レベルファイブ
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レベルファイブ(LEVEL5)は福岡に拠点を置くコンシューマーゲームソフト開発会社。
1998年10月、元々はリバーヒルソフト社員であった、代表取締役社長日野晃博を中心に設立。
代表作は『ダーククラウド』、『ダーククロニクル』。また『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』を開発した。本数は少ないがロールプレイングゲームの制作において高い評価を受ける。『ダーククラウド』は「村を作るRPG」とも言われ、米国では日本版を大幅に改良したリメイク作がミリオンセラーを獲得した。『ドラゴンクエストVIII』は同シリーズにおいて「初めて延期なしで発売できた快挙」と堀井雄二に称賛された。同社は2007年発売予定のドラゴンクエストIX 星空の守り人の開発にも携わる事になっている。
日本で販売不振が続いたXboxのキラーソフトとして期待されていた『トゥルーファンタジー ライブオンライン』(MMORPG)も開発していたが、2004年6月3日開発中止が発表された。
2005年12月に発売された『ローグギャラクシー』の開発にも携わった。この作品は100万本を超えなければSCE営業社員クビ覚悟と数億の宣伝費が当てられたが、売り上げは目標の半分にも達しなかった(なおSCEの営業社員はクビにはならなかった)。海外版では大幅なリメイクが行われている。この作品に関しては日野氏も入魂していたようで雑誌やCMの露出が非常に多かった。
ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売される作品がほとんどであったが、2006年10月11日に行なわれたニンテンドーDS向けソフト『レイトン教授と不思議な町』の制作発表会において、本作ではレベルファイブが制作のみならずパブリッシャーとして販売も手がけることを発表した。
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[編集] インスパイアの多さ
同社の作品には他社のゲームからインスパイアされたかのようなゲームが多い。ダーククロニクル発売の際は、自社作品をかつてのドラゴンクエストシリーズ(以下ドラクエ)のように例えたり、常にドラクエとファイナルファンタジーシリーズ(以下FF)を意識した発言が社長の口から出る。ローグギャラクシーの場合は露骨にFF12のティザー広告を真似たイラストを発表したほか、実際の内容も類似する物が多かった。(発売されたのはローグが先だが、FF12のゲーム内容は2年前から試遊台等で公開されていた)
また、新作のジャンヌダルクでも同作を作った松野泰己のタクティクスオウガに酷似したデザインであり、イメージイラストもアニメ調のキャラクターデザインとは一転して露骨にファイナルファンタジータクティクスの吉田明彦の画風に似せられている。またダーククラウドでは風来のシレンに近いゲームとの評価を受けたり、ローグギャラクシーではムシキングに酷似したミニゲームを作るなどゲームシステムにも他社の有名ゲームに似た物が多いという特徴がある。脳力ブームに追従する形で発表された『レイトン教授と不思議な町』に関しては「ブームになる前から企画してた」と日野氏は語っている。
[編集] 作品リスト
- 発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売元:スクウェア・エニックス
- ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 (PS2、2004年)
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人 (DS、2007年発売予定)
- 発売元:マイクロソフト
- トゥルーファンタジー ライブオンライン (Xbox 開発中止)
- 自社ブランドでの発売
- レイトン教授と不思議な町(DS、2007年2月15日発売)
- レイトン教授と悪魔の箱(DS、発売日未定)
[編集] 連載
- 掲載:ファミ通PS2
- ひのっちのレベルファイブチャンネル
- 日野が他メーカーのゲームを批評するというコーナー