ライダーアクション」(第89~98話)
    • 作詞:石ノ森章太郎/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:子門真人

[編集] エンディング

  • 初代:「仮面ライダーのうた」(第1 - 71話)
    • 作詞:八手三郎/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:藤浩一、メール・ハーモニー
  • 2代目:「ライダーアクション」(第71 - 88話)
    • 作詞:石ノ森章太郎/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:子門真人
  • 3代目:「ロンリー仮面ライダー」(第89 - 98話)
    • 作詞:田中守(平山亨)/作曲、編曲:菊池俊輔/歌:子門真人

[編集] 関連商品

仮面ライダースナック
本放送当時、この作品の放送当時のスポンサーであったカルビー製菓(現:カルビー)より発売された。これには「仮面ライダーカード」がおまけとしてついていた。このカードには表に作品中の登場人物や怪人の写真が、裏には様々な設定の説明文が印刷されていた。説明文は、企画段階の情報や児童誌向けの設定も多いため、TVに先行する情報がある一方で、実作品と比較すると奇異な印象を受ける文章もあった。カード番号は546番まで存在したが、同番号の異種カードもあり最終的に600種類近く発行されたと見られている。子供たちがカードだけ取って菓子を捨ててしまう事や、捨てられたスナックを小売店が回収し、事情の分からぬ親たちにカード無しで再販売してしまう事も多く社会問題となったものの、ライダーカードは子供達の間で大変な人気となり、後のトレーディングカードの先駆けとなった。現在、数が少なく貴重な一部のカードには、かなりのプレミアがついている。なお、菓子が捨てられたのは、甘口で後を引かず子どもたちの嗜好に合わなかったことも原因と言われる。
仮面ライダースナックは累計で6億2000万袋を売ったといわれる。当時の定価は20円だったので、124億円を売り上げた計算になる。
  • 参考書籍
    • 木下正信『仮面ライダー・仮面ライダーV3カード 完全図鑑 Media Books Special』 ISBN 4812403006
    • 堤哲哉 (編集)『仮面ライダーカード』 ISBN 4537023864
    • 堤哲哉 (編集)『仮面ライダーV3カード』 ISBN 4537026421
仮面ライダー変身ベルト
本放送当時、ポピー(現バンダイ)から本作のキャラクター玩具の1つである「変身ベルト」が1500円(当時)で発売され、約380万個を売り上げる大ヒットとなった。変身ベルトは次作『仮面ライダーV3』でも関連玩具のラインアップの1つとして発売され、以後の仮面ライダーシリーズの玩具のラインアップには欠かせない物になった。モーターで回る風車の羽に発火石が埋め込まれており、これが内蔵のヤスリと接触する事で火花が散り“光る”構造。
本放送開始の年から35年目の2006年には、大人向けの仮面ライダー変身ベルトである「仮面ライダー新1号変身ベルト」がバンダイから発売され、仮面ライダーファンの話題を呼んだ。

[編集] その後の作品

  • 原作『仮面ライダー』の続編にあたる作品として、小説『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』が雑誌『特撮エース』に連載された。ライダーマン = 結城丈二など、テレビ版の続編に登場したライダーたちも姿を見せており、原作との間には大きなミッシングリンクが存在すると推察される。
  • 新たなキャストによる本郷猛と一文字隼人を主役に、本作を新解釈で映像化した『仮面ライダー THE FIRST』が劇場用映画作品として2005年11月に公開された。
  • 藤岡弘の事故がなく、主役交代せずに物語が進んでいたらという仮定で描かれた小説作品『仮面ライダー 誕生1971』『仮面ライダーVol.2 希望1972』(和智正喜・著)が2002年、2003年にそれぞれ発表された。

[編集] 声の出演

[編集] 仮面ライダー1号

[編集] 仮面ライダー2号

  • 桑原たけし(仮面ライダーBLACK RX 第41話~47話)※44話のみ
  • 岸野一彦(仮面ライダーBLACK RX 第41話~47話)※46話のみ

[編集] 関連項目

毎日放送制作 NET系 土曜19時台後半(1971年4月 - 1973年2月)
※本番組より第1期仮面ライダーシリーズ
前番組 仮面ライダー 次番組
魔女はホットなお年頃 仮面ライダーV3
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